「相葉昴治」の版間の差分
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− | : | + | :基本的に仲は良いのだが人命に関する考えで対立することも少なくない。 |
− | : | + | :ディカスティア戦後、役目を果たせなかったことで不信感を買い、こずえ事件において「1人の力で全員を守れるわけではない」と正論で説得したことから決別されてしまう。独裁者となったイクミが理想としていた「普通でいる事」を最も体現していたのが昴治であったはずなのだが結局、自分自身の心を守ることしか考えていなかった彼にとって、普通であり続けようとした昴治は目障りな存在となっていき、ニードルガンで重傷を負わされてしまう。しかし、それでも自分を変えることはなく、イクミに再び殺されそうになっても命懸けで説得を続けた。 |
+ | :これらの出来事もあり、事件後も彼との友情にヒビが入ったことがわだかまりとして残っていたがリヴァイアスに再乗艦したことで再会を果たし、イクミを許したことで和解できた。 | ||
;ニックス・チャイプラパット | ;ニックス・チャイプラパット | ||
− | : | + | :リヴァイアス内で同じグループに所属。 |
+ | :仲自体が悪い訳ではないのだが自信過剰な彼から格下と見下されており、ディカスティア戦後は嫌味まで言われてしまう。もっともこの件で昴治はパイプ役を事実上解雇(正式に解雇されたのはイクミ政権時だが)されるペナルティをくらったためか早い段階で和解しており、昴治がイクミにニードルガンで撃たれた際には治療を手伝おうとした。 | ||
;雅明弘 | ;雅明弘 | ||
− | : | + | :リヴァイアス内で同じグループに所属。 |
+ | :性格面も近いことから仲は良好だったがこずえ事件で昴治がイクミと仲違いを起こした直後に「僕たちみたいなタイプはおとなしくしておいたほうが良い」と諦観じみた忠告を受けた際の昴治は明弘に対して、苛立ちを示す。後にゲシュペンスト戦後に見せた昴治の覚悟はただ従い続けていた明弘に自分も変わらなければいけないと決意を促す事になり、事件後はそれについて語った手紙を昴治に送り、昴治も明弘の変化にどこか喜んでいた。 | ||
=== ツヴァイ === | === ツヴァイ === | ||
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:イクミの手で瀕死の重傷を負わされた際、看護科のクリフの処置によって、一命を取り留める。 | :イクミの手で瀕死の重傷を負わされた際、看護科のクリフの処置によって、一命を取り留める。 | ||
− | === | + | === その他クルー === |
;カレン・ルシオラ | ;カレン・ルシオラ | ||
:祐希に好意を抱く彼女からは「お兄さん」と呼ばれている。また、こずえ事件後の昴治は、カレンから「やりたいことに優先順位を付けて、努力しなくても覚悟を決めれば、大抵のことはできる」という助言を送られ、その助言は昴治の覚悟に繋がる。 | :祐希に好意を抱く彼女からは「お兄さん」と呼ばれている。また、こずえ事件後の昴治は、カレンから「やりたいことに優先順位を付けて、努力しなくても覚悟を決めれば、大抵のことはできる」という助言を送られ、その助言は昴治の覚悟に繋がる。 | ||
;ナタリー・シーン | ;ナタリー・シーン | ||
− | : | + | :不良に絡まれていた彼女を機転を利かせて助け、親睦会にも加える。尚、これらの出来事はアニメ本編ではなく、ドラマCDで語られた。 |
+ | ;パトリック・キャンベル | ||
+ | :スタジオオルフェの公式サイトに掲載されていた「パットとラーフラ」ではパットから「どっち(あおいとファイナ)が恋人さん?」と尋ねられて困惑した。 | ||
=== スフィクス === | === スフィクス === | ||
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=== 軌道保安庁 === | === 軌道保安庁 === | ||
;矩継真琴 | ;矩継真琴 | ||
− | : | + | :リヴァイアス乗組員を救助してくれたがリヴァイアス再乗艦を頼みに来た際には大人たちの身勝手さを許せず、殴り飛ばしている。 |
+ | :尚、矩継も昴治と似た雰囲気を持ち、自分たちのやらかしの酷さを承知の上で謝罪・再乗艦依頼を行っており、昴治に殴られた際にも自分の意志を見せた。 | ||
== 他作品との人間関係 == | == 他作品との人間関係 == | ||
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== 名台詞 == | == 名台詞 == | ||
− | ; | + | ;「おれたちには救いなんかいらない!」 |
:『[[無限のリヴァイアス]]』のキャッチフレーズであり、新番組予告で発言。「救助」と「救い」を別物と考えればその意味が分かってくる。 | :『[[無限のリヴァイアス]]』のキャッチフレーズであり、新番組予告で発言。「救助」と「救い」を別物と考えればその意味が分かってくる。 | ||
;「なんなんだよ、もう」 | ;「なんなんだよ、もう」 | ||
:窮地に立った際の口癖。何通りかの声色があり、悲哀・諦観・怒号がある。 | :窮地に立った際の口癖。何通りかの声色があり、悲哀・諦観・怒号がある。 | ||
+ | ;「分かってるよ母さん。いいから、そんなに心配しなくても。うん、なんかあったらすぐに連絡するから。その代わり、通信費用はそっち持ちでよろしく。あ、そうだ。オレの部屋さ、祐希に入るなって、ちゃんと言っといて。ぐちゃぐちゃにされたら、たまんないから。絶対だよ絶対。え?やだよ見送りなんて、ガキじゃないんだから。過保護すぎるとなめられるって言ったの母さんだろ。小遣い…そりゃ、うん。じゃあ、もういいから。行ってくるよ。たく…」 | ||
+ | : sere1より。主人公・昴治の初台詞にして、本作の始まりを飾った長台詞。 | ||
;「あのさ、思うんだけど、ゲドゥルトの気流に乗って流されれば、敵から、逃げられると思うんだけど」 | ;「あのさ、思うんだけど、ゲドゥルトの気流に乗って流されれば、敵から、逃げられると思うんだけど」 | ||
;「時間はかかるけど、一番安全な方法だと思うんだ」 | ;「時間はかかるけど、一番安全な方法だと思うんだ」 | ||
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;あおい「そっとしておく…」 | ;あおい「そっとしておく…」 | ||
;昴治「そうするしかない」 | ;昴治「そうするしかない」 | ||
− | ;あおい「そんなの詭弁よ!そっとしておくなんて何もしてないのと同じじゃない! | + | ;あおい「そんなの詭弁よ!そっとしておくなんて何もしてないのと同じじゃない!あたしは、こずえのために…!」 |
;昴治「お節介って事もある」 | ;昴治「お節介って事もある」 | ||
;あおい「友達なのよ!」 | ;あおい「友達なのよ!」 | ||
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;「もう終わったよ!今はあおいの傍にいる!」 | ;「もう終わったよ!今はあおいの傍にいる!」 | ||
:sere23より。祐希にファイナと交際していたことを問い詰められた際の返答。この言葉を通信機で聞いていたファイナは愕然とした表情を見せ、涙を流す。 | :sere23より。祐希にファイナと交際していたことを問い詰められた際の返答。この言葉を通信機で聞いていたファイナは愕然とした表情を見せ、涙を流す。 | ||
+ | ;「分かってるよ母さん。もう大丈夫だから。ああ、戦いに行くわけじゃない。通信だって、いつでも出来る。その代わり、通信費用はそっち持ちでよろしく。あ、そうだ。オレの部屋さ、いとこのトモちゃんに貸してあげてよ。こっちのカレッジ、入るでしょ。え?いいよ見送りなんて。母さん、いいかげんに子離れしなきゃ。心配してくれんのは嬉しいけどさ。もう、ネクタイぐらい自分で締めれるって。ガキじゃないんだ。じゃあ、行ってくるよ。さよなら…」 | ||
+ | : sere26=最終回より。第1話アバンパートを模した始まりだが「相葉事件の苦い記憶を思い起こさせる雨が降っていることからカーテンを閉める昴治」→「快晴ゆえにカーテンを開ける」「祐希が昴治との部屋の境にあてつけのためにバッグを置いている」→「祐希がバッグを片付けている」「昴治が祐希への嫌がらせでドアを強めに閉める」→「祐希への気遣いからドアを静かに閉める」「律子が昴治のネクタイを直す」→「昴治が自分でネクタイを直す」といった変化が見られる。 | ||
;「最初は事故だったかもしれない…でもあんたらは途中から俺たちを放っておいたんだろ。しかも戦闘まで仕掛けて。皆がどれだけ苦しんだと思ってんだ!!どれだけのものを失ったと思ってんだ!!」 | ;「最初は事故だったかもしれない…でもあんたらは途中から俺たちを放っておいたんだろ。しかも戦闘まで仕掛けて。皆がどれだけ苦しんだと思ってんだ!!どれだけのものを失ったと思ってんだ!!」 | ||
− | : | + | : 救助から半年後、リヴァイアス再起動のために当時の乗組員に再乗艦依頼をして回る矩継に対し、昴治は身勝手な大人たちに激怒。禁じ手にしている暴力も使うがイクミに撃たれたことで不自由になった右腕で殴ったことは「暴力を使うことへの対価」に加え、大人に「リヴァイアス事件の傷」を分からせるためでもあったのだろう。 |
:尚、昴治が劇中で殴ったのは肉親である祐希を除けば矩継のみであり、暴力を嫌う昴治が肉親以外にも暴力を使ったことも祐希に見直される要因の1つとなったのはある種の皮肉でもあり、昴治の成長でもある。 | :尚、昴治が劇中で殴ったのは肉親である祐希を除けば矩継のみであり、暴力を嫌う昴治が肉親以外にも暴力を使ったことも祐希に見直される要因の1つとなったのはある種の皮肉でもあり、昴治の成長でもある。 | ||
+ | ;「無理すんなよ。人ひとりの力なんて、たかが知れてる。オレたちに出来ることをオレたちなりにやればいいじゃないか。掴むのは未来じゃなくて、明日でいい。それで充分だとオレは思うけど」 | ||
+ | ;「なんかさ、思うんだ。上手くいかないことって、しょっちゅうあるし、毎日のようにムカついたりしてる。そうゆう流れは変えられないんだよな…でもさ、そうじゃないんだ。その中でもオレらは考える必要があると思う。黙ってやってくる未来は明日には繋がんない。そんな明日なんかオレはいらない」 | ||
+ | : 1行目は再会したイクミの懺悔を聞いた後に発言。2行目はこの後、近くでケンカが始まり、独裁時の行動から迷っているイクミの背中を押して、共に仲裁に向かった際に発言。 | ||
+ | : 主人公にもかかわらず、強大な力があるわけではなく、傷つき迷いながらも進んでいった昴治だからこその答えであり、本作が伝えたかったことであろう。 | ||
+ | : 漫画版ではこれと似たような言葉をあおいに伝え、それがあおいとこずえの和解にも繋がった。 | ||
== 搭乗機体・関連機体 == | == 搭乗機体・関連機体 == |
2024年11月11日 (月) 23:05時点における最新版
相葉昴治 | |
---|---|
読み | あいば こうじ |
外国語表記 | Kouzi Aiba[1] |
登場作品 | 無限のリヴァイアス |
声優 | 白鳥哲 |
デザイン | 平井久司 |
初登場SRW | スーパーロボット大戦X-Ω |
SRWでの分類 | サポートユニット |
プロフィール | |
---|---|
種族 | 地球人 |
性別 | 男 |
生年月日 | 2209年4月5日 |
年齢 | 16歳 |
出身 | 地球 |
身長 | 170.5 cm |
血液型 | O型 |
所属 | リーベ・デルタ第二操船課専攻 |
概要編集
第二種航宙士免許取得の為リーベ・デルタにやって来た少年。
基本的には暴力を嫌い、温厚で忍耐強く、誰とでも仲良くなる柔軟性で揉め事を調停することを得意としている。成績自体は普通だが判断力に優れる一面もある。その一方、優柔不断な面や確固たる自分を打ち出せないことから正論に縋ることも多く、忍耐強さに関しても、ストレスを溜め込んだことで爆発してしまうこともある。幼い頃はヤンチャな性格で弟の祐希をリードしていた。3年前の祐希との喧嘩で右肩を負傷し、傷跡が残っている[2]。
リヴァイアス内では雑用(第一次ツヴァイ政権)→ブリッジクルー(ブルー政権)→リフト艦クルー(第二次ツヴァイ政権)→雑用(イクミ政権)と政権ごとに職場が変わっていき、リフト艦クルーにおいては「ブリッジとリフト艦のパイプ役」として派遣されたが、ブリッジ側のツヴァイは弱体化していたことから、昴治もパイプ役として機能できなかった。
ファイナ・S・篠崎と恋仲になっていくが彼女の思想についていけなくなり、破局。その後、蓬仙あおいを支える中で彼女への恋心を自覚する。
尾瀬イクミが独裁者と化し、彼を隠れ蓑としたシュタイン・ヘイガーの手でEランクに隔離されながらも脱出し、イクミに独裁政権の中止を訴えるが聞き入れられず、エアーズ・ブルーから託されたニードルガンを奪われ、それを手にしたイクミにより、瀕死の重傷を負う。Eランクの仲間たちのおかげで一命を取り留めた後、リヴァイアス内の歪みにケジメをつける為、イクミに殺されることも承知の上で投降を訴え、その覚悟は現場に居合わせた人間たちに大きな影響を与えた。
事件後、イクミに撃たれた右肩は後遺症により、肩から上に上がらなくなったがあおいと正式に付き合い始め、祐希との仲も改善していく。
リヴァイアスの再乗艦については当初は大人たちを許せず、依頼に来た矩継真琴を殴り飛ばす程、激しい怒りを見せたが他人事ではないことに気づいたこともあり、自分で考えた末に再乗艦を決意。ルクスンとユイリィから、新たな航海の最初の進路を頼まれ、リヴァイアス事件において、最後の受け入れ先になる予定であったチタニア行きを提案する。
登場作品と役柄編集
単独作品編集
- スーパーロボット大戦X-Ω
- 初登場作品。シナリオNPCを経て、2020年10月のイベント「その生命の輝きは」にてSSRサポートユニットが登場。
- 2017年4月のイベント「じぶんらしくあるために」では原作終盤同様作業艇に乗り込む。この時点でしっかり殴られて腫れた顔の表情差分が用意されている。
- 同年8月の「信じる心」では、マーダル軍で強制労働させられながらも希望を失わず、裏切り行為を行ったイクミへの信頼も見せる。
ステータス編集
サポートアビリティ編集
- 第二操船課の訓練生
- SSR。装甲、回避率、命中率アップ。
人間関係編集
家族編集
- 相葉祐希
- 一つ違いの弟。幼少時は祐希の良き兄であり、両親の離婚後は父親代わりにもなろうとするが、本編の3年前の喧嘩から険悪となり、あおいに関する妬みや逆恨みもあって、顔を合わせれば衝突し合う関係となっている。とは言っても、殆ど祐希の方が一方的に突っかかってるだけとも言え、些細な事で暴力で黙らせようとし、その考えや主張も矛盾を伴いながら全面的に認めない等、ある種の執念とも言える形で昴治を徹底的に否定する。ただし、昴治もやられっぱなしではなく、我慢が出来なくなった際は殴ったり抵抗している。
- 最終的には「祐希の父親代わりになろうとしていたことは返って、祐希に失礼だった」ことに気づいたこともあり、リヴァイアス事件後、ケンカはしなくなった程度には改善できた。
- 相葉律子
- 母親。兄弟が幼い頃に離婚したため、女手一つで育てられた。昴治に対して過保護な面があり、それから逃れることが昴治のリーベ・デルタ入学の一つの理由になっている。
- 父親
- 実父。幼い頃に離婚したが、小説版で昴治は弟と母に内緒で、密かに会っていることが語られており、その事も祐希の反発の理由の一つとなっている。
ガールフレンド編集
- 蓬仙あおい
- 幼馴染み。相葉律子からの頼みもあり、リーベ・デルタについてきて昴治の世話を焼く。しかし、彼女との恋愛感情が兄弟の不仲の一因でもある。ルームメイトであるこずえやレイコが去ってからは、精神が不安定になっていき、ファイナの刺客に襲われたことで現実逃避を始めるが、昴治の必死の説得によって自分を取り戻し、それが切っ掛けでお互いが何よりも大切な存在である事を確かめ合う事になった[3]。
- リヴァイアス事件後は正式に恋仲になっている。
- ファイナ・S・篠崎
- リーベ・デルタ脱出時に昴治に救われ、一時恋仲になるが、過去を断ち切ろうとする姿に賛同できず、別れを言い渡す。その後、ファイナに殺されかけるも彼女を説得・沈黙させる。リヴァイアス再乗艦時、昴治はファイナと話をするためにチタニアに進路をとってもらう。
- 耶麻沢ケイコ
- 3年前に付きあっていた少女。祐希に横取りされるが、昴治は怒るどころか苦笑いをしたのみでこの一件も祐希の胸中にわだかまっている。しかし、その事を後になって蒸し返された際は、さすがに激怒して、祐希を殴ることになっている。
- 和泉こずえ
- イクミのポイントフリーに依存するようになった彼女を注意するも増長していた彼女には届かなかった。後に独裁者となったイクミの説得を試みた際にはこずえに見殺しにされかける。
チームメイト編集
- 尾瀬イクミ
- リーベ・デルタ時代からのルームメイト。
- 基本的に仲は良いのだが人命に関する考えで対立することも少なくない。
- ディカスティア戦後、役目を果たせなかったことで不信感を買い、こずえ事件において「1人の力で全員を守れるわけではない」と正論で説得したことから決別されてしまう。独裁者となったイクミが理想としていた「普通でいる事」を最も体現していたのが昴治であったはずなのだが結局、自分自身の心を守ることしか考えていなかった彼にとって、普通であり続けようとした昴治は目障りな存在となっていき、ニードルガンで重傷を負わされてしまう。しかし、それでも自分を変えることはなく、イクミに再び殺されそうになっても命懸けで説得を続けた。
- これらの出来事もあり、事件後も彼との友情にヒビが入ったことがわだかまりとして残っていたがリヴァイアスに再乗艦したことで再会を果たし、イクミを許したことで和解できた。
- ニックス・チャイプラパット
- リヴァイアス内で同じグループに所属。
- 仲自体が悪い訳ではないのだが自信過剰な彼から格下と見下されており、ディカスティア戦後は嫌味まで言われてしまう。もっともこの件で昴治はパイプ役を事実上解雇(正式に解雇されたのはイクミ政権時だが)されるペナルティをくらったためか早い段階で和解しており、昴治がイクミにニードルガンで撃たれた際には治療を手伝おうとした。
- 雅明弘
- リヴァイアス内で同じグループに所属。
- 性格面も近いことから仲は良好だったがこずえ事件で昴治がイクミと仲違いを起こした直後に「僕たちみたいなタイプはおとなしくしておいたほうが良い」と諦観じみた忠告を受けた際の昴治は明弘に対して、苛立ちを示す。後にゲシュペンスト戦後に見せた昴治の覚悟はただ従い続けていた明弘に自分も変わらなければいけないと決意を促す事になり、事件後はそれについて語った手紙を昴治に送り、昴治も明弘の変化にどこか喜んでいた。
ツヴァイ編集
- ユイリィ・バハナ
- 似た性質を持つ者同士。交流は少なかったが互いに共感し合う部分も多かったのかツヴァイのメンバー達の中でも比較的ある種の信頼関係を築いていた。
- ルクスン・北条
- うまくリーダーを務められなかったとはいえ、仲間のツヴァイにすら散々な扱いを受けていた事を気の毒に思っていた様で交流は少ないが普通に接している。その為、ルクスンのほうも昴治にある種の信頼を寄せていったようで再乗艦時にリヴァイアスの目標進路を託された事からもその事が伺える。
- 仲間に見捨てられる、散々暴力を受ける、それでも決して自分らしさを見失おうとせず、守りたい者のために行動し続けた等、リヴァイアス内でのルクスンの境遇は実は昂治とかなり似通っている。
- シュタイン・ヘイガー
- イクミの独裁政権の妨げになると見なされ、CランクからEランクに落とされ、隔離された上、見殺しにまでされるがゲシュペンスト戦直後にヘイガーの切り捨て行為を暴いたことで失脚させる。しかし、ヘイガーもリヴァイアスに歪められた被害者と思ったのか祐希に殴られそうになった際には助けている。
チーム・ブルー編集
- エアーズ・ブルー
- 彼に目をかけられ、ブリッジクルーとなる。互いに惹かれ合っていたユイリィと似た部分のある昴治の事を色々と気に掛けていた様で、「無理をするな」と気遣う言葉を言った事もある。失脚・逃亡した後にディカスティア戦の最中に遭遇し(衰弱していた彼を介抱したためイクミに頼まれたことが出来ず、戦闘終了後にコントロール席に戻ったため、周囲の評価が著しく下がってしまった)匿う事になり、自身の人柄に何かの可能性を見出した彼からニードルガンを託される。その後、瀕死の重傷を負った自身が治療を受けていた際は、治療室に襲撃してきたガーディアンズを叩きのめし、窮地を救っている。
- クリフ・ケイ
- イクミの手で瀕死の重傷を負わされた際、看護科のクリフの処置によって、一命を取り留める。
その他クルー編集
- カレン・ルシオラ
- 祐希に好意を抱く彼女からは「お兄さん」と呼ばれている。また、こずえ事件後の昴治は、カレンから「やりたいことに優先順位を付けて、努力しなくても覚悟を決めれば、大抵のことはできる」という助言を送られ、その助言は昴治の覚悟に繋がる。
- ナタリー・シーン
- 不良に絡まれていた彼女を機転を利かせて助け、親睦会にも加える。尚、これらの出来事はアニメ本編ではなく、ドラマCDで語られた。
- パトリック・キャンベル
- スタジオオルフェの公式サイトに掲載されていた「パットとラーフラ」ではパットから「どっち(あおいとファイナ)が恋人さん?」と尋ねられて困惑した。
スフィクス編集
- ネーヤ
- リヴァイアス乗艦直後から彼女を目撃しており、自己紹介も交わす等、多く接触している。その為か、彼女自身もリヴァイアスの人間の中でも昴治に強い影響を受けた様で、最終的に彼女は昴治に一種の「好意」を抱くに至った様である。
軌道保安庁編集
- 矩継真琴
- リヴァイアス乗組員を救助してくれたがリヴァイアス再乗艦を頼みに来た際には大人たちの身勝手さを許せず、殴り飛ばしている。
- 尚、矩継も昴治と似た雰囲気を持ち、自分たちのやらかしの酷さを承知の上で謝罪・再乗艦依頼を行っており、昴治に殴られた際にも自分の意志を見せた。
他作品との人間関係編集
- テンカワ・アキト
- 『X-Ω』のイベント「じぶんらしくあるために」(劇場版ナデシコ設定)で、漂着してきた彼をリヴァイアスの政治から守り抜く。後に、身を張って「おれのやりかた」を貫き通した昴治の危機を、彼も身を張って救い出した。
- ケーン・ワカバ
- 『X-Ω』のイベント「じぶんらしくあるために」では、アキトより先にリヴァイアスに漂着し共同生活をしていた。本イベントでは「じぶんらしく」立ち上がったケーンの姿を見て、昴治も「おれのやりかた」を求めて作業艇に乗り込む決意をした。ケーンからは「変わった奴」と評される。
- タップ・オセアノ、ライト・ニューマン
- 『X-Ω』のイベント「じぶんらしくあるために」では、ケーンと一緒に漂着して共同生活をしていた。昴治の意見を汲んでくれる貴重な人物。
名台詞編集
- 「おれたちには救いなんかいらない!」
- 『無限のリヴァイアス』のキャッチフレーズであり、新番組予告で発言。「救助」と「救い」を別物と考えればその意味が分かってくる。
- 「なんなんだよ、もう」
- 窮地に立った際の口癖。何通りかの声色があり、悲哀・諦観・怒号がある。
- 「分かってるよ母さん。いいから、そんなに心配しなくても。うん、なんかあったらすぐに連絡するから。その代わり、通信費用はそっち持ちでよろしく。あ、そうだ。オレの部屋さ、祐希に入るなって、ちゃんと言っといて。ぐちゃぐちゃにされたら、たまんないから。絶対だよ絶対。え?やだよ見送りなんて、ガキじゃないんだから。過保護すぎるとなめられるって言ったの母さんだろ。小遣い…そりゃ、うん。じゃあ、もういいから。行ってくるよ。たく…」
- sere1より。主人公・昴治の初台詞にして、本作の始まりを飾った長台詞。
- 「あのさ、思うんだけど、ゲドゥルトの気流に乗って流されれば、敵から、逃げられると思うんだけど」
- 「時間はかかるけど、一番安全な方法だと思うんだ」
- sere7(第7話)より。リヴァイアスのブリッジがチームブルーに占拠され、一触即発の状態の時に言った台詞。その後、ヘイガーがその方法による可能性を示し、チームブルーも納得した。
- 昴治の揉め事に対する強さを発揮した場面である。
- 昴治「会いたくないって気持ちわかるだろ、そのために士官部屋に移ってもらったんだし、今は、そっとしといてやろう」
- あおい「そっとしておく…」
- 昴治「そうするしかない」
- あおい「そんなの詭弁よ!そっとしておくなんて何もしてないのと同じじゃない!あたしは、こずえのために…!」
- 昴治「お節介って事もある」
- あおい「友達なのよ!」
- 昴治「そうだよ、だからこそ触れて欲しくない事だってあるだろ。行動する事が全てじゃない。動かない事が必要な時もあるんだ!」
- あおい「そんなのおかしいよ!」
- 昴治「あおい。会ったら傷つくだけだ、お前も、和泉も」
- あおい「大人ぶった言い方しないでっ!!」
- sere19(第19話)より。暴行によって傷ついたこずえの傍に居ようとするあおいと、それに反対した昂治との言い合い。
- 心身深く傷ついた上に親友であるあおいに傷ついた姿を見られたこずえに対し下手に構おうとすればかえって傷つけてしまう事になるのは明白で、「放っておく」という選択を選んだ昂治の方がこずえの気持ちを考えていたのだが、おせっかいな性格が悪い方向に働いてしまったあおいには、昂治の態度が冷淡にしか写らず、結局彼の静止も聞かないまま、自分本位のままこずえのいる仕官部屋へ向かってしまう。結果、あおいは想像以上に冷たく拒絶される結果に。
- 「そうするのが正しいと思ったから」
- sere19(第19話)より。逃亡中のブルーを匿った際、ブルーから「裏切者の自分をなぜ助けるのか?」と問われて。
- 彼が語る「正論」が通じなくなってきた異常な状況下、それでもなお昴治は「普通であること」を貫こうとする。その心の在り様に興味を持ったブルーは、自身が持っていた武器――かつて工作員から奪っていたニードルガンを昴治へと託す。
- 「泣きたい時に泣かないことも必要だって俺は思う、うまく言えないけど、そういうことなんだ、俺は今笑いたい、笑いたいんだ」
- 同上。昴治やあおいのグループを含めたリヴァイアスの艦内が混沌に飲まれていく中、ネーヤに「泣きたいなら泣けばいいのに」と言われた際の台詞。この後昴治はネーヤと自己紹介を交わし、あおいのグループの部屋に戻る。
- 「もう終わったよ!今はあおいの傍にいる!」
- sere23より。祐希にファイナと交際していたことを問い詰められた際の返答。この言葉を通信機で聞いていたファイナは愕然とした表情を見せ、涙を流す。
- 「分かってるよ母さん。もう大丈夫だから。ああ、戦いに行くわけじゃない。通信だって、いつでも出来る。その代わり、通信費用はそっち持ちでよろしく。あ、そうだ。オレの部屋さ、いとこのトモちゃんに貸してあげてよ。こっちのカレッジ、入るでしょ。え?いいよ見送りなんて。母さん、いいかげんに子離れしなきゃ。心配してくれんのは嬉しいけどさ。もう、ネクタイぐらい自分で締めれるって。ガキじゃないんだ。じゃあ、行ってくるよ。さよなら…」
- sere26=最終回より。第1話アバンパートを模した始まりだが「相葉事件の苦い記憶を思い起こさせる雨が降っていることからカーテンを閉める昴治」→「快晴ゆえにカーテンを開ける」「祐希が昴治との部屋の境にあてつけのためにバッグを置いている」→「祐希がバッグを片付けている」「昴治が祐希への嫌がらせでドアを強めに閉める」→「祐希への気遣いからドアを静かに閉める」「律子が昴治のネクタイを直す」→「昴治が自分でネクタイを直す」といった変化が見られる。
- 「最初は事故だったかもしれない…でもあんたらは途中から俺たちを放っておいたんだろ。しかも戦闘まで仕掛けて。皆がどれだけ苦しんだと思ってんだ!!どれだけのものを失ったと思ってんだ!!」
- 救助から半年後、リヴァイアス再起動のために当時の乗組員に再乗艦依頼をして回る矩継に対し、昴治は身勝手な大人たちに激怒。禁じ手にしている暴力も使うがイクミに撃たれたことで不自由になった右腕で殴ったことは「暴力を使うことへの対価」に加え、大人に「リヴァイアス事件の傷」を分からせるためでもあったのだろう。
- 尚、昴治が劇中で殴ったのは肉親である祐希を除けば矩継のみであり、暴力を嫌う昴治が肉親以外にも暴力を使ったことも祐希に見直される要因の1つとなったのはある種の皮肉でもあり、昴治の成長でもある。
- 「無理すんなよ。人ひとりの力なんて、たかが知れてる。オレたちに出来ることをオレたちなりにやればいいじゃないか。掴むのは未来じゃなくて、明日でいい。それで充分だとオレは思うけど」
- 「なんかさ、思うんだ。上手くいかないことって、しょっちゅうあるし、毎日のようにムカついたりしてる。そうゆう流れは変えられないんだよな…でもさ、そうじゃないんだ。その中でもオレらは考える必要があると思う。黙ってやってくる未来は明日には繋がんない。そんな明日なんかオレはいらない」
- 1行目は再会したイクミの懺悔を聞いた後に発言。2行目はこの後、近くでケンカが始まり、独裁時の行動から迷っているイクミの背中を押して、共に仲裁に向かった際に発言。
- 主人公にもかかわらず、強大な力があるわけではなく、傷つき迷いながらも進んでいった昴治だからこその答えであり、本作が伝えたかったことであろう。
- 漫画版ではこれと似たような言葉をあおいに伝え、それがあおいとこずえの和解にも繋がった。
搭乗機体・関連機体編集
- 黒のリヴァイアス
- ブルー政権時にブリッジのオペレーターを担当。
- ヴァイタル・ガーダー・アインヴァルト
- 第2ツヴァイ政権時にリフト艦とブリッジのパイプ役を担当。
- 作業艇(名称不明)
- 二人乗りの作業艇。原作終盤ではこれに搭乗した。『X-Ω』では「作業艇」という名前でテキストだけ登場。
余談編集
- 群像劇の形式を取る『無限のリヴァイアス』の作風故に、「主人公でありながらロボットを操縦しない」「アバンでのモノローグを語った後の出番が殆ど無い回がある」等、ロボットアニメの主人公の中でも珍しい存在である。さらに登場人物中最も殴られた回数が多く、全話合わせると実に100発以上殴られている上、劇中で度々見せるヘタレた印象も相俟って、サンライズアニメ史上最弱の主人公と揶揄されてもいる。
- 一方で、リヴァイアスのクルー達が大なり小なり狂気に駆られていく状況下において、昴治は己を保ち続け、最終盤では命懸けの行動を見せた事から、サンライズアニメ史上最強の主人公とも称されている。
- ちなみに、昴治を演じた白鳥哲氏は後年、谷口監督の次作品である『スクライド』において、昴治とは真逆の敵役・無常矜侍を演じた。さらに相手は弟の相葉祐希役であった保志総一朗氏演じるカズマ。作品変わっても保志くんに殴られてるとのことであった。