差分
→概要
本作がそれまでのロボットアニメと決定的に異なっていたのは、'''出てくるロボットはほぼ全て[[量産型|規格品/量産品]]であり「主役ロボット」という概念が通用しない'''ことである。[[スコープドッグ]]は本作の看板ロボットであるが、[[やられメカ|ヤラレ役]]という面も合わせ持つ。また、主人公キリコは操縦に慣れたドッグ系[[AT]]を好んで使うものの、破損すればあっさり乗り捨ててしまう。<br />
本作がそれまでのロボットアニメと決定的に異なっていたのは、'''出てくるロボットはほぼ全て[[量産型|規格品/量産品]]であり「主役ロボット」という概念が通用しない'''ことである。[[スコープドッグ]]は本作の看板ロボットであるが、[[やられメカ|ヤラレ役]]という面も合わせ持つ。また、主人公キリコは操縦に慣れたドッグ系[[AT]]を好んで使うものの、破損すればあっさり乗り捨ててしまう。<br />
万能たる愛機（ないし2号機）に長らく乗り続けるというロボットアニメの伝統的なフォーマットを排除し、無骨を徹底的に貫いた作風に仕上がっている。
万能たる愛機（ないし2号機）に長らく乗り続けるというロボットアニメの伝統的なフォーマットを排除し、無骨を徹底的に貫いた作風に仕上がっている。
ストーリーは大まかに分けて四部作に分かれており、政治腐敗の街"'''ウド'''"、内戦の王国"'''クメン'''"、宇宙船を経て辿り着いた惑星"'''サンサ'''"、戦争の謎を秘めた星"'''クイント'''"と4つの場所が舞台背景となっている。
TV本放送52話中で女性キャラが'''実質4人'''しか登場しないので非常に男臭い面が目立つが、物語の骨子の1つは「'''男女の愛'''」であり、キリコとフィアナの間では曇り無い純愛ストーリーが繰り広げられる。
TV本放送52話中で女性キャラが'''実質4人'''しか登場しないので非常に男臭い面が目立つが、物語の骨子の1つは「'''男女の愛'''」であり、キリコとフィアナの間では曇り無い純愛ストーリーが繰り広げられる。
また、本作は[[次回予告]]のナレーションの質が非常に高いのも特徴で、高橋監督が全話分書いたナレーションを、ロッチナ役の銀河万丈氏がさながら詩あるいは散文の詠唱のごとく、謳うように読み上げる。好評のあまり、この予告編だけをまとめたビデオソフトが発売されるほど。この予告スタイルは後のOVA（外伝は除く）や各種CMでも継続されることになり、今や[[ボトムズシリーズ]]の「伝統」となっている。スタッフ曰く、この作品における監督の主な仕事は「'''予告のセリフを考える事'''」らしい。
また、本作は[[次回予告]]のナレーションの質が非常に高いのも特徴で、高橋監督が全話分書いたナレーションを、ロッチナ役の銀河万丈氏がさながら詩あるいは散文の詠唱のごとく、謳うように読み上げる。好評のあまり、この予告編だけをまとめたビデオソフトが発売されるほど。この予告スタイルは後のOVA（外伝は除く）や各種CMでも継続されることになり、今や[[ボトムズシリーズ]]の「伝統」となっている。スタッフ曰く、この作品における監督の主な仕事は「'''予告のセリフを考える事'''」らしい。
タイトルの「VOTOMS」とはロボットの名前ではなく、"'''Vertical One-man Tank for Offence & Maneuver'''"（'''攻撃と機動のための直立一人乗り戦車'''）を意味する。しかし、裏の意味は"'''Bottom'''"―――つまり「'''どん底'''」である。結論から言えばスタッフの視線は軍や社会の最下層にいる名もなき人にこそ向いていると、TV版総音楽集の付録冊子に記述されている。
== ストーリー ==
== ストーリー ==