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ジャロウデク王国が運用する量産型[[幻晶騎士]]。フレメヴィーラ王国から強奪したテレスターレを参考に開発され、黒顎騎士団をはじめ各部隊に配備されている。 | ジャロウデク王国が運用する量産型[[幻晶騎士]]。フレメヴィーラ王国から強奪したテレスターレを参考に開発され、黒顎騎士団をはじめ各部隊に配備されている。 | ||
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継戦能力の低さを補うため、魔力転換炉(エーテルリアクタ)にはジャロウデクの独自技術である源素供給器(エーテルサプライヤ)を補機として搭載。これによって、高濃度のエーテルを転換炉に送り込み、一時的に消費した魔力を回復する事が出来るようになった。しかし、高濃度エーテルの過度な供給は転換炉の劣化を招くため、供給器を使い続ける事は炉その物の破損も免れない諸刃の剣でもある。そのため、「戦争に勝つために幻晶騎士のパーツの中でも特に重要かつ希少な部品を使い潰す」という、ある意味で本末転倒な仕様となってしまった。 | 継戦能力の低さを補うため、魔力転換炉(エーテルリアクタ)にはジャロウデクの独自技術である源素供給器(エーテルサプライヤ)を補機として搭載。これによって、高濃度のエーテルを転換炉に送り込み、一時的に消費した魔力を回復する事が出来るようになった。しかし、高濃度エーテルの過度な供給は転換炉の劣化を招くため、供給器を使い続ける事は炉その物の破損も免れない諸刃の剣でもある。そのため、「戦争に勝つために幻晶騎士のパーツの中でも特に重要かつ希少な部品を使い潰す」という、ある意味で本末転倒な仕様となってしまった。 | ||
− | + | 航空戦力である飛空船(レビテートシップ)を母艦としつつ、強襲戦術による短期決戦を徹底することで運用面の欠点をある程度克服しており、その性能を以て近隣諸国を蹂躪するかのように進行した。綱型結晶筋肉や、補助腕(サブアーム)を用いた背面武装による利点は他国の機体にはなく、諸々を犠牲にして得た大きな性能差は、これに搭乗する[[ジャロウデク兵]]達の士気を上げる要因となっていた。しかし、ティラントーに用いられている技術の大元であるフレメヴィーラから[[銀鳳騎士団]]が「銀鳳商会」を名乗り戦争に介入するようになってからは一転[[やられメカ|蹂躙される立場]]に転じる事になった。 | |
− | == 登場作品と操縦者 == | + | ==登場作品と操縦者== |
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;{{参戦作品 (メカ)|スーパーロボット大戦30}} | ;{{参戦作品 (メカ)|スーパーロボット大戦30}} | ||
:初登場作品。ジャロウデク王国軍の主戦力として大量に登場する他、[[ケルヒルト・ヒエタカンナス]]もこの機体に乗る。[[幻晶騎士]]の能力を持つため、射撃攻撃にめっぽう強い。 | :初登場作品。ジャロウデク王国軍の主戦力として大量に登場する他、[[ケルヒルト・ヒエタカンナス]]もこの機体に乗る。[[幻晶騎士]]の能力を持つため、射撃攻撃にめっぽう強い。 | ||
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:大型の棍棒。 | :大型の棍棒。 | ||
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:背部に魔導兵装(幻晶騎士用の魔法の杖)を装備可能。本来はフレメヴィーラ王国の[[エルネスティ・エチェバルリア]]が発案した機構で、本機の残骸を見たエルネスティはティラントーの技術の出所をほぼほぼ確信していた。 | :背部に魔導兵装(幻晶騎士用の魔法の杖)を装備可能。本来はフレメヴィーラ王国の[[エルネスティ・エチェバルリア]]が発案した機構で、本機の残骸を見たエルネスティはティラントーの技術の出所をほぼほぼ確信していた。 | ||
:『30』では「魔導法撃」名義で採用。魔導兵装から炎を放つ。 | :『30』では「魔導法撃」名義で採用。魔導兵装から炎を放つ。 | ||
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− | <!-- === [[合体攻撃]] === --> | + | :アニメ版では後腰部に3本目の魔導兵装をマウントしているが、使われることはなかった。 |
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+ | :小説版で一部の機体が所持。イカルガの法撃で盾がゆがむ、盾で防御しながら法撃戦機体に近づいたところに近接戦機体が姿を現す、魔導飛槍を防ごうと上方に盾を構えたところをイカルガに踏み潰されるなど、あまり活躍していない。 | ||
+ | :漫画版では防戦用の機体が所持。盾で防御しながら背面武装からの法撃を行うという戦法で相手を足止めした。 | ||
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:自軍ターン開始時に最大ENの10%を回復、更にENが50%以上ある時射撃による被ダメージを70%にする(ダイレクトアタックで貫通不可)。 | :自軍ターン開始時に最大ENの10%を回復、更にENが50%以上ある時射撃による被ダメージを70%にする(ダイレクトアタックで貫通不可)。 | ||
− | : | + | :量産型ですら射撃武器に耐性を持つのだからたまったものではなく、数値以上にティラントーが厄介な原因となっている。セオリー通り格闘攻撃で叩いていこう。 |
+ | :とはいったもののティラントー自身はSサイズでサイズ差補正で被ダメージが増えやすく、HPもリアル系ゆえ控えめなので、煮詰まってくると射撃攻撃でも一撃で倒すことは不可能でもない。 | ||
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:『[[スーパーロボット大戦30|30]]』で採用。 | :『[[スーパーロボット大戦30|30]]』で採用。 | ||
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;テレスターレ | ;テレスターレ | ||
:[[エルネスティ・エチェバルリア]]がフレメヴィーラ王国で開発した試作機。強奪した本機の技術を流用している。 | :[[エルネスティ・エチェバルリア]]がフレメヴィーラ王国で開発した試作機。強奪した本機の技術を流用している。 | ||
;ダルボーサ | ;ダルボーサ | ||
:小説版に登場する後継機。実態はティラントーの廉価版。敗戦で国力が弱まったが故に低コストに走らざるを得ず、結晶筋肉の量も劣り、魔力転換炉を使い潰す源素供給器も未採用と、ティラントーの尖った長所が全て削れてしまっている。とはいえ、長所を得るために生まれてしまった短所自体も抑えられたことで結果的に癖がなくなり、純粋な兵達の練度でその性能を補った結果、名機と勘違いされてしまった逸話を持つ。 | :小説版に登場する後継機。実態はティラントーの廉価版。敗戦で国力が弱まったが故に低コストに走らざるを得ず、結晶筋肉の量も劣り、魔力転換炉を使い潰す源素供給器も未採用と、ティラントーの尖った長所が全て削れてしまっている。とはいえ、長所を得るために生まれてしまった短所自体も抑えられたことで結果的に癖がなくなり、純粋な兵達の練度でその性能を補った結果、名機と勘違いされてしまった逸話を持つ。 | ||
− | ;[[飛竜戦艦]] | + | ;アンキュローサ |
− | + | :法撃戦用に特化したティラントーの改修機。クシェペルカ王国の法撃戦仕様機レスヴァント・ヴィードを模倣したもの。背部の魔導兵装が倍になり、さらに両腕のマニピュレーターも魔導兵装に置き換えられている。アニメ版では[[飛竜戦艦]]の固定砲台兼動力源として組み込まれて、原作小説と漫画版では更に飛空船にも砲台係として足場に立たせている(漫画版表紙ではこれを単騎型と呼称し、試作型として「ジャロウデク法撃戦仕様試作機」も存在する)。ティラントーに似た姿をしているのはアニメ版と漫画版だけであり、原作小説では接収したレスヴァントを改修したものなのでレスヴァント・ヴィードに似た姿をしていた。 | |
− | == 余談 == | + | ==余談== |
*原作やメディアミックスでは本機に搭乗していなかった[[ケルヒルト・ヒエタカンナス|ケルヒルト]]が『[[スーパーロボット大戦30|30]]』で本機に搭乗していたのを受けて、コミカライズ担当の加藤拓弐氏がケルヒルト専用の本機を二次創作し、twitter上に公開している<ref>[https://twitter.com/isiyumi/status/1456241018957750272 2021年11月4日 加藤拓弐氏のツイートより]</ref>。 | *原作やメディアミックスでは本機に搭乗していなかった[[ケルヒルト・ヒエタカンナス|ケルヒルト]]が『[[スーパーロボット大戦30|30]]』で本機に搭乗していたのを受けて、コミカライズ担当の加藤拓弐氏がケルヒルト専用の本機を二次創作し、twitter上に公開している<ref>[https://twitter.com/isiyumi/status/1456241018957750272 2021年11月4日 加藤拓弐氏のツイートより]</ref>。 | ||
− | == 脚注 == | + | ==脚注== |
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2023年6月14日 (水) 22:01時点における最新版
ティラントー | |
---|---|
外国語表記 | Tyrantor |
登場作品 | ナイツ&マジック |
デザイン |
黒銀(原案) 天神英貴(アニメ版) |
初登場SRW | スーパーロボット大戦30 |
SRWでの分類 | 機体 |
スペック | |
---|---|
分類 | 幻晶騎士 |
生産形態 | 量産機 |
全高 | 12.0m |
重量 | 30.8t |
動力 | 魔力転換炉 |
所属 | ジャロウデク王国 |
パイロット |
ジャロウデク兵 ジャロウデク兵部隊長 |
概要編集
ジャロウデク王国が運用する量産型幻晶騎士。フレメヴィーラ王国から強奪したテレスターレを参考に開発され、黒顎騎士団をはじめ各部隊に配備されている。
特に人工筋肉・綱型結晶筋肉(ストランド・クリスタルティシュー)の高出力を活かすため、筋肉量を増やして出力を向上させている。その出力を活かし装甲も増強されているが、同時に重量も増加したため、機動性は低く、操作性も他の機体に比べて劣る。また、綱型結晶筋肉は出力に優れるが持続性に劣り、筋肉量を増やした事でその欠点も顕著なものになっている。
継戦能力の低さを補うため、魔力転換炉(エーテルリアクタ)にはジャロウデクの独自技術である源素供給器(エーテルサプライヤ)を補機として搭載。これによって、高濃度のエーテルを転換炉に送り込み、一時的に消費した魔力を回復する事が出来るようになった。しかし、高濃度エーテルの過度な供給は転換炉の劣化を招くため、供給器を使い続ける事は炉その物の破損も免れない諸刃の剣でもある。そのため、「戦争に勝つために幻晶騎士のパーツの中でも特に重要かつ希少な部品を使い潰す」という、ある意味で本末転倒な仕様となってしまった。
航空戦力である飛空船(レビテートシップ)を母艦としつつ、強襲戦術による短期決戦を徹底することで運用面の欠点をある程度克服しており、その性能を以て近隣諸国を蹂躪するかのように進行した。綱型結晶筋肉や、補助腕(サブアーム)を用いた背面武装による利点は他国の機体にはなく、諸々を犠牲にして得た大きな性能差は、これに搭乗するジャロウデク兵達の士気を上げる要因となっていた。しかし、ティラントーに用いられている技術の大元であるフレメヴィーラから銀鳳騎士団が「銀鳳商会」を名乗り戦争に介入するようになってからは一転蹂躙される立場に転じる事になった。
登場作品と操縦者編集
単独作品編集
- スーパーロボット大戦30
- 初登場作品。ジャロウデク王国軍の主戦力として大量に登場する他、ケルヒルト・ヒエタカンナスもこの機体に乗る。幻晶騎士の能力を持つため、射撃攻撃にめっぽう強い。
装備・機能編集
武装・必殺武器編集
武装編集
- 重棍(ヘビーメイス)
- 大型の棍棒。
- 『30』では「メイス」名義で採用。
- 戦棍(メイス)
- 小型の棍棒。
- 長槍(パイク)
- 長柄武器。
- 背面武装(バックウェポン)
- 背部に魔導兵装(幻晶騎士用の魔法の杖)を装備可能。本来はフレメヴィーラ王国のエルネスティ・エチェバルリアが発案した機構で、本機の残骸を見たエルネスティはティラントーの技術の出所をほぼほぼ確信していた。
- 『30』では「魔導法撃」名義で採用。魔導兵装から炎を放つ。
- 魔導兵装(シルエットアームズ)
- アニメ版では後腰部に3本目の魔導兵装をマウントしているが、使われることはなかった。
- 盾
- 小説版で一部の機体が所持。イカルガの法撃で盾がゆがむ、盾で防御しながら法撃戦機体に近づいたところに近接戦機体が姿を現す、魔導飛槍を防ごうと上方に盾を構えたところをイカルガに踏み潰されるなど、あまり活躍していない。
- 漫画版では防戦用の機体が所持。盾で防御しながら背面武装からの法撃を行うという戦法で相手を足止めした。
特殊能力編集
- 幻晶騎士
- 自軍ターン開始時に最大ENの10%を回復、更にENが50%以上ある時射撃による被ダメージを70%にする(ダイレクトアタックで貫通不可)。
- 量産型ですら射撃武器に耐性を持つのだからたまったものではなく、数値以上にティラントーが厄介な原因となっている。セオリー通り格闘攻撃で叩いていこう。
- とはいったもののティラントー自身はSサイズでサイズ差補正で被ダメージが増えやすく、HPもリアル系ゆえ控えめなので、煮詰まってくると射撃攻撃でも一撃で倒すことは不可能でもない。
移動タイプ編集
サイズ編集
- 1S
カスタムボーナス編集
- 装甲値+200、照準値+10
- 『30』で採用。
関連機体編集
- テレスターレ
- エルネスティ・エチェバルリアがフレメヴィーラ王国で開発した試作機。強奪した本機の技術を流用している。
- ダルボーサ
- 小説版に登場する後継機。実態はティラントーの廉価版。敗戦で国力が弱まったが故に低コストに走らざるを得ず、結晶筋肉の量も劣り、魔力転換炉を使い潰す源素供給器も未採用と、ティラントーの尖った長所が全て削れてしまっている。とはいえ、長所を得るために生まれてしまった短所自体も抑えられたことで結果的に癖がなくなり、純粋な兵達の練度でその性能を補った結果、名機と勘違いされてしまった逸話を持つ。
- アンキュローサ
- 法撃戦用に特化したティラントーの改修機。クシェペルカ王国の法撃戦仕様機レスヴァント・ヴィードを模倣したもの。背部の魔導兵装が倍になり、さらに両腕のマニピュレーターも魔導兵装に置き換えられている。アニメ版では飛竜戦艦の固定砲台兼動力源として組み込まれて、原作小説と漫画版では更に飛空船にも砲台係として足場に立たせている(漫画版表紙ではこれを単騎型と呼称し、試作型として「ジャロウデク法撃戦仕様試作機」も存在する)。ティラントーに似た姿をしているのはアニメ版と漫画版だけであり、原作小説では接収したレスヴァントを改修したものなのでレスヴァント・ヴィードに似た姿をしていた。