李紅蘭

2021年9月27日 (月) 11:57時点における30XTWY (トーク | 投稿記録)による版 (「超えるものを作って見せる」と意気込んで実際には越えられなかった、という皮肉を込められた原作知らないで添削してる人には分からないでしょうが。)

李紅蘭は『サクラ大戦』シリーズのヒロインの一人。

李紅蘭
読み り こうらん
外国語表記 Ri Kohran
登場作品 サクラ大戦
声優 渕崎ゆり子
デザイン 藤島康介(原案)
松原秀典(ビジュアル設定)
初登場SRW スーパーロボット大戦X-Ω
SRWでの分類 パイロット
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プロフィール
種族 地球人(中国人)
性別
生年月日 1906年3月3日
年齢 17歳(1)
19歳(2)
20歳(3)
21歳(4)
出身 中国・北京
身長 156 cm
体重 42 kg
スリーサイズ B78/W55/H81
髪色 紫色
瞳の色 黒色
血液型 B型
所属 帝国華撃団
役職 帝国華撃団・花組隊員
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概要

北京の貿易商、李策杏の三女として産まれる。母親は李香燕。容蘭と芳蘭という2人の姉がいた。辛亥革命が勃発した際に両親は死亡、2人の姉も行方不明となる。革命後は中国東北区大連の趙家に引き取られた。趙家の元で7年に渡って過酷な労働を強いられた紅蘭だったが、やがて帝国華撃団のメンバーをスカウトしていた藤枝あやめ、並びに賢人機関と繋がりのある英国人技師のパーシー・ホワードと出会い、帝撃への入隊を決意する。

幼い頃から機械好きであり、4歳にして策杏が好奇心から分解してダメにした懐中時計を修理しており、この時点で、技術者としての才能が開花していた。帝撃への入隊が決定した後も、紅蘭たっての希望により神戸に在住していたパーシーの元で人型蒸気と霊子力機関について2年間学ぶことになる。なお、紅蘭が怪しい関西弁で話す理由はこの時の影響によるもの。帝都に赴いた後に帝撃の初期メンバーとなるが他の隊員とは合流せず(交流はあった)、その持ち前の腕を生かして浅草花やしき支部で光武や新装備の開発、調整を任されていた。その後、黒之巣会出現に伴う光武の実戦配備に機に銀座本部へ転属となった。そこでも光武の整備は彼女の日課である。

技術者としての側面の強い紅蘭だが当然霊力の素質も備わっており、辛亥革命で命の危険に晒された際には霊力で自らに向けられた銃弾を逸らす現象を引き起こしており、藤枝あやめにスカウトされる要因となった。ただし、この現象をその後のシリーズで紅蘭が見せる事はなく、霊力も花組の隊員の中で最も低い。紅蘭は技術者として霊子甲冑を誰よりも熟知しており、霊子甲冑の核となる霊子水晶に自らの霊力を同調させる事によってこれをカバーしている。

一家離散という過去を持つ紅蘭だが、パーシーの影響か性格は明るくお笑い好きで、花組のギャグメーカー。舞台上でもコメディーリリーフ的な役が多い。「人を幸せにする機械を作る」が信条であり、自室で新しい発明品を作っては「○○くん」という名前を付けている。ただし、帝撃の装備と違ってこちらは失敗が多く、爆発するのが日常となっている。

登場作品と役柄

単独作品

スーパーロボット大戦X-Ω
初参戦作品。2017年3月のイベント「流れよ我が涙」と「失われた時を求めて」期間限定参戦。
2019年3月の復刻ガシャの際にパイロットパーツが用意された。

パイロットステータス

精神コマンド

X-Ω
閃き補給不屈
パイロットパーツ装備時
閃き+、必中熱血

アビリティ

X-Ω
  • 光武二式 (紅蘭機)(シューター)
アビリティ 効果〈通常〉 効果〈アリーナ〉 備考
ボケとツッコミ 通常攻撃に中確率燃焼、スロウ効果を付与 自分と隣接する味方が攻撃したユニットに対して、支援攻撃を行う
光武の知識 命中率、クリティカル率、攻撃力大アップ 攻撃力30%、装甲、命中率150%アップ、行動力800アップ
おかしな関西弁 通常攻撃がクリティカル時、高確率暗闇、攻撃力ダウン、必殺スキル威力ダウン効果を付与 通常攻撃に130%で2ターンのスロウ、スタン、暗闇、必殺封印を付与
天才発明家 通常攻撃に中確率スタン効果を付与 自分と、下1マスに隣接する味方ユニットの命中率30%アップ、行動力300アップ

人間関係

大神一郎
上司。紅蘭が作った発明品の実験によく付き合わされる。紅蘭が幼い頃に出会った飛行機のパイロットに似ているらしい。
真宮寺さくら
同僚。仲が良く、さくらの父親を愚弄した人物に話をつける為、一緒に芸者に変装して料亭に乗り込んだりした。
神崎すみれマリア・タチバナアイリス桐島カンナ
同僚。
ソレッタ・織姫レニ・ミルヒシュトラーセ
同僚。織姫とレニが花組に入隊する以前、ある事情から欧州星組で2人が霊子甲冑「アイゼンクライト」に搭乗して活躍する様子を記録映像で見ていた。ただし、これは『1』のリメイク版である『熱き血潮に』で追加された設定で、それ以外の作品でこの事実が言及された事は無い。
李策杏
父。紅蘭の才能にいち早く気付き、科学者に育てるつもりでいた。辛亥革命に巻き込まれて死亡。SRW未登場。
李香燕
母。策杏と同じく辛亥革命に巻き込まれて死亡。SRW未登場。
李容蘭、李芳蘭
2人の姉。辛亥革命に巻き込まれて行方不明となる。SRW未登場。
パーシー・ホワード
紅蘭が来日し花組に入隊するまで、神戸で彼女を科学者として育てた。紅蘭と同じく怪しい関西弁を話す。SRW未登場。
山崎真之介
霊子甲冑及びその輸送兵器の設計図を遺し、紅蘭にとっては憧れと尊敬の対象になっている。長年直接的な接点が描かれる機会がなかったが、『漫画版』ではその点が補完されている。SRW未登場。
天海
黒之巣会の首領。『熱き血潮に』で追加された紅蘭の主役エピソードにて、彼女と思いを通じ合わせて戦闘を放棄した脇侍たちを用済みとして処分し、紅蘭を激怒させた。SRW未登場。
葵叉丹
黒之巣会の全ての魔操機兵の設計を担当した優秀な科学者。『漫画版』では科学者としての理念の相違を含めた、1体1でのさしの勝負が描かれた。SRW未登場。

他作品との人間関係

バンプレストオリジナル

イヌイ・アサヒ
X-Ω』で共闘。戦いを終え、H.I.A.W.Dの面々は自分達の時代に還ったはずがまたもや帝都に転移してしまう。その原因が光武X光武Ωに残されたアサヒ達の霊力にあると判明。この霊力の除去とデータ収集も兼ねて、彼を自らの実験に突き合わせた。
シャッテ・ジュードヴェステン
X-Ω』で共闘。同じ科学者として協力し合い、H.I.A.W.Dの面々が帝都に転移した原因を突き止めた。同時に、過去と未来の関係であるはずの互いのテクノロジーが、そもそも技術体系が違うという事実にも気付いた。

名(迷)台詞

「こんなこともあろうかと」
とある男を彷彿とさせる名言。彼女の場合「いつ使う機会があるのか」という発明品を多く作っており、
蛇や蜘蛛の毒を検出する機械を用意した時はさくらに「何でそんなものをいつも都合よく持ってるのかしら……?」と不思議がられている。
「発明は爆発!」
紅蘭の発明観を端的に表した一言。彼女がゲスト参戦しているスマホゲーム『チェインクロニクル』ではこの名言が由来のクエストが存在している。
「決まっとるやろ。ウチのかわいい光武を見に来たんや!」
『1』にて、花やしき支部から花組に転属になった日の夜、地下の格納庫で見回りをしてた大神と会った際の台詞。
大神の方はこの発言に若干引いているが、紅蘭が誰よりも機械と光武を愛している事が伺える。
「いや、うれしいわー。ウチ、いっぺん人体改造、やってみたかったんや!」
『1』にて、大神が見た夢の中での台詞。
会って間もない頃の大神の夢なので、実際の紅蘭のイメージとは異なる、とは言い切れないのが悲しい所。
「ウチは‥‥科学者としてはまだまだひよっ子や」
「業績も‥‥能力も‥‥あんたには到底敵わへん」
「そやけど‥ウチが信じる科学は‥‥」
「あんたが言うような‥自分勝手なもんやない!!」
「科学は‥人の希望や!」
「科学は‥人の祈りや!!」
「それを証明するために‥ウチは‥」
「あんたを倒す!!」
『漫画版』にて、葵叉丹と対峙した際の台詞。これまで「科学は人を幸せにする」と信じてきた紅蘭。それが叉丹の存在によって信じられなくなり、科学者としての道を思い悩んでいた。その苦悩と一種の決別をし、自らが今まで歩んできた道をもう一度信じて進むという決意の表れでもある。
「見ててみい」
「ウチは‥‥いつか絶対あんたの設計を超える霊子甲冑を‥‥作ってみせる!」
同じく『漫画版』の叉丹との対峙において、この時紅蘭が搭乗していた神武とそれ以前の光武を含め、紅蘭自身の設計ではないと叉丹に指摘された際の返答。紅蘭はその後、彼女自身が一から設計したオリジナルの霊子甲冑「天武」を確かに完成させるのだが……。

搭乗機体

光武二式 (紅蘭機)

余談

  • 紅蘭の名前の由来は中国人スターとして活躍した山口淑子(李香蘭)であると思われがちだが、実際には原作者である広井王子氏のいとこの李紅蘭(リー・ホンラン)から取ったものである[1]
  • 『1』の第2話から登場する紅蘭だが、他の隊員と違ってメインとして取り上げられた回が『1』では存在しなかった[2]。その為、『1』のリメイク版である『熱き血潮に』の追加エピソードの1つは紅蘭に焦点があてられている他、TV版や『漫画版』では、同じ科学者として言わば対極的な位置にいる葵叉丹との関係性についてクローズアップした独自の展開が用意されている。

脚注

  1. ソフトバンク出版事業部『セガサターンマガジン』1996年11月22日号 Vol.20 P192より。
  2. ソフトバンクパブリッシング『ドリマガ』2003年3月21日号 P56より。