ライトニングサイクス
概要
『ゾイド -ZOIDS-』に登場するアーバイン仕様のものを重点に解説する。
第二部・ガーディアンフォース編において、対ジェノブレイカー用にガイロス帝国軍とドクター・ディが共同で開発したゾイド。 古代ゾイド人の遺産と現代のゾイド技術を掛けあわせた新世代型の超高速戦闘ゾイドで、ホログラム発生器も備えており、音速を一瞬にして突破するほどの機動性を持つ。
その性能は未知数であり、安全装置となる拘束具をつけコマンドウルフと同程度の性能までパワーダウンさせられた状態でテストが行われていた。しかしそのテスト中にパイロットが失神して事故を起こし、それが原因でメモリーバンクを損傷する事態に陥っていた。
そこで解決策として、レイヴンの乗るジェノブレイカーとの戦いで致命傷を負い、死を待つだけだったアーバインのコマンドウルフのメモリーバンクを移植することが提案される。一度は拒否したアーバインだったがムンベイの説得により承諾し、移植作業が行われた。おりしもヒルツの手によりルイーズ大統領の誘拐及びルドルフ皇帝の会議場の襲撃事件が発生し、これに間に合うゾイドがライトニングサイクスしか存在しなかったことから、データの同調作業も行わないままぶっつけ本番で実戦に投入されることとなった。
コマンドウルフのデータが上手く機能せず機体が分解寸前となるものの、アーバインの叫びに応えて完全な同調を果たし、コマンドウルフはライトニングサイクスへと完全に生まれ変わった。以後はアーバインの新たな相棒となる。
作中では単にライトニングサイクスと呼ばれており、関連商品やゾイドゲーム作品などでは「アーバイン仕様(IRVINE SPECIAL)」と区別されている。通常のライトニングサイクスとの違いはコマンドウルフの魂を示すオレンジ色の目である。
なお、劇中ではアーバイン仕様しか登場していないが帝国軍仕様のライトニングサイクスが生産されていたということが語られている。…のだがレイヴンのジェノブレイカーの襲撃を受け工場が破壊され生産そのものが中止されてしまったのか新たに登場することはなかった。
続編『ZOIDS新世紀/ZERO』ではノーマル仕様と専用機合わせて3機登場している。
登場作品と操縦者
単独作品
- スーパーロボット大戦Operation Extend
- 第4章サブミッション「ガーディアン・フォース」にてアーバインの乗機として追加される。原作同様にメモリーバンクが損傷しておりコマンドウルフのものを使用して動かすことになるのだが、本作ではコマンドウルフが破壊されてはいないため、人気の高い乗換エピソードの再現は残念ながら無し。これは本作の「一度クリアしたシナリオもリトライ可能」というシステムの都合上、今まで使えたはずのユニットがいなくなっては問題があるということも関係していると思われる。以後のステージでコマンドウルフを出撃させる際は、その都度メモリーバンクを再びコマンドウルフに載せ替えていることが言及されている。
- ユニットとしては、回避値がコマンドウルフよりも高く、さらに分身が追加されたためより回避能力に長けた機体となる。移動力と武器攻撃力も上回り、さらに突破攻撃も追加されたが、その反面低消費中距離武器がなくなったのでEN消費が激しい。
装備・機能
武装・必殺武器
- レーザーキラーファング
- 「ヒット&アウェイ」「エスケープ」特性付き。地にしか攻撃できない。
- パルスレーザーライフル
- 「ロックオン」「ビーム兵器」特性付き。ブースターと一体化しているため射角が正面に限られるが、ライトニングサイクスの機動性を持ってすれば弱点とは成り得ない。
- ソニックブーム
- 突破攻撃。瞬時に最高速に達することで空気の壁を突き破り、衝撃波を発生させて周囲の敵をなぎ倒す。
- アーバイン・スペシャル
- 「対地」特性付き。初陣となったルイーズ大統領救出作戦の再現。一瞬で相手の背後に回りこみパルスレーザーライフルを直撃させる。
特殊能力
移動タイプ
サイズ
- Mまたは3
機体BGM
- 「Wild Flowers」
- OP曲。基本の戦闘BGM。
- 「復活の胎動」
- 原作BGM。アーバイン・スペシャルや連携攻撃のBGMに採用。
対決・名場面
- 黒い稲妻
- コマンドウルフのメモリーバンクを移植し、実戦でテストを行うことになったライトニングサイクスだが、データが上手く機能せず走行中に機体が異常振動を起こしはじめる。
- このままでは機体が分解してしまうとドクター・ディはアーバインを止めようとするが、なおもアーバインは止まらずコマンドウルフの魂に呼びかけながら走り続ける。
- 「走れ・・・、走れ、コマンドウルフ・・・! 俺と一緒に走れぇぇぇぇっ!!!!」
関連機体
- コマンドウルフ アーバイン仕様
- メモリーバンクを移植した。
商品情報