GN粒子(GNparticle)
『機動戦士ガンダム00』に登場する架空の物質。
GNドライヴによって生成される特殊粒子。放出された粒子は視認可能で、原作前半では対立陣営に「光る粒子」「特殊粒子」「光の粒子」と呼称されていた。GNドライヴが重粒子を崩壊させた時に発生するもので、通常のレーダーを無効化・通信障害・圧縮してビーム兵器及びバリアになる・機体重量軽減効果と様々な効果を持つ。
オリジナルのGNドライヴから出る粒子は柔らかな緑色、GNドライヴ[Τ]から出る物は鈍い紅色、その改良型は輝くような橙色をしている。例外はアルヴァアロン等に搭載されているもので、搭乗者の好みにより金色に調整されている。 なお、「GNドライヴという名前の機関から出てくるものだからGN粒子と呼ぶ」ではなく、「GN粒子なるものを発生させる機械をGNドライヴと呼ぶ」が正解である。このあたりは誤解されやすいようだ。
紅いタイプの粒子は武装のエネルギーとして圧縮されると毒性を持ち(通常時は無害)、紅い粒子ビームの爆発に巻き込まれた場合、助かったとしてもテロメアや細胞に起こった障害によって再生治療も出来ず、段々障害が広がってやがては死に至る(紅いタイプを調整したアルヴァアロン等の金色の粒子も同様)。この毒性は作中でも言及されているが、実はこれは元々は紅い粒子に限った話では無く、00の外伝ではソレスタルビーイングが本格活動を開始する前に起こった事件・プルトーネの悲劇で当時のガンダムマイスターである第2世代マイスター2名が死亡、1名が重傷を負った大惨事の際、後にプトレマイオス船医となったJB・モレノにより「GN粒子は特定の高エネルギー条件では毒性を持つ」ことが発見されたため、イアン・ヴァスティの手によって改良され、人体への有害性を排除したことが語られている。一方、1stシーズン後、紅いタイプの粒子の危険性を国連軍側も把握し、毒性を持たないよう改良したのが橙色のタイプである。
GN粒子には上記の他にも驚くべき特性を持っている。 それは「脳量子波に反応し、広範囲へと伝播する」点と、「GN粒子を浴びた人間のイノベイター化を促進する」点である。実はこの2つ、特に後者の特性こそが最も重要な点であり、イオリア・シュヘンベルグがGNドライヴを開発したものも、この特性を利用して人類のイノベイター化、「人類の革新」を促進することが真の目的であった。 作中では、最終的にツインドライヴシステムによって高純度のGN粒子を浴び続けた刹那・F・セイエイが人類初のイノベイターとして覚醒している。
スパロボにおいてもこの特性に関して言及があり、ズール皇帝を初めとした版権大ボスキャラの中には、GNドライヴに対して強い危険性を感じているキャラが複数存在している。