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家族を失ったという事情から、[[異星人]]の脅威に対抗して地球を防衛することに強い執念を燃やすが、そのためには、軍隊は徹底して規律により統率されなければならないと考えていた。<br />しかし、現実はリーの理想通りにはいかなかった。[[DC戦争]]・L5戦役の立役者たる[[ハガネ]]や[[ヒリュウ改]]の部隊は、どちらかと言うと鉄の規律よりも仲間としての絆を重視していた。しかも[[ハガネ]]の場合は敵からの離反者も加わっていたこともあって、このような部隊が地球圏防衛の要として扱われることに我慢がならなかった。また、[[イスルギ重工]]と癒着している[[ケネス・ギャレット]]のような高級将校が連邦軍に存在していることにも、苦々しさを覚えていた。<br />そのような思いを抱く彼の前に現れたのが[[シャドウミラー]]であった。[[シロガネ]]の入手を目論む[[シャドウミラー]]によって捕縛されるも、その際に[[ヴィンデル・マウザー]]の掲げる理想に共感。連邦を見限って離反し、ヴィンデルの配下となる。
 
家族を失ったという事情から、[[異星人]]の脅威に対抗して地球を防衛することに強い執念を燃やすが、そのためには、軍隊は徹底して規律により統率されなければならないと考えていた。<br />しかし、現実はリーの理想通りにはいかなかった。[[DC戦争]]・L5戦役の立役者たる[[ハガネ]]や[[ヒリュウ改]]の部隊は、どちらかと言うと鉄の規律よりも仲間としての絆を重視していた。しかも[[ハガネ]]の場合は敵からの離反者も加わっていたこともあって、このような部隊が地球圏防衛の要として扱われることに我慢がならなかった。また、[[イスルギ重工]]と癒着している[[ケネス・ギャレット]]のような高級将校が連邦軍に存在していることにも、苦々しさを覚えていた。<br />そのような思いを抱く彼の前に現れたのが[[シャドウミラー]]であった。[[シロガネ]]の入手を目論む[[シャドウミラー]]によって捕縛されるも、その際に[[ヴィンデル・マウザー]]の掲げる理想に共感。連邦を見限って離反し、ヴィンデルの配下となる。
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その後、連邦軍と[[インスペクター]]によるラングレー基地攻防戦([[オペレーション・プランタジネット]])では、空間転移によって[[ハガネ]]の隙を突き、[[ダイテツ・ミナセ]]艦長を討ち取る事に成功する。<br />しかし、この時期をきっかけにシャドウミラーは異星人である[[インスペクター]]と手を組む。互いに利用し合い、後々の破棄を前提とした同盟ではあったろうが、リーにとっては極めて皮肉な状況となった。当然リーは不満を抱いていたが、「最強の軍隊を作り、宇宙において地球人類の確たる地位を築く」という大目的のために我慢したようである。その後、ホワイトスター周辺宙域での交戦において、ダイテツの遺志を受け継いだテツヤによって[[シロガネ]]は大破。止む無く戦域から離脱(OG2では撃墜されシロガネごと爆散し死亡)して行方不明になるが…
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その後、連邦軍と[[インスペクター]]によるラングレー基地攻防戦([[オペレーション・プランタジネット]])では、空間転移によって[[ハガネ]]の隙を突き、[[ダイテツ・ミナセ]]艦長を討ち取る事に成功する。<br />しかし、この時期をきっかけにシャドウミラーは異星人である[[インスペクター]]と手を組む。互いに利用し合い、後々の破棄を前提とした同盟ではあったろうが、リーにとっては極めて皮肉な状況となった。当然リーは不満を抱いていたが、「最強の軍隊を作り、宇宙において地球人類の確たる地位を築く」という大目的のために我慢したようである。その後、ホワイトスター周辺宙域での交戦において、ダイテツの遺志を受け継いだテツヤによって[[シロガネ]]は大破。止む無く戦域から離脱(OG2では撃墜されシロガネごと爆散し死亡)して行方不明となった。
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その後、(恐らくは)スレイ達によって発見・回収され、「'''カーリー・ナウマン'''」と名を変えた上で[[アルテウル・シュタインベック]]の配下となり、ガイアセイバーズに編入される。旗艦[[エア・クリスマス]]の艦長としてゲストやルイーナ、そして鋼龍戦隊と干戈を交えることとなったが、この時期にはインスペクター事件でテツヤに完全敗北を喫したのが効いたのか、戦隊への敵対の姿勢こそ崩さなかったものの人格面ではかなりまともになっていた。
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戦争終盤、不審な挙動の多いアルテウルに対して徐々に疑念を抱くようになる。それは、ルイーナ撃滅後にファブラ・フォレースに転移した際、エア・クリスマスが観測した艦体のESウェーブ・パターンがバルマーのものであったことから一気に増大し、バラルの園で彼が[[ユーゼス・ゴッツォ|正体]]を明らかとして動き出した際に確信へと変わる。
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その直後に切り捨てられて攻撃を受けたことで致命傷を負うも、執念のみでエア・クリスマスを操艦して境界空間へ転移。決死の特攻と内部への転移自爆によって[[アダマトロン]]に揺らぎを与え、命と引き換えに調停者に滅びを齎す一翼を担った。
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=== キャラクターとしての評価 ===
 
ある意味、OG世界で最もリアルかつ模範的な軍人なのだが、作中では何かと嫌な上司としての印象の方が強く、現実的で非情な判断が完全に間違っている訳ではないのだが、部下達からは理解されず反感を買う場面も多い。イングラムの離反に起因する家族の死が深いトラウマとなり、悪夢に魘される場面もあるなど同情すべき点も多々あるのだが、プレイヤー部隊にはもっぱら怒りをぶつけるだけになってその内情を理解してもらおうとしないうえ、あれ程までに裏切りを嫌っておきながら自分は堂々と裏切り、更にはダイテツを死に追いやったという印象の悪さは拭えない。そして何より、ハガネ隊を憎む理由が結果的には逆恨みにしかなっていないのも大きい。
 
ある意味、OG世界で最もリアルかつ模範的な軍人なのだが、作中では何かと嫌な上司としての印象の方が強く、現実的で非情な判断が完全に間違っている訳ではないのだが、部下達からは理解されず反感を買う場面も多い。イングラムの離反に起因する家族の死が深いトラウマとなり、悪夢に魘される場面もあるなど同情すべき点も多々あるのだが、プレイヤー部隊にはもっぱら怒りをぶつけるだけになってその内情を理解してもらおうとしないうえ、あれ程までに裏切りを嫌っておきながら自分は堂々と裏切り、更にはダイテツを死に追いやったという印象の悪さは拭えない。そして何より、ハガネ隊を憎む理由が結果的には逆恨みにしかなっていないのも大きい。
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'''「上官の命令は絶対であり意見は許さん」'''とは事あるごとに主張する彼の持論であり、理想とする軍隊なのだが、自身の上官とも言えるケネスを筆頭とする軍の上層部には納得がいかないからと意見したり、文句を垂れた他、散々批判していたイングラムを棚上げしての裏切り行為や、本来倒すべきはずの異星人と手を組んだこと、そしてハガネ隊への逆恨みと八つ当たりも踏まえれば、建前は上下関係を厳しく主張しているが、その主張も「任務に忠実な兵士による最強の軍隊を率いる」という目的でしかなく、傍から見れば極めて我儘で自分勝手な人間である。ただし、物語構成上で彼の負う役割は「規律に五月蠅い嫌な上司」「裏切り者として嫌われる事」というものであり、そういった意味で彼は己の役目をしっかりと果たしている。
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'''「上官の命令は絶対であり意見は許さん」'''とは事あるごとに主張する彼の持論であり、理想とする軍隊なのだが、自身の上官とも言えるケネスを筆頭とする軍の上層部には納得がいかないからと意見したり、文句を垂れた他、散々批判していたイングラムを棚上げしての裏切り行為や、本来倒すべきはずの異星人と手を組んだこと、そしてハガネ隊への逆恨みと八つ当たりも踏まえれば、建前は上下関係を厳しく主張しているが、その主張も「任務に忠実な兵士による最強の軍隊を率いる」という目的でしかなく、傍から見れば極めて我儘で自分勝手な人間である。
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ただし、物語構成上で彼の負う役割は「規律に五月蠅い嫌な上司」「裏切り者として嫌われる事」というものであり、そういった意味で彼は己の役目をしっかりと果たしている。
    
このように「嫌な上司」という印象が拭えないリーであったが、アニメ[[ジ・インスペクター]]においては尺の都合上これらの負の一面が悉くカットされ、「イヤミだが、根は良識的な軍人」という扱い(ある意味、本来のリーの性格)になっている。しかし考え方によっては、負の面が無くなったことで敵役としての見せ場を失ったとも言える。
 
このように「嫌な上司」という印象が拭えないリーであったが、アニメ[[ジ・インスペクター]]においては尺の都合上これらの負の一面が悉くカットされ、「イヤミだが、根は良識的な軍人」という扱い(ある意味、本来のリーの性格)になっている。しかし考え方によっては、負の面が無くなったことで敵役としての見せ場を失ったとも言える。
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:声優が岡野浩介氏に交代。序盤はゲームと同様の扱いだが、家族を失った過去や、テツヤとの因縁は描かれず、ハガネ登場後にシロガネ修復のために撤退して以来、最終話まで全く登場しなくなる。そのため、シャドウミラーに寝返る事も、ダイテツの死の原因になる事もない。そして最終話にて宇宙に出ていたシロガネからキョウスケ達とベーオウルフの死闘を見届け、戦闘後、キョウスケ達の回収を指示するというまさかの見せ場が与えられた。結果として、出番がなくなったために負の面が描かれず、良い目を見たとも言えなくはない。
 
:声優が岡野浩介氏に交代。序盤はゲームと同様の扱いだが、家族を失った過去や、テツヤとの因縁は描かれず、ハガネ登場後にシロガネ修復のために撤退して以来、最終話まで全く登場しなくなる。そのため、シャドウミラーに寝返る事も、ダイテツの死の原因になる事もない。そして最終話にて宇宙に出ていたシロガネからキョウスケ達とベーオウルフの死闘を見届け、戦闘後、キョウスケ達の回収を指示するというまさかの見せ場が与えられた。結果として、出番がなくなったために負の面が描かれず、良い目を見たとも言えなくはない。
 
;[[第2次スーパーロボット大戦OG]]
 
;[[第2次スーパーロボット大戦OG]]
:「カーリー・ナウマン」の名で登場。撤退した後スレイ達に発見されたらしく、アルテウル旗下で[[エア・クリスマス]]の艦長として動いている。テツヤに完全敗北した後に自分を省みたようでまともな軍人らしくなっている。中盤以降、[[鋼龍戦隊]]が反逆者に仕立てられてからは何度か対決するが、鋼龍戦隊に勝つ事は出来なかった。このまま前作の二の轍を踏むと思われたが、不可解な行動を取るアルテウルに次第に疑念を抱くようになる。そして、最終局面で彼が[[ユーゼス・ゴッツォ]]としての正体を現し、更に家族を失ったL5戦役の黒幕だと知って激昂、エア・クリスマスで[[アダマトロン]]に特攻した上にアダマトロンの内部に空間跳躍して自爆させるという離れ業をやってのける。
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:「カーリー・ナウマン」の名で登場。撤退した後スレイ達に発見されたらしく、アルテウル旗下で[[エア・クリスマス]]の艦長として動いている。テツヤに完全敗北した後に自分を省みたようでまともな軍人らしくなっている。中盤以降、[[鋼龍戦隊]]が反逆者に仕立てられてからは何度か対決するが、鋼龍戦隊に勝つ事は出来なかった。このまま前作の轍を踏むと思われたが、不可解な行動を取るアルテウルに次第に疑念を抱くようになる。そして、最終局面で彼が[[ユーゼス・ゴッツォ]]としての正体を現し、更に家族を失ったL5戦役の黒幕だと知って激昂、エア・クリスマスで[[アダマトロン]]に特攻した上にアダマトロンの内部に空間跳躍して自爆させるという離れ業をやってのける。
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:なお、アルテウルがエア・クリスマスのメインを務めるステージではサブパイロットになっている。
    
== パイロットステータス設定の傾向 ==
 
== パイロットステータス設定の傾向 ==
 
=== [[能力|能力値]] ===
 
=== [[能力|能力値]] ===
能力値上においては[[テツヤ・オノデラ|テツヤ]]よりも多少強いといった感じ。エースボーナスが優秀なので撃墜数を稼ぎたいところだが、後に離脱するため率先して使う必要はない。離反後は[[回避]]・[[防御]]・[[命中]]が大きく上がる。おそらく本気で地球圏を守る気が無かったのだろう。
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;OG2、OGS
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:能力値上においては[[テツヤ・オノデラ|テツヤ]]よりも多少強いといった感じ。エースボーナスが優秀なので撃墜数を稼ぎたいところだが、後に離脱するため率先して使う必要はない。離反後は[[回避]]・[[防御]]・[[命中]]が大きく上がる。おそらく本気で地球圏を守る気が無かったのだろう。
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;第2次OG
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:OG2に比べて少し能力が上がっているが、他の名有りパイロットに比べるとかなり弱い。たまにメインを務めるアルテウルと比べると雲泥の差であるが、ガイアセイバーズに対する疑念で全力が出せていないのだろうか。
 
=== [[精神コマンド]] ===
 
=== [[精神コマンド]] ===
 
;[[スーパーロボット大戦OG ORIGINAL GENERATIONS|OGs]]
 
;[[スーパーロボット大戦OG ORIGINAL GENERATIONS|OGs]]
 
:[[鉄壁]]、[[必中]]、[[努力]]、[[狙撃]]、[[熱血]]、[[突撃]]
 
:[[鉄壁]]、[[必中]]、[[努力]]、[[狙撃]]、[[熱血]]、[[突撃]]
 
:艦長としてはかなり優秀な精神を覚えるが、熱血の消費[[SP]]はまさかの'''55'''。
 
:艦長としてはかなり優秀な精神を覚えるが、熱血の消費[[SP]]はまさかの'''55'''。
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;第2次OG
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:[[必中]]、[[努力]]、[[狙撃]]、[[熱血]]、[[突撃]]
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:熱血の消費が45に下がった。
 
=== [[特殊技能]](特殊スキル) ===
 
=== [[特殊技能]](特殊スキル) ===
;[[指揮官]][[援護攻撃]][[気力+ (ダメージ)]]、[[ガンファイト|ガンファイトL6]]、[[リベンジ]]、[[ガード]]
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;[[指揮官]]L4、[[援護攻撃]]L3、[[気力+ (ダメージ)]]、[[ガンファイト|ガンファイトL6]]、[[リベンジ]]、[[ガード]]
 
:気力+ (ダメージ)から先は離反後の技能。シャドウミラーに入って鬱屈がなくなったのか?
 
:気力+ (ダメージ)から先は離反後の技能。シャドウミラーに入って鬱屈がなくなったのか?
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;[[指揮官]]L4、[[援護攻撃]]L3、[[気力+ (ダメージ)]]
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:第2次OGではこちら。今作の「指揮官」はパイロットによってレベル固定か成長するかが異なるが、リーは成長するタイプ。
 
=== [[エースボーナス]] ===
 
=== [[エースボーナス]] ===
 
;反撃時に与える、最終ダメージ+10% 受ける最終ダメージ-10%
 
;反撃時に与える、最終ダメージ+10% 受ける最終ダメージ-10%
 
:戦艦乗りとしては理想的なボーナス。とはいえ、普通にプレイしているとこれを見る機会はまず無いだろう。
 
:戦艦乗りとしては理想的なボーナス。とはいえ、普通にプレイしているとこれを見る機会はまず無いだろう。
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;指揮効果+5%、受ける最終ダメージ-10%
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:第2次OGだとこちら。能力値はともかく、指揮能力は明らかにアルテウルより上。
    
== 人間関係 ==
 
== 人間関係 ==
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:上官。メーカーと癒着する腐敗ぶりに内心軽蔑していた。しかし、そんな上司だとしてもリー自身は部下には「上官の命令は絶対」と散々主張しているので、プレーヤーにはご都合主義と揶揄される(後述)。
 
:上官。メーカーと癒着する腐敗ぶりに内心軽蔑していた。しかし、そんな上司だとしてもリー自身は部下には「上官の命令は絶対」と散々主張しているので、プレーヤーにはご都合主義と揶揄される(後述)。
 
;[[ヴィンデル・マウザー]]
 
;[[ヴィンデル・マウザー]]
:彼の理想に賛同して配下に加わる。しかし、ヴィンデルにとってリーはあくまで駒の一つでしかなかった。人を駒としてしか見ない組織こそリーが理想としていた軍隊ではあるのだが、シャドウミラー側はリー自身の目的などあまり理解していなかった。また結果的にリーは方法の為に目的を忘れた形になった。ちなみにジ・インスペクターではリーの代わりに彼がダイテツを討ち取っている。
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:彼の理想に賛同して配下に加わる。しかし、ヴィンデルにとってリーはあくまで駒の一つでしかなかった。人を駒としてしか見ない組織こそリーが理想としていた軍隊ではあるのだが、シャドウミラー側はリー自身の目的などあまり理解しておらず、結果的にリーは方法の為に目的を忘れた形になった。ちなみにジ・インスペクターではリーの代わりに彼がダイテツを討ち取っている。
 
;[[イングラム・プリスケン]]
 
;[[イングラム・プリスケン]]
 
:直接面識はないが、彼の裏切り行為のために家族を失ってしまい、リーはハガネに不信感と恨みを抱くとともに、異星人を倒すことに執念を燃やすことになる。無論彼の真意など知る由もなかった。
 
:直接面識はないが、彼の裏切り行為のために家族を失ってしまい、リーはハガネに不信感と恨みを抱くとともに、異星人を倒すことに執念を燃やすことになる。無論彼の真意など知る由もなかった。
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;「シンシア……!」<br />「ふふふ…私もまだまだ青い。未だにあの夢を見るとはな」
 
;「シンシア……!」<br />「ふふふ…私もまだまだ青い。未だにあの夢を見るとはな」
 
:OGS(2)「忘れ得ぬ記憶」で、L5戦役で両親と妻を失った際の光景を夢で見て飛び起きた際の一言。リー本人は自嘲気味に呟いたが、それだけ彼にとって深刻なトラウマになっていることを証明している。
 
:OGS(2)「忘れ得ぬ記憶」で、L5戦役で両親と妻を失った際の光景を夢で見て飛び起きた際の一言。リー本人は自嘲気味に呟いたが、それだけ彼にとって深刻なトラウマになっていることを証明している。
;(私は異星人共を倒すために……父や母、シンシアの無念を晴らすために今まで戦ってきた)<br />(それが、戦線離脱だと?地球脱出船団だと?冗談ではないぞ…!)<br />(私は、無能な上層部の人間を脱出させるためにシロガネの艦長を務めているわけではない)<br />(何とか…何とかせねば)
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;(私は異星人共を倒すために……父や母、シンシアの無念を晴らすために今まで戦ってきた)<br />(それが、戦線離脱だと? 地球脱出船団だと? 冗談ではないぞ…!)<br />(私は、無能な上層部の人間を脱出させるためにシロガネの艦長を務めているわけではない)<br />(何とか…何とかせねば)
 
:上層部からシロガネをDC追撃任務から外す旨を宣告されて苛立つモノローグ。過去のトラウマを踏まえれば、異星人撃退に執念を燃やす気持ちはわからんでもないが、先ほど自分の部下に対し「上官の命令は絶対である」と主張しておいて自分の上官には平然と文句と愚痴をこぼしているため、彼の持論に説得力が無くなってしまう上に「自分勝手な軍人」という負の印象が強まってしまう。
 
:上層部からシロガネをDC追撃任務から外す旨を宣告されて苛立つモノローグ。過去のトラウマを踏まえれば、異星人撃退に執念を燃やす気持ちはわからんでもないが、先ほど自分の部下に対し「上官の命令は絶対である」と主張しておいて自分の上官には平然と文句と愚痴をこぼしているため、彼の持論に説得力が無くなってしまう上に「自分勝手な軍人」という負の印象が強まってしまう。
 
;「フン…上官侮辱と受取っておくぞ…」<br />「ええい!この役立たずが!」
 
;「フン…上官侮辱と受取っておくぞ…」<br />「ええい!この役立たずが!」
:OGS(2)前者は'''基地防衛に専念すると判断し基地のど真ん中に居座り全く艦を動かそうとしない'''リーに対しカチーナは意見するが耳を貸さず、一方的に見下して一言。後者はゲームオーバー時の一言。<br />ところがこのマップは基地への敵ユニット侵入が敗北条件なのだがシロガネは「基地防衛に専念する」という'''リーの判断により一切動かすことが出来ない'''。皮肉にもプレイヤーからは事実上戦力として計算出来ないシロガネの方が役立たずになってしまっている。また、口にはしないものの、先述の通り軍の上層部に苛立っている面があることから、前の台詞も合わせ、'''「自分の上官侮辱は棚上げするくせに、部下の上官侮辱は許せない」'''という御都合主義な面の露見、そして何より自分の判断ミスを棚上げした、即ち'''指示をするだけしておいて作戦が失敗した途端責任を部下に擦り付けた'''台詞でもあり、「パーフェクト」と言われるにはあまりに無責任な言動と姿勢である。
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:OGS(2)前者は'''基地防衛に専念すると判断し基地のど真ん中に居座り全く艦を動かそうとしない'''リーに対しカチーナは意見するが耳を貸さず、一方的に見下して一言。後者はゲームオーバー時の一言。<br />ところがこのマップは基地への敵ユニット侵入が敗北条件なのだがシロガネは「基地防衛に専念する」という'''リーの判断により一切動かすことが出来ない'''。皮肉にもプレイヤーからは事実上戦力として計算出来ないシロガネの方が役立たずになってしまっている。また、口にはしないものの、先述の通り軍の上層部に苛立っている面があることから、前の台詞も合わせ、'''「自分の上官侮辱は棚上げすが、部下の上官侮辱は許せない」'''という御都合主義な面の露見、そして何より自分の判断ミスを棚上げした、即ち'''指示をするだけしておいて作戦が失敗した途端責任を部下に擦り付けた'''台詞でもあり、「パーフェクト」と言われるにはあまりに無責任な言動と姿勢である。
;テツヤ「お前はそのために戦争を継続させると言うのか!?そのために犠牲を払っても構わないと言うのか!?」<br />リー「犠牲はすでに払われている。貴様やケネスのように無能な軍人のせいでな」<br />テツヤ「!」<br />リー「シャドウミラーこそ、私の理想の軍隊。兵士は己の任務に忠実であり、命を捨てることも厭わない」
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;テツヤ「お前はそのために戦争を継続させると言うのか!? そのために犠牲を払っても構わないと言うのか!?」<br />リー「犠牲はすでに払われている。貴様やケネスのように無能な軍人のせいでな」<br />テツヤ「!」<br />リー「シャドウミラーこそ、私の理想の軍隊。兵士は己の任務に忠実であり、命を捨てることも厭わない」
 
:OGS(2)「壊れた人形」にて。軍を裏切った身でありながら「兵士は己の任務に忠実であり~」と発言されても説得力がない。自分が戦争を継続させる気満々なのを平然と棚上げした上で、ケネスやテツヤを引き合いに出しても単なる逆ギレである。無論リー本人はあれほど「上官の命令は絶対」と主張したくせに当の自分が命令違反をしている(つまり、'''「上官の命令は絶対服従という軍隊の大原則を守らず、命令系統を混乱させる要因となり、全体の作戦行動や士気に悪影響を及ぼした」''')ことに全く気付いていない。
 
:OGS(2)「壊れた人形」にて。軍を裏切った身でありながら「兵士は己の任務に忠実であり~」と発言されても説得力がない。自分が戦争を継続させる気満々なのを平然と棚上げした上で、ケネスやテツヤを引き合いに出しても単なる逆ギレである。無論リー本人はあれほど「上官の命令は絶対」と主張したくせに当の自分が命令違反をしている(つまり、'''「上官の命令は絶対服従という軍隊の大原則を守らず、命令系統を混乱させる要因となり、全体の作戦行動や士気に悪影響を及ぼした」''')ことに全く気付いていない。
 
;「フン、末端の兵士は己の任務のことだけを考えていればいい」<br />「そして、任務を確実に遂行する兵器であればいいのだ」
 
;「フン、末端の兵士は己の任務のことだけを考えていればいい」<br />「そして、任務を確実に遂行する兵器であればいいのだ」
91行目: 111行目:  
;「ふん……ナンバー2と特別措置で艦長になっただけの女が私に勝てると思っているのか!」
 
;「ふん……ナンバー2と特別措置で艦長になっただけの女が私に勝てると思っているのか!」
 
:OGS(2)「己が信じるもののために」にて。前者はテツヤ、後者はレフィーナを指している。しかし片や士官学校で自分以下の成績、片や推薦だけで艦長になったとはいえ、DC戦争やL5戦役を戦い抜いたテツヤ&レフィーナと、士官学校で主席だったとはいえ、就任して間も無く実戦経験に基づいた判断力のないリーとでは、その実力は大きく異なるのであった。
 
:OGS(2)「己が信じるもののために」にて。前者はテツヤ、後者はレフィーナを指している。しかし片や士官学校で自分以下の成績、片や推薦だけで艦長になったとはいえ、DC戦争やL5戦役を戦い抜いたテツヤ&レフィーナと、士官学校で主席だったとはいえ、就任して間も無く実戦経験に基づいた判断力のないリーとでは、その実力は大きく異なるのであった。
;「馬鹿なことを言うな!私が貴様などに敗北するものか!ナンバー2の貴様などに!」<br />「艦首をクロガネに向けろ!何としてもあの艦を沈めるのだ!!」
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;「馬鹿なことを言うな! 私が貴様などに敗北するものか! ナンバー2の貴様などに!」<br />「艦首をクロガネに向けろ! 何としてもあの艦を沈めるのだ!!」
 
:OGS(2)「己が信じるもののために」にて。己が「ナンバー2」見下したテツヤに不利な状況に置かれた焦りなのかクロガネという艦の性能を忘れてしまっている。クロガネの艦首にはドリルが装着されており、そんな艦に突撃命令を下しては結果がどうなるかは言うまでもないだろう。本当にパーフェクトなんだろうか。
 
:OGS(2)「己が信じるもののために」にて。己が「ナンバー2」見下したテツヤに不利な状況に置かれた焦りなのかクロガネという艦の性能を忘れてしまっている。クロガネの艦首にはドリルが装着されており、そんな艦に突撃命令を下しては結果がどうなるかは言うまでもないだろう。本当にパーフェクトなんだろうか。
;「ヴィンデル大佐の理想を!最強の軍隊を!貴様などに潰させるものか!」
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;「ヴィンデル大佐の理想を! 最強の軍隊を! 貴様などに潰させるものか!」
:上記の台詞に続きウィンデルに全てを捧げたとも言える台詞。リーの本来の目的は異星人を倒ことだったのだが、いつしか異星人と組むウィンデルの為に、結果的にあれほど憎んでいた異星人の為に戦ってしまっているのだが、'''リー本人は全く気付いていない。'''そして敗北後、本末転倒な言動であったことをあれほど見下していたテツヤに言われてしまうことに。
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:上記の台詞に続きウィンデルに全てを捧げたとも言える台詞。リーの本来の目的は異星人を倒すことだったのだが、いつしか異星人と組むウィンデルの為に、結果的にあれほど憎んでいた異星人の為に戦ってしまっているのだが、'''リー本人は全く気付いていない。'''そして敗北後、本末転倒な言動であったことをあれほど見下していたテツヤに言われてしまうことに。
    
===第2次OG===
 
===第2次OG===
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