ニンテンドーDS

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2004年12月に任天堂が発売した携帯型ゲーム機。略称は『DS』『NDS』等。本稿もそれに倣って記述する。

概要

従来の携帯ゲーム機にはなかった、上下2画面やタッチパネルの採用、マイクによる音声入力の実装などのユーザーインターフェースが特徴。また、ニンテンドーWi-Fiコネクションに初めて対応した機種で、手軽なインターネットへの接続を実現した。タッチペンは据え置き型ゲーム機であるWiiと同様に、操作性を分かりやすくするコンセプトの元に実装されている。
脳トレなどを始めとする多くのムーブメントを起こし、普及台数は2014年時点で1億5000千万台以上を突破しており、任天堂としても最高の販売台数を達成したゲーム機となった。

初期型のニンテンドーDS、ニンテンドーDS Lite、ニンテンドーDSi、ニンテンドーDSi LLの4つのバリエーションが存在する。シリーズ総合の一般的な略称も『DS』や『NDS』で統一されている。

ゲームソフトの供給媒体は小型のDSカード(フラッシュメモリROM)で、セーブデータはカード本体に保存する。DSiではダウンロード購入するゲームソフト『DSiウェア』も追加された。
カートリッジ容量が増加したこと(最大512MBで、CD-ROMとほぼ同容量)と、動画や音声の高圧縮のミドルウェアが登場した事で、他社のDS用ソフトではボイス付きの作品が多く発売される事になったが、スパロボシリーズではRPG作品の『無限のフロンティア』シリーズや、リメイク前と同じ演出方法をとった『魔装機神』を除いて音声の収録は行われていない。その代わりに音声収録の難しいキャラへの配慮が不要なことや、制作費のコストダウンなどメリットもある。

初代DSとDSLiteはGBAスロットを備えており、ゲームボーイアドバンス(以下GBA)のソフトも遊べるが、GBAと違いゲームボーイゲームボーイカラー用ソフトは接続できない。ソフト同士が対応している場合、GBAソフトとDSソフトのデータ連動が可能。スパロボシリーズでは『Wスロットシステム』という形で採用されており、GBA版スパロボをセットしてDS版スパロボをプレイすると様々なボーナスが得られる。
なお、このWスロット対応のソフトは対応していないGBAソフトをSLOT2にセットしていた場合にはGBAソフトのセーブデータが破損するケースがある為、Wスロットの必要の無い場合はSLOT2に何もセットしない事。

余り表立っていない特徴として、「処理能力がNINTENDO64並でありながら、画面解像度がファミコン以下」という変わった要素を持つ。これはグラフィック的にドットの描き込みは少なくせざるを得ないが、反してCPUとRAMには余裕があるので、戦闘アニメに過剰なまでの処理を割ける事になる。つまりカットインの絵は粗くなるのだが、それをまんまテレビアニメのように動かせるのだ。
これにより高解像度のスパロボで行っていた「CGをパーツ単位で用意して動かす」ために生じている違和感を解消している。

バッテリーは専用ACアダプタによる充電式。初期バージョンではACアダプタがGBASPと共用可能だったが、DSLite以降は各機種専用のものを使用するようになった。

ニンテンドーDSのバリエーション

ニンテンドーDS Lite
機能的にはほぼ変わらないが、軽量化され初代DSよりも画面が明るくなり、画面の輝度調整が可能になるなど、細部の仕様が見直された。
現在最も普及しているタイプ。ハード単体を指す一般的な略称は『DSLite』。この機種のみACアダプタに互換性があるものがない為、他の機種のACアダプタとの使い回しができないので故障の際は注意が必要である。

ニンテンドーDSの上位機種

ニンテンドーDSi
画面の大型化、カメラ追加、音楽プレーヤー、SDメモリーカードスロット搭載、専用のDSiウェアダウンロード仕様の実装とそれに伴うWi-Fi通信の暗号方式の追加による本体セキュリティの強化、本体アップデート機能などDSLite以上に変更・強化点が多い。
他方、GBAスロットが廃止されており、これによって同機ではWスロットシステムが利用不可能となっている(任天堂はDS Liteの販売を継続することで対応している)。ハード単体の一般的な略称は『DSi』。
DSi専用・DSi共用のソフトがあり、前者はDSi以降の機種でのみ利用できる。後者はDSi以前の機種でも利用可能だが、一部機能が制限される。見分け方はパッケージにDSi専用もしくは共通と記されているが、ソフトのラベルに記されたコードが通常の『NTR-』で始まるのでなく『TWL-』で始まるソフトにはDSi以降でのみ使用できる要素がある。ちなみに『TWL』が付くソフトにはリージョンが設定されており、国外仕様のDSiでは使えない。逆に海外の『TWL』ソフトも同様。本体更新機能がありプレイにおける快適性の向上や不具合への対処の為であるが、不正な機器(マジコンといったもの)への対策ともされている。
ニンテンドーDSi LL
DSiの更なる改良型で、画面サイズが初代DS・DS Liteの面積比で約2倍である4.2インチに拡大され、視野角も拡がった。その分重量は314gと1.5倍になり、競合機種であるPSPが小型化を進めているのとは対照的である。ハード単体の一般的な略称は『DSi LL』又は『LL』。LLという名称は実は日本でしか普及しておらず(服のサイズなどが元)、海外ではXLという名称で販売されている。DSiからはACアダプタに互換性があるものがあり、ニンテンドーWi-Fiアダプタ・ニンテンドーDSi(LL)・ニンテンドー3DSのものが共通して使える。

次世代機種

ニンテンドー3DS
任天堂が2011年2月26日に発売した次世代携帯ゲーム機。詳細については任天堂ホームページを参照のこと。また、既存のDSシリーズのソフトウェアとは互換性を持つため、DS専用ソフトウェアは3DSでも使用できる(この場合、DSモードはDSiと同等)。
ニンテンドー3DS LL
2012年7月28日に発売されたニンテンドー3DSの大型版。ニンテンドーDSi LL同様に本体機能は3DSと変わらず、サイズを一回り大型にしたタイプ。大型化の為、ノーマル3DSの一部アタッチメント機器は利用できない。

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