ジョーダン・ベスは『伝説巨神イデオン』の登場人物。
ジョーダン・ベス | |
---|---|
外国語表記 | Jordan Bes |
登場作品 | 伝説巨神イデオン |
声優 | 田中秀幸 |
デザイン | 湖川友謙 |
初登場SRW | スーパーロボット大戦F |
SRWでの分類 | パイロット |
プロフィール | |
---|---|
種族 | 地球人(ヨーロッパ系) |
性別 | 男 |
年齢 | 18歳 |
髪色 | 暗緑色 |
所属 | ソロ星空軍→ソロシップ |
概要
ソロ星空軍士官候補生で、ヨーロッパのエリート軍人の家系。ハイスクール時代はフットボールもやっていた。剣や射撃の腕前はかなりのもので、バッフ・クラン名うての使い手にも引けをとらない。イデオンBメカのメインパイロットだったが、ソロ星の生き残りの中で最高位という立場上、ソロシップの指揮をとる事になり、Bメカのパイロットをファトム・モエラと交代する(ただしその後状況によってBメカに乗る事もあった)。
カララ・アジバに一目惚れし、異星人という壁を越えて愛し合った。指揮官としての能力も高いが、カララの扱いに私情を挟んでいたため、他のクルーからは反感を買うこともあった。しかし、常にクルー全体のことを考えており、その為には立ち寄った植民星の目上の者相手にも強硬な姿勢を崩さない。
病で倒れた際にイデの声らしきものを聞く(劇場版ではユウキ・コスモが聞く)。そしてイデの考え方と、その力が明らかになるにつれ、ソロシップとイデオンを人間の手の届かないところに捨てようと決意する。バッフ・クランとの最終決戦の中、傷つきながら最後までブリッジを守り通す。しかし、ガンド・ロワの2射目によってソロシップと共に光に飲み込まれる。
ごく基本的な役割こそブライト・ノアのフォロワーではあるが、ストーリー上「人類とバッフ・クランの調和の追求者」「破滅的状況への挑戦者の代表」といったところまで立場のレベルが上昇していった。その上「作品全体を貫く大恋愛」「両親との望まぬ再会と決別」「イデとの直接対話」といったコスモですら出来なかった数々の大イベントの当事者でもあり、「実は彼が真の主役なのでは」という意見すらある。
ちなみにスパロボでは基本再現される事はないが、白兵戦最強の男である。
登場作品と役柄
旧シリーズ
- スーパーロボット大戦F
- 完結編の予告に登場。
- スーパーロボット大戦F完結編
- ソロシップの艦長として登場。乗艦の攻撃力が低く、激励でサポートするぐらいにしか使えないので、他の艦長に出番を取られる事が多い。
αシリーズ
- 第3次スーパーロボット大戦α
- スポット参戦ではイデオンBメカに乗るサブパイロットとして、正式参戦時にはソロシップの艦長として登場する。ソロシップは攻撃力こそそれなりだが、継戦能力が高く中々使いやすい。サブパイロットであるハタリとの精神コマンドの分担も見事に出来ている。
パイロットステータス設定の傾向
精神コマンド
特殊技能(特殊スキル)
小隊長能力(隊長効果)
- 第3次α
- 小隊移動力+1、ダメージ-10%
パイロットBGM
- 「弦がとぶ(B-3)」
- 劇伴BGM。F完結編、第3次αで採用。
人間関係
- カララ・アジバ
- 異星人同士だが、恋仲になる。
- メシア
- カララとの間に生まれた子供。
- カミューラ・ランバン
- 幼年学校時代の恩師。
- ジョーダン・マック、ジョーダン・エルミ
- ベスの両親。ソロシップとイデオンを手に入れようとする地球軍によりベスの説得役を担う(半ば人質)が、エゴに囚われてはいけないと感じたベスは両親と会おうともしなかった。
後にカララとギジェの突入により目の前でベスが連れ去られる格好となり、「これは悪い夢だ」と嘆きつつ息子の写真を破り捨てた(ベスもソロシップ甲板上で父母に別れを告げた)。
SRW未登場。
他作品との人間関係
スーパー系
- 大文字洋三
- 第3次α序盤、αナンバーズに所属する部隊の中では、最初に彼が率いる大空魔竜戦隊と接触し、地球圏に迫る危機的状況を告げる事となる。何かと彼に反抗的な態度をとるコスモの非礼を詫びる一幕も。
- 剛健太郎
- ベスと同じく異なる星の人間と恋に落ち、結ばれた人物。第3次αではカララとこのまま結ばれていいのか不安を抱き、彼に相談を持ちかける。自分の気持ちをよく考え、愛を貫くことで捨てねばならないことや降りかかるであろう災難よりも、自分の気持ちが大事と思えるのなら、その気持ちに素直に行動すればいいとアドバイスを受ける。
リアル系
名台詞
- 「これが遺跡?はははははは!」
- TV版第1話にて。イデオンのメカを兵器として接収しに来たところ「これは第六文明人の遺跡だ」とフォルモッサ・シェリルに反論されての返事。映像中では腹を抱えるほど笑っている。
- あの姿のメカを「遺跡」と言われて信じる方が無理だが、それにしても笑いすぎである。
- 「じゃあね!デートは明日しよう!!…全く、こんなことがなけりゃあ…」
- 2話で、森の中で迷っていた(ように見える)カララと遭遇し、すっかり地球人と誤解して唯一の都市ニューロピアへの道を教えた(ついでに口説きまくった)結びのセリフ。苦難の旅のリーダーとなるベスだが、本来は明るく若干皮肉屋のプレイボーイだったのである。ついでにカララとの出会いも最初はナンパ(?)だった。
- ちなみにカララからは片言で「良い男」と評されているが、前話でベスの勇猛な戦いぶりを見ていたせいでもあるかもしれない。
- 第3次αでもほぼ再現されているが、地球人ではなくマクロス7船団の人間と勘違いしている。
- 「我々人類は、それほどまでに優しくはないぜ」
- 7話で、他の地球人の基地か植民星に助けを求めてはと提案するシェリルを退けて曰く。バッフ・クランに地球人の居場所を教えることになるどころか、当の地球人から敵視されることを危惧してのことで、後にソロシップのメンバーはその言葉の意味を痛いほど感じさせられることとなる…。
- 「憎しみも悲しみも晴らせぬ我々は、あなたと同じに苦しく、みじめでもある…」
- 一番戦ってきた、一番強敵だった(カーシャ談)が、今や捕虜以下であるギジェを処断することも許すことも出来ず、力なく言う。
- ベス「共に苦しむ立場なのだ。全力を尽くして良き道を探すべきだ」
イデ「そのような力…」
ベス「全力で示せ。そうすれば意思の力は時空さえ超えられるはずだ」 - TV版第34話、熱病に苦しんでいるベスの精神にイデが現れた際のセリフ。人類を試す力などなく我が身を守っているだけだと言うイデに対し反論した。イデがソロシップとバッフ・クランとの対話の場を設けようとしたのは、このベスの反論に対する答えだったのかもしれない。
- 「コスモ…俺達は、やる事が全て遅かったのかもしれん……」
- 発動篇での死ぬ間際の台詞。F完結編のイデ発動バッドエンド、第3次αの「発動」「銀河に君と」ではDVE。
スパロボシリーズの名台詞
F完結編
- 「……どういうことだこの都市は? やけに時代がかっているが……」
- 第29話「裏切りの月面都市」のシナリオデモにて、フォン・ブラウンに向かったところ街並みがかなり古臭くなっているのを疑問に思って。べス達の時代からすれば、この時代の街のデザインや建物の造形もかなり変遷を経て変わっている事が伺える。
第3次α
- 「目の前で言われても信じられんな。君が異星人だなんて…。俺は異星人と言えば……」
カララ「手が4本、足が6本、肌がドロドロの醜い怪獣だと思っていた?」
「そこまではひどくないが、巨人だったり、角があったり、羽があったり、機械人間だったり…」 - 第17話「ディスコード・ハーモニー」におけるカララとのやり取り。ベスがこれまでのαシリーズに登場した異星人の身体的特徴を話しているところが興味深い。
- なお、このやり取りは原作にもあるもので、そこでは2行目までのやり取りのあと、ベスは「そうだ」と即答している。
- 「ならば、このまま逃げるより戦いを選ぶべきなのか…」
- 第56話「終わりなき総力戦」より。イデの意志に抗う事は不可能と告げるシェリルやハタリの悲観的な空気を受けて、ふと洩らした独白。名台詞という訳では無いのだが、この後に表示される選択肢に対する注意を促すポイントとして、極めて重要な意味を持つ台詞である。待ち受けるのは未来か?絶望か?
- ベス「この銀河に安住の地がないのなら、バッフ・クランとどちらかが滅ぶまで戦うしかないのか…」
マックス「ベス君! だが、今は後退するしかない! 態勢を立て直すんだ!」
ベス「了解! …各機は後退しろ! その後にバッフ・クランに仕掛ける!」 - 「戦いを選ぶ」ならこうなる。些細な誤解から始まった泥沼の死闘は、ここに来てついに終局へ転がり落ちていく……。
- 「駄目だ…! それでは我々はイデの策に乗るだけだ!」
「我々は人間だ! 生命ある限り、自分の意志で道を切り開くんだ!」
「各機は後退しろ! そこで態勢を立て直すぞ!」 - 「他の道を探す」ならこちら。逃避行の中でひたすらイデに抗い続けた若き艦長は、最後の瞬間までそうすることを選択。ソロ星に端を発したバッフ・クランとの激闘は、さらなる一大局面へと突入していくことに。
- 「俺の子が生まれてくる…そう、新たな生命が生まれようとしているんだ…」
「目標はケイサル・エフェス!この銀河で、もうこれ以上の生命を失わせるものか!!」
「これも、イデの導きだと言うのなら!」
「こいつを倒して、俺達の逃避行も終わらせるぞ!」 - 最終話「終焉の銀河」or「今遥か遠い彼方…」の逆襲時に於けるケイサル・エフェスとの戦闘前会話、及び特殊台詞。敵意を剥き出しにする霊帝から我が子メシアを護るべく、「父親」・べスが決然と立ち向かう。その顔に、未熟な士官候補生だった頃の面影は無い。