グランティード

2016年7月30日 (土) 00:04時点における工藤幸人 (トーク | 投稿記録)による版 (→‎カスタムボーナス)

概要

スーパーロボット大戦J

初期主人公機のうちの一機。フューリーの技術を用いて、アシュアリー・クロイツェル社で造られた人型特機。高火力であらゆる距離に対応した武装と分厚い装甲を持ち、攻撃力と防御力に優れた機体。しかし、その巨躯が災いして運動性には難がある。パイロット1人でも問題なく操縦可能だが、設計上はサイトロン制御兼火器管制(主人公)と操縦管制(サブパイロット)の2人用。

マンマシンインターフェイスとして「サイトロン・コントロール」を採用しており、サイトロンと呼ばれる素粒子によってパイロットの操作情報を機体に伝達している。この操作補助技術はパイロット自身にサイトロンに対する適応能力を要求するが、その機体制御補助力は高く、全く機動兵器の操縦経験がない人間でもある程度の操縦をこなせる。

動力は、大気中の「オルゴン」を動力源とし、制御してエネルギーとする(と推測される)「オルゴン・エクストラクター」。オルゴンは物質化することが可能で、主人公機体他フューリーの機体もそれを用いて攻撃を行う。 硬質なクリスタル状の物が主だが、グランティードのオルゴンモード時にはたなびくマント状のものが形成されているのでかなり細かい形に編みこんだりもできるようだ。

「ラースエイレムキャンセラー」と呼ばれる装置が機体コアに組み込まれており、フューリーの騎士機「ラフトクランズ」に装備されている時間制御装置「ラースエイレム」を無効化する。フューリーとの戦闘においてグランティードは必須の存在となる。必殺技技使用時にはオルゴンモードに変形する。

両肩サイドのパーツが上部へ回転移動し、両肩のシールドパーツ、両肘、両腿、両脛、足首のソーサーパーツ基部がそれぞれ展開して、内部のオルゴン放出部分(?)が露出、背面からマントが発生する。

後に、専用ユニット「バシレウス」と合体したグランティード・ドラコデウス(ゲーム中表記は「G・ドラコデウス」)となる。

スーパーロボット大戦OG ムーン・デュエラーズ

設定が変更され、全長は約2倍・重量は約3.5倍に巨大化した。

太古からフューリーが所有していた機体で「玉座機」「皇家の剣」と呼ばれているが、エ=セルダ・シューンは何らかの理由で勝手に持ち出して地球へ降下し、息子のトーヤに託す事になる。ただし、この時のゴタゴタでラースエイレムシステムが壊れている。

「玉座機」の通称通り本来は皇族の機体であるが、メインパイロットとして近衛の家系であるシューン家の騎士が乗らなければ動かすことは出来ない。後部サブシートは代々の皇帝が座する「戦玉座」となっており、ここに皇帝が乗り、サイトロン・コントロールに接続することで起動する(「玉座」機の名の通り、皇帝が動かすのではなくあくまで乗るための機体)。 また、明確にならないものの自意識を宿しており、操者に選んだ皇族やシューン家の騎士が危機に陥った場合、勝手に動いて助けに行くこともある。

頭にリング状のパーツを頂くその姿は、フューリーの神話にある創世神「フューレイム」の姿を模して太古の時代に作られた経緯が関わっている。 顔面部は人面のそれとなっているが、通常はフェイスガードで隠されており、バシレウスとの合体によって真の姿となった時にガードが砕け散り、素顔があらわとなる。

登場作品と操縦者

携帯機シリーズ

スーパーロボット大戦J
ゲーム開始時に選択できる機体のうちの一機。初期選択機では唯一のスーパー系。接近戦と中~遠距離戦の両方で強力な武装を持っており、HPと装甲の高さから安定感があるスーパーロボット。サイズが大きいおかげで、与被ダメージ判定で有利になりやすい。回避力の低下も、運動性を上げすぎて敵機の命中率が0%になると敵から攻撃されなくなる仕様の『J』では、むしろグランティードへ有利に働く。ただし特殊武器には弱いので、喰らわないよう対策は立てておくこと。移動力も5と低いのでフォローが必要。武器名は全てインターミッションで変更可能。
統夜との相性は抜群で、スーパー系としては高めのパイロット命中値も魅力的。一方、カルヴィナは攻撃を受けると気力が下がるので、避けた方が無難。サブパイロットは装甲移動力がアップするボーナスを持つメルアか、攻撃力ボーナスを持ち「必中」を使えるテニアが候補となる。カティアはボーナスとの相性が悪く、「鉄壁」を覚えるまでは少々辛い。2周目以降は主人公の精神コマンドを変更すればカティアと組んでも弱味はない。改造段階はグランティード・ドラコデウスに引き継がれる。

単独作品

スーパーロボット大戦X-Ω
2016年6月に開催された『スーパーロボット大戦OG ムーン・デュエラーズ』とのコラボイベント「新たな審判の時」にて登場。レアリティSSRのディフェンダー。メインパイロットはOGと同じくトーヤ。サブパイロットはカティアが務める。
何と3000を超える初期攻撃力とたった200しかない運動性を併せ持つ恐ろしくピーキーな性能を持つ。おまけに初期習得アビリティ「決意の攻撃」の効果で命中率が大幅低下している。その分火力に関しては圧倒的なので、精神スキルは低い命中をフォローする「必中」が安定する。
なお、必殺技は「テンペスト・ランサー」。

OGシリーズ

スーパーロボット大戦OG ムーン・デュエラーズ
トーヤ専用機として、設定が一新される。第1話から登場するが序盤はスポット参戦が多く、正式参戦はやや遅れる。
オルゴン・クラウドがデフォルト搭載になった為硬さに磨きが掛かったものの相変わらず移動力5に加えて飛べなくなった上、オルゴナイト・バスター解禁までは移動後攻撃の射程が1固定ととにかく進撃戦が苦手。できる限り「加速」持ちと組みたいところ。
サブパイロットのお勧めは最初から「加速」と「ド根性」が使えるテニア。ボーナスで装甲を伸ばし、移動力を補えるメルアも悪くない。一方カティアはボーナスの相性が悪くいまいちなので、射程延長を活かして射撃型のユニットと組み砲台として運用するのがよいかもしれない。

装備・機能

武装・必殺武器

クラッシュ・ソーサー
両脚部のブレードで形成する刃を備えた円盤。バスター使用前に投擲する。
オルゴン・ブラスター
額から直進するオルゴンエネルギーを放つ。
フィンガークラッシャー / フィンガー・クリーブ
両手で交互に手刀をぶち込み、敵機を貫く。Jでは同名のコンボ武器も存在する。
OGシリーズでは名称が「フィンガー・クリーブ」に変更され、オルゴンの輝きを纏った貫手の連撃⇒オルゴナイトを纏った貫手⇒ロケットパンチの波状攻撃となった。
オルゴン・スレイブ
胸部から菱形状のエネルギーを連続放射する。初期から使用可能なスーパーロボットの武器としてはかなり長い射程を持つ。
OGシリーズでは、オルゴン・エネルギーの奔流が敵めがけて浴びせられた後に爆発する攻撃となった[1]。地味に命中にマイナス補正がかかる為注意。
オルゴナイト・バスター
OGシリーズで追加された連続攻撃。
ソーサーを投げつけた後敵機を地面に叩き付けた上で押し潰して引きずった後、胸部から三角錐の集合状のオルゴナイトを形成、拘束した敵の胴体に回転するオルゴナイトを押し当て抉る。元はメカデザイン設定のラフスケッチに描かれていた没武装「胸ドリルクラッシャー」。名称は『J』のシナリオライターを務めた鏡俊也氏の命名である[2]
グランティードの武装では唯一となる有射程P武器だが気力120が必要。
テンペスト・ランサー
グランティードの必殺技。オルゴンモードを起動し、胸部から柄を取り出してオルゴナイトによる巨大な槍を作り出し、敵機に全力で突撃して突き刺す。
OGシリーズでは発動するモードが「バスカー・モード」に変更されている。モーションは基本的に同じだが、生成したランサーを剣の要領で振り回して相手を打ち回し、空中に跳ね上げたところに回りこんで回転させた穂先で貫く、というものになっている。

特殊能力

剣装備
斬り払いを発動する。
オルゴン・クラウド
『J』では後継機の能力だったが、『OGMD』では初期装備。気力120以上で全属性ダメージを1200軽減するバリア能力になっている。

移動タイプ

最初から飛行可能。水中以外なら、どの地形でも問題なく戦える。OGシリーズでは飛行不能。

サイズ

L

カスタムボーナス

格闘武器の攻撃力+200

機体BGM

「Fate」
男主人公時のデフォルトBGM。
「Revenger」
女主人公時のデフォルトBGM。

関連機体

グランティード・ドラコデウス
支援ユニット「バシレウス」との合体形態。
ベルゼルート
『OGMD』ではコピー機に近い扱いになっている。
クストウェル
ヴォルレント

脚注

  1. これはグランティード・ドラコデウスのオルゴン・ドラコ・スレイブと同様の物
  2. http://blog.spalog.jp/?eid=863691