ファブラ・フォレース(Fabura Fores)
『スーパーロボット大戦D』において、南極遺跡の最深部に設置されていた、この世界と異次元とをつなぐ「門」。ファブラ・フォレース(Fabura Fores)はラテン語で「神話の門」を意味する。
フェリオ・ラドクリフ博士らリ・テクノロジスト達の手によって南極遺跡の最深部で発掘される。彼らが意図せずして門を起動させてしまったため、ルイーナが発生。地球の一時的な隔絶の原因となった。
ルイーナとの最終決戦の際には、ペルフェクティオとファートゥムのパワーの源泉として、エネルギーを無限に供給し続けブルー・スウェアの面々に絶望を与えるが、これを死に場所とみたトレーズ・クシュリナーダの決死の特攻と引き換えに損傷を受け、エネルギー供給を停止する。最後はブルー・スウェアの集中攻撃を受け、完全に破壊された。
ジョッシュの推測では、シュンパティア自体がファブラ・フォレースおよび破滅の王への対策として遺跡に遺されていたものではないかとしている。しかし南極遺跡を築いた人間達は、このような危険極まりないものを何の目的で作り上げたのか。そしてなぜ破壊せずに後世に遺したのか。事情があって遺さざるを得なかったのなら、それは何なのか。それらの原因は劇中では推測も含め一切語られていない。[1]
OGシリーズでは、その実態はクロスゲートを封印するために建造された可能性が考えられている。ギリアムの推測では、かつてクロスゲートを通じてこの世界へやってきた者達がいたが、その人々にもクロスゲートを誰が造ったのかはわからなかった。彼らは元の世界へ帰ろうとしてルイーナの存在を知り、「鍵」を元にしてシュンパティアを、兵器の動力源としてレース・アルカーナを作り上げた。さらにクロスゲートを封印するためにファブラ・フォレースを建造したが、ペルフェクティオとの戦いで痛撃を被り、彼を封印するのと引き換えに滅亡してしまったのではないかとされている。クロスゲートを破壊しなかったのは、いずれ元の世界へ帰るため、また破壊することで“破滅の王”と同等の災厄が引き起こされてしまうのではなかったか、という推測である。
登場作品
携帯機シリーズ
- スーパーロボット大戦D
- 初登場作品。皮肉にもこの存在によってネオ・ジオンのアクシズ落としはアクシズの消滅という形で阻止される結果となり、地球は核の冬から救われた。
単独作品
OGシリーズ
- 第2次スーパーロボット大戦OG
- クリフは「真実の門」と訳した。その実態はクロスゲートを封印するために建造された封印殿である。クリフ達も実際に見るのはファブラ・フォレースへ突入した時が初めてだった。
関連人物
脚注
<references>
- ↑ 『電撃Playstation』Vol.533のインタビューで、寺田プロデューサーが「どこまで『D』の設定を公開するか迷いました」という趣旨の発言を洩らしている。よって、『J』の不明な箇所もある程度は意図的に隠しているのだろう。