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編集の要約なし
==概要==
==概要==
民間警備会社「CGC(クリュセ・ガード・セキュリティ)」の参番組に所属する少年兵。[[鉄華団]]結成後は、団長の[[オルガ・イツカ]]を支える実質的な参謀格となる。
民間警備会社「CGC(クリュセ・ガード・セキュリティ)」の参番組に所属する少年兵。[[鉄華団]]結成後は、団長の[[オルガ・イツカ]]を支える実質的な参謀格となる。
=== 人物 ===
=== 人物 ===
その後は、上層志向の強さ故に急ぎ過ぎる行動に出てしまうオルガに不安を感じつつ、戦闘や交渉等において彼のサポート役を担うのだが、[[火星]]を出て[[地球]]へと向かう中、後ろ盾となったテイワズからの初の依頼で故郷のドルト2へと立ち入る事になり、そこでドルトカンパニーの重役にまで出世していた兄・サヴァランと再会する。しかし、実は自分達の輸送していた物資の正体は、クーデターを起こしかねない程に不満を溜め込んでいた労働者達に提供する武器や兵器で、更にサヴァランは会社を守りたいあまり、武装決起を起こそうとしていた労働者達への抑制として[[ギャラルホルン]]と内通。自分達が護衛していた[[クーデリア・藍那・バーンスタイン]]をもギャラルホルンに売り渡そうとしていた(間違ってアトラが引き渡されてしまったが)のを知った結果、これまで自身を支えてくれた事に感謝しつつも、兄の行いを許せず、一連の騒動後、兄と決別して鉄華団として生きる道を選ぶ形でドルト2を出る。
その後は、上層志向の強さ故に急ぎ過ぎる行動に出てしまうオルガに不安を感じつつ、戦闘や交渉等において彼のサポート役を担うのだが、[[火星]]を出て[[地球]]へと向かう中、後ろ盾となったテイワズからの初の依頼で故郷のドルト2へと立ち入る事になり、そこでドルトカンパニーの重役にまで出世していた兄・サヴァランと再会する。しかし、実は自分達の輸送していた物資の正体は、クーデターを起こしかねない程に不満を溜め込んでいた労働者達に提供する武器や兵器で、更にサヴァランは会社を守りたいあまり、武装決起を起こそうとしていた労働者達への抑制として[[ギャラルホルン]]と内通。自分達が護衛していた[[クーデリア・藍那・バーンスタイン]]をもギャラルホルンに売り渡そうとしていた(間違ってアトラが引き渡されてしまったが)のを知った結果、これまで自身を支えてくれた事に感謝しつつも、兄の行いを許せず、一連の騒動後、兄と決別して鉄華団として生きる道を選ぶ形でドルト2を出る。
だが、地球へたどり着いた後、兄の身に起きた思わぬ事態を知る事になる。自らの行いが原因で返って経営者側と労働者側の対立を煽ってしまい、ギャラルホルンが介入した事で多大な犠牲者を出してしまう等、連鎖的に悲劇をもたらした事を激しく後悔したサヴァランは、鉄華団がドルト2を出た後に首吊り自殺してしまう事になり、彼の遺した「家族や仲間を大切に堅実で幸せな人生を送るよう心から願ってる」という遺言を見て愕然。これにより、ビスケットは自分たちの行動も原因でドルト2で発生してしまった惨劇<ref>大勢の死者やサヴァランの自殺のみならず、[[フミタン・アドモス]]までもが[[ノブリス・ゴルドン]]の差し金で死亡してしまっている。</ref>を省みず、これまで以上にリスクを無視した利益重視の方針を持ち出すオルガの考えについて行けなくなり、激しく衝突してしまう。兄を失ったショックもあって、オルガを説得出来る代替案を出す精神的余裕などなかったビスケットは諍いの末に勢い余って「鉄華団を抜ける」とまで言い出すことになるが雪之丞との会話で何とか落ち着きを取り戻し、目的達成の間までは今後の方針について、棚上げとする形で妥協することになった。
この後、ミレニアム島での戦いにて[[カルタ・イシュー]]の駆る[[グレイズリッター]]からの執拗な追撃を受け、同乗していたオルガだけでも助けるべく、彼を強引に振り下ろすが、自らはグレイズリッターからの攻撃によってモビルワーカーのコックピットを吹き飛ばされ、その下敷きとなってしまう形で致命傷を負ってしまう。もはや、駆け寄ってくるオルガの声さえも聞こえない中、最後は家族や鉄華団の為にもまだ死にたくないと独白しながら、その生涯を終える事になってしまった。その顛末に、自身のこれまでの後悔をするかの如くオルガは慟哭し、「仲間」と言うよりも「友人」であった三日月もまた、[[ガンダム・バルバトス]]のコックピット内でショックから呆然としていた。
遺体は鉄華団に回収され、遺品となった帽子は後にクーデリアの手によって、火星にいる家族の元へと送られた。
遺体は鉄華団に回収され、遺品となった帽子は後にクーデリアの手によって、火星にいる家族の元へと送られた。
:祖母。経営難の彼女の農園のために[[資金|賃金]]の大半を渡している。
:祖母。経営難の彼女の農園のために[[資金|賃金]]の大半を渡している。
;サヴァラン・カヌーレ
;サヴァラン・カヌーレ
:カヌーレ家に養子に出された兄。ビスケットは努力の末にドルト・カンパニーの重役に上り詰めたサヴァランを慕っていたがクーデリアをギャラルホルンに売り渡される形で裏切られてしまうことになる。さらに彼との決別後にはドルト2に多大な被害を出した自責から自殺。ビスケット宛ての遺言を見た結果、ビスケットはオルガと衝突することになる。
:カヌーレ家に養子に出された兄。ビスケットは努力の末にドルト・カンパニーの重役に上り詰めたサヴァランを慕っていたがクーデリアをギャラルホルンに売り渡される形で裏切られてしまうことになる。さらに彼との決別後にはドルト2に多大な被害を出した自責から自殺。ビスケット宛ての遺言を見た結果、ビスケットはオルガと衝突し、ついには殉職してしまう。
:ドルトの民たちを守るための行動だったとはいえ、結果的にドルトの民たちを死なせることになり、責任を取っての自決といえば聞こえは良いが自分が逃げるためだけの自決はオルガとビスケットの仲違いに繋がってしまう。結局のところ、サヴァランの良かれと思っての行動は[[クランク・ゼント]]同様に'''善意という名の自勝手な行動'''であった。
:ドルトの民たちを守るための行動だったとはいえ、結果的にドルトの民たちを死なせることになり、責任を取っての自決といえば聞こえは良いが自分が逃げるためだけの自決は間接的にビスケットの死にも繋がってしまう。ビスケットたちも無関係ではなかったとはいえ、結局のところ、サヴァランの良かれと思っての行動は[[クランク・ゼント]]同様に'''善意という名の自勝手な行動'''であった。
===鉄華団===
===鉄華団===
:[[鉄華団]]団長。彼の参謀として活躍する。しかし、ドルト2での一件で兄が自殺してしまったショックから立ち直れなかった際、これまで以上にリスクを無視した選択を選ぼうとした彼の考えについていけなくなり対立。頭を冷やした後は和解しかけたが、その直後の戦闘にて話し合う約束を果たせないままビスケットは落命することになった。
:[[鉄華団]]団長。彼の参謀として活躍する。しかし、ドルト2での一件で兄が自殺してしまったショックから立ち直れなかった際、これまで以上にリスクを無視した選択を選ぼうとした彼の考えについていけなくなり対立。頭を冷やした後は和解しかけたが、その直後の戦闘にて話し合う約束を果たせないままビスケットは落命することになった。
;[[三日月・オーガス]]
;[[三日月・オーガス]]
:休日には祖母の農園を手伝ってもらっている等、他のメンバー達と異なって、仕事仲間というよりも家族ぐるみで付き合いのある友人同士という関係であった。妹のクッキーやクラッカとも仲は非常に良好で、それ故にオルガと同じく位に大切な仲間であった自らの死を目の当たりにした時の彼は、ショックのあまり呆然としていた。
:休日には祖母の農園を手伝ってもらっている等、他のメンバー達と異なって、仕事仲間というよりも家族ぐるみで付き合いのある友人同士という関係であった。妹のクッキーやクラッカとも仲は非常に良好でそれゆえにビスケットの死を目の当たりにしたときの三日月はショックのあまり呆然としていた。
:その後のカルタ率いる部隊への容赦無い攻撃からも、仲間を守る為だけでなく、ビスケットの仇を討とうとしていた事が伺われる。
:その後のカルタ率いる部隊への容赦無い攻撃からも、仲間を守るためだけでなく、ビスケットの仇を討とうとしていた事が伺われる。
;[[ユージン・セブンスターク]]
;[[ユージン・セブンスターク]
:激高しやすい彼を宥めることも。
:激高しやすい彼を宥めることも。
;[[ナディ・雪之丞・カッサパ]]
;[[ナディ・雪之丞・カッサパ]]
:オルガ達鉄華団の少年兵達が殊更彼女に反抗的であったのに対し、ビスケットは彼女の意見に耳を傾けたり、相談に乗ってもらったりもしていた。
:オルガ達鉄華団の少年兵達が殊更彼女に反抗的であったのに対し、ビスケットは彼女の意見に耳を傾けたり、相談に乗ってもらったりもしていた。
;デクスター・キュラスター
;デクスター・キュラスター
:元CGSの経理係。壱番隊の大人達が粛清される際に脱退しようとした彼を「事務仕事に必要だから」と残留させる。
:元CGSの経理係。壱番隊の大人たちが粛清される際に脱退しようとした彼を「事務仕事に必要だから」と残留させる。
===CGS===
===CGS===
==名台詞==
==名台詞==
;ビスケット「目的はもう達成したんだ。あとはみんなで火星へテイワズに頼めば装備は無理でも俺達だけなら…」
;ビスケット「目的はもう達成したんだ。あとはみんなで火星へテイワズに頼めば装備は無理でも僕たちだけなら…」
;オルガ「火星で細々やってるだけじゃ、俺たちはただのちょっと目端の利いたガキでしかねぇ。いずれまたいいように使われるだけだ。のし上がってみせるんだ。テイワズからも蒔苗のジジイからも奪えるものは全部奪って…」
;オルガ「火星で細々やってるだけじゃ、俺たちはただのちょっと目端の利いたガキでしかねぇ。いずれまたいいように使われるだけだ。のし上がってみせるんだ。テイワズからも蒔苗のジジイからも奪えるものは全部奪って…」
;ビスケット「やめてくれ!」
;ビスケット「やめてくれ!」
;オルガ「何だよ!?」
;オルガ「何だよ!?」
;ビスケット「僕は鉄華団を降りるっ…!」
;ビスケット「僕は鉄華団を降りるっ…!」
:第20話より。サヴァランの自殺と遺言を知ったビスケットは大人に舐められない為とはいえ、これまで以上に無茶をしようとするオルガと衝突。今まではオルガの無茶な提案を色々と「妥協」してきたビスケットであったが、兄を失ったショックで冷静さを完全に失っていた彼に、周りを省みないオルガを納得させられるだけの代替案を考える精神的余裕などもはや無く、遂には「鉄華団の退団」までも宣言するに至ってしまう。
:第20話より。サヴァランの自殺と遺言を知ったビスケットは大人に舐められない為とはいえ、これまで以上に無茶をしようとするオルガと衝突。今まではオルガの無茶な提案を色々と「妥協」してきたビスケットであったが兄を失ったショックで冷静さを完全に失っていた彼に周りを省みないオルガを納得させられるだけの代替案を考える精神的余裕などもはやなく、遂には「鉄華団の退団」までも宣言するに至ってしまう。
;(行かないと…まだ、こんな所で…俺は…死ねない…!)
;(行かないと…まだ、こんな所で…俺は…死ねない…!)
;(全部終わったら火星に帰って、クッキーとクラッカを学校に入れて、また皆で一緒に…。だから死ねない…死にたくない…!俺にはまだオルガとの約束が…!)
;(全部終わったら火星に帰って、クッキーとクラッカを学校に入れて、また皆で一緒に…。だから死ねない…死にたくない…!俺にはまだオルガとの約束が…!)