大十字九郎
大十字九郎(Kurou Daijuuji)
- 登場作品:機神咆吼デモンベイン
- 声優:伊藤健太郎(全年齢対象作品)、ヘルシー太郎(『斬魔大聖』)
- 種族:地球人(日系人)
- 性別:男
- 所属:大十字探偵事務所
- キャラクターデザイン:Niθ(原案)、橋本秀樹、桜井正明
アーカムシティで繁栄しない探偵事務所を営む私立探偵。滅多に依頼が来ないためまともな食事もとれず、知り合いのシスター・ライカに食事をたかる日々を送っている。
過去にミスカトニック大学の陰秘学科で魔術を学んでいたが、在学中のある出来事がきっかけで中退し、現在では魔術を忌避している。しかしその(魔術に関わっていた)経歴から覇道財閥に探し出され、デモンベインの運用に必要な「力ある魔導書」の捜索を依頼される。その最中にブラックロッジに追われるアル・アジフと遭遇し、訳も分からぬまま強制的に契約を結ばされてしまい、さらにデモンベインにも成り行きで乗り込んでしまう。
当初はブラックロッジとの戦いにあまり乗り気でなかったが、マスターテリオンの邪悪を目の当たりにしたことで決意を固める。同時にデモンベインを巡っての瑠璃との対立もあったが和解し、正式に覇道財閥のバックアップを受けてアーカムシティを守る正義のヒーローとしてデモンベインを駆る。
基本的にお人好しの熱血漢であり、誰かを助けるために危険を顧みず戦える強靭さを持つ。
また、筋肉質な体型であるにもかかわらず女装が恐ろしく似合う。
大学時代は上昇志向の強いエリートだったためか、時折インテリらしい一面を見せることも。探偵としての腕前も決して悪くは無い模様。
魔術に関する知識・素養はあるものの魔術の行使はできないが、アルと契約したことでその力を借りて「マギウス・スタイル」に変身することができるようになる。この状態では翼(マギウス・ウィング)の発現など、魔術師として十分な超人的能力を発揮できる。
尚、アニメ版では愛車を所持していたり部屋の電話が問題なく使えたりと、貧困に喘いでいるとはいえ原作よりも多少は生活に余裕がある様子(原作では水と塩だけで何日間も飢えを凌いでいたり、部屋の電気・ガス・水道の全てが止められるなど、冒頭からかなり悲惨な状況に陥っている)。
登場作品と役柄
携帯機シリーズ
- スーパーロボット大戦UX
- 初登場作品。声優の伊藤健太郎氏は同作の第2弾CMでもナレーションを務めた。舞台がアメリカ繋がりの『HEROMAN』組と関わる会話が初期の情報から明かされている。
パイロットステータスの傾向
精神コマンド
特殊技能(特殊スキル)
パイロットBGM
人間関係
- アル・アジフ
- パートナー。魔術師と魔導書の主従関係を超えた関係を築く。
- 覇道瑠璃
- 依頼主。基本的に九郎は滅多に依頼が来ないため、依頼を受けた際には本気で涙を流していた。
- 最初は九郎のことを不快に思っていたが、戦いの最中でその強い意志と覚悟を知り、次第に信頼を置くようになる。
- 原作ゲームで彼女のルートを選んだ場合、驚愕の真実が終盤に発覚する。
- ドクター・ウェスト
- 敵同士であり、ライバル視される。
- エルザ
- 敵同士なのだが、紆余曲折あって惚れられてしまい「ダーリン」と呼ばれる。
- マスターテリオン
- 宿敵。
- ライカ・クルセイド
- 九郎の大学時代からの知り合いで、教会で孤児達と共に暮らしているシスター。
- 非常に面倒見は良いが、食事をたかりに来る九郎に対しては時折辛辣な言葉を投げかけることも。
- 原作ゲームで彼女のルートを選んだ場合、その驚くべき正体が明らかになることに。
- ジョージ&コリン&アリスン
- 孤児の三人。非常に懐かれているが、ジョージとコリンに関してはいつも彼を玩具扱いして遊ぶ。
- 九郎曰く「ワリと本気の殺意宿ってる的なじゃれ合い」。
- エンネア
- ひょんなことから彼の家に転がり込んでくる少女。
- 暫くの間、アルも含めた3人での共同生活を送ることとなるのだが…。
- ヘンリー・アーミティッジ
- 陰秘学科の教授の一人であり、九郎の後見人も務めていた。
- 九郎の才能を認めており、九郎からは「アーミティッジの爺さん」と呼ばれ尊敬される。
- ゲーム版においては台詞のみの存在だったが、続編においては他の教授らと共に正式なキャラクターとして登場する。
他作品との人間関係
- マシュー・デントン
- UXでは顔見知り。センターシティがスクラッグに占拠された際は、マシューにアーカムシティへ疎開するよう提案した。
- ジョセフ・カーター・ジョーンズ、サイモン・カイナ、リナ・ディヴィス、バージニア・ジョーンズ
- UXでは、マシュー同様、彼らがアーカムシティへ疎開する手筈を整えた。
名台詞
- 「憎悪の空より来たりて――」
「正しき怒りを胸に――」
「我等は魔を断つ剣を執る!」
「汝、無垢なる刃――デモンベイン!」 - デモンベイン招喚・出撃時の決め台詞。場合によってはアルと分担して言う。
- 「光射す世界に、汝等闇黒淒まう場所無し!」「渇かず、飢えず、無に還れぇぇっ!」
- レムリア・インパクト使用時の口上。
- 「どうも俺、やっぱりロリコンだったみたいでさ。あいつの綺麗な躰知っちまったら……てめぇなんざ汚な過ぎて抱く気にもならねえんだよ、ババア!」
- PC版でのクライマックスの一幕。セリフだけ見ると大迷言のように聞こえるが、間違いなく世界一かっこいいロリコン宣言である。小説版でもこちらを踏襲。後述のあだ名をつけられる切欠だが、決して蔑称の類ではない。
- 「やっぱり最後は『正義』が勝たなきゃ、お客さんは納得しねえと思うぜ?」
「脚本のリテイクを要求するぜ! ヘボ監督!」 - PS2版『機神咆吼』クライマックスにて。全年齢対象で「ロリコン」的な内容が不味かったか、割と王道ヒーロー的な台詞になっている。
迷台詞
- 「シスターか!? このガキを無事に返して欲しければ、飯を用意しろ! 今すぐにだっ! つーか急がないと俺が死ぬから!」
「ああー! チクショウ! 動き回ったから、なおのこと意識が朦朧としてきやがった! 死ぬのか!? ここでスタッフロールか!?」 - 冒頭にて、ライカに食事をたかる際の台詞。ガキとはライカが教会で世話をしている孤児達のこと。
- 「びえええぇぇぇぇぇ! か、金持ちか!? 金持ちなのか!? 俺のことをイジめるのは金持ちなんだな!?」
「や、やめろ! そんな目でっ、そんな冷たくて優しい瞳で見るなぁぁぁ!」
「うわああああああ! 金持ちが金持ちが金持ちがカネカネカネカネカネカネカッ%&’)&’%T$ERT%ヒギギギギギギギギギッ!?」 - 酒の席で酔った瑠璃に「ヘッポコホームズ」と言われたあげく、子供をあやすような口調で罵られた際の反応。半狂乱になった挙句、ひきつけを起こしてしまう…。
- 「自由への逃走!」
- 同じく、酔った瑠璃によって女装させられそうになった際の台詞。結果逃走は失敗してウィンフィールドに捕まってしまった。ゲーム版では、このちょっと前の選択肢で宴会場から逃げれば回避可能。
- 「じ、自由を!さもなくば死を!ギャァアアアアアアアアッ!」
- 「今の台詞のどこに安心が!?そして何故、誰一人として俺をこの窮地から救い出そうとしないか!?」
- 「だぁああああっ! この人でなし共がぁあああっ!!」
「いやぁあああっ! ダメェエエエエッ!」 - 同イベント中、他の仲間に反対意見を求めたがエルザもアルも適当な返事をしたため結果的に刑は執行された。この後九郎は他のヒロイン達がかすんで見える程の超美人へと変貌する…
- 「…ポッ」
- そして、その姿を鏡で確認した際の自身の反応。結果ギャラリーから大歓声を浴びることになった。
- 「何故に頬を染め、顏を背けるか」
熱くとろけた視線をやめれ。 - 対抗心むき出しにしてドクターウェストが九郎につっかかってきたが、結果的に見とれられた際の台詞。なお、このイベントでは「機神咆吼ッ!デモンベイン!」のボーカルバージョンが流れる。…何か間違ってやしないか。
- 「アタシ、お嫁にいけない…」
- 上記のシーンのアニメ版。PS2版と違いかなり簡素になっていた。
スパロボシリーズの名台詞
搭乗・関連機体
- デモンベイン
- 乗機。
余談
- 元ネタとなっているのは、クトゥルフ神話をモチーフとした小説群『タイタス・クロウ・サーガ』(ブライアン・ラムレイ著)の主人公であるオカルト探偵、タイタス・クロウである(「タイ→"大"」「タス→足す→ + →"十字"」「クロウ→"九郎"」)。
- 外見的には幼い少女そのものであるアルとの関係上、何かとロリコンとして見られがちであり、一部のファンからは「マスター・オブ・ネクロロリコン」(→マスター・オブ・ネクロノミコン)、「シャイニングガチペドロリコン」(→シャイニングトラペゾヘドロン)などのあだ名がつけられている。