「バーチャロイド」の版間の差分
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− | + | バーチャロイド(Virtuaroid<ref>[https://vo-marz.sega.jp/world_frm.html WORLD]、プレイステーション2専用ソフト 電脳戦機バーチャロン マーズ公式ウェブサイト、2022年2月27日閲覧。</ref>)とは、『[[電脳戦機バーチャロンシリーズ]]』に登場する機動兵器。VRと略される。 | |
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つまり人型をしているのも、女性型機体や格闘武器の採用も、要はその方がカッコよくて儲かるからである。 | つまり人型をしているのも、女性型機体や格闘武器の採用も、要はその方がカッコよくて儲かるからである。 | ||
− | 背中にSEGAのゲームハード機を模した(ただしフォース以降セガが自社ハードから撤退した影響で架空の箱になっている) | + | 背中にSEGAのゲームハード機を模した(ただしフォース以降セガが自社ハードから撤退した影響で架空の箱になっている)「V・コンバータ」という装置を搭載しているのが特徴で、ダッシュ時やターボショット時にディスクトレイがオープンし、中のV・ディスクがむき出しになるというギミックを持っている。第2世代型以降においては物質として実体を持っているのはこの部分とコックピットのみであり、残りの部分は'''実体化したデータ'''である。 |
− | その原理は[[月]]の先史文明遺跡で発掘された「Vクリスタル」というオーバーテクノロジーにあり、人間の精神を媒介にあらゆるものをデータ化して電脳虚数空間を経由して[[平行世界]] | + | その原理は[[月]]の先史文明遺跡で発掘された「Vクリスタル」というオーバーテクノロジーにあり、人間の精神を媒介にあらゆるものをデータ化して電脳虚数空間を経由して[[平行世界]]へと転送し、再度実体化させるという機能である「リバースコンバート現象」の一部分を、巨大ロボットの実体化に利用したものである。一部の武装などには、戦闘中に物理的に無理な形態変化や大型弾頭の精製を行う「リアルタイムリバースコンバート現象」を行う機体も存在する。 |
機体の性能はV・コンバータのディスクに塗布されたVクリスタル片の純度に大きく左右され、高純度のものであれば人格を宿すことも可能とされている。また、機体制御OSにはパイロットの精神とバーチャロイドを結合させる「M.S.B.S.(Mind Shift-Battle System)」が用いられており、精神のみ転送しての遠隔操作や、人体をVRに組み込んで[[サイボーグ]]化させるという例もある。 | 機体の性能はV・コンバータのディスクに塗布されたVクリスタル片の純度に大きく左右され、高純度のものであれば人格を宿すことも可能とされている。また、機体制御OSにはパイロットの精神とバーチャロイドを結合させる「M.S.B.S.(Mind Shift-Battle System)」が用いられており、精神のみ転送しての遠隔操作や、人体をVRに組み込んで[[サイボーグ]]化させるという例もある。 | ||
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:『電脳戦機バーチャロン フォース』、『電脳戦機バーチャロン マーズ』にて登場したバーチャロイド。マーズクリスタルの活性化によってほとんどの第2世代バーチャロイドが起動不可能になった事に伴い、Vコンバーターに特殊なフィルターを加える事で性能低下を抑える事に成功した。ただし、第2世代バーチャロイドに搭載されていたVアーマーは再現不可能だった。 | :『電脳戦機バーチャロン フォース』、『電脳戦機バーチャロン マーズ』にて登場したバーチャロイド。マーズクリスタルの活性化によってほとんどの第2世代バーチャロイドが起動不可能になった事に伴い、Vコンバーターに特殊なフィルターを加える事で性能低下を抑える事に成功した。ただし、第2世代バーチャロイドに搭載されていたVアーマーは再現不可能だった。 | ||
;オリジナルバーチャロイド | ;オリジナルバーチャロイド | ||
− | : | + | :プラセンジット・プラジナー博士が製作したどの世代にも属さない3機のバーチャロイドで、共通点は、自我を有しているためM.S.B.S.を搭載しておらず自律行動が可能な事、等身大サイズで人間態に変化できる事、電脳虚数空間と現実空間を自由に行き来できる事、そして女性(少女)型で統一されていることである。 |
− | : | + | :電脳歴世界の3つの災厄([[シャドウ (バーチャロン)|シャドウ]]、アジム、[[ヤガランデ]])の根絶ないし被害の抑制を目的として製作された。 |
;G55型バーチャロイド | ;G55型バーチャロイド | ||
− | :『[[とある魔術の電脳戦機]] | + | :『[[とある魔術の電脳戦機]]』にて登場したバーチャロイド。電脳歴世界のバーチャロイドのデータが[[タングラム]]によって『とある』シリーズの世界に転送された事で誕生した存在。第2世代バーチャロイドをベースとしているが、パイロットの能力者達の力が更なるポテンシャル「'''ブーストウェポン(VW)'''」と呼ばれる力を引き出し、電脳歴世界のバーチャロイドの常識をはるかに凌駕した存在となっている。 |
:電脳歴世界のバーチャロイドとは異なり、リバースコンバートで実体化した存在ではない'''完全な立体映像のため、攻撃が現実世界に影響する事はない'''。 | :電脳歴世界のバーチャロイドとは異なり、リバースコンバートで実体化した存在ではない'''完全な立体映像のため、攻撃が現実世界に影響する事はない'''。 | ||
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== 余談 == | == 余談 == | ||
− | * | + | *バーチャロイドという呼称は元々は人型兵器を指すものではなく、「ムーンゲート内で発見されたCIS循環機能を持つ巨大人型ロボット(の残骸)」のことを指す呼称であった。バーチャロイドの開発・実用化を目指して立ちあげられた「Vプロジェクト」は、本来はこの巨大人型ロボットを復元ないし人力で作り出すことを目的としたプロジェクトだった<ref>更に言うと、その目的の根本自体はCISを物資の輸送手段として利用することであり、発見された巨大ロボットが「V・クリスタルを介してCISを利用するためのものだったことが判明したこと」が、バーチャロイド開発の発端となっている。</ref>のだが、アンベルIVの介入を受けたことにより、徐々に「巨大人型兵器の実現」に目的がすり替わっていってしまった。 |
− | ** | + | **プラジナー博士の人知れぬ研究により、Vプロジェクトが本来目指していた「CIS循環機能を持つ巨大人型ロボットの再現」という目的が成果として結実した存在こそが、ファイユーブ、アイスドール、アプリコット・ジャムの3体のバーチャロイドたちであり、彼女らを指して用いられる「オリジナルバーチャロイド」という呼称は、彼女たちをベースにして作られた人型機動兵器としてのバーチャロイドと区別するための区分の他に、「彼女たちこそが先史文明の人型ロボットそのもの―すなわち『'''真のバーチャロイドである'''』」という意味合いも含まれている、 |
+ | *実は、戦闘用バーチャロイドもオリジナルバーチャロイド同様に自我を持っているが、普段はM.S.B.S.によって完全に抑え込まれているため表には出てこない。 | ||
+ | **これについてはドラマCD『CYBER TROOPERS VIRTUAL-ON COUNTERPOINT 009A EPISODE#16 』及び公式コミカライズ短編「SCRAMBLING CONCERTO EPISODE #8」にて言及されている。 | ||
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2024年4月18日 (木) 00:03時点における最新版
バーチャロイド(Virtuaroid[1])とは、『電脳戦機バーチャロンシリーズ』に登場する機動兵器。VRと略される。
概要編集
企業国家の成立と宇宙進出の失敗によって戦争が意味を成さなくなった電脳暦の世界において、戦争による巨大な消費、視覚的娯楽、政治的パフォーマンスを代替する目的で成立した『限定戦争』の"主力商品"となる巨大人型兵器である。
つまり人型をしているのも、女性型機体や格闘武器の採用も、要はその方がカッコよくて儲かるからである。
背中にSEGAのゲームハード機を模した(ただしフォース以降セガが自社ハードから撤退した影響で架空の箱になっている)「V・コンバータ」という装置を搭載しているのが特徴で、ダッシュ時やターボショット時にディスクトレイがオープンし、中のV・ディスクがむき出しになるというギミックを持っている。第2世代型以降においては物質として実体を持っているのはこの部分とコックピットのみであり、残りの部分は実体化したデータである。
その原理は月の先史文明遺跡で発掘された「Vクリスタル」というオーバーテクノロジーにあり、人間の精神を媒介にあらゆるものをデータ化して電脳虚数空間を経由して平行世界へと転送し、再度実体化させるという機能である「リバースコンバート現象」の一部分を、巨大ロボットの実体化に利用したものである。一部の武装などには、戦闘中に物理的に無理な形態変化や大型弾頭の精製を行う「リアルタイムリバースコンバート現象」を行う機体も存在する。
機体の性能はV・コンバータのディスクに塗布されたVクリスタル片の純度に大きく左右され、高純度のものであれば人格を宿すことも可能とされている。また、機体制御OSにはパイロットの精神とバーチャロイドを結合させる「M.S.B.S.(Mind Shift-Battle System)」が用いられており、精神のみ転送しての遠隔操作や、人体をVRに組み込んでサイボーグ化させるという例もある。
バーチャロイドの操縦にはVクリスタルが引き起こす精神拡散病状「バーチャロン現象」に耐性がある者でなければならない。バーチャロン現象に耐性がどれだけあるのかを数値化したのが「バーチャロン・ポジティブ値」と呼ばれている。
バーチャロイドの世代編集
バーチャロイドには開発時期に伴い世代がわかれている。
- 第1世代バーチャロイド
- 『電脳戦機バーチャロン』にて登場したバーチャロイド。DN社によって独占的に作られていた時代の機種。後のシリーズに登場する10/80(第1世代型テムジンの簡易量産型)はこちらに分類されているが、近代化改修を受けている。
- 第2世代バーチャロイド
- 『電脳戦機バーチャロン オラトリオ・タングラム』にて登場したバーチャロイド。機体性能が向上しており、一部攻撃を無効化するVアーマー、強力な一撃が出せるターボショットを搭載している。
- 『電脳戦機バーチャロン フォース』、『電脳戦機バーチャロン マーズ』ではマーズクリスタルの活性化によってほとんどの機体が起動不可能になり、テムジン707J系列のみが当時のポテンシャルを出せないものの、起動可能となっている。
- 第3世代バーチャロイド
- 『電脳戦機バーチャロン フォース』、『電脳戦機バーチャロン マーズ』にて登場したバーチャロイド。マーズクリスタルの活性化によってほとんどの第2世代バーチャロイドが起動不可能になった事に伴い、Vコンバーターに特殊なフィルターを加える事で性能低下を抑える事に成功した。ただし、第2世代バーチャロイドに搭載されていたVアーマーは再現不可能だった。
- オリジナルバーチャロイド
- プラセンジット・プラジナー博士が製作したどの世代にも属さない3機のバーチャロイドで、共通点は、自我を有しているためM.S.B.S.を搭載しておらず自律行動が可能な事、等身大サイズで人間態に変化できる事、電脳虚数空間と現実空間を自由に行き来できる事、そして女性(少女)型で統一されていることである。
- 電脳歴世界の3つの災厄(シャドウ、アジム、ヤガランデ)の根絶ないし被害の抑制を目的として製作された。
- G55型バーチャロイド
- 『とある魔術の電脳戦機』にて登場したバーチャロイド。電脳歴世界のバーチャロイドのデータがタングラムによって『とある』シリーズの世界に転送された事で誕生した存在。第2世代バーチャロイドをベースとしているが、パイロットの能力者達の力が更なるポテンシャル「ブーストウェポン(VW)」と呼ばれる力を引き出し、電脳歴世界のバーチャロイドの常識をはるかに凌駕した存在となっている。
- 電脳歴世界のバーチャロイドとは異なり、リバースコンバートで実体化した存在ではない完全な立体映像のため、攻撃が現実世界に影響する事はない。
SRWに登場したバーチャロイド一覧編集
電脳戦機バーチャロン オラトリオ・タングラム編集
電脳戦機バーチャロン マーズ編集
MARZ編集
白虹騎士団編集
S.H.B.V.D.編集
第6プラント「サッチェル・マウス」編集
シャドウ編集
他媒体編集
- オリジナル・フェイ・イェン(ファイユーヴ)
- オリジナルバーチャロイドの一機。『バーチャロン』公式設定で、『K』にてフェイ・イェン with VHの姿で登場していたことが確定している。
とある魔術の電脳戦機編集
コラボレーション機体編集
関連用語編集
余談編集
- バーチャロイドという呼称は元々は人型兵器を指すものではなく、「ムーンゲート内で発見されたCIS循環機能を持つ巨大人型ロボット(の残骸)」のことを指す呼称であった。バーチャロイドの開発・実用化を目指して立ちあげられた「Vプロジェクト」は、本来はこの巨大人型ロボットを復元ないし人力で作り出すことを目的としたプロジェクトだった[2]のだが、アンベルIVの介入を受けたことにより、徐々に「巨大人型兵器の実現」に目的がすり替わっていってしまった。
- プラジナー博士の人知れぬ研究により、Vプロジェクトが本来目指していた「CIS循環機能を持つ巨大人型ロボットの再現」という目的が成果として結実した存在こそが、ファイユーブ、アイスドール、アプリコット・ジャムの3体のバーチャロイドたちであり、彼女らを指して用いられる「オリジナルバーチャロイド」という呼称は、彼女たちをベースにして作られた人型機動兵器としてのバーチャロイドと区別するための区分の他に、「彼女たちこそが先史文明の人型ロボットそのもの―すなわち『真のバーチャロイドである』」という意味合いも含まれている、
- 実は、戦闘用バーチャロイドもオリジナルバーチャロイド同様に自我を持っているが、普段はM.S.B.S.によって完全に抑え込まれているため表には出てこない。
- これについてはドラマCD『CYBER TROOPERS VIRTUAL-ON COUNTERPOINT 009A EPISODE#16 』及び公式コミカライズ短編「SCRAMBLING CONCERTO EPISODE #8」にて言及されている。