DG細胞(デビルガンダム細胞)(Devil Gundam Cell)とは、『機動武闘伝Gガンダム』に登場する機械。
DG細胞 | |
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登場作品 | |
SRWでの分類 |
パイロット 一般兵 |
概要
「自己再生」「自己増殖」「自己進化」の機能を持つ金属細胞。
ライゾウ・カッシュ博士が、「ガンダリウム合金」(『Gガンダム』の定義)には精神感応によってメカニックの機能をも向上させる性質を発見。それを元にして金属再生能力「アルティメット細胞」を開発した。
本来ならメカニックの整備の手間を省き、生物には欠陥部分を補助する目的で開発された。ところが、無機物でありながら有機物とも融合して個体そのものを変異させてしまう。アルティメット細胞に完全に侵食されると生物は凶暴になり、挙句の果てはゾンビとなって生きる屍となる。しかし、一定のエネルギー供給がなければ活動は促進せず、そのためには健全な生命体が必要不可欠となる。だが、生命体にも負担を強いられるので無限供給をできるわけではない。
なお、アルティメット細胞は「人間の意思」でその活動を操作することが可能でもあり、アルティメット細胞製のモビルファイター・マスターガンダムのパイロット東方不敗や、シュバルツ・ブルーダーはその強靭な意志でその活動を抑えている。逆に強靭な意志がなければ細胞に支配されてしまう。
その後、ミカムラ博士の研究結果により危険と判断されて、アルティメット細胞を用いた機体であるアルティメットガンダムをデビルガンダムと改称し、その機体名から「DG細胞」と命名された。
SRWでの扱い
一部シリーズで「アルティメット細胞」が強化パーツとして登場する。またゲッター線を浴びて自己進化の機能がパワーアップする事もある。
『スーパーロボット大戦NEO』ではエルンスト機関が精霊石を使用したDG細胞の制御に成功しており、デスアーミー等のパイロットは制御されたDG細胞になっている。尤もそれは一時的なことで、すぐに自己進化の機能により制御プログラムを破られてしまうのだが……。
『スーパーロボット大戦T』では、第13回ガンダムファイトで起こったデビルガンダム事件を受けて、国際条約が締結され、開発者であるライゾウ博士の管理下以外でのDG細胞の研究は禁止されている。もっとも、裏社会ではそれを知りながら違法な研究を行っている者もいる。
DG細胞(特殊技能)
携帯機シリーズ
- スーパーロボット大戦J
- 気力が100から10アップする毎に、パイロットの各能力が少しずつ上昇していく。
単独作品
- 新スーパーロボット大戦
- 命中・回避+3。キョウジ・カッシュ、ミケロ・チャリオット、ジェントル・チャップマン、ゾンビ兵のみ習得する。
DG細胞(一般兵)
単独作品
作品によってはゾンビ兵の代わりにDG細胞自体がパイロットとして扱われているものもある。
DG細胞に類似するもの
- インベーダー
- 人工物ではないが、メカも生物も無差別に取り込んでしまう点など、DG細胞に似た性質が見られる。
- 鬼
- インベーダー同様人工物ではないが、人間に噛み付き鬼にしてしまう点ではDG細胞に似ている。
- ゾンダーメタル
- やはりメカも生物も無差別に取り込む上、元は人間に利する目的で作り出されたのが暴走した存在という点も共通している。
- 『T』では上記のインベーダーと合わせて三者間で喰い合う存在となっている。
- ラダム
- 他の星系の生物をテッカマンに変えて洗脳し、勢力を拡大していく点を『J』ではチボデーから「DG細胞に似ている」と評されている。
- 擬態獣
- 人工物ではないが、メカを取り込み、生物に対してはインサニアウイルスによってラビッドシンドロームを発症させる点がDG細胞に似ている。
- ズフィルード・クリスタル
- DG細胞のバンプレストオリジナル版。初出の『新』で、バルマー帝国と拮抗するダグ星系共和国の技術、地上編ラスボスがデビルガンダムなのに対して宇宙編ラスボスはズフィルード、などDG細胞に並び立つものとして設定が作られた。スーパーヒーロー作戦ではユーゼスが用意した基礎フレームを元にカッシュ博士がデビルガンダムを開発しているため、明言されてはいないがズフィルード・クリスタルを元にDG細胞が作られたと思われる。
- マシンセル
- DG細胞のバンプレストオリジナル版その2。ズフィルード・クリスタルをモデルに開発された物で、自己増殖、自己再生、自己進化の点で非常にDG細胞と酷似している。
- ラズムナニウム
- DG細胞のバンプレストオリジナル版その3。機体エネルギーから供給される。
余談
- 『Gガンダム』の監督である今川泰宏氏は、熱狂的なトレッキー(アメリカのSFドラマ『スタートレック』の愛好家)として知られ、DG細胞のアイデアは、スタートレックの作中で登場した機械生命体「ボーグ」の特徴を参考として発案されたものである。
- 更に余談だが、当劇中にアレンビーの名を持つ人物もおり、それが『Gガンダム』の登場人物の命名元となっている。