バーナード・オトゥール

2015年2月26日 (木) 13:53時点におけるナイス (トーク | 投稿記録)による版

バーナード・オトゥール(Bernard O 'Toole)

連合防衛軍特殊部隊所属。階級は軍曹。無類の酒好きであり、いつもアイリッシュ・ウィスキーのビンを持ち歩いてはラッパ飲みをしている。一年前、高速宇宙艇奪回作戦において多くの仲間と右目を失う。その後、連合軍のオービタルリング侵攻作戦の際に新たな部隊ごと孤立。その救援に派遣されたDボゥイと出会う。
当初、Dボゥイはカル博士率いる木星輸送船団の件で任務遂行のためなら人の命を捨て駒当然に扱う軍のやり方に激しい敵意を抱いており、その怒りは軍人であるバーナードにも向けられていたが、危険を冒してまで戦死した仲間の弔いに訪れた彼の姿を見て考えを改め、友情を築いた。

連合軍が壊滅した中盤以降は、部下を率いて各地でゲリラ戦を展開していた。フリーマンの指示を受け、精密検査が必要なDボゥイを迎えに行き、テッカマンアックスのボルテッカよりDボゥイを救う。
アラスカ基地へDボゥイを伴って帰還した後、基地はテッカマンランスの襲撃を受け、ブラスター化の途中であるブレードを守るため奮闘する。最終的には時間稼ぎの為にランスに特攻して宇宙用信号弾を直撃させるが、その際にテックランサーで貫かれた傷が致命傷となり、ブラスターテッカマンブレードの登場に満足しながら戦死した。

登場作品と役柄

携帯機シリーズ

スーパーロボット大戦W
序盤でオービタルリング内に孤立した連合軍として登場。干渉スペクトル砲の範囲外にDボゥイを逃すため、囮役を買って出る。序盤はそれ以降も行動をともにし、原作以上に出番が多い。終盤で再度登場し、最後はテッカマンアキを道連れにしようとしたテッカマンソードを引き離し、その自爆に巻き込まれて死亡する。最終決戦でのDボゥイは彼の遺した「男には命を懸ける場所がある」という言葉を胸に戦っている。

人間関係

Dボゥイ
救援に来たのが縁で友情を築く。彼の事を「坊や」と呼ぶが、本物の戦士と認め、気に入っていた。Dボゥイはバーナードの墓前に必ずラダムを倒すことを誓うが、やがてブラスター化による記憶の喪失によりバーナードの事を忘れてしまう。Wではバーナードが死ぬ前にブラスター化しているため、彼と再会した時にはバーナードの事を忘れていたという形にアレンジされた。
ペガス
ダニーボーイの歌を教える。Dボゥイの意向によりこのメモリーは残され、ペガスは度々この歌を口ずさんでいた。スペースナイツと合流した際、バーナードとペガスが共に夕陽を眺めながら歌ったことも。
Wでは、バーナードの戦死直後にペガスがダニーボーイを口ずさむ事でDボゥイはバーナードの事を思い出すと同時に彼が戦死した事を悟り、慟哭した。彼の人間らしさが消えようとしている最中の事である。
ノアル・ベルース
Dボゥイの細胞組織崩壊の兆候が見られ始めた夜、バーナードは彼にDボゥイの身におこり始めている現象を話し、なるべく戦わせないように言う。
ハインリッヒ・フォン・フリーマン
彼の依頼を受けたバーナードは部下と共にグリーンランド号と合流、新スペースナイツ基地のあるアラスカに向かわせる。
アンジェラ・オトゥール
第43話に登場するバーナードの妻。夫がDボゥイを守って死んだと聞き、軍に同行しオービタルリング内で彼にその死に際について問い詰めるも、ブラスター化による記憶障害の進行でバーナードの記憶を失っていると知り戸惑う。戦う動機さえも喪失しかねないことへの彼の恐怖を理解した彼女は、せめて自分のことは忘れさせるまいと思い、夫と同じようにDボゥイを助けるべくラダムマザーと差し違える。

他作品との人間関係

ルクレツィア・ノイン
Wでは彼女と一緒にオービタルリング内で孤立していた。
美剣陽子
Wでは彼女とも一緒にオービタルリング内に取り残されていた。
カズマ・アーディガン
Wではスペースマンとして半人前の彼にも戦場の掟と、男には命をかけるべき場所がある事を説いた。バーナードが戦死した時には「ここがおっさんの命をかける場所だったのかよ…」と彼の死を悲しんだ。

名台詞

「死ぬんじゃねえぞ!こいつらを倒せばいつものように、上モンのアイリッシュ・ウィスキーをご馳走してやるからな!」
第10話の初台詞。オービタルリング内で群れを成し襲い来るラダム獣に対しバーナードはこの言葉で部下を激励していく。
「おぉ~、ダニーボーイ♪笛の呼ぶ声ぇ~、谷間にぃ~…♪オスカー、故郷の酒を持ってきてやったぜ。天国でゆっくり楽しみな」
「山をくだりぃ~♪ 行く夏ぅ~、花も散り果ぁてぇ~…ジェイムズ、大好物だ。たんまりとあるぜ」
「ジェイムズ、お前のフィアンセは結婚が決まったそうだ…今度の相手は、軍と関わりのない男だとよ…フッ」
第10話、スペースポートに辿り着いたバーナードは「ダニー・ボーイ」の歌を口ずさみながら、リング内に群がるかつての部下達の屍をねぎらいながら、ウィスキーのボトルを手渡していく。
「もう1年も前の出来事よ…俺達第四特殊部隊は、高速宇宙艇奪回のためにここまで到達したのさ。だが、後一歩と言うところでラダムの襲撃を受けてな…結局、生きて帰れたのは俺だけだった。こいつはその時の勲章さ」
Dボゥイに部下を弔う自身の姿を見られ、バーナードは昔を語る。ラダムとの交戦でできた、左目の傷跡を指差しながら。
「坊や、これから戦場で生きていくんだったらこれだけは言っておく。お偉いさんが何と言おうと、戦場で戦うのは俺達兵士だ。死んじまったら元も子もねぇ。まず生き残ること、生きて帰って、仲間の命を守り続けること…それが戦場の掟だ。軍人として…いや、しがねぇ古参兵からのアドバイスだ」
第10話、戦死した仲間にウィスキーを手渡しながら弔う姿を見たDボゥイに説いた戦場の掟。粗暴でありながらも誇りに満ちた戦士の言葉は頑なに軍を信用できずにいたDボゥイを解きほぐすものだった。
「よぉーし、全員帰還! 生きて帰れたら、酒と女がてめぇ達を歓迎してくれるぜ!」
高速宇宙艇を入手に成功したバーナードはこの台詞で部下達を鼓舞、絶対に生きて還れと出発させる。
「みんな! 今度はちゃんと骨を拾いに来るからな! 待ってろよ!」
オービタルリングを離脱する際、空のボトルを掲げ仲間の屍を見やりながら。しかし、彼のこの言葉は最期まで叶う事はなかった…。
「あの坊や、いい目をしてやがった…あれは地獄を見た目だ」
「また戦場で会おうぜ、Dボゥイ…」
地球に帰還後、酒場でひとりウィスキーを飲みながら。下段の台詞の後、バーナードは飲む者すらないもう一つのグラスに乾杯し、互いに生き延びて再会する事を願うのだった。
「どうやらやっと、坊やを見つけたらしいな…急ぐぞ、野郎ども!」
第36話、フリーマンの指示を受けたバーナードは、アイリッシュ・ウィスキーを口にしながら部下と共にDボゥイらのいる戦場へと走らせる。
「立派な装備も、持ってるだけじゃ宝の持ち腐れだぜ!」
テッカマンアックスの命を受けラダム樹はブレードと一対一の決闘ができるコロッセウムを形成。仲間の窮地を救えず立ち往生するだけのノアルらに意志をもった樹液が襲いかかる。間一髪の所をバーナードらが冷却弾を発射してノアルらを救った後、彼はこの台詞を言う。
「ラダム樹だって所詮は植物よ。植物なら、枯らせばいいって事さ!」
「よく聞きな、Dボゥイ…お前の体はな、もう普通の体じゃねえんだ」
「組織崩壊が進んでるのよ」
「フリーマンの研究の結果わかったことだが、お前はテッカマンに変身する度に、体の細胞がボロボロになっちまっていたのよ。ちょうど、パンチを受けすぎたボクサーが、パンチドランカーになるようにな…」
「このまま、テッカマンへの変身を繰り返せば、そう遠くない将来…お前は確実に死ぬ!」
第37話、グリーンランド号のブリッジにて、Dボゥイに細胞組織崩壊の事を伝える際に。バーナードの警告を聞きながらも、Dボゥイはノアルとバルザックを救うために決死のテックセットを試み、戦場に躍り出るが…。
「踏ん張れよ、野郎ども!船出川戸にゃうまい酒が待ってるぞ!」
第38話、執拗にグリーンランド号を襲うラダム獣の群れを迎撃しながら、バーナードは部下にこの台詞で激励する。
「坊や、これはおめぇだけの戦場だ。手助けはしてやれねぇが、忘れるんじゃねえぞ。生きて帰ってくる事をな!」
進化したラダム樹とペガスに内蔵されたクリスタルに注ぎ込まれる人工的なエネルギーを利用しブラスター化に挑むDボゥイに向けて。
「なぁに、要するにあと1時間ここを死守すりゃいいんだろ?フリーマンの旦那!」
第39話より。肉体の自己崩壊を防ぐために決死のブラスター化に臨むDボゥイ。その隙を突くかのごとく、テッカマンランス率いるラダム獣の軍勢がアラスカの新スペースナイツ基地に襲い掛かる。しかし、一度調整を中断したら完全にDボゥイの肉体が崩壊してしまうのだ。重苦しい状況に一同は沈黙する。バーナードはそれがどうした、と言わんばかりにマシンガンに弾奏を装填しながら、この台詞でフリーマンに質問する。
「いつも俺は、部下どもにはなんとしても生き延びろと言ってきた。戦場じゃ生き残った者が勝ちだからな。だがな、今日は違う! なんとしても坊やを守り抜け! てめえの身体がどうなろうとな!!」
上の台詞の後、フリーマンから基地防衛の指揮を一任されたバーナードは自分の部下だけでなく、スペースナイツにもこの台詞で鼓舞、命がけの防衛戦に挑んでいく。
「ヒューッ!そいつぁありがてぇや。仮に破られても、死ぬ時ゃかわいい姉ちゃん二人と同じ棺桶ってワケだ。ちと、色気が足んねぇがな!」
フリーマンから強化単結晶合金のバリゲードの説明を聞いた後、口笛を吹きながら感心して。この台詞の後、冗談交じりでミリィのお尻に触れるとミリィが飛び上がってしまう。
この時、一瞬だが半泣きの表情で「セクハラは許さーん」と叫ぶミリィの表情がかわいらしい。
「…嬢ちゃん、嬢ちゃんの仲間の中で坊や以外にこんな事が出来る奴、いるかい?」
強化単結晶合金のゲートが衝撃によって拉げていく中、ミリィは「仲間なんじゃ…?」と口にする。それに対してバーナードは上記の台詞で聞き返す。
「どうだぁっ!!宇宙用信号弾の味はぁっ!!」
捨て身の覚悟でテッカマンランスに向かい、テックランサーを胸部に突き刺されながらも宇宙用信号弾をお見舞いする際に。
「ブラスターテッカマンか…すげぇじゃねぇか…目が見えねぇのが残念だが、そのパワー…ビンビン身体で感じるぜ…これで一安心…ぼ、坊や…!」
バーナード最期の台詞。宇宙用信号弾の閃光で視界を遮られながらも、ブラスターテッカマンブレードとなったDボゥイの勇姿を感じたバーナードは、末期の酒としてアイリッシュ・ウィスキーを口にし、仲間達の待つ地へと旅立っていった…。

スパロボシリーズの名台詞