セレーネ・マクグリフ(Selene Mcgriff)
『機動戦士ガンダムSEED C.E.73 STARGAZER』の主人公兼ヒロイン。D.S.S.Dの技術開発センターに所属しており、「スターゲイザー計画」の中心人物でもある。
決めた目標は最後までやり遂げようとする性格だが、そのためには手段を選ばないという側面がある。…とされているが、作中取り立てて非道な行動を採ったりしている訳ではなく、本来作業用MSであるスターゲイザーで戦闘に参加するなど“それが必要な行為ならば、ためらわない”と言ったところか。エドモンド・デュクロとのやりとりや漫画版のエピローグなどから、その意志力の強さが印象深いだろう。
なお、ナチュラルとコーディネイターの争いには全く関心がない。
地上でスターゲイザー本体の開発をしており、シャトルでスターゲイザーと共に宇宙に向かった。その後、トロヤステーションにてスターゲイザーとヴォワチュール・ユニットの研究を続けていたが、ファントムペインのホアキン隊の襲撃を受けたため、ソルと共にスターゲイザーで出撃。スウェンのストライクノワールガンダムと交戦し、ヴォワチュール・リュミエールを使って自分ごとストライクノワールを地球と金星の間の宙域まで飛ばした。それから669時間後にスウェンと共にスターゲイザーで地球圏に帰還したが、コクピットの酸素が保つのは約27日間(648時間)であった。
アニメ版はその後どうなったかは不明のまま終了するが、漫画版では生還している場面が描かれ、サンライズ公式設定でも生還したとされている。
短編を除けば、映像作品としてはガンダムシリーズ初の女性主人公……なのだが、明確にスポットが当てられるのが最終話のみな感があり、機体が元々は非戦闘機、本人も基本は非戦闘員なのが災いしてか、戦闘シーンが多い「スウェンが主人公」と思ってしまう人も多い不憫なキャラでもある。また、ガンダムシリーズ(他のロボットアニメでもそうだが)の主人公で年齢が20代後半というのは珍しいケースである(他には『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』時代のアムロ・レイぐらいか)。
なお、セレーネのファーストネームのつづりはSeleneと書き、ギリシア語で「月」を意味する。また、ギリシア神話の女神セレーネーのことも指す。
登場作品と役柄
携帯機シリーズ
パイロットステータスの傾向
精神コマンド
特殊技能(特殊スキル)
人間関係
- スウェン・カル・バヤン
- ファントムペインのMSパイロット。共に地球に帰還した後、彼をD.S.S.Dに誘う。
- ソル・リューネ・ランジュ
- 同僚。弟分でもある。
- エドモンド・デュクロ
- スパロボ未登場。同僚。元地球連合軍で、現在はD.S.S.Dの保安部に務める。実は内心、セレーネに恋慕していた。
- ロウ・ギュール
- 技術者として、彼にライバル視されている。
他作品との人間関係
名台詞
アニメ本編
- 「知ってる?アルバイトする時は、前以って申請してないと駄目なのよ」
- 避難地区を襲撃したジンを足止めし、セレーネをD.S.S.D研究所へと先行させるべく残留の意思を示すエドモンドを指して。
- 「ごめんなさい、貴方に人殺しをさせてしまうわ……この子にも」
- トロヤステーションが制圧されつつある状況下、操縦を担当するソルと非戦闘用MSであったスターゲイザーに不本意な出撃を謝罪しつつ、ファントムペインの迎撃に向かう。
- 「淋しいから…一人で死ぬのが淋しかったから。誰でもいいから、眠るまで声を掛けられる相手が欲しかった…」
「暴れてもいいわよ。私が死ぬまで『一人じゃない』って感じさせてくれればいいんだから」 - トロヤステーション戦でスターゲイザーとストライクノワールを戦域から排除され、宇宙空間をどことも知れず漂流する中、ストライクノワールから助け出したスウェンにその理由を尋ねられた際に返した台詞。彼女には珍しい弱気の吐露。
漫画版
迷台詞
- 「Nジャマーキャンセラーが効いてるわ。パワーセルしか使えないわよ」
- 出撃時の台詞。Nジャマーキャンセラーが効いていれば核動力が使えるはずなので、どう考えても間違いの迷台詞。漫画版やスパロボKでも修正されていない。状況を鑑みると「ニュートロンジャマ―が効いてるわ」が正しいと思われる。
スパロボシリーズの迷台詞
- 「邪魔するやつはスターゲイザーでぶっ飛ばすわ!」
- 『K』に於ける大迷言。「不本意な出撃」だった原作を鑑みれば先ず、有り得ない台詞なのだが…ジーグあたりに毒されたのか。