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989 バイト追加 、 2013年12月12日 (木) 23:09
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その素性は、マシンナリー・チルドレンのデータとバルシェムシリーズのデータを基に作られたハイブリッド・ヒューマンの22号体であり、ガンエデンをコントロールするためにユーゼスによって作られた「人造マシアフ」である。その念動力は天然の突然変異によって発生したもので、未覚醒時のテレキネシスαパルスこそ突発波も含め検出不可能だが、いざ念動力に覚醒すれば正規のマシアフであるイルイに迫るほどの強力極まりないものである。
 
その素性は、マシンナリー・チルドレンのデータとバルシェムシリーズのデータを基に作られたハイブリッド・ヒューマンの22号体であり、ガンエデンをコントロールするためにユーゼスによって作られた「人造マシアフ」である。その念動力は天然の突然変異によって発生したもので、未覚醒時のテレキネシスαパルスこそ突発波も含め検出不可能だが、いざ念動力に覚醒すれば正規のマシアフであるイルイに迫るほどの強力極まりないものである。
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覚醒時にはアッシュのシステムを外部から起動して制御を乗っ取り、遠隔操作して自身専用にアジャストしている。エグゼクスバインの時に至っては、念による遠隔操作でパーツを呼び寄せ、破損パーツをパージしてその場で交換装着、事前の設計で想定されていた部分との誤差修正、それに合わせたソフトウェアの更新・構築まで全てウラヌス・システムを介して念でやってのけるという離れ業を披露している。凄まじいのは、似たようなプロセスのSRXが元々合体機構を持った機体を繋げるのに対し、エグゼクスバインでは一度完全にパーツを交換・固定する必要があったのを'''戦闘中かつ空中、さらに念動力による遠隔コントロールのみでボルト・オンまで終了させた'''(要するに、'''念動力で機体を即座に組み上げた''')という点。展開自体はαのリアル系後継機のオマージュだが、成した内容は桁が違う。
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覚醒時にはアッシュのシステムを外部から起動して制御を乗っ取り、遠隔操作して自身専用にアジャストしている。エグゼクスバインの時に至っては、念による遠隔操作でパーツを呼び寄せ、破損パーツをパージしてその場で交換装着、事前の設計で想定されていた部分との誤差修正、それに合わせたソフトウェアの更新・構築まで全てウラヌス・システムを介して念でやってのけるという離れ業を披露している。凄まじいのは、似たようなプロセスのSRXが元々合体機構を持った機体を繋げるのに対し、エグゼクスバインでは一度完全にパーツを交換・固定する必要があったのを'''戦闘中かつ空中、さらに念動力による遠隔コントロールのみでカーゴごとパーツを本体まで引き寄せ、ボルト・オンまで終了させた'''(要するに、'''念動力で機体を即座に組み上げた''')という点。展開自体はαのリアル系後継機のオマージュだが、成した内容は桁が違う。
    
このことから、念の扱いには非常に長けていることが伺え、また操縦技術や機動兵器に関する知識も人並み外れたものであることがわかる(わかりやすく言うと、リュウセイレベルの念にアヤの制御能力)。
 
このことから、念の扱いには非常に長けていることが伺え、また操縦技術や機動兵器に関する知識も人並み外れたものであることがわかる(わかりやすく言うと、リュウセイレベルの念にアヤの制御能力)。
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なお、脱走の理由については「『鋼龍戦隊』との接触によって記憶の手がかりを得る」ことが目的であり、つまり'''当初から記憶喪失であった'''ことになる(要するに、GS時代の記憶は最初からなく、自爆で失ったのは脱走~アレスとの交戦までのわずかな期間の記憶に過ぎない)。
 
なお、脱走の理由については「『鋼龍戦隊』との接触によって記憶の手がかりを得る」ことが目的であり、つまり'''当初から記憶喪失であった'''ことになる(要するに、GS時代の記憶は最初からなく、自爆で失ったのは脱走~アレスとの交戦までのわずかな期間の記憶に過ぎない)。
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== 登場作品と役柄 ==
 
== 登場作品と役柄 ==
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;[[第2次スーパーロボット大戦OG]]
 
;[[第2次スーパーロボット大戦OG]]
 
:ネタバレ防止のためか、名前がイングのみでフルネームは不明になっている。彼が[[アイドネウス島]]から脱出したところからストーリーが始まる。今回イラストが幼いイメージを残した少年からウルズ達に近い青年風に改められた。愛機は書籍で搭乗していたベルゲルミルでは無く、[[アッシュ (OG)|アッシュ]]と呼ばれる機体に。顔グラはα外伝時代のイーグレット達に近いものが採用されており、彼等マシンナリー・チルドレンの特徴の1つである髪の色はアンサズに近い青色になっている。序盤は上記のとおりハガネにいるためラ・ギアスにおいてはマサキルートで彼のストーリーが進む。
 
:ネタバレ防止のためか、名前がイングのみでフルネームは不明になっている。彼が[[アイドネウス島]]から脱出したところからストーリーが始まる。今回イラストが幼いイメージを残した少年からウルズ達に近い青年風に改められた。愛機は書籍で搭乗していたベルゲルミルでは無く、[[アッシュ (OG)|アッシュ]]と呼ばれる機体に。顔グラはα外伝時代のイーグレット達に近いものが採用されており、彼等マシンナリー・チルドレンの特徴の1つである髪の色はアンサズに近い青色になっている。序盤は上記のとおりハガネにいるためラ・ギアスにおいてはマサキルートで彼のストーリーが進む。
:アリエイル同様に台詞パターンが多く回避だけで14個、小中大の被弾がそれぞれ9~10個と破格の多さ。デフォルトパイロット以外にはほぼ存在しないプラズマホーン、ハード・ヒートホーンといったマイナー武装にすら専用台詞があり、スタッフ側の入れ込み具合が垣間見える。また声を担当する岡本寛志氏の熱演も光る。
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:アリエイル同様に台詞パターンが多く回避だけで14個、小中大の被弾がそれぞれ9~10個と破格の多さ。デフォルトパイロット以外にはほぼ存在しないプラズマホーン、ハード・ヒートホーンといったマイナー武装にすら専用台詞があり、スタッフ側の入れ込み具合が垣間見える。また声を担当する岡本寛志氏の熱演も光る。
    
== パイロットステータス設定の傾向 ==
 
== パイロットステータス設定の傾向 ==
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:生みの親。回想シーンのみの登場。αでは自身にマシンセルを注入し、新人類へと進化を果たそうとしたが、ゼンガーに殺害される。OGシリーズでも生みの親であることに変わりはないが…?
 
:生みの親。回想シーンのみの登場。αでは自身にマシンセルを注入し、新人類へと進化を果たそうとしたが、ゼンガーに殺害される。OGシリーズでも生みの親であることに変わりはないが…?
 
;[[イーグレット・ウルズ]] / エグレッタ・ウーノ
 
;[[イーグレット・ウルズ]] / エグレッタ・ウーノ
:マシンナリー・チルドレンとしてのオリジナル体。イング本人は彼を見たことがない。
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:マシンナリー・チルドレンとしてのオリジナル体。イング本人は彼を見たことがない。彼とイングの関係は、第3次αにおけるキャリコとクォヴレーのそれに近い。
:彼とイングの関係は、第3次αにおけるキャリコとクォヴレーのそれに近い。
   
;[[イーグレット・アンサズ]] / [[イーグレット・スリサズ]] / イーグレット・アルギズ
 
;[[イーグレット・アンサズ]] / [[イーグレット・スリサズ]] / イーグレット・アルギズ
 
:彼らバリエーションタイプを元にしたアッパーバージョンとして生まれた。
 
:彼らバリエーションタイプを元にしたアッパーバージョンとして生まれた。
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== 版権作品との人間関係 ==
 
== 版権作品との人間関係 ==
 
;[[シーブック・アノー]] / [[セシリー・フェアチャイルド]]
 
;[[シーブック・アノー]] / [[セシリー・フェアチャイルド]]
:流浪の旅の最中、空腹で倒れた所を彼らに拾われ、そのまま世話になる事に。イングは2人を本当の両親のように慕っていた。ちなみにこの時の彼らの住居は[[ネリー・ブレン|デカイ妖精]]が踊っていた湖の畔にある、[[ネリー・キム|ある人物]]が最期を迎えた家である。[[第3次α]]クォヴレー編でアラドが彼らの世話になっていたのは、イングが2人の世話になっていた設定の流用と思われる。
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:流浪の旅の最中、空腹で倒れた所を彼らに拾われ、そのまま世話になる事に。イングは2人を本当の両親のように慕っていた。ちなみにこの時の彼らの住居は[[ネリー・ブレン|妖精]]が踊っていた湖の畔にある、[[ネリー・キム|ある人物]]が最期を迎えた家である。[[第3次α]]クォヴレー編でアラドが彼らの世話になっていたのは、イングが2人の世話になっていた設定の流用と思われる。
 
;[[兜甲児|謎]][[剣鉄也|の]][[ゲッターチーム|一団]]
 
;[[兜甲児|謎]][[剣鉄也|の]][[ゲッターチーム|一団]]
 
:イングを『世界を破滅の未来に導く因子』として追っていた、イング曰く'''悪魔'''たち。幻影や偽物の類ではなく紛れも無く本人達であり、彼らとの戦いの最中でイングは記憶を失ってしまった。イングの必死の呼びかけに一切応じず、容赦なく叩き潰そうとする姿は正しく悪魔そのもの。イングと遭遇・交戦に至った経緯は一切不明。OGシリーズでは[[ドゥバン・オーグ]]率いる部隊がその役割を担っているが、追っていた理由は「脱走兵の確保」であることと、それ以前からイングは記憶喪失だったなど、相違点も多い。
 
:イングを『世界を破滅の未来に導く因子』として追っていた、イング曰く'''悪魔'''たち。幻影や偽物の類ではなく紛れも無く本人達であり、彼らとの戦いの最中でイングは記憶を失ってしまった。イングの必死の呼びかけに一切応じず、容赦なく叩き潰そうとする姿は正しく悪魔そのもの。イングと遭遇・交戦に至った経緯は一切不明。OGシリーズでは[[ドゥバン・オーグ]]率いる部隊がその役割を担っているが、追っていた理由は「脱走兵の確保」であることと、それ以前からイングは記憶喪失だったなど、相違点も多い。
    
== 名台詞 ==
 
== 名台詞 ==
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=== 戦闘デモ ===
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;「狩られるのはお前の方だ! このアッシュでな!!」<BR/>「エグレッタ!! エグゼクスバインの力を思い知れ!!」
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:サイコドライバーモード時の特殊戦闘台詞で、前者はアーマラ、後者はエグレッタに対して。なお、この状態では援護台詞が汎用で固定され、キャラごとの特殊台詞がまったく出て来なくなる。
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;「シーケンス、TLS!」<BR/>「セイバー、アクティブ!」<BR/>「T-LINKコンタクト!!」
 +
:エグゼクスバインのT-LINKセイバー使用時。通常時とTDモードでは口調がまるで違い、ほとんど別人である。
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;「DHBMを併用すれば、確実だ」<br/>「スラスター噴射1秒、UHBMで外力相殺……!」
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:前者は分身/バリア発動、後者は中破時の台詞でキャラクター時点でも聞ける。彼の戦闘台詞で頻繁に耳にする単語だが詳細は不明。「UHBM」の方はグラビトン・ライフル使用時にも見られ、恐らくグラビコン・システム関連の何かであろうと思われる。
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;「ヒュッケバインから受け継いだ力を……」<br />「見せてやる!」
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:ブラックホール・バスターキャノン使用時の台詞。
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=== 戦闘マップ ===
 
;「こ、殺される……このまま……過去を思い出せないまま……殺さ……れる……!?」
 
;「こ、殺される……このまま……過去を思い出せないまま……殺さ……れる……!?」
 
:OG2nd26話「ミクスト・トルーパーズ」にて、アーマラの猛攻を受けて。死を眼前に見た、その時……。
 
:OG2nd26話「ミクスト・トルーパーズ」にて、アーマラの猛攻を受けて。死を眼前に見た、その時……。
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;「これが新生したヒュッケバイン……エグゼクスバインの力だ! お前では勝てない!」
 
;「これが新生したヒュッケバイン……エグゼクスバインの力だ! お前では勝てない!」
 
:アルタルフに一撃を加えて。この時のイングは'''全能力+20、全地形適応S'''という跳ね上がりっぷり。本当に強すぎる。最早過去の機体となってしまったヒュッケバインが、今新たに生まれ変わったその姿は、見るものを戦慄させる。育成しだいになるが、プレイヤーですらも驚愕したはず。
 
:アルタルフに一撃を加えて。この時のイングは'''全能力+20、全地形適応S'''という跳ね上がりっぷり。本当に強すぎる。最早過去の機体となってしまったヒュッケバインが、今新たに生まれ変わったその姿は、見るものを戦慄させる。育成しだいになるが、プレイヤーですらも驚愕したはず。
;「ヒュッケバインから受け継いだ力を……」<br />「見せてやる!」
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:ブラックホール・バスターキャノン使用時の台詞。
   
;「わかっているはずだ、ユーゼス。クロスゲート・パラダイム・システムが不完全であることを」<br/>「だから、鋼龍戦隊のみんなを消去できない。僕を操ることも出来ない。何故だかわかるか?」<br/>「イルイがお前の中にいるからだ。鋼龍戦隊のみんなの想いが彼女に届き……彼女の想いもまた、彼らに」<br/>「T-LINKシステムなしでも、お互いの念が、心が通じ合っている……そして、それがお前を倒す力の源となる」<br/>「ユーゼス、お前は最後の一手を誤った……イルイを取り込んでしまったことが、お前の敗因となるんだ」
 
;「わかっているはずだ、ユーゼス。クロスゲート・パラダイム・システムが不完全であることを」<br/>「だから、鋼龍戦隊のみんなを消去できない。僕を操ることも出来ない。何故だかわかるか?」<br/>「イルイがお前の中にいるからだ。鋼龍戦隊のみんなの想いが彼女に届き……彼女の想いもまた、彼らに」<br/>「T-LINKシステムなしでも、お互いの念が、心が通じ合っている……そして、それがお前を倒す力の源となる」<br/>「ユーゼス、お前は最後の一手を誤った……イルイを取り込んでしまったことが、お前の敗因となるんだ」
 
:アダマトロンから脱出を果たした後、再び操ろうと真言を唱えたユーゼスに。一人残ったイルイの意思を背負って、人に造られしマシアフが創造主に牙を剥く。
 
:アダマトロンから脱出を果たした後、再び操ろうと真言を唱えたユーゼスに。一人残ったイルイの意思を背負って、人に造られしマシアフが創造主に牙を剥く。
 
;ユーゼス「歪みは修正すればいい。アカシャ変動因子は、必ずや我の未来に良き効果をもたらすはずだ」<br/>イング「仮定の話を持ち出した時点で、先がどうなるかお前にはわかっていないということだ」<br/>ユーゼス「それは、我の台詞だ」<br/>イング「だが、今のお前に因果を操る力はない! ここはまだ、僕達の運命分岐点なんだ!!」
 
;ユーゼス「歪みは修正すればいい。アカシャ変動因子は、必ずや我の未来に良き効果をもたらすはずだ」<br/>イング「仮定の話を持ち出した時点で、先がどうなるかお前にはわかっていないということだ」<br/>ユーゼス「それは、我の台詞だ」<br/>イング「だが、今のお前に因果を操る力はない! ここはまだ、僕達の運命分岐点なんだ!!」
 
:ユーゼスの計画が不完全であることを指摘。後者の台詞は戦闘台詞にも採用。
 
:ユーゼスの計画が不完全であることを指摘。後者の台詞は戦闘台詞にも採用。
;「ユーゼス・ゴッツォ。お前の過去生に僕は存在していたか?」<br/>「存在していなければ、僕こそがお前の新たな運命変動因子だ!!」
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;「ユーゼス・ゴッツォ。お前の過去生に僕は存在していたか?」<br/>「存在していなければ、僕こそがお前の新たな運命変動因子だ!!」<BR/>「お前の運命を決めるのは、お前じゃない!! 僕達なんだ!!」
:末路からの解脱を目指して様々な因果を再現したユーゼスだったが、これが決定的になりユーゼスはまたも敗北を喫することになる。そのユーゼス敗北時の会話はユーゼスの項目を参照のこと。
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:末路からの解脱を目指して様々な因果を再現したユーゼスだったが、これが決定的になりユーゼスはまたも敗北を喫することになる。そのユーゼス敗北時の会話はユーゼスの項目を参照のこと。最後の台詞はユーゼスという男の運命を的確に表している。
;「DHBMを併用すれば、確実だ」<br/>「スラスター噴射1秒、UHBMで外力相殺……!」
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=== インターミッション ===
:前者は分身/バリア発動、後者は中破時の台詞でキャラクター時点でも聞ける。彼の戦闘台詞で頻繁に耳にする単語だが詳細は不明。「UHBM」の方はグラビトン・ライフル使用時にも見られ、恐らくグラビコン・システム関連の何かであろうと思われる。
   
;「甘い物は……好きです。かなり」
 
;「甘い物は……好きです。かなり」
 
:51話「風の呼び声」でイチゴジャム入りおにぎりを食べた感想がこれ。イングの数少ないボケシーン。……しかし、この場で本当に凄いのは'''生身の人間でありながら彼と同じ味覚をしているテュッティ'''の方かも知れない。
 
:51話「風の呼び声」でイチゴジャム入りおにぎりを食べた感想がこれ。イングの数少ないボケシーン。……しかし、この場で本当に凄いのは'''生身の人間でありながら彼と同じ味覚をしているテュッティ'''の方かも知れない。
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