概要
宇宙にある幾多の星々を侵略してきた知的生命体。
マシュー・デントンが宇宙に向けた電波を辿る事により地球へと来襲した。地球よりも遥かに発達した科学力を持ち、侵略した星の生物に洗脳と改造を施し自軍の戦力としている。
体格や外殻、戦闘の際に頭から長く伸びた触角を伸ばして攻撃したり、戦闘不能になった際は体液をまき散らしながら丸くなるなど、外見や特徴は地球のゴキブリを連想させ、デントンはそれに似た生物から進化した存在ではないかと推測している。全身が銃弾や戦車の砲撃にも耐えられるほど強固であるが、弱点は胸の両脇にあるクリスタルのような物で、そこを攻撃すれば生身の人間でも一応は立ち向かう事は出来る。また、聴覚が発達しているためか超音波にひるんだ事も度々あった。
第9話で早々に母艦が潰され壊滅したかに思えたが、残党が地下に潜伏しており終盤で復活した。
漫画版では地球侵略の前に情報収集を行っており、地球の昆虫を改造して先遣隊にしている。
登場作品
携帯機シリーズ
- スーパーロボット大戦UX
- 初登場作品。第1話から登場し、そのまま早期に一度撃退されるが、中盤から再起を遂げる。序盤からの交戦ということもあり最終決戦時のゴゴール以外は全般的に弱く、同じ宇宙生物でも厄介な特殊能力を持つフェストゥムやELS、軽減バリアを標準装備するバジュラと比べると(ゲーム的にも、設定的にも)力不足な印象を受ける。一応スクラッグも侵略した星の資源を食い尽くす存在ではあるが……。巨大ロボットがゴロゴロいる本作の地球に現れてしまったのは災難と言わざるを得ない。…余談にもあるように、もっと早く来ていたら逆にゲーム本編よりもあっさり撃退された可能性もあるのでこれでもタイミング的にはそこそこマシな方だった。
- 異星人である彼らの侵攻が切っ掛けで地球圏の各勢力が表立って活動するようになり、つまりはUXの戦いの火蓋を切った存在である。しかし、実は彼らが地球へ来襲する切っ掛けとなったメッセージは原作とは異なりデントンの発信した物ではなく、スクラッグを戦鐘として利用し、次元を超えた巨大な戦いを開始せんとする第三者による偽装工作であった。デントン本人も自分の責任でスクラッグが来襲したと思いこんでいた為、瀕死となったゴゴールにその話を持ち出すまで互いに真相に気付く事無く踊らされる事となる。
人物
- ゴゴール
- スクラッグの司令官にしてジョーイ達の宿敵。
- ウィリアム・デイヴィス
- スクラッグの宇宙船に侵入した際に捕らえられ、スクラッグへと洗脳・改造されてしまう。
- 洗脳が解けた後はジョーイたちの前から姿を消し、スクラッグの技術を研究していた施設を襲撃するようになる。
- ニコラス・デ・カルロ
- ウィル同様、スクラッグに捕らえられ洗脳・改造を受ける。ウィルとは違いスクラッグの力に溺れていた。
- スクラッグ兵士
- スクラッグの一般兵。
漫画版のみ登場
- エッズィ
- スクラッグ先遣隊の一人でカマキリがベース。先遣隊のリーダー格で慇懃無礼な敬語で話す。巨大な鎌と長い触覚で相手を切り裂く。ウィルの機転により動きが止まった所で放たれたヒーローマンフィニッシュで打ち上げられ、叩きつけられた円盤ごと爆散した。
- ブリト
- スクラッグ先遣隊の一人でダンゴ虫がベース。短気で粗野なチンピラ然とした性格。体を丸めて相手に体当たりする戦法が得意。ヒーローマンに最高速度で突っ込んでいったところでカウンターパンチを受け、先遣隊最初の犠牲者となる。
- パウア
- スクラッグ先遣隊の一人でカブトムシとクワガタがベース。伸縮自在の角と強力な大顎を持つ、寡黙で力任せなパワーファイター。弱者を見くびる悪癖があり、戦力外と見なしていたジョーイが密かに展開していたバリアとヒーローマンの拳で挟み潰され圧死した。
スクラッグの兵器・テクノロジー
余談
- ゴキブリのような外見などから、週刊ヤングジャンプ連載のSFバトル漫画『テラフォーマーズ』に登場するゴキブリが進化した宇宙人テラフォーマーのようだと言われる事がある(作品の発表はHEROMANのほうが先)。こちらは人類側がかなり不利に追い込まれている。
- 『UX』の世界に襲来したスクラッグだが、実は作中時期よりもっと前に襲来したらスクラッグが大惨事だった。高周波を放つ武器を持つMSが大量配備されていたので…。