フェイ・イェン・ザ・ナイトは『電脳戦機バーチャロン オラトリオ・タングラム』の登場メカ。
フェイ・イェン・ザ・ナイト | |
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登場作品 | |
分類 | 第2世代バーチャロイド・「高機動型可憐機体」 |
生産形態 | 量産機 |
型式番号 | RVR-14 |
全高 | 14~15m程度 |
動力 | V・コンバータ |
OS | M.S.B.S.バージョン5.2、5.4、5.45、5.66 |
所属 |
RNA DNA |
主なパイロット | フェイ・イェン |
概要
オペレーション・ムーンゲート(初代『電脳戦機バーチャロン』)終結後、突如として現れた武装集団「RNA」が、SRV-14「レプリカフェイ・イェン」のV-コンバータを解析、その成果をフイードバックさせることによって開発・実用化した最初の第2世代バーチャロイド。
戦闘情報処理端末としての機能が最優先されており、通常は内装火器以外の武装は携行しない。レイピア型の実剣「愚者の慈愛」はオプション装備である。 また、右前腕に装着されている封印環「賢者の妄愛」は、V-コンバータに対して何らかのリミッター的機能を有していると考えられており、本機の特徴であるハイパー化現象をある程度人為的に制御することに成功している。
RNA側では、第9試作機(K-9)を基に実用化されたことにちなんで、もとはフェイ・イェン9(フェイ・イェン・ザ・ナイン)と呼称されていた。しかし、その外形に対して数詞を付与する無骨さが嫌われたのか、あるいは、その戦闘スタイルから想起されるイメージによるものなのか、いつしか現場関係者からはフェイ・イェンkn(Fei-Yen the knight:フェイ・イェン・ザ・ナイト)と呼ばれるようになり、やがて本機の名称として定着してしまった。
RVR-14は、高価で希少であったため、戦闘団に配備された場合、部隊員達は自分たちが特殊、あるいは重要な作戦行動に参加していることを自覚し得たので、戦意高揚につながったという。
(※フェイ・イェン・ザ・ナイト 機体解説より引用)
原作『電脳戦機バーチャロン オラトリオ・タングラム』において、プレイヤーが選択できる機体のひとつ。初代フェイ・イェンやと比べてやや頭身が低い少女体型で、他のバーチャロイドと比べても頭一つ以上小さい(とはいえ、頭の横幅が大きいだけで頭身が低く見えるが実は立派な8頭身である。第三世代型ともほぼ同じ頭身)。
胸部から放たれる特徴的なハートビーム、これは初代フェイ・イェン(オリジナルの不完全なレプリカ)開発時に高機動型偵察用機体のバイパーIIと同型のホーミングビームを搭載したが、開発ソースの中に含まれるブラックボックスといえる部分による影響によってビームの形状が変化したものである。兵器としての性能に支障は無く、そのまま後継機にも使用されている(さすがにバイパーIIのものがそのまま使用されているとは思えないが)。なお、『オラトリオ・タングラム』では「Vアーマー」という一種のバリアシステムが存在するが、スパロボでは再現されていない。
決定力の無さ、装甲の薄さを手数とトップクラスの運動性でカバーする軽量級の機体で、ハイパーモードを発動すればVアーマーが全回復し、火力と機動性がさらにアップする。そのため敵機として対戦する場合、無理に撃破を狙うよりは、ハイパーモードがギリギリ発動しない51%前後まで削って制限時間一杯逃げ切るのがセオリーである(というか、うっかり発動させると手がつけられなくなり一気にボコボコにされる場合が多々ある)。ゲーム中のダイアグラムの中では上位に位置する機体である。
登場作品と操縦者
αシリーズ
- 第3次スーパーロボット大戦α 終焉の銀河へ
- 初登場作品。ゲスト参戦ゆえにストーリー中では空気気味。やはりというか案の定というか、リュウセイにはカワイイと言われたが、同じ女性型ロボットでもハッター軍曹は天竜神のほうが好みの模様。チーフ達と共に別世界に迷い込んだ際、「何故かこんな格好に」と言っていたり、最強武装の名称がオリジナル・フェイ・イェンの持つ固有武装と同じ「エモーショナル・アタック」である為、その正体はファイユーヴことオリジナルフェイ・イェンなのではないかという憶測が流れた。
- 本来はV・アーマーと言う第2世代バーチャロイド特有のバリア機能を持つが再現されなかった。が、そもそも避けるのが前提の機体である為あまり気にされる様子はない。
- 同様にハイパーモードも特殊能力としては再現されておらず、「エモーショナル・アタック」の演出のみとなっている。
- なお、本作に登場するピンク基調、緑色のセンサーの機体色はDNA所属機のもの。RNA所属機の機体色は青紫、センサー色はレッドピンクである(ちなみに本来はRNA側開発の機体のため、正式カラーは後者である)。
装備・機能
フェイ・イェン・ザ・ナイトの主兵装は以下の3点。SRWでは、これらのモーション単体や組み合わせで戦闘アニメが構成されている。近接攻撃や左右の射撃武器の組み合わせは原作でのセオリー同様、手数で押すコンビネーションである。戦闘画面に入った瞬間からリズミカルに動いているが、それも原作のニュートラルポーズ再現である。
- 両前腕部装備:ビームイレディエーター
- 胸部に搭載されたコンバーター直結式のホーミングビームランチャー。山なりの軌道で飛ぶ。
- 原作では命中した敵機の機動性を一定確率(ハイパー化時は100%)でしばらくの間低下させるが、SRWでは特殊効果無し。
- 左腕兵装:レイピア「愚者の慈愛」
- 宙に浮いたハート型の柄を持つ実剣。ビームウェーブを射出したり、敵を痺れさせるハートを描いたりと非常に多機能で、近接戦でも振りが速くて高性能。突くよりも斬りつけるモーションが殆どを占める。スパロボでは剣と尻しか使ってないが、原作では蹴り技もかなり多用する。ビンタもあるがSRW未使用。
- 右腕兵装:ハンドビーム
- 右手に内蔵されたビームガン。色々なタイプのビーム弾を撃ち出せるが火力は低く、主な用途は牽制やVアーマー削り。
武装・必殺攻撃
- ハートフル・アタック
- 立ちCW。胸部からハートビームを発射。小隊攻撃武器。
- ピンキー・ラッシュ
- ダッシュ近接LW→ジャンプキャンセル→近接CW(止め時→近接ターボLW) 。近接技のコンビネーション。止め演出だとヒップアタックを食らわせ、パーフェクト勝利時のポーズでキメる。ちなみに原作では右ターボLWで相手をしびれさせていないと、近接CWの1発目で相手が転倒するために2発目がスカるのでこのコンビネーションは成立しない。
- 逆に痺れ攻撃に成功していると全段ヒットした挙句ほぼ全ての機体が即死する。
- ビビッドピンク・エクストラ
- LTRW→立ちLW→RTRW→しゃがみLW→空中RTLW。ビームガンとソードウェーブを交互に繰り出すコンビネーション。気力要らずで消費も少ないALL攻撃だが、射程には若干クセがある。
- ちなみに、原作ではこんなに撃つ前にゲージの回転が間に合わずエネルギー切れを起こす。
- エモーショナル・アタック
- ハイパーモード→立ちRTCW。ハイパーモードを発動し、リボンバリアを発しながら巨大なハートビームを発射するALL攻撃。必要気力が高くやや扱いづらいが、海以外全適性Sと射程の長さは驚異的。原作では任意ハイパー化すると残りHPが29.8%まで減ってしまうが、スパロボではそんなことは無いので安心して使おう。
- オリジナル・フェイ・イェンも同様の名称の武装を持つが、その因果関係やいかに?
特殊能力
- 剣装備
- 愚者の慈愛による切り払いを発動。
移動タイプ
サイズ
- S
機体BGM
- 「The Wind is Browing」
- 『電脳戦機バーチャロン』での初代フェイ・イェンステージのテーマ(『オラトリオ・タングラム』名義でクレジットされているが実際には『オラトリオ・タングラム』には収録されていない)。フェイ・イェン・ザ・ナイト本来のテーマ曲は別にあるが、フェイ・イェンと言えばこの曲である為かこちらが採用されており、これまたオリジナル疑惑に拍車がかかっている。
- また、樋口智恵子氏が歌うボーカルバージョン「LOVE14」もある。
- 余談だが、この曲と競合したBGM「From the Moon to Me」はあまりにも某アニメの主題歌そのままであったため、さすがに危険すぎて没になった模様。
- 初代『バーチャロン』のサウンドトラックに収録されている(別のCDだが没になったくせによりによってアレンジ版まで存在する)ので、興味がある方は一度聞いてみる事をお勧めする。
関連機体
- フェイ・イェン with VH 「ビビッドハート」
- 『スーパーロボット大戦K』に出演。原作ゲーム『フォース』および『マーズ』にて登場する第三世代型VRで、本機の後継機。
- フェイ・イェンHD(ハート・オブ・ディーヴァ)
- クリプトン・フューチャー・メディア社から発売されているVOCALOIDソフト「初音ミク」をフューチャーした機体。
- フェイ・イェン・ザ・ナイト "Judge Igniters"
- 『とある魔術の電脳戦機』に登場する白井黒子の搭乗機。
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