大塚茂 / 大塚長官(Shigeru Ootsuka / Secretary Ootsuka)

太陽の使者 鉄人28号

元々は所轄署の警部だったが、金田正太郎の協力者であるため、後にインターポール捜査官となった。生身での戦闘力は相当なもの。

六神合体ゴッドマーズ

宇宙魔王での功績が認められ、コスモクラッシャー隊を率いる防衛隊長官となる。明神タケルをはじめとする若き隊員を見守る父親的存在であり、タケルの育ての親である明神博士の親友でもある。

キャラクターのデザインは『六神合体ゴッドマーズ』の前番組である『太陽の使者 鉄人28号』の大塚警部そのもので、富田氏が続投して演じているなどスターシステム的な要素(放映当時のアニメ雑誌では大塚警部の後年の姿とする記事もある)が取り入れられている。衣装や設定などは『ゴッドマーズ』への登場に際し、新規に描き下ろされている。

登場作品と役柄

『ゴッドマーズ』と『鉄人28号』が同時参戦を果たした『第2次Z再世篇』では、両作における出演が完全に統合されるに至った。

Zシリーズ

第2次スーパーロボット大戦Z破界篇
NPCキャラクター事典には『鉄人28号』時代のフルネームである大塚茂名義で登録される。国連に所属し、平和維持理事会のエルガン・ローディックの片腕である。序盤では他の日本のスーパーロボットを加えたコスモクラッシャー隊を率いることになり、ZEXIS発足後は他の指揮官達に直接命令をする地位にある。
EDにて「別部署からクラッシャー隊への応援を要請する」「それが誰かは今は言えない」と、次作における『太陽の使者 鉄人28号』の新規参戦を仄めかしている。
第2次スーパーロボット大戦Z再世篇
本作ではかつてICPOに所属していたなど『太陽の使者 鉄人28号』での警部時代の設定と統合され、物語後半では襲いかかってきた暗殺者やシルバー兵士を返り討ちにするという場面が見られる。また「ゴッドブレス・ユニバース」においてはアロウズの情報統制に対する反撃を成功させ、ZEXISの名を世に知らしめた。
第3次スーパーロボット大戦Z時獄篇

携帯機シリーズ

スーパーロボット大戦D

単独作品

スーパーロボット大戦64
完全平和ルートにしか登場しない。マーチウィンドコスモクラッシャー隊を出向させる。その出向先がマーチウィンドでは銀鈴しか位置を知らなかった国際警察機構の梁山泊だったからなのか、攻略本では九大天王の大塚署長と同一人物ではないかと指摘された。

人間関係

太陽の使者 鉄人28号

金田正太郎
彼と共に活躍する。第2次Z再世篇ではメイン設定が『ゴッドマーズ』準拠となっているため、かつて行動を共にしていたという設定となっている。

六神合体ゴッドマーズ

明神タケル
明神博士の願いにより、彼をクラッシャー隊へ迎える。
飛鳥ケンジ
クラッシャー隊のリーダー。
伊集院ナオト木曽アキラ日向ミカ
クラッシャー隊の隊員。
ロゼ
彼女がタケルの協力者となった後、クラッシャー隊に迎える。
ワール
彼に拉致される。

他作品との人間関係

スーパー系

城田志郎
第2次Z破界篇では直属の部下。
田中司令
第2次Z破界篇で彼の同意を得て、ドラゴンズハイヴZEXISの拠点に据える。
兜甲児
第2次Z破界篇ではクラッシャー隊への参加について当初は答えを保留していた彼が、編入の条件として提示した「くろがね屋」からの通勤を了承する。
錦織つばさ兜シロー
第2次Z破界篇の終盤で「くろがね屋」へ赴き、彼女らと共にガイオウとの最終決戦に挑むZEXISの勝利を祈る。
竹尾ワッ太
第2次Z破界篇では彼の父である竹尾道太郎と旧友同士という設定。それゆえ、物語開始以前から竹尾ゼネラルカンパニーを懇意にしていた。
マリン・レイガンジャック・オリバー北斗雷太
壇闘志也ジュリィ野口吉良謙作
第2次Z破界篇EDで彼らを新クラッシャー隊に編入し、太陽系内の惑星探査任務に就かせる。
道那賀小百合
第2次Z再世篇では直属の部下。連絡係として彼女をドラゴンズハイヴに派遣していた。
イザベル・クロンカイト
第2次Z再世篇では終盤、彼女に朔哉ダンクーガノヴァのパイロットである事を明かした上で、対アロウズ作戦「ZEXIS・ムーブメント」のレポート役を依頼する。シルバー兵士の襲撃から彼女を守る見せ場も。

ガンダムシリーズ

スメラギ・李・ノリエガ
実は以前からヴェーダに「大塚の行動力は要注意」と警告されていた事が、第2次Z再世篇で判明。大塚の武勇伝を聞かされ、彼が只者ではなかった事を確信する。
アーバ・リント
第2次Z再世篇の序盤では、彼からの要請でF.S.に引き合わせる段取りを取った。

バンプレストオリジナル

クロウ・ブルースト
第2次Z破界篇では序盤の日本ルートで留置場にブチ込まれていた彼の身元引受人となり、その上でクラッシャー隊への協力を要請する。
エルガン・ローディック
第2次Z破界篇では直属の上司。彼の不審な行動の数々に疑念を抱きながらも立場上、部下達のようにはっきりと不信感を口にする事が出来なかった。

名台詞

「鉄人28号がもし人間でしたら、我々に嫌気がさして救ってくれなかったでしょう。鉄人にはもちろん感情はありません。我々人間の言うがままです。だからこそ救ってくれたのです。鉄人28号を正義の使者にするのも悪魔の手先にするのも、それは我々人間の心にある事を忘れないでいただきたい」
『太陽の使者 鉄人28号』第33話のラストにて、国際会議にて唱えた演説。この放送をテレビで見た正太郎は感情があれば鉄人も喜んでいただろうと呟いた。

迷台詞

「ん、では鉄人は敷島博士に新しく作ってもらうとして…」
『太陽の使者 鉄人28号』最終回において、鉄人が宇宙魔王に特攻を仕掛けた後での大迷言。一応、正太郎を気遣っての発言なのだが、直後に睨まれてしまっており完全に逆効果となっている。
だがこの直後、宇宙から鉄人の姿が…。

スパロボシリーズの名台詞

「98万G!!」
「ちょ、ちょっと待ってくれ! さすがにそんな額は出せない!」
第2次Z破界篇の序盤、クロウから提示された桁外れの報酬額に愕然とするも、直後に200Gへと譲歩した事で彼の要求に応じる。
ちなみにこのエピソードは、『再世篇』にて彼の口からエスターに語られる。
「…ワシがやったんだが」
第2次Z再世篇の終盤で大塚長官の存在を疎ましく思う組織(恐らくはアロウズ)から暗殺者を差し向けられるも返り討ちにしたと涼しい顔で告げた際、有能なボディガードの存在に感心する佐伯へ発した一言。この発言には佐伯だけでなく、事前にヴェーダから注意を払うよう警告されていたスメラギも驚愕する。
「おっと! イザベルさんには指一本、触れさせんぞ!」
「はっはっは! こっちは私に任せて、ZEXISはムゲ・ゾルバドスを!」
第2次Z再世篇、終盤の対ムゲ・ゾルバドス戦で、イザベルに襲い掛かるシルバー兵士を撃ち倒しての一言。
大塚の意外な強さと頼もしさを目の当たりにして、ゲイナーワッ太が唖然とする一方で、正太郎は警部時代と変わらぬ活躍に喝采をあげた。
不動「このドーナツを消滅させるにはどうしたらいい?」
「食べてしまえば、ドーナツはなくなるのでは?」
不動「そうなれば、残るのは虚空…」
「おおげさですな。食べ足りないのなら、また買えばいいでしょう」
不動「見事…!」
第3次Z時獄篇第16話分岐での不動の質問に対する答え。同じ場に居た城田ミサトは唐突な質問に裏を読んで回答に躊躇した。

余談

  • 『太陽の使者 鉄人28号』及び『六神合体ゴッドマーズ』で大塚を演じた富田耕生氏は『鉄人28号』TVアニメ第一作においても大塚署長を演じていた。