アードラー・コッホ

2013年1月4日 (金) 21:39時点における180.49.192.11 (トーク)による版 (→‎人間関係)

アードラー・コッホ(Adler Koch)

ディバイン・クルセイダーズ(以下、DC)の科学者であり、DCに協力した多くの科学者の中でも、副総裁という最も高い地位に就く人物。

科学者としては優秀で、機動兵器の開発や人体改造など様々な分野で能力を発揮したが、自身が発掘した人材を自分の研究を完成させるための駒として扱う冷酷な人物でもある。かつては連邦軍のPTパイロット養成機関「スクール」において非道な実験や訓練を推進した張本人であり、スクールの生徒であったラトゥーニ・スゥボータはテストパイロットとして過酷な実験を強要された。またDC時代には、自身の地位を脅かす恐れのあったヴィルヘルム・V・ユルゲンODEシステムを故意に不採用として彼を事実上放逐するなど、地位に対して貪欲かつ狡猾な面がある。

DC壊滅後は、副総裁として残党軍を率いて世界征服を目指した。自身がスカウトしたテンザン・ナカジマテンペスト・ホーカー、誘拐したシャイン・ハウゼンヴァルシオン改に乗せ、人格の破壊と引き換えに潜在能力を引き出す危険なマン・マシン・インターフェイス「ゲイム・システム」を活用することで劣勢からの巻き返しを図った。しかし、ジュネーブでのハガネ部隊との決戦においてヴァルシオン隊は壊滅。自身も戦場からの脱出を試みるが、この時、アードラー以外の艦のクルーは全員アードラーを見捨てて脱出していた。DWではヴァルシオン改に乗って脱出に成功…したかと思いきや、唐突に登場したゼンガー・ゾンボルトによりDCの汚物として粛清された。

ちなみに名前の元ネタはドイツの銃器メーカー「ヘッケラー&コッホ」から。

登場作品と役柄

OGシリーズ

スーパーロボット大戦ORIGINAL GENERATION
科学者としての研究欲、DC副総裁という地位の保身欲から卑劣な行動に走る。詳細はプロフィール参照。
スーパーロボット大戦ORIGINAL GENERATIONS
OGの頃から搭乗する艦が変わるが、それ以外の行動面の変化はなし。
スーパーロボット大戦OG ディバイン・ウォーズ
アニメ版ではプロジェクトTDの面々をテンザンが軽くあしらうシーンが追加されており、その際にツグミ・タカクラと面識を持つ一幕がある。最期はゼンガーのグルンガスト零式によりヴァルシオン改ごと「一刀両断」される。

人間関係

ビアン・ゾルダーク
彼を利用する駒として見ていたが、その真意を逆に見透かされていた。
テンザン・ナカジマ
彼をエースパイロット待遇にして、手駒としての優秀な「兵器」に作り上げる。
ハンス・ヴィーパー
ゼンガー・ゾンボルト
等しくDCに与しながら、全く相容れない人物。
アギラ・セトメ
スクールの創設者の一人。アードラーと同じく非道な人物。
ヴィルヘルム・V・ユルゲン
ラトゥーニ・スゥボータ
スクールの生徒。彼女を実験動物として扱い、使い捨てた。
ジャーダ・ベネルディガーネット・サンデイ
使い捨てられたラトゥーニを保護していた。当然、彼らからは憎まれていた。OG1のリュウセイルートでは序盤で再会したラトゥーニを皮肉たっぷりに嘲笑した為、彼らの激怒を招いてしまう。
リリー・ユンカース
「Record of ATX」では彼女に射殺される。

名台詞

「ヒッヒッヒ…久しぶりだな、ラトゥーニよ。話はテンザンから聞いておったぞ」
「どうした? 育ての親の顔を忘れたのか?」
「お前には、スクールで色々と世話を焼いてやったのにのう」
「…どうやら、他の実験体と違って…心ある者に拾われたらしいのう」
「それで、少しは人間味を取り戻したか?」
OG1の序盤でラトゥーニと再会した時の台詞。当然、ジャーダ達の怒りを買う事になる。
なお、この台詞に限らないが、実はGBA版のアードラーはスクール内ではラトゥーニ11と呼ばれていたはずのラトゥーニをナンバーで呼んでいないという矛盾点がある。
「ば、馬鹿な…!ワ、ワシはビアンやマイヤーなどとは違う…!!」
「DCを…せ、世界を…支配する男じゃぞ!!」
「ここでワシが死ねば、人類に未来はない!何としてもアースクレイドルへ帰らねば!!」
「あ、あそこへ行けば、貴様らやエアロゲイターと言えども、手出しは出来ん!!」
「脱出じゃ!脱出するぞ!小型機を用意せい!」
「!?」
「な、何じゃ!?誰もおらんのか!?ワシを捨てて、逃げおったのか!?」
「ま、待て、待つのじゃ!総帥たるワシを置いていくとは何事じゃ!!」
「ワ、ワシを脱出させろ!脱出させるのじゃ!!」
「だ、脱出させてくれぇぇぇぇぇ………!!!」
死亡時の台詞。あまりにタイミングよく誰もいなくなっているので、最初からクルーはアードラーと運命を共にするつもりなどなかったのであろう…。まぁ、当然と言えば当然の展開であり、相応の末路なのだが、哀れさだけは感じられる。