「シルヴァ・バレト・サプレッサー」の版間の差分

 
(22人の利用者による、間の32版が非表示)
5行目: 5行目:
 
| デザイン = {{メカニックデザイン|カトキハジメ}}
 
| デザイン = {{メカニックデザイン|カトキハジメ}}
 
| 初登場SRW = {{初登場SRW (メカ)|スーパーロボット大戦30}}
 
| 初登場SRW = {{初登場SRW (メカ)|スーパーロボット大戦30}}
 +
| SRWでの分類 = [[機体]]
 
}}
 
}}
  
10行目: 11行目:
 
| タイトル = スペック
 
| タイトル = スペック
 
| 分類 = 汎用[[モビルスーツ]]
 
| 分類 = 汎用[[モビルスーツ]]
| 生産形態 = [[量産機]]
+
| 生産形態 = 改修機
 
| 型式番号 = [[型式番号::ARX-014S]]
 
| 型式番号 = [[型式番号::ARX-014S]]
 
| 頭頂高 = [[頭頂高::23.4 m]]
 
| 頭頂高 = [[頭頂高::23.4 m]]
26行目: 27行目:
  
 
== 概要 ==
 
== 概要 ==
[[第1次ネオ・ジオン抗争]]後に連邦軍が接収した[[ドーベン・ウルフ]]をベースに、[[アナハイム・エレクトロニクス]]が開発した[[量産型]][[モビルスーツ]]'''シルヴァ・バレト'''を改修した機体。
+
[[第1次ネオ・ジオン抗争]]後に連邦軍が接収した[[ドーベン・ウルフ]]をベースに、[[アナハイム・エレクトロニクス]]が開発した準サイコミュ試験用[[モビルスーツ]]'''シルヴァ・バレト'''を改修した機体。
  
元はメガラニカ内で保管されていた1機をテストベットとして改修しており、ビーム・マグナム運用のために腕部とバックパックの変更及び頭部・腕部にも仕様変更が加えられている。
+
メガラニカ内で保管されていた1機をテストベットとして改修しており、[[ユニコーンガンダム]]の主兵装であったビーム・マグナムを運用するために腕部とバックパックに改修が施された他、頭部・脚部にも仕様変更が加えられている。新たに冠された「サプレッサー」とは、「対抗勢力に対しこれを抑止、抑制する為の機体」を意味する。
  
本機の最大の特徴としてはバックパックに計4本装備された予備の右腕の「右腕交換用サブアーム」で、これは射撃時に通常のモビルスーツでは高負荷により腕部電装系が稼働不良を起こしてしまう「ビーム・マグナム」を使用するために'''射撃後に稼働不良を起こした腕部を丸ごと<ref>アニメでは肘関節で取り外しているが、プラモデルでは可動部の都合で上腕ごとパージする仕様となっている。</ref>付け替える'''ことで射撃後も右腕を使用する事が可能。この装備搭載の為、シルヴァ・バレトに元々搭載されていたインコムとミサイル類は取り外され火器そのものの総数は減少している。
+
本機の最大の特徴として、バックパックに計4本装備された予備右腕と、それを換装する為のクレーンの存在が挙げられる。これは通常のモビルスーツでは射撃の反動で自機が壊れる<ref>OVA版ガンダムUCで[[デルタプラス]]が使用した際、発射後に肩からスパークを起こしていた描写がある。</ref>ビーム・マグナムの欠点を、'''射撃後に稼働不良を起こした腕部を丸ごと<ref>これはシルヴァ・バレトの原型機であるドーベン・ウルフが腕部分離機構を備えていたからこそ可能な措置であった。交換前提であるためか、本機の右上腕部には装甲が取り付けられていない。</ref><ref>本来の設定では肘関節から取り外すが、プラモデルでは可動部の都合で上腕からパージ・交換する仕様となっている。</ref>付け替える'''事で解決した物である。本装備の残数=ビーム・マグナムの発射可能数ということであり、5連結Eパックの予備は装備していない。また、この換装機構と引き換えに改修前にあった武装の多くを失っているが、クレーンの分全備重量は1割弱増加している。
  
 
== 登場作品と操縦者 ==
 
== 登場作品と操縦者 ==
 
=== 単独作品 ===
 
=== 単独作品 ===
 
;{{参戦作品 (メカ)|スーパーロボット大戦30}}
 
;{{参戦作品 (メカ)|スーパーロボット大戦30}}
:初登場作品。公式PV第2弾にて登場。
+
:初登場作品。宇宙ルート「混戦」や、サイドミッション「赤い彗星の宿命」にて[[スポット参戦]]。武装はバルカンとビームサーベルのみで、ビーム・マグナムはこの時点では使用できない。またこの状態では、パイロットのバナージ共々名称が「???」で固定されている。
 +
:キーミッション「神話のその先へ」で正式加入し、ビーム・マグナムも使用可能になる。
 +
:性能に対して加入時期が遅いのが難点。正式加入前とはいえバルカンとビームサーベルのみで立ち回ることになるのも辛い。バナージを戦闘に参加させるなら、余った[[ナラティブガンダム]]等に乗り換えることも選択肢に入る。
 +
:本機のみ、パイロットによっては戦闘アニメーションの攻撃前演出とセリフが省略されることがあり、演出開始とともに敵機が表示され、前置き無く唐突に敵機の上から降下してきてサーベルで一突き入れたり、いきなりビームが画面外から飛来したりと、原作でのサプライズ登場を思わせる演出となっている。
  
 
== 装備・機能 ==
 
== 装備・機能 ==
43行目: 47行目:
 
==== 武装 ====
 
==== 武装 ====
 
;60mmバルカン砲
 
;60mmバルカン砲
:頭部に2門内蔵。ドーベン・ウルフでは30mmだったが、本機では頭部変更に伴い連邦規格である60mmに変更されている。原作未使用。
+
:頭部に2門内蔵。ドーベン・ウルフでは30mmだったが、本機では頭部変更に伴い連邦規格である60mmに変更されている。
 +
:原作では未使用だが、『30』にて採用。
 
;ビーム・キャノン
 
;ビーム・キャノン
:ドーベン・ウルフに搭載されていたものと同様でバックパックに2門装備。原作未使用。
+
:ドーベン・ウルフに搭載されていたものと同様でバックパックに2門装備。
 +
:原作・SRW共に未使用。
 
;グレネード・ランチャー
 
;グレネード・ランチャー
:脇下に隠し武装として2基内蔵している。こちらもドーベン・ウルフに搭載されていたものと同様で原作未使用。
+
:脇下に隠し武装として2基内蔵している。こちらもドーベン・ウルフに搭載されていたものと同様。
 +
:原作・SRW共に未使用。
 
;[[ビームサーベル]]
 
;[[ビームサーベル]]
 
:左右両腰に装備。原作未使用。
 
:左右両腰に装備。原作未使用。
:『30』では敵機頭上から強襲して踏みつけた後に、射出されたサーベルを逆手持ちして突き刺す。
+
:『30』では敵機頭上から強襲して踏みつけた後に、射出されたサーベルを逆手持ちして突き刺す。非常に機敏に動く上に抜刀や接近動作が無くいきなり敵の頭上から出現するため、演出時間が他のモビルスーツと比べても格段に短い。
 
;ビーム・マグナム
 
;ビーム・マグナム
:一発でEパック1つ分のメガ粒子を全て消費するものの威力は1発で通常のビーム・ライフル4発分に相当し、並のMSであれば掠めただけで撃破してしまうほど。
+
:一射でEパック1つ分のメガ粒子を全て消費するものの、並のMSなら掠めただけで破壊するほどの威力を持つ大型ライフル。
:[[ユニコーンガンダム]]の主兵装で本機も同様にこれが主兵装。言ってしまえば本機はこれを撃つ為だけの機体といえる。
+
:本来であれば[[ユニコーンガンダム]]用の装備で、上記の通り本機はこれを運用するためだけに大幅な仕様変更が行われている。リロードも可能ではあるが腕部の換装システムの都合、予備マガジンは携行していない。
:1つのマガジンで5発まで撃つことができ、リロードも可能ではある。しかし本機はサブアームの都合で6発以上撃つことができない為、ユニコーンと異なり予備マガジンは持っていない。
+
:『30』では設定よりも1発多く<ref>ビーム・マグナムの弾倉は5発分、予備腕の搭載数は4本、つまり出撃時の腕と合わせて撃てるのは5回まで。</ref>、初期弾数は'''6'''、しかもバナージは最初から[[Bセーブ]]L1を持っているため'''7'''になっている。更にカスタムボーナスで2発増え、それに加えてBセーブをL2に育成すると'''12'''、EXまで育成すると'''16'''、更にフルカスタムボーナスで「弾倉アップ」を付けると最大で'''18'''発も撃てる事になる。どこにそんな多くの腕を仕込んでいるのかとツッコミを隠せない状況になる。
;右腕交換用サブアーム
+
:演出としてはシンプルにビーム・マグナムを1射、破損した腕部を換装してそのまま離脱するという流れで、パイロットによっては専用セリフもある。ただし、外した場合は腕部換装以降のパートがカットされる。
:バックパックに4本装備されている本機最大の特徴。ビーム・マグナムの発射時の欠点を、'''撃つと腕が壊れるならいっそのこと腕ごと取り替えてしまえ'''という力業で解決した装備でそれ以外の機能はない。
+
 
:上記にある通り、ビーム・マグナムを撃つ為の装備である為本装備の残数=ビーム・マグナムの残弾数という事なる。
+
=== 移動タイプ ===
:;腰部クレーン
+
;[[陸]]
::腰部に装備されたサブアーム交換用の装備。
+
:
 +
 
 +
=== [[サイズ]] ===
 +
;M
 +
:
 +
=== カスタムボーナス ===
 +
;全ての武器の射程+1。「ビーム・マグナム」の弾数+2。
 +
:『30』で採用。
 +
 
 +
== 機体BGM ==
 +
;「Vigilante」
 +
:挿入歌。『30』で採用。DLC適用時は原曲となる。
 +
 
 +
== 対決・名場面 ==
 +
;鳥になる
 +
:[[IIネオ・ジオング]]の猛攻に破壊されてしまう[[ナラティブガンダム]]。脱出したコアファイターを狙うアームユニットを黒いガンダムの一撃が撃ち貫く。そして[[フェネクス]]の力による戦闘終結後、傷ついた[[ヨナ・バシュタ|ヨナ]]を救助した。
  
 
== 関連機体 ==
 
== 関連機体 ==
 
;[[ドーベン・ウルフ]]
 
;[[ドーベン・ウルフ]]
 
:大元のベース機。連邦に接収されたこの機体がシルヴァ・バレトに改修され、更にサプレッサーに再改修された。
 
:大元のベース機。連邦に接収されたこの機体がシルヴァ・バレトに改修され、更にサプレッサーに再改修された。
:;[[GUNDAM:シルヴァ・バレト|シルヴァ・バレト]](SRW未登場)
+
:;[[GUNDAM:シルヴァ・バレト|シルヴァ・バレト]]
::原型機。
+
::原型機。SRWでは『DD』にてマップアイコンのみ登場。
 
;[[ガンダムMk-II|ガンダムMk-II(メガラニカ所属機)]](SRW未登場)
 
;[[ガンダムMk-II|ガンダムMk-II(メガラニカ所属機)]](SRW未登場)
 
:『機動戦士ガンダムUC 獅子の帰還』に登場する機体。
 
:『機動戦士ガンダムUC 獅子の帰還』に登場する機体。

2024年8月28日 (水) 04:34時点における最新版

シルヴァ・バレト・サプレッサーは『機動戦士ガンダムNT』の登場メカ

シルヴァ・バレト・サプレッサー
外国語表記 Silver Bullet Suppressor
登場作品

ガンダムシリーズ

デザイン カトキハジメ
初登場SRW スーパーロボット大戦30
SRWでの分類 機体
テンプレートを表示
スペック
分類 汎用モビルスーツ
生産形態 改修機
型式番号 ARX-014S
頭頂高 23.4 m
本体重量 41.1 t
全備重量 75.6 t
動力 核融合炉
ジェネレーター出力 5,250 kW
スラスター推力 85,500kg
装甲材質 ガンダリウム合金
センサー有効半径 14,400 m
主なパイロット バナージ・リンクス
テンプレートを表示

概要編集

第1次ネオ・ジオン抗争後に連邦軍が接収したドーベン・ウルフをベースに、アナハイム・エレクトロニクスが開発した準サイコミュ試験用モビルスーツシルヴァ・バレトを改修した機体。

メガラニカ内で保管されていた1機をテストベットとして改修しており、ユニコーンガンダムの主兵装であったビーム・マグナムを運用するために腕部とバックパックに改修が施された他、頭部・脚部にも仕様変更が加えられている。新たに冠された「サプレッサー」とは、「対抗勢力に対しこれを抑止、抑制する為の機体」を意味する。

本機の最大の特徴として、バックパックに計4本装備された予備右腕と、それを換装する為のクレーンの存在が挙げられる。これは通常のモビルスーツでは射撃の反動で自機が壊れる[1]ビーム・マグナムの欠点を、射撃後に稼働不良を起こした腕部を丸ごと[2][3]付け替える事で解決した物である。本装備の残数=ビーム・マグナムの発射可能数ということであり、5連結Eパックの予備は装備していない。また、この換装機構と引き換えに改修前にあった武装の多くを失っているが、クレーンの分全備重量は1割弱増加している。

登場作品と操縦者編集

単独作品編集

スーパーロボット大戦30
初登場作品。宇宙ルート「混戦」や、サイドミッション「赤い彗星の宿命」にてスポット参戦。武装はバルカンとビームサーベルのみで、ビーム・マグナムはこの時点では使用できない。またこの状態では、パイロットのバナージ共々名称が「???」で固定されている。
キーミッション「神話のその先へ」で正式加入し、ビーム・マグナムも使用可能になる。
性能に対して加入時期が遅いのが難点。正式加入前とはいえバルカンとビームサーベルのみで立ち回ることになるのも辛い。バナージを戦闘に参加させるなら、余ったナラティブガンダム等に乗り換えることも選択肢に入る。
本機のみ、パイロットによっては戦闘アニメーションの攻撃前演出とセリフが省略されることがあり、演出開始とともに敵機が表示され、前置き無く唐突に敵機の上から降下してきてサーベルで一突き入れたり、いきなりビームが画面外から飛来したりと、原作でのサプライズ登場を思わせる演出となっている。

装備・機能編集

武装・必殺武器編集

劇中で使用したのはビーム・マグナムのみで、それ以外の武装の演出はゲームオリジナルとなる。

武装編集

60mmバルカン砲
頭部に2門内蔵。ドーベン・ウルフでは30mmだったが、本機では頭部変更に伴い連邦規格である60mmに変更されている。
原作では未使用だが、『30』にて採用。
ビーム・キャノン
ドーベン・ウルフに搭載されていたものと同様でバックパックに2門装備。
原作・SRW共に未使用。
グレネード・ランチャー
脇下に隠し武装として2基内蔵している。こちらもドーベン・ウルフに搭載されていたものと同様。
原作・SRW共に未使用。
ビームサーベル
左右両腰に装備。原作未使用。
『30』では敵機頭上から強襲して踏みつけた後に、射出されたサーベルを逆手持ちして突き刺す。非常に機敏に動く上に抜刀や接近動作が無くいきなり敵の頭上から出現するため、演出時間が他のモビルスーツと比べても格段に短い。
ビーム・マグナム
一射でEパック1つ分のメガ粒子を全て消費するものの、並のMSなら掠めただけで破壊するほどの威力を持つ大型ライフル。
本来であればユニコーンガンダム用の装備で、上記の通り本機はこれを運用するためだけに大幅な仕様変更が行われている。リロードも可能ではあるが腕部の換装システムの都合、予備マガジンは携行していない。
『30』では設定よりも1発多く[4]、初期弾数は6、しかもバナージは最初からBセーブL1を持っているため7になっている。更にカスタムボーナスで2発増え、それに加えてBセーブをL2に育成すると12、EXまで育成すると16、更にフルカスタムボーナスで「弾倉アップ」を付けると最大で18発も撃てる事になる。どこにそんな多くの腕を仕込んでいるのかとツッコミを隠せない状況になる。
演出としてはシンプルにビーム・マグナムを1射、破損した腕部を換装してそのまま離脱するという流れで、パイロットによっては専用セリフもある。ただし、外した場合は腕部換装以降のパートがカットされる。

移動タイプ編集

サイズ編集

M

カスタムボーナス編集

全ての武器の射程+1。「ビーム・マグナム」の弾数+2。
『30』で採用。

機体BGM編集

「Vigilante」
挿入歌。『30』で採用。DLC適用時は原曲となる。

対決・名場面編集

鳥になる
IIネオ・ジオングの猛攻に破壊されてしまうナラティブガンダム。脱出したコアファイターを狙うアームユニットを黒いガンダムの一撃が撃ち貫く。そしてフェネクスの力による戦闘終結後、傷ついたヨナを救助した。

関連機体編集

ドーベン・ウルフ
大元のベース機。連邦に接収されたこの機体がシルヴァ・バレトに改修され、更にサプレッサーに再改修された。
シルヴァ・バレト
原型機。SRWでは『DD』にてマップアイコンのみ登場。
ガンダムMk-II(メガラニカ所属機)(SRW未登場)
『機動戦士ガンダムUC 獅子の帰還』に登場する機体。
本機同様にビーム・マグナムを撃てるよう右腕部が改修されており、こちらは右腕部を肩からドーベン・ウルフのものに換装して上腕から前腕部を二重にすることで強化している。

脚注編集

  1. OVA版ガンダムUCでデルタプラスが使用した際、発射後に肩からスパークを起こしていた描写がある。
  2. これはシルヴァ・バレトの原型機であるドーベン・ウルフが腕部分離機構を備えていたからこそ可能な措置であった。交換前提であるためか、本機の右上腕部には装甲が取り付けられていない。
  3. 本来の設定では肘関節から取り外すが、プラモデルでは可動部の都合で上腕からパージ・交換する仕様となっている。
  4. ビーム・マグナムの弾倉は5発分、予備腕の搭載数は4本、つまり出撃時の腕と合わせて撃てるのは5回まで。

資料リンク編集