ストレイト・クーガー | |
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外国語表記 | Straight Cougar |
登場作品 | スクライド |
声優 | 津久井教生 |
デザイン | 平井久司 |
初登場SRW | スーパーロボット大戦X-Ω |
SRWでの分類 |
機体 パイロット |
プロフィール | |
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種族 | 地球人 |
性別 | 男 |
年齢 | 21歳 |
所属 | ホーリー |
アルター能力 | ラディカル・グッドスピード |
概要
対アルター能力者特殊部隊ホーリーに所属する元ネイティブアルターの青年。
かつてカズマと共同生活を送っていた事があり、彼の戦いの師匠でもある。「速さ」に異常なこだわりを見せるスピード狂で、会話は饒舌かつ早口、戦闘においても圧倒的スピードで相手を翻弄し、ネイティブアルター時代は最強と呼ばれていた。ただ、面倒見は良く意外と常識人な面も持ち合わせている。また、基本的に前に突き進むことしかしないカズマや劉鳳と異なり、周囲にも気を配り状況をコントロールするクレバーさも合わせ持つ。文化的生活を愛し、文学的な本を愛読するのが趣味。
常にピンク色のサングラスを愛用しており、普段は額に引っかけて能力を使うときにかける[1]。親しい人物に限りわざと名前を間違えるという癖を持つ。
ラディカル・グッドスピード
クーガーのアルター能力。何でも乗り物を再構成して速くできる具現型。一方、自身の身体に融合する事も可能な融合装着型でもある。
融合時には装備部位を限定する事も可能で、作中では脚部限定として脚部だけ融合して戦闘する姿を披露している。
蹴りを主体とした戦闘スタイルで、圧倒的な速度から繰り出される一撃はカズマや劉鳳でも避けきれない。何故なら動いた時には既に命中しているのだから。
登場作品と役柄
単独作品
- スーパーロボット大戦X-Ω
- 初登場作品。2019年9月のイベント「我道」の期間限定ユニット。生身ユニットであり、機体としては「ラディカル・グッドスピード(脚部限定)」名義となる。大器型SSRファイター。特筆すべきはアリーナ性能にあり、前代未聞の「行動力10000」のアビリティを所持する。パイロットパーツは残念ながらボイス無し…なのだが、ライブカットインは対応しており、画面を横切るように走った後で正面に来るというある意味クーガーらしい演出となっている。
装備・機能
- キック
- 格闘攻撃。『X-Ω』での通常攻撃。
武装・必殺武器
- ヒール・アンド・トウ
- ハイジャンプからの飛び蹴り。名前の元ネタは車の運転技術の名前。
- 衝撃のファースト・ブリット
- 装甲を展開し、ピストンの圧力で加速、弾丸の如き勢いで放つ飛び蹴り。発動から命中まで1秒かからない上、カズマの初撃を上回る威力をもつ超速絶技。最初(ファースト)と速さ(ファスト)のダブルミーニング。
- 『X-Ω』では必殺スキル。
- 壊滅のセカンド・ブリット
- 設定のみでアニメ未使用。己を超速回転させ、ミサイルのように落着する破壊技。
- 瞬殺のファイナル・ブリット
- コマのように高速回転しながら敵に突撃する。無常との戦闘で放ったが不発に終わった。
特殊能力
- 世界を縮める『速さ』、誰も知覚できない『速さ』、この世の理とは即ち『速さ』、情熱思想理念頭脳気品優雅さ勤勉さ『速さ』
- 『X-Ω』のアビリティ。ある意味さすがのラインナップ。
パイロットステータス
精神コマンド
人間関係
- カズマ
- 彼の師匠であり兄貴分。「カズヤ」と間違える。
- 桐生水守
- 彼女に恋するが、たびたび車に乗せては涙目にさせている。「みのり」と間違える。実は脚本の黒田氏のタイプミス(キーボードの「N」と「M」は隣であるため)をそのまま採用されていたりする。
- 劉鳳、シェリス・アジャーニ
- 同僚。
- 瓜核
- 同僚。クーガーの車に乗っても全く酔わない剛の者。時たまスイカの種を車内に吹き出して怒られている。
- 橘あすか
- 同僚。後にホーリーを離脱して運送業者を立ち上げる。特にわだかまりもなく、度々訪れては自身が得た情報を流している。離脱以来は敬意を込めて『社長』と呼んでいる。
- マーティン・ジグマール
- ホーリー隊長。立場としては上司と部下だが、実態は協力関係に近いもので、時には彼の命令に従わずに自分の道を貫く行動を取っていた。
- それ故に時々対立することもあるが、クーガーを「切り札」として見込んでいる。
名台詞
- 「この世の理はすなわち速さだと思いませんか?物事を速く成し遂げればその分時間が有効に使えます。遅いことなら誰でもできる、20年かければバカでも傑作小説が書ける、有能なのは月刊漫画家より週刊漫画家、週刊よりも日刊です!つまり速さこそ有能なのが文化の基本法則、そして俺の持論でさーーーーーーァァ!」
- 「ああ…2分20秒…また2秒、世界を縮めたぁ…」
- 初登場時。水守を車で送る際、とてつもない速度でかっ飛ばして悦に浸る。ちなみに車の速度は270km/h前後。要するに一般道でF1級のレーシングマシンをかっ飛ばしているレベルである。
- また上記の台詞はそこそこの長台詞であるにもかかわらず、最初から最後までを約17秒で言い終わっており声優を務めた津久井氏の実力が光る。(以降も速い長台詞は度々登場する)
- 「おわかりですか? 本土にいる常人のあなたとロストグラウンドにいるアルター使いの決定的な違いというものが。悪いことは言いません、明日にでも本土に戻った方がいい。お嬢様のセンチメンタリズムだけで生きていける場所じゃない。ここはそういう土地なんですよ」
- 水守にロストグラウンドの光景を見せながら諭す。力を持たない人間が関われば必ず最悪の展開に直面してしまう。クーガーは彼女を慮る故に、現実を見せたのである。
- 「愚問ですなァ、隊長」
「俺は俺の味方です!」 - ジグマールに独断で水守を助けたことを咎められた際の返答。ホーリーに所属してはいるが、最優先で従うのは自身の信念・ルールであるというスタンスを端的に表した言葉である。
- 「ああ、お前は強い。そりゃあもうなかなかのもんだ。けどな、腹が減ったらどうする?飯は?服は?寝床は?全て力で奪うのか?それとも全部独り占めしようとしてテメェを見せつけるか?へへっ、消えて無くなるぞ。なにもかも」
- カズマの回想の中でクーガーの幻影が語った言葉。ロストグラウンドでは常識となっているルールを真っ向から否定する。
- 「これが『向こう側』を見たお前の力か!」
「だが、まだ足りない! 足ぁりないぞぉぉぉ!!」
「お前に足りないものは! それは! 情熱思想理念頭脳気品優雅さ勤勉さ! そして何よりもぉぉぉぉぉ!!」
「速さが足りない!」 - カズマとの戦闘にて。ネット上ではクーガーを象徴する台詞として有名。この時のクーガーは速い。とにかく速い。速すぎる。
- 「そうもいかねえ!あの無鉄砲で劉鳳にぞっこんな彼女が、俺はお気に入りなのさ!」
「強い人だ!ほれがいがある!残りの命を賭けるに値するほど!」
「そうだ!俺は遂に見つけた!文化の真髄を!」 - 23話。水守を先に行かせ、無常と対峙するクーガーは真の力を解き放つ。それにより精製により数少ない寿命が縮むことになっても。だがクーガーは躊躇しない。愛する女への想いが報われなくても、それでもクーガーは『劉鳳を愛する桐生水守』を好きになり、愛したのだから。余談だが、この時の無常との会話でクーガーを演じた津久井氏は『イヤラシイ口調で馬鹿にしやがって。目にもの見せてやる』とマジギレしてアフレコしていた。[2]
迷台詞
- 「俺が遅い!? 俺がスロウリィ!? そんなぁ…! これでは文化的二枚目半…!!何故だ!キャラが濃すぎるのか!!(以下略)」
- 水守を口説こうとするも、あとから来た劉鳳にするっと掻っ攫われて。横で聞いていた瓜核もスイカを齧りながら「冴えねえなあ、クーガー」と苦笑い。
- 「何のことかわかりかねますよ。マーティン・ジグマール隊長?」
- ジグマールによって捕らわれの身となった水守を単独で救援した翌日の査問における出来事。万物を知覚するアルターを完全無視するほどの速度で助けに行ったのが原因でバレてしまったのだった(つまり、速すぎてバレた)。こればかりは完全にすっとぼけても知覚するよりも速く動けるのが、最速を誇るクーガーしかいないという有様では反論のしようもない。そのため自身も「(それだと自分が犯人に)なりますか」と問い返していた。
- 「俺にはこの物語は、悲しすぎる」
- カズマや劉鳳達と合流後、読んでいた本を閉じて呟く。字面だけなら普通なのだが、修羅場になりかける劉鳳、水守、シェリスを横目にカズマに足4の字を極めながら呟く上に読んでいた本のタイトルが「ウサギとカメの一生」とツッコミどころ満載。
余談
- クーガーは本作最強最速という設定で、初アフレコ時に監督から告げられた津久井氏はたいそう喜んだ逸話がある。本編ではそんなクーガーを縛るかのような展開で強さを全て発揮するには至らなかったが、速さに関しては最速だった。数々の名言や愛を貫いた生き様は本作において最多のファンを持つ。
- クーガーと言えば上記のような早口が代名詞となっているが、何より凄いのはこの速度の早口であってもちゃんと聞き取れる&抑揚をつけて演技をしているということである。津久井氏の滑舌と技量のすさまじさが理解できるだろう。とてつもない練習を重ねた賜物で、津久井氏がパーソナリティを務めていたラジオでかなりの反響のお手紙が届いたという。ドラマCDでは機械で編集したのではないかという程の超光速の早口言葉を披露し、津久井氏は最速で駆け抜けたのだった……
- 上記のこともあってか、ドラマCDの津久井氏のキャストコメントでは「酸素を下さい」と言うコメントを残している。
- ちなみに、スクライドが放送された2001年は、津久井氏自身も仕事で足の甲に錘が直撃するという大怪我をしてしまい、新年早々から車椅子生活を余儀なくされ、『スクライド』の収録現場では松葉杖を付きつつ片足で立ちながらクーガーを演じていたという。その際、車椅子は緑川氏に引いてもらって交流を深めた。なので、2011年に公開された劇場版『スクライド』二部作では、ちゃんと両足で立ってクーガーを演じる事が出来て感激したと振り返っている。
脚注
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