- 2013年2月28日 発売(プレイステーション3) ※2014年10月6日にBest版発売。
- 初参戦スパロボ:スーパーロボット大戦BX(2015年)
概要
マクロスシリーズの30周年記念プロジェクトの1つとしてリリースされたプレイステーション3用ゲームソフト。ジャンルはオープンワールド方式のフライトアクションRPG。『マクロスF』から1年後となる2060年に設定されたオリジナルストーリーであり、歴代シリーズのキャラクター達が時空を超えて集結するクロスオーバー作品である。
週刊ファミ通のクロスレビューでは歴代のキャラクターが登場するオールスター的要素や自分でバルキリーを開発・強化できる点、初心者用にオートモードが用意されている点などが評価されゴールド殿堂入りした。
ストーリー
バジュラ戦役から1年後の2060年、民間軍事会社S.M.Sのセフィーラ支社に所属するパイロット、リオン・榊はYF-25 プロフェシーを届けるために辺境の惑星ウロボロスを訪れるが、謎の機体によって撃墜され、S.M.Sウロボロス支社の支社長アイシャ・ブランシェットに救われる。YF-25を届け任務を達成したリオンは帰ろうとするが、星にウロボロスオーロラという時空の障害が発生し、帰れなくなる。
リオンはS.M.Sウロボロス支社で仮社員として遺跡調査に協力することになるが、遺跡の地下で記憶を失った少女ミーナ・フォルテを発見する。どうやらミーナは遺跡に関わる存在らしく、彼女によると遺跡とこの時空の異変が関係しているらしい。リオンたちは遺跡の調査を進めるうちに、時空を超えた伝説の歌姫やパイロットたちと出会うことになる。
登場人物
『マクロス30』オリジナルキャラクター
- リオン・榊
- 今作の主人公。民間軍事会社のS.M.Sに所属する男性で階級は少尉。S.M.Sの惑星セフィーラ支社に所属しているが、任務で惑星ウロボロスを訪れる。コールサインはジークフリード1。
- ミーナ・フォルテ
- 惑星ウロボロスの遺跡で発見された謎の少女。
- アイシャ・ブランシェット
- S.M.Sウロボロス支社の支社長を務めるゼントラーディ人の女性。
- ロッド・バルトマー
- リオンの幼馴染。藤堂が設立した新統合軍の特殊部隊ハーヴァマールに所属している。コールサインはオーディン1。
- 藤堂潮
- 新統合軍の特殊部隊ハーヴァマールの司令。ウロボロスの遺跡に眠るあるものを手に入れようと暗躍する。
- ガネス・モードラー
- 惑星ウロボロスで無法を行うバンデットの一人。
- メイ・リーロン
- 惑星ウロボロスにあるブリタイシティのハンターギルド代表。外見が実年齢よりも幼く見えてしまう。
- ミア・榊
- リオンの妹にしてロッドの恋人。ある事件で死亡し、その事でロッドはリオンとの関係を一方的に断ち切ってしまう。
各作品の登場人物
時空間フォールドによって、惑星ウロボロスには前大戦時の伝説の歌姫や、すでに故人となっているはずのバルキリーのパイロットたちが時代を超えて存在している。
『マクロスゼロ』の登場人物
- 工藤 シン(くどう シン)
- 統合軍のパイロットで2008年の統合戦争末期、「鳥の人」事件でVF-0 フェニックスのエースパイロットだった。とある理由から、敵だったノーラやイワノフと共に新統合軍のハーヴァマールに協力している。コールサインはスカル2。
- サラ・ノーム
- 南海の孤島マヤンの歌巫女の家系に生まれた少女。ハーヴァマールによって誘拐されそうになったところをイサムに助けられ、行動を共にしている。
- マオ・ノーム
- 南海の孤島マヤンの歌巫女の家系に生まれた少女でサラの妹にあたる。カムジンに誘拐されている。
- D.D.イワノフ
- 統合軍に反旗を翻す反統合同盟の男性パイロット。統合戦争では黒いSV-51に乗り、シンを苦しめた。何故か敵だったシンと共にハーヴァマールに協力している。
- ノーラ・ポリャンスキー
- 反統合同盟に所属する女性パイロット。イワノフとは恋仲で、ワインレッドのSV-51に乗る。イワノフやシンと共にハーヴァマールに協力している。
『超時空要塞マクロス』の登場人物
- 一条輝
- 統合軍のパイロットで2009年の第一次星間大戦ではVF-1 バルキリーに乗って戦った伝説の英雄。後にドラマや映画化もされた有名人。未沙とともにミンメイを探している。コールサインはスカル1。
- リン・ミンメイ
- 第一次星間大戦ではマクロス艦で歌い、戦争を終わらせたという伝説の歌姫。ハーヴァマールに捕えられ、人質になっている。
- 早瀬未沙
- 第一次星間大戦ではマクロス艦のブリッジクルーだった女性士官。ミンメイの救出をS.M.Sに依頼する。
- カムジン・クラヴシェラ
- 第一次星間大戦ではゼントラーディ軍の将校で「味方殺しのカムジン」と言われた男。ゼントラーディの血を引くミレーヌに興味を持ち、騙して仲間にする。
『マクロスプラス』の登場人物
- イサム・ダイソン
- 新統合軍のパイロットで2040年のシャロン・アップル事件ではYF-19のテストパイロットだった。サラがハーヴァマールに誘拐されそうになったところを救出する。
- ガルド・ゴア・ボーマン
- ゼネラルギャラクシー社の人間で、シャロン・アップル事件ではYF-21のテストパイロットだった。ある目的のためにハーヴァマールに協力している。コールサインはオメガ1。
- シャロン・アップル
- ヴィーナス・サウンド・ファクトリーで開発されたバーチャロイド・アイドル。歌による洗脳でS.M.Sや新統合軍のメンバーをハーヴァマールの傘下に於いている。
- ミュン・ファン・ローン
- ヴィーナス・サウンド・ファクトリーでシャロンの開発に協力していた女性でイサム、ガルドの幼馴染。ハーヴァマールに人質として捕えられている。
『マクロス7』の登場人物
- 熱気バサラ
- ロックバンドFire Bomberのギタリスト。ウロボロスの群島エリアで歌っている姿が目撃される。
- ミレーヌ・ジーナス
- ロックバンドFire Bonberの女性ボーカル。熱気バサラを探しており、カムジンに騙されて仲間になっている。
- ガムリン木崎
- 新統合軍人でVF-22S シュトゥルムフォーゲルIIのパイロット。シャロンに洗脳されている。
- マクシミリアン・ジーナス
- 第一次星間大戦時はVF-1 バルキリーのエースパイロット、バロータ戦役時はマクロス7船団長だった。シャロンに洗脳されている。
- ミリア・ファリーナ・ジーナス
- 第一次星間大戦時はクァドラン・ローで戦いエースのミリアと呼ばれたメルトランディ。バロータ戦役時はシティ7の市長。シャロンに洗脳されている。
『マクロスF』の登場人物
- 早乙女 アルト
- マクロス・フロンティアの民間軍事会社S.M.Sに所属する学生。2059年のバジュラ戦役時にはVF-25 メサイアで戦った。バジュラにも心があることを理解し、彼らを守ろうとしている。コールサインはスカル4。
- シェリル・ノーム
- マクロス・ギャラクシー出身の人気歌手で「銀河の妖精」とも呼ばれる少女。バジュラ戦役時には歌によるコミュニケーションでバジュラと人類の架け橋となった。アルトと共にバジュラを守ろうとしている。
- ランカ・リー
- フロンティア出身の新人歌手で「超時空シンデレラ」とも呼ばれる少女。バジュラ戦役時にはシェリル・アルトと共に戦争終結に貢献した。ハーヴァマールに誘拐されている。
- ジェフリー・ワイルダー
- フロンティアのS.M.S旗艦マクロス・クォーターの艦長。シャロンに洗脳されハーヴァマールの傘下になっている。
- オズマ・リー
- フロンティアのS.M.Sのスカル小隊の隊長。バジュラ戦役ではVF-25Sに乗って戦った。シャロンに洗脳されハーヴァマールの傘下になっている。
- ミハエル・ブラン
- フロンティアのS.M.Sのスカル小隊の隊員。バジュラ戦役では狙撃仕様の青いVF-25Gに乗って戦った。シャロンに洗脳されている。
- ルカ・アンジェローニ
- フロンティアのS.M.Sのスカル小隊の隊員。バジュラ戦役では電子戦仕様の緑のRVF-25に乗って戦った。シャロンに洗脳されている。
- クラン・クラン
- フロンティアのS.M.Sのピクシー小隊の隊長。バジュラ戦役では赤いクァドラン・レアに乗って戦った。シャロンに洗脳されている。
- ブレラ・スターン
- マクロス・ギャラクシー船団の新統合軍人。常人には乗りこなせない赤紫のVF-27を駆るサイボーグ兵士。ある目的のためにハーヴァマールに協力している。コールサインはアンタレス1。
- グレイス・オコナー
- マクロス・ギャラクシー船団の人間。ブレラと共にハーヴァマールに協力している。
- バジュラ
- 昆虫のような外観の宇宙生物。体内で希少物質のフォールドクォーツを精製する性質がある。ハーヴァマールによって利用されようとしている。
登場メカ
- YF-25 プロフェシー
- YF-30 クロノス
- YF-29B パーツィバル
- YF-29の地球本国生産仕様。
- フォールド・エビル
- 惑星ウロボロスに封印されていたプロトデビルンに憑依されていないエビル・シリーズ。
用語
- ウロボロス
- 銀河辺境にある開拓途上の惑星。SDFN-8 ジェネラル・ブリタイ・クリダニクを旗艦とする移民船団によって発見された。移住に理想的な環境だったが、周囲のフォールド断層が不安定で、ときおり発生する「ウロボロスオーロラ」によって外部との往来が隔絶することもあるため開拓が進んでいない。浮島・砂漠・氷河といった地形が存在し、プロトカルチャーのものと思われる古代遺跡がある。首都は人口30万人のブリタイシティ。
- ウロボロスオーロラ
- 惑星ウロボロス周辺に発生する大規模フォールド断層の通称。大気圏内にも出現し、発生すると短くて一週間、長ければ一ヶ月ほど外部と接触することができなくなる。マクロス級の大型戦艦を使って初めてフォールド可能とのこと。遺跡内に存在する制御装置を起動させれば部分的に制御は可能。
- ハーヴァマール
- 新統合軍の第815独立戦隊。反統合運動、テロ、はぐれゼントラーディなどの脅威に対抗するための特務部隊。最新鋭のVFを多数擁する「VF-X」。
- 元はVF-X ハーヴァマールとして地球至上主義者ラクテンスの息がかかった議員により発足されたらしい。
- バンデット
- バルキリーなどの兵器を使って悪行を働いているならず者集団。野盗、反政府組織、テロリスト、脱走兵、はぐれゼントラーディなどその素性は様々。中にはハンターからバンデットに身を落とした者もいる。
- ハンター
- 治安レベルが低いウロボロスにおいて、軍に代わって治安維持を行っている。ハンターズギルドによってライセンスを発行される。様々な依頼が寄せられ、達成した者には報奨が出る。
楽曲
- プラネット・クレイドル
- OP曲。
- ワンダーリング
- ED曲。
登場作と扱われ方
携帯機シリーズ
- スーパーロボット大戦BX
- 初登場作品。PV第1弾ではリオン・榊の登場が確定している。うますぎWAVEの情報によると、登場するのはオリジナルキャラと機体のみで、F除くマクロスシリーズのキャラは出ない模様。
各話リスト
話数 | サブタイトル | |
---|---|---|
プロローグ | ||
第一章 | 惑星ウロボロス | |
第二章 | 遺跡に呼ばれしもの | |
第三章 | フォールド・アウト | |
第四章 | 砂漠の大地 | |
第五章 | 決死の救出作戦 | |
第六章 | ファースト・ライブ | |
第七章 | ハーヴァマールの狂気 | |
第八章 | リベンジ・シャロン | |
最終章 | 銀河を繋ぐ歌声 |
主要スタッフ
- 制作
- アートディンク(開発)
- サテライト(アニメーションパート制作)
- 監督
- 佐藤英一
- シナリオ
- 小太刀右京
- キャラクターデザイン
- 丸藤広貴
- メカニックデザイン
- 河森正治
余談
- 『マクロスエースフロンティア』のように、複数のマクロス作品を扱ったゲームはこれまでにも存在したが、異なる時代のキャラクターが1つの時代に集まるというクロスオーバーは、本作品が初となる。
商品情報
ゲーム
書籍