皆城総士

2013年6月12日 (水) 21:33時点における49.134.103.247 (トーク)による版 (→‎名台詞)

皆城総士(Soushi Minashiro)

アルヴィスの前司令・皆城公蔵の息子で一騎の幼馴染。

指揮管制システムであるジークフリードシステムで一騎たちファフナー部隊の指揮を担当する。
真面目で冷静沈着な性格であり、一騎たちと違い竜宮島や世界の状況を知っていること、島のコアとなっている乙姫の兄であることなどから島を守るという責任感が強く、時として残酷とも思える判断を下す。
しかし、前線で危険な戦いをしている一騎たちに後方から厳しい命令を下さなければならない事を申し訳なく思っており、苦悩を感じている。

竜宮島の他の子供と違い島のミールの因子を遺伝子レベルで移植されており、そのため極めて高いシナジェティック・コード値と同化耐性を持つが、幼少期のとある事件で左目を失明しており、このことが自身のアイデンティティの根幹に根付いているため搭乗時に視力が回復してしまうことを受け入れられずファフナーに乗ることができない。そのため天才症候群により複数人の思考、感情を処理する能力に優れていた事からジークフリードシステムに乗り込む事になった。戦闘ではジークフリートシステムによる指揮以外にも支援航空機「リンドブルム」を遠隔操作してパイロットを援護する。
密かに真矢に想いを寄せており、彼女がファフナーパイロットに選出された際には珍しく庇う様子を見せた(ただし、いつもの総士と同じく理性的に意見しており、実妹である乙姫には「えこひいき」と揶揄されていた)。

ドラマCDでは翔子自爆フェストゥムを撃破した後のエピソードが描かれており、翔子の墓にペンキで心無い落書きをした犯人が総士である事が語られた。
これは、他のパイロットが『自爆がフェストゥムを倒すのに有効である』という認識を持たぬよう、『自爆するとファフナーを失いみんなに憎まれる』という感覚を持たせて『自爆=自殺行為』から遠ざける事が目的であり、間接的に仲間を守ろうという彼なりの優しさだった(TV本編でも、最後まで自爆を止めようとしていたことがマークゼクスのシステム音声から分かる)。
しかし、その目的を果たす為にあえて真意を伝える事をしなかった為、一騎や真矢の誤解を招く。その結果、総士に不信感を抱いた一騎は竜宮島を脱走し、総士が想いを寄せる真矢とも衝突してしまう。

一見すると年齢に不相応な達観した印象を与えるが、エッチな話になると何も言っていないのに「何だ!?」と聞いてくるという、ムッツリながらも歳相応に興味を持つ思春期の男子らしい反応をする事も。

終盤、フェストゥムによって北極に連れ去られるも蒼穹作戦の決行によって救出されるが、既にかなり同化が進んでしまっており、島に帰る前にその肉体は消滅してしまった。
肉体が砕け散る最後の瞬間に、いつか必ず帰ってくると一騎と約束しており、それが劇場版『蒼穹のファフナー HEAVEN AND EARTH』の布石になっている。

TV版第1話から第11話まで、その回の締めくくり(EDの直前)は毎回彼のモノローグ(別名「ポエム」)が入る形になっていた。脚本に冲方丁が参加し始めた第12話以降は打って変わって無くなるが(後に発売されたCD-BOXには後半のモノローグが収録されている)、最終話で再びモノローグが入る。『RIGHT OF LEFT』や劇場版でも受け継がれており、本作のお約束の一つと言える。

登場作品と役柄

携帯機シリーズ

スーパーロボット大戦K
ジークフリードシステムによって、ファフナー各機のパイロット全員の共通のサブパイロットとして参戦する。有効な精神コマンドを数多く覚えるが、SPも各パイロット間で共有されるため、気軽に精神コマンドを使うとあっという間にSPが底をつく。「一人のサブパイロットが複数の機体に同時に乗っている」という特殊な扱いなので、ファフナー勢を主力にしているとすごい勢いでレベルが上がっていく。
原作では蒼穹作戦を成功させて竜宮島に帰還する途中で同化現象の進行で消滅するが、Kでは無事帰還して最終面まで離脱せずに使用可能。最終局面ではル=コボルの打倒およびミストとヒロインの生存という点において非常に重要な役割を果たすが、その代償として結晶化が大幅に進行し原作どおり消滅してしまう。原作アニメ本編よりは生存期間は長かったが、最終的に辿る運命は原作と変わらない上、結果的に「ル=コボルの打倒とミストとヒロインの救出の為に自らを犠牲にした」という事実も相まって、この展開は多くのファンの間で物議を醸し、波紋を呼んだ。
Kではファフナーの各種パイロットを生存させることができる隠しフラグが設定されているが、総士の消滅だけは覆すことができない(隠し要素/Kを参照)。
スーパーロボット大戦UX
ジークフリードシステムの仕様はKと同様。今回はストーリー上での扱いは概ね原作通りだが、それ故に蒼穹作戦前後での離脱がきっちり響く。最初の頃こそ戦術指揮の効果は命中・回避が5%アップという微々たるものであるが、第47話終了後に連続ターゲット補正無効という孔明先生の戦術指揮に勝るとも劣らない強力な指揮効果を引っ提げて帰ってきてくれる。ただし、復帰してもジークフリードシステムは使用できない。代わりのクロッシングシステムも十分強力だが、おかげで終盤は加速不足に悩まされることになる。
担当声優の喜安氏は同作がスパロボ初参加となった。

パイロットステータスの傾向

精神コマンド

激励と友情が入れ替わるだけで構成は同じ。もっぱらメインパイロットが覚えていない加速を担当することになるだろう。

K
加速ひらめき必中激励友情
UX
加速ひらめき必中友情激励

戦術指揮

命中率5%上昇、回避率5%上昇、連続ターゲット無効
連続ターゲット無効を取得するまで異様に効果がショボイ。ファフナーパイロット達とクロッシングしつつ戦術指揮というのはさすがに総士でも無茶だったか。とはいうものの、読心能力で異様な命中・回避率を持つフェストゥムに対して多少は有効な効果を自軍全体に与えていると考えると、さすがというべきだろう。復帰後は本領を発揮するのか凄まじい指揮能力で皆を統率する。天才症候群の面目躍如、といったところか。

人間関係

真壁一騎
幼馴染でありファフナー部隊の主戦力。過去のとある事件の事で因縁がある。当初は彼に自身の本当の心情を理解されなかったが、やがてお互いに理解と信頼を深め合っていく事になる。TVシリーズラストには、悲しい別離を迎える事になったが…。
遠見真矢
ファフナー部隊のパイロット。総士が密かに想いを寄せている異性だが、不器用な性格のせいで、傍から見るとやたらキツく接しているように見える。しかし彼女のパイロット適性判明時や、その後の扱いでもやたら気を遣う様子が見られた為、乙姫からは「えこひいき」と指摘されている。なお、総士の真矢への恋愛感情は裏設定であり、普通に視聴してるだけでは見逃す可能性も低くはない。ただし、このことに気づかなくても物語自体の理解にはさほど支障はない。
羽佐間翔子
ファフナー部隊のパイロット。フェストゥムを倒すためにフェンリルで自爆しようとした彼女を止めようとしたが、助けることは叶わなかった。
UXで彼女が生存した場合、彼女が生きていたことに喜ぶ咲良と真矢に対し戦闘に集中しろと冷静に振舞っていたが、総士自身も彼女が無事だったことに喜びを隠せないでいた。
春日井甲洋
ファフナー部隊のパイロット。総士の冷徹な言動から怒りを向けられる。
小楯衛
ファフナー部隊のパイロット。総士は衛を一騎と共に作戦の要であると評価していた。
カノン・メンフィス
新国連軍からファフナー部隊に参加したパイロット。総士が真矢に想いを寄せているのに対し、カノンは一騎に想いを寄せているためか気が合うようで、二人で仲良く一騎と真矢が家事をしているのを見守っていた。
皆城公蔵
父親。アルヴィス前司令。フェストゥムとの戦いで死亡。
皆城乙姫
妹であり、竜宮島のコア。不器用ながらも兄としての自覚があり、妹との接し方で悩む一幕も見られた。
蔵前果林
アルベリヒド機関により誕生した皆城家の養子で、総士の義姉弟。総士が腹を割って話せる人物の一人。スパロボでは名前のみの登場。

他作品との人間関係

ガンダムシリーズ

カガリ・ユラ・アスハ
Kでは物語開始以前から竜宮島オーブ(カガリ)は協力関係にあるので彼女とも親しい。彼女からは呼び捨てで呼ばれており、「よお!」と気軽に声をかけられる場面も。
余談だが、同作では彼女と同じ声であるヴェスターヌにも呼び捨てで呼ばれるシーンがある。

スーパー系

ヴァン草薙剣児
Kでは部隊に加わった当初、後述にもあるように彼らに対する不満を口にする場面もあった。
ジョシュア・ラングレン
Kでは彼は総士の友人になりたがるが、それに対する総士の声明はない。
サコン・シロウ
Kの最終決戦にて、共にル=コボル打倒の最大の功労者となる。最終決戦の後、彼の想いは総士に対する感謝の念、そして謝罪の念でいっぱいだった…。
覇道瑠璃
UXでの宴会において酔った勢いでどう考えても戦闘要員ではない人物さえも新たな戦術指揮官に任命した彼女に刹那共々頭を抱えてしまう。

リアル系

レ・ミィコトナ・エレガンス
彼女達のデュエットには、流石の総士も喜び、後述にもあるような喜びの台詞が飛び出す。

バンプレストオリジナル

ミスト・レックス
仲間の事を想って敢えて非情に振る舞い憎まれ役を買って出ていた総士の真意に気付けなかった為、地球人への疑念の一因となるなど、Kの中盤までは総士に対して深い嫌悪感と不信感を抱いていた。後々には彼は総士への認識を改めているが、その過程や瞬間は一切描写されていない。最終決戦にて、自らの身を挺して彼とヒロインを救ってしまう。そして…
アンジェリカ・シャルティール / シェルディア・ルージュ
Kの最終決戦にて、自らの身を挺してその命を救う。
ル=コボル
彼を打倒する最大の功労者となる。だが…。

名台詞

「見上げてごらん。あの日、晴れた日に、雨が降ったね」
「でも、雨に濡れる僕たちに、彼女はそっと、笑顔の傘を差し出してくれたよ。『空よ、泣かないで』と……」
第6話、翔子死亡後のモノローグ。続いて一騎の慟哭と共にEDが始まり、一連の流れで視聴者を失意のどん底に叩き落とす。
しかしモノローグの中でも妙に詩的さが目立ち、「ポエム」扱いされる大きな要因の一つとも言える。
「これが甲洋の、自分で招いた結果だ。おかげでファフナーを失った。感傷に浸る間はない」
甲洋が同化した後の台詞。その直後、真矢に平手打ちをされてしまう。序盤の総士はこのように一見冷徹なように思える発言が多く、またその真意を語ることもなかったため、これらの積み重なりが一騎の脱走の原因となった。
Kではこの場面でカガリにもこの非情な一言を咎められて平手打ちされ、彼女と同様に総士の真意を理解できていなかったミストには内心嫌悪されてしまう。
「クロッシングの為に機体を登録する…5秒待て! 直ぐに済む…」
第16話「朋友」にて、竜宮島に帰還した一騎の搭乗するマークザインの機体登録を完了した。ちなみに登録自体は一瞬で済んだため、5秒はどちらかというと総士の苦しみを理解した一騎の言葉を受けて出た涙をぬぐって気持ちを切り替えるため。実際測ってみると、5秒キッカリで総士は気持ちを切り替えている。序盤では一騎とすれ違うことの多かった二人だが、ここにきてようやく理解しあえるようになった。のだが、戦闘を終えた後、一騎と改めて話をするために自室に招待したものの…(以下、迷台詞の項へ)
ファンの間では名場面の一つとして挙げられる事が多く、ファフナーを見た視聴者アンケートの一つ「好きな台詞は?」においてこの台詞が第1位に選ばれた。UXではDVEになった他、その時の顔グラの上半分が暗くかかるという特殊な演出となっている。
しかしKではよりにもよってこのやり取りが再現されていない。しかも「真矢達が初陣でそっちのフォローに専念しなければならないから」という理由まで付けられている…。
「その格好でのクロッシングは断固拒絶するからな…」
ゴウバインヘルメットをかぶった一騎に対して。直後に自分もゴウバインヘルメットを無理やり被らされる羽目に遭う。
「その程度で相手を理解した気になるのは、ただの傲慢さ。彼女はそう教えてくれた…」
カノンに「クロッシングしているなら、相手の考えもわかっているのではないか」と言われて。総士のいう「彼女」とは真矢の事。
「僕はここにいる…。いつか再び、出会うまで……」
最終回にて。一騎に再会の約束をし、この言葉を残してジークフリードシステムごと砕け散る。
「今ならわかる。たとえ苦しみに満ちた生でも、僕は、存在を選ぶだろう…… もう一度、お前と出会うために…… お前が信じてくれる限り、いつか必ず帰る。お前がいる場所に……」
最終回のモノローグ。UXでは全てDVE。
「過酷な状況であっても生きようとする者の意思… 僕に背負えるのか…? 乙姫……!」
前日談『蒼穹のファフナー RIGHT OF LEFT』(SRW未参戦)での台詞。この段階ではジークフリードシステムに乗り込んで戦っていなかったため、戦う側としての覚悟は出来ていても皆の想いを受け止める覚悟は出来ていなかった。まだ目覚めていない乙姫にその不安を吐露するかのように…。
「僕たちは常に、誰かが勝ち取った平和を、譲ってもらっているんだ」
「たとえそれが、一日限りの平和だったとしても」
「僕は、その価値に感謝する」
L計画で散って行った先輩達の戦いはたった半年の平和しか価値がなかったのかと嘆く蔵前に対して。
「こうして、平和と戦いは受け継がれた…」
「彼らの生きる意思、前戦で戦う者達の痛み…そのすべてを、僕に背負えるだろうか… 繰り返し、自分にそう聞いた」
「答えは、これからの戦いの中にある…僕らの戦いの中に…」
L計画で散っていった者達から貰ったささやかな平和を噛み締め、意志を背負う覚悟が固まると同時に総士の本当の戦いが始まる…。
このモノローグを以て「島から去りゆく者たちの物語」は終わり、「どんな過酷な状況であっても生きようとする者たちの物語」へと繋がることとなる―-。
「一騎、僕はこの島が好きなんだ。フェストゥムから守りたい。人類のためとかプロジェクトとかそんな大袈裟なことじゃない…」
「僕はみんなとの思い出の詰まったこの島を守りたいんだ。」
「一騎、僕に力を貸してくれ」
PSPのゲームでの台詞。原作の内面描写を考えるとこちらが本来の彼の気持ちのようである。
「世界に満ちる果てしない痛み。そのすべてに、帰る場所があるのだろうか」
「今は信じたい。帰り着く場所にある、最善の安らぎを…」
「そのために、僕らはここにいるのだと…」
劇場版での〆。人やフェストゥムにも祝福があり、同じだけの安らぎがある。フェストゥムの元で再生した彼は、まだ果たされぬ共存を信じ続ける。UXのエンディングのトリを飾るDVEとなっている。

迷台詞

「何だ…!?」
その手の話題になった時の反応。この台詞の後の一騎の「何だよ?」はもはや黄金コンビ。
「さ、話そうか」
真矢に「一騎君とちゃんと話して」と言われた総士は、一騎を自室に招待。しかし、具体的に何を話すのかまでは考えていなかった模様で、足を組みながら、こう言い放った。
困惑した一騎は、とりあえず部屋を見渡した感想を述べるのだが…(↓のシーンに続く)
「よく見ろ。ベッドがある」
「テーブルとソファーがある」
「机があって、壁には写真も飾ってある」
一騎「それ、一枚だけか…?」
「見ろ。コンパクトなバスルームまでついている」
一騎に「何もない部屋だな」と言われ、ムキになってこじつけの内装の説明を始めだす。
これだけならただのギャグシーンなのだが、バスルームには薬が置いてあり、これはフラッシュバック(ファフナーパイロットが受けた痛みが再現される症状)を抑える痛み止めであるということが総士自身の口から語られるという、何気に重要な一幕となる。
「自動販売機だ。僕の部屋からほぼ十一歩の距離にある。極めて便利だ」
〆に外の自販機までの距離を説明。一騎に「おまえって、ホントに不器用だな……」と呆れられた。
以上のように総士の不器用さ全開のコミカルな一幕であるが、同時に物語前半では大きく開いていた二人の距離が確実に縮まりつつあることを示したシーンである。UXでも形を変えて一連のシーンは再現されるが、よりによってエルシャンクのブリッジで話しているため周囲のメンバーに笑われてしまった(スパロボシリーズの迷台詞参照)。

スパロボシリーズの名台詞

(これでいい…。ファフナーを失う事の意味もわからず、勝手な行動をとった者がどう言われるか…)
(一騎や咲良、そしてアークエンジェルの人達にも知っておいてもらった方がいいんだ…)
フェストゥムとの戦闘で同化した甲洋の件でカガリ達に責められた後の場面。しかも、よりにもよって総士が心中でこの台詞を言ったのはミストが彼に嫌悪感を抱いた直後である。
「ロケットが1機だけならばな。もしも予備があったら…」
Kの27話(ガン×ソードルート)でカギ爪の男が「幸せの時」と称する計画を阻止に成功した後の台詞。事実、彼の予想した通りに予備のロケットがもう1機用意されていた。
「サコン先生。ミストさん達を犠牲にしてもいいんですか?」
「ふたりの未来も守ってあげて下さい!」
Kの最終話。地球の未来を守るために犠牲になろうとしているミスト達を救おうとする際の台詞。自らの未来よりも他者の未来を守ろうとした彼は…。
(始まれば、いずれ終わる。今の僕達に綺麗事などいらない)
(愚かであってもいい。傷を負ってでも羽ばたきたいと、そう願うなら…)
(せめて今は、ほんの少しの時間だけでも…)
UX第12話「ホウジョウの王」エンドデモの締めくくり。これから過酷な運命が待ち受けているファフナー候補生達に思いを馳せる。「Separation」「Shangri-La」の歌詞ネタだが、内容にぴったりなだけに物悲しい。
「ありえない…。民間人が戦術指揮を執るなんて前代未聞だ」
UX第26話シナリオエンドデモにて、ミ・フェラリオはおろか、民間人すら戦術指揮官に任命した瑠璃とウィンフィールドの人事に刹那共々頭を抱えて。
「! これは…! ジークフリード・システムが端末をもうひとつ認識している!?」
「だが、この機体コードは…!」
UX第27話にてトレミーに止めを刺そうとした朗利シンデンが吹き飛ばされた後、端末を新たに認識したジークフリード・システムに気付いた総士。
だがその機体コードは、竜宮島を守るために自爆して喪失したはずのマークゼクス――そして、それに乗っているパイロットは…。
そしてここから一騎たちやプレイヤーを驚愕させたUX屈指の名場面が幕をあげた…。
「そこまでだ! みんな、戦闘に集中しろ!」
「こんな時だからこそさ。再会を喜ぶのは後でもできる」
「生きて…生きていてくれたんだから! そうだろ、一騎!」
同話にて、翔子が無事だったことに歓喜する咲良と真矢を制して。指揮官として冷静に振舞おうとしていた総士であったが、自分が救えなかったと思っていた仲間が生きていたということに喜びを隠せないでいた。

スパロボシリーズの迷台詞

Kでは彼の人物像からは想像がつかないほどの言動が出ており、この辺りから不評を買った理由の一つなのかもしれない。

「これは認めざるを得まい…」
Kの22話で、レ・ミィコトナの歌を聴いて。この一連の場面、ファフナー組もピンクカバの影響受けてんじゃないかと思うほどはっちゃけている。K屈指のギャグシナリオで、原作の空気を壊し過ぎだが評価は高い。
(こんな人と一緒に戦わなくちゃならないなんて…)
(とても背中を預ける気になどなれない…!)
Kの22話で戦闘終了した際、猪突猛進なやり方でイディクスの基地を探そうとする剣児に対して腹立たしく思っての発言だが、端から感情的に拒絶しており原作では努めて冷静だった彼らしからぬ描写である。
「パイロット達が身勝手すぎる…! 特にヴァンという人と剣児という人…」
「彼らは、戦闘中に絶対に問題を起こすはずだ…。いや、既に起こしている可能性だってある…」
「パイロットが命令に従わず勝手な行動をしたら、勝てる戦いも勝てなくなってしまう」
「ジークフリード・システムでクロッシングする事もできないし考えている事が全く分からない…」
「僕は彼らと一緒に戦う自信がない」
Kの中盤で剣児やヴァンに対する不満をメンバーの前で口にした時の台詞。特にヴァンに至っては、「あの人をメンバーから外すようにアスハ代表に掛け合って来る!」とまで言い出し、静止したジョシュアにも「ああいう人の存在は必要ない」とまで言い出す始末。尤も、その直後に乙姫に説得され、落ち着きを取り戻して周囲に憤慨した事を反省していた。メンバー間の不仲というのは話のきっかけとしては良くある話だが、以上の一連の台詞の場合は総士の反応が過剰な上に(上記のとおり総士が冷徹な指揮官として振舞うのは仲間のためを思うが故であり、これらの台詞は彼の人物像ともあまり合致しない)、その後槍玉にあげた本人たちとの和解なども特に描かれず自己完結してしまったため、ただただプレイヤーにとって不快なだけのイベントとなってしまった。
「……。…そうだな。僕と遠見、どっちが大切なんだ?」
UXの中断メッセージにて、一騎から聞きたいことはないのか、と言われて返したのがコレ。傍らで聞いていた真矢は「へえっ!?」と悲鳴を上げてしまう。結局、総士は緊急時の優先順位を聞きたかっただけらしいが。
総士「さあ、話そうか」
真矢「へ…?」
一騎「話そうって…今ここで、みんなのいる前でか?」
総士「僕なら大丈夫だ。お互い、心ゆくまで対話しよう」
一騎「そう言われても、ここじゃあ話すことなんて…」
総士「そんなことはない。よく見ろ、ここには机も椅子もある。落ち着いて話ができるはずだ」
一騎「いや、俺の言ってるのはそういうことじゃなくってさ…」
総士「ん?何が不満なんだ?」
総士「ここには冷蔵庫もあれば、中には冷たい飲み物だってある。話をするには極めて便利だ」
一騎「………」
一騎「お前って、ホント不器用だな…」
UX21話のシナリオエンドデモで。上述の通り周囲の笑いを誘ったが、同時に二人の蟠りが解けた事を皆も安堵する。
「いや、その必要はない。お前とクロッシングしていたことで、今の僕は一騎カレーの再現まで可能だ」
UX、EDにて一言。おいおい…。なお、これは真矢(+翔子)に料理を教えてほしいと頼まれた一騎が、空気を一切読まず総士も誘った時の返し。ただし、この後行事には参加したいと言っている。多分好きな人がいるから。

関連機体

マークアイン
かつてはファフナー候補生だった彼も搭乗経験がある。負傷した左目が見えてしまうため一体化できず搭乗を断念。
リンドブルム
ファフナー用の支援航空機。ファフナー本体および各種装備の輸送以外にもミサイルや火砲などの武装も備えており空戦もこなす。通常はジークフリードシステムを通した彼の遠隔操作によって運用されるが、直接人が乗って操縦することも可能である。UXでマークドライが装備した。

商品情報

リンク