マブラヴ オルタネイティヴ
『マブラヴ オルタネイティヴ』はアダルトゲームメーカー・アージュが制作したアダルトゲーム、およびそれを家庭用に移植したアドベンチャーゲーム作品。家庭用版の販売元は5pb.が担当している。
マブラヴ オルタネイティヴ | |
---|---|
外国語表記 | Muv-Luv Alternative |
開発元 | アージュ |
発売元 | アージュ |
対応機種 | Windows |
プロデューサー | 吉宗鋼紀 |
シナリオ | タシロハヤト、松永北斗、吉宗鋼紀 |
キャラクターデザイン | Bou |
メカニックデザイン | 吉宗鋼紀、仁Niθ(ニトロプラス)、吉成鋼、星野秀輝 |
音楽 | Lantis |
主題歌 | JAM Project[1] |
発売日 | 2006年2月24日(オリジナル版) |
CERO区分 | D(PS3,Xbox360,PSVita各移植版) |
コンテンツアイコン | セクシャル・暴力 |
初登場SRW | スーパーロボット大戦X-Ω |
概要
アージュが制作したマブラヴシリーズ第1作『マブラヴ』の「UNLIMITED編」から繋がる続編にして本編にあたる作品で、宇宙生命体により侵略される地球を護るために戦う人々を描いたハードSF作品である。ジャンル名は「あいとゆうきのおとぎばなし」。
また、『トータル・イクリプス』や『シュヴァルツェスマーケン』、『ユーロフロント』といった多数の派生作品や外伝が存在する。
ストーリー
ある日、自分の家で目を覚ました白銀武は、自宅の周囲が壊滅した状態という惨状に愕然とする。生存者を探し、学校のあった場所に辿り着いた武が知らされたのは、この世界は武の住んでいた世界とは異なる平行次元に存在する異世界で、BETAと呼ばれる宇宙生物による侵略を受けているという衝撃の事実であった。
元いた世界の対戦型ロボットゲームによく似た戦術機と呼ばれるロボットの操縦で戦果を挙げた武は国連軍に入隊し、元いた世界の友人たちと似た仲間たちを得てチームとして戦っていく事になる。しかし、BETAの前に劣勢を強いられた人類は戦う事を諦め、地球脱出計画「オルタネイティヴV」を発動する。(ここまでUNLIMITED編)
そして3年後、再び家のベッドで目覚めた武は、3年前とまったく同じ光景を目にし、ループする世界を救済すべく行動を起こしていく。
登場人物
スパロボ毎の登場人物一覧については以下を参照して下さい。
国連軍
登場メカ
スパロボ毎の登場メカ一覧については以下を参照して下さい。
- 吹雪
- 97式高等練習機。
- 不知火
- 94式戦術歩行戦闘機。
- 凄乃皇・弐型
- 00ユニット専用機。
- 凄乃皇・四型
- 「桜花作戦」における武と純夏の乗機。
- 武御雷
- 日本帝国斯衛軍専用の最新鋭戦術機。
用語
- BETA
- 「Beings of the Extra Terrestrial origin which is Adversary of human race(人類に敵対的な地球外起源種)」。
- 本作の敵性宇宙生物で、多くの種類が存在しグロテスクな外見が特徴。その圧倒的な物量が最大の武器。
- 一方で一体一体の性能は巨大ロボットものでも下から数えたほうが早く(例外あり)だが、下記の光線級出現までは現実の航空兵器による空爆で何の問題もなく対処できていた。
- 光線級
- 巨大な2つの単眼を持つBETA。本作の世界観で重要な位置を占めており、メタ的には人型兵器の存在理由。
- 全高は僅か3m程で攻撃方法も2つの眼球から発射する高出力光学レーザーのみだが、このレーザーが作中最大の脅威であり、単純射程距離200~300㎞、距離380㎞・高度1万mの飛翔体を的確に捕捉する精度をもつ。約クールタイムは12秒。要するにこいつが現れたせいで航空兵器は地平線から顔を出した瞬間に撃墜されるようになってしまい、人類の主力であった既存の航空兵器が完全に無力化。人類同士の政治的対立などによる対処の遅れも重なり、人類の生存権は着実に狭まっていくことになる。
- 一方で他の多くのBETA同様防御力はそれほどでもなく、戦術機のマニュピレーターでも簡単に撲殺できる。
- マブラヴのBETA戦は「無数のBETAに守られた後方の光線級をどう速やかに殲滅するか」が全ての根底にある。作中ではまずは開戦の際に光線級の習性を利用して重金属製の砲弾をわざと撃墜・蒸発させて重金属雲を発生させ、レーザー減衰と目くらましを行うのがセオリーになっている。そして光線級は上記の通り高い捕捉性能をもつが、絶対に味方を誤射しない習性を持つ。やはりこれを逆手に取って周囲のBETAを盾にしながら斬り込んで光線級を撃破、レーザーによる対空防御が無くなった後は後方からの砲撃支援で一気に畳み掛ける…というのは大まかな流れ。
- とはいえ言うは易しであり、圧倒的なBETAの大群を強行突破するのは困難を極める。堅牢な正面装甲で体当たりをしてくる突撃級、群がり取り付いて機体ごとパイロットを食い殺す戦車級、その他大小様々なBETAそれらから逃れようと迂闊にジャンプをすれば後方の光線級に補足される。こうなれば、もう自動起動するランダム回避が成功することを祈る他に生存の目は無い。
- こんな恐ろしい光線級だが本来は作業用のBETAである。
- 重光線級
- 光線級の強化型。全高21m。単純射程距離は1000km以上。高度500mで低空飛行しても、100㎞以上がこいつの有効射程におさまる。レーザーのクールタイムだけは36秒に伸びているが、天候での減衰を期待できないほどに出力が高まっている。また、防御力も比較的高いものへと強化されている。量産しにくい点だけが唯一の救い。
- 超重光線級
- 「トータル・イクリプス」に登場。所謂量産型である他の光線級と異なり、事実上の決戦兵器。これがもう一体いれば、本作の最終決戦「桜花作戦」は完全に失敗していたらしい。
楽曲
- オープニングテーマ
-
- 「未来への咆哮」(18禁版)
- 『X-Ω』参戦PVでも採用。
- 「Name〜君の名は〜」(全年齢版)
- 「Metamorphose」(Xbox360版)
- 「0-GRAVITY」 (プレイステーション3版)
- エンディングテーマ
-
- 「マブラヴ」
登場作と扱われ方
単独作品
- スーパーロボット大戦X-Ω
- スパロボ初参戦作品。イベント期間限定参戦。
余談
- 前作にあたる『マブラヴ』は、普通の高校生の元に大金持ちのお嬢様が現れ、幼馴染や友人たちとの関係が変化していくという、よくある恋愛ADVであった。
- が、これは序章に過ぎず、本編クリア後に解禁される「UNLIMITED編」から繋がる本作こそが本編となっている。そのため、当初は前作に含められる予定であった。
- この関係から前作をプレイしておかないとストーリーに入り込みづらい作品となっている(とはいえ、延期が重なったためいきなりこの作品から入るユーザーはほぼ皆無であった)。
- 元々アダルトゲームという仕様上、美少女キャラが非常に多いが、彼女たちが無残な最期を遂げるなどの非常にショッキングなシーンも多数存在し、発売当時に大きな物議を醸した。これを受けてシーンの残虐性を抑えるためのパッチが配布された。
- 世界観設定などにプレイステーション用ゲーム『高機動幻想ガンパレード・マーチ(SRW未参戦)』との類似点が多く存在している。
- 漫画『進撃の巨人』の作者である諫山創氏は本作に大きく影響を受けており、冗談交じりで「(『進撃の巨人』は)マブラヴをパクった」と公言している。
- それを踏まえてか、DMMから配信されていた『マブラヴ オルタネイティヴ ストライク・フロンティア』(現在はサービス終了)では『進撃の巨人』とのコラボイベントが開催された。
商品情報
※全年齢版のみを取り扱う。
リンク
脚注
- ↑ 大元である18禁版のみ男性メンバーである影山ヒロノブ氏、遠藤正明氏、きただにひろし氏、福山芳樹氏のみの参加。