差分

201 バイト除去 、 2015年2月2日 (月) 01:10
商品情報と余談追加、他修正
11行目: 11行目:     
旧[[地球連邦軍]]が切り札として開発した決戦用[[モビルスーツ]]。本機の最大の特徴は[[サテライトシステム]]を搭載している事で、背部に装備されている戦略級兵器「サテライトキャノン」の使用を可能としている。<br />
 
旧[[地球連邦軍]]が切り札として開発した決戦用[[モビルスーツ]]。本機の最大の特徴は[[サテライトシステム]]を搭載している事で、背部に装備されている戦略級兵器「サテライトキャノン」の使用を可能としている。<br />
また、セキュリティ用にGコンと呼ばれる脱着可能な操縦桿をコクピットに取り付ける事で機体を起動するようになっている。劇中では略称の「GX」あるいは型式番号の「GX-9900」で呼ばれることがほとんど。
+
また、セキュリティ用に「Gコン」と呼ばれる脱着可能な操縦桿をコクピットに取り付ける事で機体を起動するようになっている。劇中では略称の「GX」あるいは型式番号の「GX-9900」で呼ばれることがほとんど。
    
MS単体としての基本性能も高く、マシンガンやバズーカ等を受け付けない堅牢な装甲と地形を問わない高い汎用性を持つ。<br />
 
MS単体としての基本性能も高く、マシンガンやバズーカ等を受け付けない堅牢な装甲と地形を問わない高い汎用性を持つ。<br />
25行目: 25行目:  
なお、起動に必要なGコンは戦後、ジャミルが所持していたが、後に[[フリーデン]]のクルーとなる前のガロードが持ち出しており、それがきっかけで1号機が起動する事となった。
 
なお、起動に必要なGコンは戦後、ジャミルが所持していたが、後に[[フリーデン]]のクルーとなる前のガロードが持ち出しており、それがきっかけで1号機が起動する事となった。
   −
原作以外でも、本編のプレストーリーに当たる第7次宇宙戦争当時を描いた漫画「ニュータイプ戦士ジャミル・ニート」では、未完成のサテライトシステムの代わりに機体背部に高機動スラスターを装備した機体でジャミルが出撃、ランスローのベルティゴと交戦する一幕が描かれた。<br />また、ガロードの時代よりさらに9年後を描いた外伝で黒いガンダムエックスが登場しているが、いつ何処で開発されたかなどの詳細は不明である。戦時中に建造された最後の3号機と同一とする説が有力だが、明確な設定があるわけではない。数度の改修を経て、白いガンダムエックスとして戦いに決着を付けている。
+
原作以外でも、本編のプレストーリーに当たる第7次宇宙戦争当時を描いた漫画『機動新世紀ガンダムX外伝 ニュータイプ戦士ジャミル・ニート』では、未完成のサテライトシステムの代わりに機体背部に高機動スラスターを装備した機体でジャミルが出撃、ランスローのベルティゴと交戦する一幕が描かれた。
   −
デザインを担当した大河原邦男氏は本機のデザインについて「長刀を背負った佐々木小次郎がモチーフです」と語っている。背中に背負ったサテライトキャノンと、その付け根部分からビームソードを抜刀する様が、小次郎の背負っている太刀『物干竿』を模している……という事なのだろう。
+
== 登場作品と操縦者 ==
 +
原作とは異なり、[[ガンダムエックス・ディバイダー]]との換装が自在に行える。比較的序盤で仲間になる割には飛行可能で機体性能も高い。但し武装の充実しているディバイダー形態の方が総合的には使いやすいため、そちらで運用されることが多い。条件を満たすと武装に[[Gビット]]が追加される。また、設定上はリフレクターを開いたホバーリングモードは巡航飛行用であって、これに準じるならば、飛行能力や空中適正が変化(バックパックスラスターのみでも飛行は十分可能なためあくまで”変化”である)した形態を用意するべきなのだが、現状は戦闘ムービーの演出としてしか採用されていない。
   −
放送当時からプラモデル化されることが少なく、その後も長らくガンプラの新作が出ていなかったが、2010年にHGでリニューアルされた。
+
実はアニメ本編によれば、[[ガンダムダブルエックス]]開発の為にフリーデン側の1号機とは別個体の2号機が[[ゾンダーエプタ]]に現存しており(半壊しているが)、原作ファンの中には'''隠し条件でガンダムエックスとガンダムエックス・ディバイダーが同時使用出来ないか'''と期待している者も多いようだが、残念ながら未だ実現には至っていない。漫画版ではダブルエックスは完全にジャミル機そのものを改造したかの様に描写されているがこれは設定の刷り合わせ等制作サイドとの連絡が上手く行っていなかった事情による可能性が高い。
 
  −
=== スパロボシリーズにおいて ===
  −
原作とは異なり、ディバイダーとの換装が自在に行える。比較的序盤で仲間になる割には飛行可能で機体性能も高い。但し武装の充実しているディバイダー形態の方が総合的には使いやすいため、そちらに換装されることが多い。条件を満たすと武装にGビットが追加される。また、設定上はリフレクターを開いたホバーリングモードは巡航飛行用でこれに準じるならば飛行能力や空中適正が変化(バックパックスラスターのみでも飛行は十分可能なためあくまで”変化”である)するモードして採用するべきなのだが現状は戦闘ムービーの演出としてしか採用されていない。
  −
 
  −
一応アニメ本編では、ダブルエックス開発の為にフリーデン側の1号機とは異なる2号機が[[ゾンダーエプタ]]に現存しており(半壊しているが)、原作ファンの中には「'''隠し条件でガンダムエックスとガンダムエックス・ディバイダーが同時使用出来ないか'''」と期待している者も多いようだが、残念ながら未だ実現には至っていない。漫画版ではダブルエックスは完全にジャミル機そのものを改造したかの様に描写されているがこれは設定の刷り合わせ等制作サイドとの連絡が上手く行っていなかった事情による可能性が高い。
      
=== [[αシリーズ]] ===
 
=== [[αシリーズ]] ===
 
;[[スーパーロボット大戦α外伝]]
 
;[[スーパーロボット大戦α外伝]]
:中盤に発掘されて登場。サテライトキャノンはターンチャージ制のオリジナル仕様になっている。サテライトキャノンは無消費・高威力と非常に強力だが制限が多く、加入してしばらくの強制出撃では使えない状況も多い。難易度が「難」の場合は月の出ているマップが減る点にも注意。<br />通常戦闘では[[ザブングル]]のように遠距離戦は最大射程4弾数10の武器しか無い点がネック。サテライトキャノンこそ無いが、[[ガンダムエックス・ディバイダー]]の方が強力なので、可能になればそちらに[[換装]]した方が良い。<br />しかし[[マップ兵器]]版サテライトキャノンは攻撃力が高い上に幅3マスの射程無限という凄まじい性能なので敵の援護防御が厄介な今作では条件さえ整えば非常に有用で、DXとの同時運用でDXの射程の穴を埋める事もでき、このためだけに出す価値がある。その際は[[気力]]を[[激励]]で、[[移動力]]を[[強化パーツ]]や[[加速]]で補いたい。<br />後半に条件を満たせばEN消費式で長射程のGビットが追加され、機体性能自体は変わらないがシールドバスターライフルの攻撃力も上がるため通常戦闘もこなせるようになる。
+
:初登場。中盤に発掘されて登場。サテライトキャノンはターンチャージ制のオリジナル仕様になっている。サテライトキャノンは無消費・高威力と非常に強力だが制限が多く、加入してしばらくの強制出撃では使えない状況も多い。難易度が「難」の場合は月の出ているマップが減る点にも注意。
 +
:通常戦闘では[[ザブングル]]のように遠距離戦は最大射程4弾数10の武器しか無い点がネック。サテライトキャノンこそ無いが、[[ガンダムエックス・ディバイダー]]の方が強力なので、可能になればそちらに[[換装]]した方が良い。しかし[[マップ兵器]]版サテライトキャノンは攻撃力が高い上に幅3マスの射程無限という凄まじい性能なので敵の援護防御が厄介な今作では条件さえ整えば非常に有用で、DXとの同時運用でDXの射程の穴を埋める事もでき、このためだけに出す価値がある。その際は[[気力]]を[[激励]]で、[[移動力]]を[[強化パーツ]]や[[加速]]で補いたい。
 +
:後半に条件を満たせばEN消費式で長射程のGビットが追加され、機体性能自体は変わらないがシールドバスターライフルの攻撃力も上がるため通常戦闘もこなせるようになる。
    
=== [[Zシリーズ]] ===
 
=== [[Zシリーズ]] ===
 
;[[スーパーロボット大戦Z]]
 
;[[スーパーロボット大戦Z]]
:最初はガンダムエックス・ディバイダーで登場するが、途中でこちらに換装可能に。月が出ていないとサテライトキャノンが撃てない為、月の有無の確認をし忘れて、そのまま出撃…なんて事に注意。ただしα外伝と違って月が出ているマップはかなり多い。状況に応じて使い分けよう。[[ランスロー・ダーウェル|ランスロー]]が搭乗していると、かつての仇敵・[[ジャミル・ニート|ジャミル]]の愛機に乗るという因果を自嘲気味に語る戦闘セリフがある。
+
:最初はディバイダーで登場するが、途中でこちらへ換装可能に。月が出ていないとサテライトキャノンが撃てない為、月の有無の確認をし忘れてそのまま出撃なんてうっかりミスに注意。ただしα外伝と違って月が出ているマップはかなり多い。[[ランスロー・ダーウェル]]が搭乗していると、かつての仇敵・[[ジャミル・ニート]]の愛機に乗るという因果を自嘲気味に語る戦闘セリフがある。
 
;[[第2次スーパーロボット大戦Z 再世篇]]
 
;[[第2次スーパーロボット大戦Z 再世篇]]
:[[第2次スーパーロボット大戦Z 破界篇|破界篇]]では不参加だったが、ゲーム後半にてジャミルが搭乗するGXDVの換装版として自軍と合流。その際バズーカが使用可能になるというオリジナル改変が為されている。火力は高いが総合的にはディバイダー形態の方が使いやすいだろう。
+
:前作『[[破界篇]]』では不参加だったが、ゲーム後半にてジャミルが搭乗するディバイダーの換装版として自軍と合流。その際バズーカが使用可能になるというオリジナル改変が為されている。火力は高いが総合的にはディバイダー形態の方が使いやすいだろう。
    
=== 携帯機シリーズ ===
 
=== 携帯機シリーズ ===
 
;[[スーパーロボット大戦R]]
 
;[[スーパーロボット大戦R]]
:序盤から使用でき[[ガンダムダブルエックス]]との[[合体攻撃]]やジャミル自身の能力もあって、頑張れば最後まで一線を張れる機体。GXディバイダーに[[換装]]できる為、使用に時間がかかるサテライトキャノンとディバイダーを使い分ける事が出来る。α外伝とは違い、一定のターン数が経過すれば昼夜関係なくサテライトキャノンが使える。飛行可能だが、空Bとなっている点に注意。
+
:序盤から使用できダブルエックスとの[[合体攻撃]]やジャミル自身の能力もあって、頑張れば最後まで一線を張れる機体。α外伝とは違い、一定のターン数が経過すれば昼夜関係なくサテライトキャノンが使える。もちろんディバイダーに[[換装]]できる為、必殺武器の使用に時間がかかる本形態と使い勝手のいいディバイダーを使い分ける事も出来る。飛行可能だが、空Bとなっている点に注意(ディバイダーはA)。
    
== 装備・機能 ==
 
== 装備・機能 ==
66行目: 64行目:  
;;サテライトキャノン([[マップ兵器]])
 
;;サテライトキャノン([[マップ兵器]])
 
::攻撃範囲は一直線型。通常兵器版同様ターン制のチャージ式。チャージ時間は通常兵器版よりも長い(Zでは同じ)。
 
::攻撃範囲は一直線型。通常兵器版同様ターン制のチャージ式。チャージ時間は通常兵器版よりも長い(Zでは同じ)。
  −
==== オプション装備 ====
   
;ショルダーバルカン
 
;ショルダーバルカン
:キッドが自作した本機のオプション装備で、バックパックの上部に装着する。陸戦用[[MS]]のバルカン砲を改造したものだが、[[ガンダムヴァサーゴ]]によって速攻で破壊された。原作での登場が1話のみの為かスパロボでは未採用。
+
:キッドが自作した本機のオプション装備で、バックパックの上部に装着する。陸戦用[[MS]]のバルカン砲を改造したものだが、[[ガンダムヴァサーゴ]]によって速攻で破壊された。SRW未採用。
    
==== [[召喚攻撃]] ====
 
==== [[召喚攻撃]] ====
80行目: 76行目:     
=== [[合体攻撃]] ===
 
=== [[合体攻撃]] ===
全て[[ガンダムダブルエックス]]との隣接で、[[スーパーロボット大戦R|スパロボR]]のみ。
+
全て[[ガンダムダブルエックス]]との隣接で、[[R]]のみ。
 
;ツインGビット
 
;ツインGビット
:ダブルエックスのGビットと共に連続攻撃を仕掛ける。
+
:本機とダブルエックスそれぞれのGビットと共に連続攻撃を仕掛ける。
 
;ダブルサテライトキャノン
 
;ダブルサテライトキャノン
 
:ダブルエックスとサテライトキャノンを同時に放つ。
 
:ダブルエックスとサテライトキャノンを同時に放つ。
104行目: 100行目:  
:
 
:
   −
== [[BGM|機体BGM]] ==
+
== 機体[[BGM]] ==
 
;「DREAMS」
 
;「DREAMS」
 
:前期OPテーマ。
 
:前期OPテーマ。
110行目: 106行目:  
:サテライトキャノン使用時のBGM。
 
:サテライトキャノン使用時のBGM。
   −
== 対決 ==
+
== 対決・名場面など ==
 
;対[[フェブラル]]
 
;対[[フェブラル]]
:15年前の第七次宇宙戦争最終盤、コロニー落としが決行されてもなおジャミルのGXはライバルのランスロー・ダーウェル駆るフェブラルと戦い続けていた。GXのシールドバスターライフルがフェブラルを捉えるのと同時にフェブラルのビームキャノンもまたGXに直撃、相打ちとなる。この最終決戦は「[[機動戦士ガンダム]]」の[[ガンダム]]対[[ジオング]]のオマージュでもある。
+
:15年前の第七次宇宙戦争最終盤、コロニー落としが決行されてもなおジャミルのGXはライバルのランスロー・ダーウェル駆るフェブラルと戦い続けていた。GXのシールドバスターライフルがフェブラルを捉えるのと同時にフェブラルのビームキャノンもまたGXに直撃、相打ちとなる。この最終決戦は『[[機動戦士ガンダム]]』の[[ガンダム]]対[[ジオング]]のオマージュでもある。
 
;対[[ドートレス]](アルタネイティヴ社仕様)
 
;対[[ドートレス]](アルタネイティヴ社仕様)
 
:ガロードはティファに導かれ、GXを保管している倉庫へたどり着く。一か八か、盗んできたGコンをセットすると奇跡的にGXが起動した。追っ手のライク・アント率いるドートレス隊のマシンガンにびくともせず、瞬く間に全機撃破した。
 
:ガロードはティファに導かれ、GXを保管している倉庫へたどり着く。一か八か、盗んできたGコンをセットすると奇跡的にGXが起動した。追っ手のライク・アント率いるドートレス隊のマシンガンにびくともせず、瞬く間に全機撃破した。
121行目: 117行目:  
;対[[ベルティゴ]]
 
;対[[ベルティゴ]]
 
:ビットに翻弄され、完敗。機体、特にサテライトシステムは損傷が激しく、またバルチャー稼業レベルではサテライトキャノンは不要な武装であった為修復の際にオミットされた。
 
:ビットに翻弄され、完敗。機体、特にサテライトシステムは損傷が激しく、またバルチャー稼業レベルではサテライトキャノンは不要な武装であった為修復の際にオミットされた。
<!-- == 名場面 == -->
      
== 関連機体 ==
 
== 関連機体 ==
128行目: 123行目:  
;[[ガンダムダブルエックス]]
 
;[[ガンダムダブルエックス]]
 
:回収した2号機のデータ等を元に新造した後継機。フラッシュシステム等中枢部はGX2号機の物が移植されている。
 
:回収した2号機のデータ等を元に新造した後継機。フラッシュシステム等中枢部はGX2号機の物が移植されている。
;[[ガンダムエアマスター]]
+
;[[ガンダムエアマスター]][[ガンダムレオパルド]]
:兄弟機。
+
:地球連邦時代からの僚機。
;[[ガンダムレオパルド]]
+
 
:兄弟機。
+
== 余談 ==
 +
*アニメ本編より9年後を描いた外伝『機動新世紀ガンダムX ~UNDER THE MOONLIGHT~』で黒いガンダムエックスが登場しているが、いつ何処で開発されたかなどの詳細は不明である。戦時中に建造された最後の3号機と同一とする説が有力だが、明確な設定があるわけではない。数度の改修を経て、白いガンダムエックスとして戦いに決着を付けている。
 +
*デザインを担当した大河原邦男氏は本機のデザインについて「長刀を背負った佐々木小次郎がモチーフです」と語っている。背中に背負ったサテライトキャノンと、その付け根部分からビームソードを抜刀する様が、小次郎の背負っている太刀「物干竿」を模している……という事なのだろう。
    
== 商品情報 ==
 
== 商品情報 ==
<amazon>B000GTLOX2</amazon><amazon>B000JX0UQW</amazon><amazon>B000JX4XEW</amazon><amazon>B003AH6EPU</amazon>
+
<amazon>B000JX0UQW</amazon><amazon>B003AH6EPU</amazon><amazon>B000JX4XEW</amazon><amazon>B00GNNG2NC</amazon><amazon>B000GTLOX2</amazon>
    
== 資料リンク ==
 
== 資料リンク ==