宇宙海賊ビシディアン
宇宙海賊ビシディアンとは、『機動戦士ガンダムAGE』に登場する私設武装組織。
概要
長い戦争で腐敗していく軍人が多く出現する事を嘆いた元・地球連邦軍特殊部隊所属の軍人アングラッゾが、ヴェイガンに横流しされようとしていた戦艦バロノークを奪うという形で離反し、設立。物資の横流しや、法外な交通料の要求等の違法行為および敵勢力ヴェイガンへの内通を行う地球連邦軍の軍人を粛清し、物資もモビルスーツのみを奪う…という義賊的な側面を持つ。連邦政府からは「ならず者」として目をつけられており、公式外伝漫画『機動戦士ガンダムAGE~追憶のシド~』時点では10億ドルもの懸賞金がかけられていた。
当初は海賊行為の他、「秘宝」としてEXA-DBを捜索していたが、EXA-DBを危険視するウィービックとレウナは、それを手中に収めようとするアングラッゾと対立して離反。後に、EXA-DBの番人であるシドと交戦して瀕死の重傷を負ったアセム・アスノを迎え入れ、彼の度胸を試したアングラッゾは次期首領の座を譲る。
アセムが首領「キャプテン・アッシュ」になった後は、「地球連邦軍とヴェイガン双方の戦力を拮抗させ、大規模破壊が起こらないようにする事を目的とする」等、中立的な面が強くなる。
所属モビルスーツや旗艦バロノークは、全て黒系統のカラーリングとドクロ等、海賊を思わせる造型が施されている。
地球連邦とヴェイガンの間で停戦が成立した後はそれまで築いたコネを活かし、太陽系全域に渡る宇宙資源探査組織に転身した。この方針転換が功を奏し、後に「ビシディアン・コネクション」と呼ばれるほどの隆盛を誇った。
登場作品
携帯機シリーズ
人物
構成員
- キャプテン・アングラッゾ
- 初代首領。『BX』では会話で存在について触れられている。
- キャプテン・アッシュ(アセム・アスノ)
- 2代目首領。アングラッゾの後を継いだアセム。
- ウィービック・ランブロ
- 次期首領と目されていたエースパイロットの青年。シドとの交戦の際に生死不明となる。
- ギスパード・ラーグーン
- 参謀。次期首領の座を狙っている。新参のアセムを良く思わず謀殺しようとするも、それを見抜いたラドックによって粛清された。
- ラドック・ホーン
- MSパイロット。アセムが保護された時に最初に出会ったビシディアンメンバーで、後にキャプテン・アッシュの右腕となる。
- ギムル・マニング、シャズーイ・ブリーズ、ダム・ブレイディ
- MSパイロット。シドとの交戦の際に戦死。
関係者
- レウナ・イナーシュ
- EXA-DBの番人役である女性科学者。ウィービックにより目覚めさせられて以降、行動を共にする。
- ラクト・エルファメル
- エウバからの協力者。EXA-DB捜索に協力していた。
- ドネル・デネーブ、マリリン・デネーブ
- コロニー・ミンスリーに住むアングラッゾの地球連邦軍時代の同期。
スパロボでの協力者
- ブレラ・スターン
- 『BX』では、フォールドに巻き込まれて地球圏を彷徨っていた所を、ビシディアンに救助され「ゴースト1」のコードネームで活動している。
- EDでは「キャプテン・アッシュの席の預かり」として、事実上の3代目首領となり、ソレスタルビーイングの面々にマクロス・クォーターやギャレオン、護達と共に、外宇宙へ旅立った。
- アカツキ・ナガレ
- 『BX』では、ネルガル重工自体との協定として裏で協力関係を結び、活動を支援していた。
- リディ・マーセナス
- 『BX』では、マリーダを撃ってしまった事への慚愧の念から一人彷徨っていた所を保護し、ラプラスの箱争奪戦で共に戦う。
- シャナルア・マレン、ジラード・スプリガン
- 『BX』ではフラグを満たした際、地球連邦軍を裏切った関係上そのまま籍を残すわけにはいかない為、「ビシディアンの傭兵」としてブライティクスに参加。
保有戦力
- Gサイフォス
- ウィービック専用機。Gバウンサーを改造した機体。
- Gエグゼス ジャックエッジ
- 指揮官用の機体。Gエグゼスの改造機。
- シャルドールローグ
- 一般兵用の機体。シャルドール改の改造機。
- ガンダムAGE-2ダークハウンド
- キャプテン・アッシュ専用機。大破したガンダムAGE-2を改造した機体。
- 当初はウィービックをパイロットに想定していたが、彼が生死不明となったため引き続きアセム(キャプテン・アッシュ)が乗り込む事となった。
- ちなみに「ダークハウンド」とは「腐敗をかみ殺す猟犬」という意味合いがあり、ビシディアンにおいて最高の称号である。
- バロノーク
- 旗艦。地球連邦軍の新造戦艦だったが、敵勢力ヴェイガンに横流しされようとした所をアングラッゾが奪う。
関連する用語・組織
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