レニ・ミルヒシュトラーセ
レニ・ミルヒシュトラーセ | |
---|---|
外国語表記 | Reni Milchstraße |
登場作品 | サクラ大戦 |
声優 | 伊倉一恵 |
デザイン | 藤島康介、松原秀典 |
種族 | 地球人(ドイツ人) |
性別 | 女 |
生年月日 | 1909年12月24日 |
年齢 |
15歳(2) 16歳(3) 17歳(4) |
出身 | ドイツ |
身長 |
147 cm(2) 152 cm(4) |
体重 |
38 kg(2) 41 kg(4) |
髪色 | 銀色 |
瞳の色 | 青色 |
血液型 | O型 |
所属 |
欧州星組 帝国華撃団(2~4) |
役職 |
欧州星組隊員 帝国華撃団・花組隊員(2~4) |
概要
『サクラ大戦』シリーズのヒロインの1人。
欧州大戦中のドイツに存在した秘密機関「ブルーメンブラット」、その中心人物である霊子力学者シュトックハウゼン博士が実行した霊的攻撃力に優れた戦闘機械を人工的に生み出す実験「ヴァックストゥーム計画」、その被験者にして唯一の生き残りがレニである。
賢人機関によってブルーメンブラットは解散、レニは藤枝かえでによって救出されるがその時点でヴァックストゥーム計画は完了しており、高い霊力と戦闘力を持つ兵士として完成した代わりに人間的な感情の殆どが欠落してしまっていた。その後かえでは自らが指揮する実験部隊、欧州星組にレニを編入する。自分と同じように霊的素質に優れた4人の隊員と出会うが、そこでも感情を取り戻す事は無かった。
欧州星組解散後はバレエや音楽、舞台で注目を集める。感情を持たないレニが演劇方面で活躍出来たのは、演目に対する理解やテクニックとしての演技力が高かった等の理由があるが、一番には自らの心が空虚であるが故に共演者の個性を引き立たたせる才能があった為と言われている。世界的なスターに登り詰めたレニだったが、帝国華撃団から参加要請が届いた際には多忙な公演日程を中止、「兵士」として日本に向かい花組の隊員として編入された。
同じ欧州星組のソレッタ・織姫とは逆に、花組配属当初は他人と積極的に関わろうとはしなかった。そんなレニも徐々に花組の仲間に打ち解けていくが、その過程で「自分は何のために戦っているのか」という疑問を抱く。答えが分からず戸惑っていた所を敵につけ入られ、洗脳によって花組と戦うように仕向けられてしまう。仲間との戦闘と隊長の大神一郎の説得の末、自らが戦う事の意義を見出し人としての感情もついに取り戻した。
感情を取り戻した後も、基本的な性格は大人しく冷静沈着。ただし、時折子供らしい笑顔を見せるようになった。唯一の例外として『歌謡ショウ』と呼ばれる舞台版では声優個人のキャラクターが内容を左右するため、明るく溌溂としたレニを見る事が出来る。
過去の経験からか博物学的な知識が豊富であり、大抵の事は何でも知っている。だが、辞書に書いてある事を一言一句正確に説明する癖があり、説明を聞いても周囲の人間が内容を理解出来ない事もままある。この癖は感情を取り戻した後もあまり変わっていない。
戦闘ではランスを使用、イベント戦闘でしかも不意打ちとはいえ、敵の幹部が搭乗する魔操機兵を一撃で撤退させる程の高い実力を誇る。ただし、日常では真宮寺さくらやマリア・タチバナの様に武器は携帯していない。護身術にも優れており、背後から近付いた大の大人を体が勝手に動いて片手で投げ飛ばしてしまう事も。
初登場の『サクラ大戦2』では少年のような容姿の為に花組の面々から男性と勘違いされ、当時のレニも性別に意味はないとしその間違いを訂正しなかった為、中盤で性別が明かされるまではシリーズの特色である"好感度が上がる"演出が存在しなかった(内部データではちゃんと変動している)。
登場作品と役柄
単独作品
- スーパーロボット大戦X-Ω
- 初登場作品。訓練の為に織姫と共に欧州に出張中という事になっている為、「流れよ我が涙」のシナリオ終盤まで登場せずユニットとしても実装されていない。
- その代わり、彼女と織姫はコックピット内の一枚絵が用意されている。
人間関係
名(迷)台詞
- 「それで……敵の規模は?……出現場所は?敵の武装は何?」
「花組の集合場所は?ボクのアイゼンクライトはどこ?」 - 『2』にて、花組に配属となり歓迎会でもてなされている最中に敵出現の警報が鳴り、それを受けての台詞。
- それまで「はい」か「よろしく」程度の返事しかしていなかったレニがまさに別人のように豹変し、事情を知らない花組のメンバーを驚かせた。
- 因みに、アイゼンクライトとは欧州星組隊員専用の霊子甲冑の事。ドイツ語で「鉄のドレス」を意味する。
- 「頼れるのは自分だけ……」
- 『2』の中盤までの戦闘開始時の台詞。花組配属当初の頑なな態度を端的に表す一言。
- 大神「レニって……ひょ、ひょっとして……女の子なのか!?」
レニ「……そうだよ。」 - 『2』にて、通常プレイ時のレニの性別が判明するイベントでのやり取り。
- 性別がまさに一目瞭然なとある状況となっているのだが、そんな時でも全く意に介していないのが彼女らしい。
- 一方の大神はと言うと、あまりのショックに慌てふためいてこの後一目散にその場から逃げ出している。
- 「役が……降りてこないんだ……」
- 『2』にて、舞台『青い鳥』の稽古で2度もセリフを間違えるという普段なら有り得ないミスを相手役のアイリスに心配された際の返答。
- これまで、感情を持たないが故にどんな役も完璧にこなしてきたレニ。そんな彼女の中にも徐々にだが心が芽生え始めていた。そして、「お前はいったい、何のために戦うのだ?」という劇中の問いかけに自らの心を重ね、その答えを見出せずにいた。
- 「ただいま、隊長……ただいま、アイリス……ただいま、みんな……」
「……ただいま、ボクの……仲間たち……」
「ありがとう……」 - 『2』にて、大神の説得により洗脳が解け、感情を取り戻した際の台詞。
- そしてこれ以降、自分自身だけでなく仲間を守る為に戦うと決意する。
- アイリス「チルチルお兄ちゃん、青い鳥は……わたしたちの部屋にいたんだね。」
レニ「……ああ、ミチル。しあわせの青い鳥は、こんなに近くにいたんだ……」 - 『2』にて、レニを洗脳した敵の幹部との戦いから数日後、『青い鳥』のラストの台詞。
- 本番での2人の息のあった演技により舞台は大成功を納めた。特にこのラストシーンは劇中の評論家から、まさに青い鳥を得た兄妹そのものの愛に満ちている、と評された。
- 「犬じゃない…フントだ」
- 『サクラ大戦GB2』にて。自分がつけた犬の名前(ドイツ語でそのまま「犬」という意味だが…)に愛着を持っているようだ。
- ちなみに、パズルゲーム『花組コラムス2』のレニのストーリーモードは大神と共にフントを探す展開であり、ここでは他の隊員がつけた名前に「フント」といちいち訂正を入れている。
- その熱意に元同僚の織姫ですら「物事にこだわらないレニが珍しい」と驚いていた。
搭乗機体
- 光武二式 (レニ機)
余談
- 『2』ではストーリー中盤まで女性である事が秘密となっているレニだが、実はそれ以前のフリー移動中にレニが女性であると見抜けるイベントが用意されており、そのイベントを見つける事が出来るとその時点から信頼度及び好感度の変動が他の隊員と同じく表面化するようになる。