概要
『スーパーロボット大戦GC』とその移植作『スーパーロボット大戦XO』に登場する異星人勢力。
スーパーロボット大戦GC/スーパーロボット大戦XO
エドン星系やペンタゴナワールドが存在する外宇宙に存在する惑星の名前であったが、星間戦争が勃発した際に太古より伝わる「C.U.B.E」(XOの場合は「X.E.N.O.N」)の研究施設が暴走したことで本星が消滅。現在は、生き残って異次元に逃げ込んだガディソード人達および彼らの組織を指す言葉となっている。
ムゲ・ゾルバドス帝国、ジャーク帝国と『異次元同盟』を結んでおり、グラドス軍、ザール星間帝国、ポセイダル軍からなる『星間連合』とは対立状態にある。[1]
彼らはC.U.B.E(X.E.N.O.N)の研究者ヘルルーガ・イズベルガを首領とし再興を目指しているが、ヘルルーガの意志はまた別のところにあり、終盤でその邪悪かつ壮大な野望が明らかになる。
スーパーロボット大戦OG ムーン・デュエラーズ
OGシリーズの世界の「こちら側」やシャドウミラーがいた「向こう側」とは関係ない別の並行世界の住民だったが、クロスゲートの影響によってガディソードの民を乗せた要塞「ラブルパイラ」がこちら側へ転移してしまう。
当初はマルム頭領長率いる穏健派が主導になって地球への難民申請を交渉していたが、ヘルルーガが率いる強硬派によってゴライクンルと結託、地球との戦端が開かれる。最終的にはヘルルーガが鋼龍戦隊に倒され、ガディソードとの平和への道筋が開かれようとした瞬間、ガウ=ラ・フューリアの砲撃によってラブルパイラを破壊され、(生死不明で退場したヴォートは別として)フェアリ、ジーク、サリーを残してガディソード人は絶滅するという悲劇的な結末に変貌を遂げている[2]。
登場作品
単独作品
- スーパーロボット大戦GC
- 壊滅した惑星の生き残りということもあり、軍の台所事情はお世辞にもいいとは言えない為、序盤から中盤までは表立って動くことはなく、シナリオによっては共同戦線を張ることもある。複製軍団登場以降の攻勢はすさまじく、第58話サブ『恐怖の複製軍団』はスパロボの中でも異端中の異端シナリオになっている。最終話では地球上空で壮絶な戦いを繰り広げる。
- その最終話では、ホワイトベース隊の動揺を誘うためにガディソードの民間人の脱出シャトルがガディソード要塞から攻撃を受けるという場面があるが、シャトルは1機しか登場しない。住民はそんなに少ないのか。ホワイトベースがシャトルを回収するも要塞からのミサイル攻撃でホワイトベースは航行不能になる。
- スーパーロボット大戦XO
- C.U.B.EがX.E.N.O.Nに名称変更されていること以外は特に大きな変更点はない。
- 細かな変更点として最終話の脱出シャトルが多数登場し、少なくない数が複製軍団に撃墜されるという場面に変更されている。ホワイトベースが何機か回収したが、ヘルルーガはそれを見越してシャトルに爆弾を仕掛けていた。乗員は無事だったがホワイトベースは航行不能になる。
OGシリーズ
- スーパーロボット大戦OG ムーン・デュエラーズ
- 運用兵器は全て一新された他、複製軍団はエネルギーに関する設定変更もあって登場しない。
- ニルファにおけるバーム星人の立ち位置を担っていると推測される。
人物
- ヘルルーガ・イズベルガ
- C.U.B.E(X.E.N.O.N)の研究者にしてガディソード首領。
- 『OGMD』ではクロスゲートの研究者で、マルム頭領長に次ぐNo.2の頭官という立場。ゴライクンルに自らの技術を提供することで彼らから協力を取り付け、ガディソード復興の足がかりにしようとする。そのために邪魔なマルムをクーデターで監禁し完全な支配権を握る。
- レジアーネ・ヨゼフィーヌ
- ガディソード親衛隊のリーダーにしてヘルルーガの腹心。ヘルルーガの意のもと、各地で暗躍を続けている。
- 『OGMD』では前線は部下のビルゴーらに任せ、自身はヘルルーガの護衛に当たるといった状況が多い。
- ヴォート・ニコラウス
- ガディソードの研究者にしてエースパイロット。恋人フェアリと共にC.U.B.E(X.E.N.O.N)を利用したロボットの研究を行っていたが、ヘルルーガの真意を知り反旗を翻す。その後はフェアリを逃がすべく出撃、レジアーネとの戦いで命を落としたかに見えたが…?
- 『OGMD』ではアネクス正規軍のエースという立場。母星の真実を知ってしまったがゆえにヘルルーガの提示した道にしか未来はないと考え、彼に従っている。
- フェアリ・ファイアフライ
- 元ガディソードの研究者。ヴォートからヘルルーガの真意を知らされた彼女はヴォートの意志に従い、C.U.B.E(X.E.N.O.N)搭載の試作型ロボットと共に脱走、地球へと流れ着く。
- 『OGMD』では研究者ではなくマルム頭領長の護衛官フェアリ・クリビアとして登場する。
- ジーク・アルトリート
- ガディソード親衛隊の一人で、地球やペンタゴナワールドを中心に諜報任務に就いていた。レジアーネの突然の裏切り行為からヘルルーガの真意を察し、ホワイトベース隊とともに戦う道を選ぶ。
- 『OGMD』ではアネクス正規軍の一員。ヘルルーガの陰謀を暴くためにフェアリを追って脱走を決意する。
- サリー・エーミル
- ガディソード親衛隊の一人。祖国に対する想いは誰よりも強い。兄妹同然で育ったジークと共に諜報任務に就いていた。レジアーネの裏切りは彼女個人の暴走とし、ヘルルーガに地球との和平を持ちかけるべくガディソードの要塞に戻るが、待ち受けていたのは彼の邪悪な意志であった。
- 『OGMD』ではアネクス正規軍の一員。ジークを兄と慕う点は同じで、彼と行動をともにする。
- ビルゴー・ベルチャー
- 『OGMD』にて追加された人物。レジアーネの部下。彼女に叱責されるのを悦ぶ性癖の持ち主。
- マルム・クイスード
- 『OGMD』にて追加された人物。ガディソードの生き残りを束ねる頭領長。本来の地位は環境開発閣臣で、温厚で誠実だが気弱な行政官といった人物。後にヘルルーガのクーデターで失脚し、彼が打倒されたあとに助け出されるが……
運用兵器
スーパーロボット大戦GC/XO
- クラウドハーケン
- ジークの搭乗機体。
- クロイツ・ヴァールハイト
- サリーの搭乗機体。
- ガーディアル・ブラッド
- レジアーネの搭乗機体。
- オーダイ
- ヴォートの搭乗機体。
- アラウンザー
- ヘルルーガの搭乗機体。『OGMD』では「アラウンザー」は機種名となったため、この機体には「フロラーガ」という固有の名がつけられている。
スーパーロボット大戦OG ムーン・デュエラーズ
下記機体の他、ゴライクンルから提供を受けたゾヴォーク機を使用することがある。
関連用語
- C.U.B.E(X.E.N.O.N)
- ガディソード星に古来より伝わっていたオーパーツとでも呼ぶべき代物。無尽蔵にエネルギーを産み出しており、ガディソードでは軍事目的での研究が進められている。この研究は超巨大機動兵器アラウンザーと複製兵器の製造プラントおよび、フェアリが地球に持参したC.U.B.E搭載ロボットの完全制御という形で完成を見る。地球のグラドスの刻印もこれにあたるとされ、またカーメン・カーメンが計画のためにC.U.B.Eを利用していた。
- CISバリエーション
- ガディソードの技術で造られた『CISエンジン』を用いた機動兵器。クラウドハーケン、クロイツ・ヴァールハイト、ガーディアル・ブラッド、オーダイ等が存在し、ハイレベルの機動性と攻撃力を両立している。
- 複製軍団
- 他勢力より鹵獲した兵器とパイロットを母体にして、C.U.B.Eの力を応用したプラントで製造された『複製』による部隊。複製したパイロットは指揮官の命令に忠実に従うよう調整されており、無尽蔵に生み出すことができる。有人機の他ジャークライジンオーやガラダブラMk01等の無人機も作り出していた。
- 前衛要塞イズベルガ
- ヘルルーガの名を冠したガディソードの門番を務める無人の前衛要塞。ホワイトベース隊をおびき寄せる囮として使われ、超密度の高圧ガスの嵐に押しつぶされた。
- ガディソード要塞
- ガディソードの本拠地である移動能力を持つ都市要塞。インターミッションでは場所名欄に単に「ガディソード」と表示されている。最後は地球に落とそうとするが、アラウンザーのC.U.B.Eの爆発により消滅した。
- 『OGMD』にて「ラブルパイラ」という名称で登場。
- アネクス
- ガディソードで最も数が多い民族。フェアリ、ジーク、サリー、ヴォート、マルムが該当。
- ラットマ
- ガディソードの少数民族。ヘルルーガ、レジアーネ、ビルゴーが該当。
- ゼモン
- クロスゲートをガディソードの言葉で表したものであり、地球の言語に訳すと「地獄の門」と表される。
- ジーベ・ドライブ
- ヘルルーガが開発したクロスゲートから放出されるエネルギーを吸収して変換する動力炉。『GC/XO』におけるC.U.B.E(X.E.N.O.N)に相当するもので、名前の由来もそれを足して割った(X.E.B.E)ものとなっている。
- ゼモン・モルター
- ラブルパイラの下部に装備されている巨大な主砲。ジーベ・ドライブと同様、クロスゲートから放出されるエネルギーを吸収して強力なビームに変換して発射する。ジーベ・ドライブとともにゴライクンルが欲した技術。