「EVA初号機 (F型装備)」の版間の差分

 
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| タイトル = EVA初号機<br />(F型装備)
 
| タイトル = EVA初号機<br />(F型装備)
| 外国語表記 = [[外国語表記::EVA-01 TypeF-AFC-Experiment]]
 
 
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*{{登場作品 (メカ)|エヴァンゲリオン ANIMA}}
 
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[[EVA初号機]]に強化装備を実装した形態。初出は2003年にリリースされた[[プレイステーション2]]用[[コンピュータゲーム|ソフト]]『新世紀エヴァンゲリオン2』で、後に模型雑誌『電撃ホビーマガジン』連載企画『[[エヴァンゲリオン ANIMA]]』にも登場。
 
[[EVA初号機]]に強化装備を実装した形態。初出は2003年にリリースされた[[プレイステーション2]]用[[コンピュータゲーム|ソフト]]『新世紀エヴァンゲリオン2』で、後に模型雑誌『電撃ホビーマガジン』連載企画『[[エヴァンゲリオン ANIMA]]』にも登場。
  
これまでの[[使徒]]との戦いで問題となった、[[エヴァンゲリオン]]の機動力・装甲強度の不足を解消すべく製造された装備であり、また[[ゼーレ]]との決裂により[[EVA量産機]]を差し向けられた際に対抗手段となること等も想定している。そのため、[[ゼーレ]]の目を欺くべく既に登場した空挺仕様のF型装備と同じ名前で開発が進められた。
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正式名称は「フィールド偏向制御運用実験機AFCエクスペリメント」。重装甲化と「F」の字面からフルアーマーを連想しがちだが、'''[[A.T.フィールド|(A.T.)フィールド]]の「F」'''である。
  
重装甲化と「F」の字面からフルアーマーを連想しがちだが、「分類」の項で上記の通り'''[[A.T.フィールド|(A.T.)フィールド]]の「F」'''である。追加装甲で重量は増加しているものの、新開発のA.T.フィールド推進装置で装備前より高い運動性能と防御力を両立させている。
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これまでの[[使徒]]との戦訓から、[[エヴァンゲリオン]]の機動力・装甲強度不足の解消と固定武装の充実化を目指すべく、汎用性を犠牲にして製造された装備。A.T.フィールドを自在に用いて防御だけでなく攻撃や機動にも用いるコンセプトとなっているのが従来のエヴァとの最大の違い。また、[[第14使徒ゼルエル|ゼルエル]]のコアを捕食して搭載されたS2機関による出力アップで、強化された[[EVA初号機|初号機]]のA.T.フィールドを最大限に活用する形態としても開発されている。
  
その他特記事項としては、両肩モジュールに「インパクト・ボルト」と呼ばれる超高圧電流の投射装置が設けられており、高い威力を誇る。
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A.T.フィールドの形状を偏向して防御力を上げるのと同時に中和能力も向上したのに加え、単純な重装甲化も施されているが、S2機関搭載による初号機素体の筋力増強を制御するための新型拘束具としての機能もある。全体的なシルエットが一回り大きくなっており、特徴的な胸の前のブレードは首への攻撃を防ぐ目的で増設された。重量は増加しているものの、新開発のA.T.フィールド推進装置「A.T.A.D.JET推進機関」の他に、エヴァの超重量と機動力では地盤が崩壊するため足裏にA.T.フィールドを偏向展開して接地面強度を上げる補助も行っており、装備前より高い運動性能と防御力を両立している。
  
『ANIMA』では旧劇場版でのEVA量産機の襲撃に投入され、零号機(F型装備)との連携で8機撃破という戦果を挙げてその3年後を描いた本編でもこの装備で実戦投入されている。
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攻撃面では指に貫手用の爪を固定装備し、標準武装だった「プログレッシブ・ナイフ」は一回り大きい「プログレッシブ・ダガー」へと変更された。両肩モジュールには「インパクト・ボルト」と呼ばれる超高圧電流を投射する装置が設けられており、攻撃性能も大きく向上している。
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=== 開発経緯 ===
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『エヴァ2』と『ANIMA』で開発経緯が微妙に異なる。
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初出の『エヴァ2』では、来たるべき[[ゼーレ]]との決裂により[[EVA量産機]]を差し向けられた際の対抗手段となること等も想定していた。そのため、[[ゼーレ]]の目を欺くべく既に登場した空挺仕様のF装備と同じ名前でNERVが独断で開発を進めた。手の形状が変更されたためプログレッシブダガー以外の装備は使用できなくなっている。
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『ANIMA』では、改良された新型拘束具を装備したEVAステージ・2としてゼーレが開発を承認し予算を出しているものの碇ゲンドウの謀反を警戒し、手を大型化して従来の装備を使用できない意図で横槍を入れ汎用性が低下した。これに対応するために[[ネルフ|NERV]]本部側は輸送用装備の名目で「F型改修キット」を更に製造して換装できるよう準備しており、旧劇場版同様のEVA量産機の襲撃によるNERV本部決戦において、マゴロク・E・ソードを装備して出撃した。零号機(F型装備)との連携で8機撃破という戦果を挙げ勝利した。その3年後を描いた本編でもこの装備で実戦投入されている。また書籍版では頭部にマスクも追加されデザインが更にアップデートされた。
  
 
== 登場作品と操縦者 ==
 
== 登場作品と操縦者 ==
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近接戦闘のみに主眼を置いた兵装<ref>プラモデル「LMHG 人造人間エヴァンゲリオン初号機F型装備」より。</ref>だが、SRWでは遠距離戦にも対応している。
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=== [[αシリーズ]] ===
 
=== [[αシリーズ]] ===
;[[第3次スーパーロボット大戦α]]
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;{{参戦作品 (メカ)|第3次スーパーロボット大戦α 終焉の銀河へ}}
:[[隠し要素/第3次α|隠し要素]]の条件次第で入手可能。[[換装]]パーツとして設定されており、上述のソフト『エヴァ2』とは異なり機体換装で付け外し可能。
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:初登場作品。[[隠し要素/第3次α|条件]]を満たした場合に[[換装]]パーツとして入手する。残念ながら[[EVA量産機|量産機]]と戦う機会はない。
:換装後は[[HP]]をはじめとして全ての機体性能が上がり、機体の[[地形|地形適応]]は空A陸海宇Sに、武器の地形適応は全てSになる。[[全体攻撃]]武器のポジトロンライフルや[[合体攻撃]]は使用不能になる為、支援やボス戦向きの武器性能となる。一応、N2ミサイルが全体攻撃武器だが、必要[[気力]]120の上に装弾数が2発しかない点がネック。
+
:機体・武器共にほぼオールSの適応と機体性能・火力の向上し弱点だった対空戦もやりやすくなり大幅に強化され単体最大攻撃力では他二機より勝る。ただし[[合体攻撃]]が不可能になりそれを含めた最大攻撃力は劣る、残り話数も地上戦も残り少ないなどの欠点もある。[[全体攻撃]]も弾数が少ないため、[[援護攻撃]]や対ボス向きの機体となっている。そのため単独での戦闘には長けていて、エヴァ同士で組まない小隊員としての使いやすさが強み。
:全体攻撃武器による掃討戦が苦手になる反面、小隊編成コストは据え置きで移動力が上がり、最大攻撃力も上がるので、雑魚戦は小隊員機にしつつ、ボス戦で一撃の重さを活かす戦い方に向いている。[[EVA弐号機]]の武器にA.T.フィールドが追加されてからはEVA3機の足並みを揃えにくくなり、合体攻撃の「EVA一斉射撃」を使う機会が減るので、初号機をF型装備にして運用するのも一手。
+
:通常初号機の最大攻撃「マゴロク・E・ソード」や「ユニゾン・キック」が格闘武器だったのに対して、こちらの最大攻撃「インパクト・ボルト」は射撃武器であるのでパイロット養成には注意したい。
:原作設定では前述の通り[[EVA量産機|量産機]]との戦闘等も想定した装備だったが、[[αナンバーズ|自軍]]にF型装備の換装パーツが配備されるのは[[碇ゲンドウ]]との決戦が終わった後で、本作では量産機と戦う機会は無い。
 
  
 
=== 単独作品 ===
 
=== 単独作品 ===
;[[スーパーロボット大戦X-Ω]]
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;{{参戦作品 (メカ)|スーパーロボット大戦X-Ω}}
:『ANIMA』出典で参戦。本作では「初号機F型」名義。パイロットは新劇場版のシンジ。2019年2月のイベント「錯綜する意思」より実装。SR・SSRディフェンダーで、SSRは大器型。
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:『ANIMA』出典で参戦。本作では「'''初号機F型'''」名義。パイロットは新劇場版のシンジ。2019年2月のイベント「錯綜する意思」より実装。SR・SSRディフェンダーで、SSRは大器型。
 
:2019年9月のイベント「瑠璃の花は永遠の…」にて大器型SSRブラスターが追加。
 
:2019年9月のイベント「瑠璃の花は永遠の…」にて大器型SSRブラスターが追加。
  
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==== 本体武装 ====
 
==== 本体武装 ====
 
;プログレッシブ・ダガー
 
;プログレッシブ・ダガー
:プログレッシブナイフを大型化したもの。F型装備は指に格闘用の爪を装備している為、F型装備の時でないと手の形が合わない。
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:プログレッシブナイフを大型化したもの。手に持って使用できる装備は本来はこれのみであった。本機の汎用性低下への対策か、刃部分に大きな窪みがあり切断以外にも引っかけて押したり引いたりといった駆け引きも可能な模様。
 
;インパクト・ボルト
 
;インパクト・ボルト
:肩のモジュールが展開して強力なA.T.フィールドによって生成された逆位相空間によるエネルギーチャンバーを形成する。この中に高圧電流を放流し、エネルギーチャンバーの中で電子を圧縮加速した上で指向性を持たせて敵に対し発射する、一種の荷電粒子兵器である。
+
:両肩に装備された指向性の電撃発射兵器。電撃は[[A.T.フィールド]]によって生成したものをエネルギーチャンバーで増幅させている。『ANIMA』では実戦運用時に巨大な電流サージが発生するなどのトラブルが発生したため、以降の機体には装備されていない。
:上述のソフト『エヴァ2』では1回の戦闘につき3発の弾数制限のある近接武器だったが、SRWでは長射程の射撃武器となっており、[[EN]]消費は70と多いものの[[S2機関]]のお陰で連発が可能。「初号機の必殺技」として設定された経緯がグラフィックにそのまま現れている。ちなみに、発射直前のフラッシュは『エヴァ2』には無いSRW独自の演出。TV版のアイキャッチが元か。
+
:『第3次α』では長射程の射撃武器。また、発射直前にはTV版のアイキャッチを彷彿とさせる演出がある。
:『ANIMA』では複数の使徒級兵器対策として装備されているが、実戦運用時に巨大な電流サージが発生しシステムダウン等のアクシデントが発生したため本機以降の機体に装備されていないが、ノウハウ自体は別の技術に転用されて活かされている。『X-Ω』ではディフェンダー版の必殺スキルとして採用。
+
:『X-Ω』ではディフェンダー版の必殺スキルとして採用。
;マゴロク・エクスターミネート・ソード
 
:『ANIMA』で追加された武装。通常状態の初号機に合わせた武装だが、『ANIMA』ではF型装備のデザインが変更されている為に使用が可能。また刃に[[A.T.フィールド]]を展開させることが出来、相手のA.T.フィールドを相殺両断することが可能。媒体によってはマゴロク・カウンターソードとの記述もある。
 
  
 
==== オプション装備 ====
 
==== オプション装備 ====
;マステマ
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;全領域兵器マステマ
:『エヴァ2』で登場した新開発の複合兵装。以下の三つの武器が一体になっている。
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:以下の三つの武器が一体になっている複合兵装。頑丈な構造になっておりスパイクシールドのようなものも確認でき、防御もできるようだ。
:なお厳密にはF型用の装備ではなく、『エヴァ2』では'''F型装備に換装するとマステマを含む外部兵装は装備できなくなる'''。山下いくと氏によると、「'''F型装備はそれ自体で一つの完結したシステムであり、これ以上の装備は不要である'''」との事。
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:なお、厳密にはF型用の装備ではなく、プラモデルに同梱された理由からかスパロボでは使用している。『エヴァ2』では重たく癖が強い装備となっており、デザイナーの山下いくとも冗談を含めて「十徳ナイフにナイフとしての価値はあるのか?」と本武装の意義を解説したことがある。
 
:;プログレッシブソード
 
:;プログレッシブソード
::近接戦闘用の武装。
+
::近距離戦闘用の武装。本体フレームに複数本直付けされた刃。銃剣のように使用できる。こちらもプログレッシブダガー同様に刃に凹凸がある形状のものも装備されている。
::移動後に使用できる武器の中では最強。『X-Ω』ではディフェンダー版の通常攻撃に採用。
+
::『X-Ω』ではディフェンダー版の通常攻撃に採用。
 
:;大型機関砲
 
:;大型機関砲
::PLA兵器であり、専ら小隊員の時に使われる。『X-Ω』ではブラスター版の通常攻撃に採用。
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::中距離戦闘用の武装。『第3次α』では[[小隊攻撃|PLA]]武器。通常のエヴァ初号機同様に小隊攻撃用としては高い攻撃力を持つ。
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::『X-Ω』ではブラスター版の通常攻撃に採用。
 
:;N2ミサイル
 
:;N2ミサイル
::『エヴァ2』では弾数1発、強力だが街に甚大な被害が出る為、安易に撃てない。
+
::遠距離戦闘用の武装。他のN2兵器同様に強大な破壊力を誇る。本来は一発あれば十分な代物で、『エヴァ2』では弾数が1発であり、使用すれば第三新東京市も多大な被害を被ってしまう。
::SRWではALL兵器。強力だが、弾数が2発だけしか無いのが難点。敵の強力な[[小隊]]を倒したい時に使うのが良い。『X-Ω』ではブラスター版の必殺スキルとして採用。
+
::『第3次α』では[[全体攻撃|ALL]]武器。弾数は2発と少ないが強力。『X-Ω』ではブラスター版の必殺スキルとして採用。
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;マゴロク・エクスターミネート・ソード
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:『ANIMA』で追加された武装。F型改修キットによって装備可能となった。媒体によっては「マゴロク・カウンターソード」との記述もある。刃に[[A.T.フィールド]]を展開させることが可能となっており、相手のA.T.フィールドを相殺する。
  
 
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;[[A.T.フィールド]]
 
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:装備する事で特にフィールドの効果が上がる訳ではないが、設定上は[[A.T.フィールド]]を推進力に利用する事で運動性能も上がっているのを反映してか、装備前より移動力が1、運動性が10上昇する。
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=== 移動タイプ ===
 
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;[[陸]]
 
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:『[[第3次スーパーロボット大戦α|第3次α]]』ではF型入手以降はほとんど[[宇宙]]での戦闘になるので、あまり気にする必要は無いかも。
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== 余談 ==
 
== 余談 ==
*SRWには未登場だが、[[EVA初号機]]と同じく[[EVA零号機|零号機]]や[[EVA弐号機|弐号機]]にも専用のF型装備の設定が存在している。
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*SRWやプラモデルでは「マステマ」も装備されていることが多いが、山下いくと氏によれば「'''F型装備はそれ自体で一つの完結したシステムであり、これ以上の装備は不要である'''」とのこと。
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*特徴的な胸のブレードは、95年放映のテレビシリーズ制作時における初期デザインにもあり、それを再利用したものと考えられる。また山下氏曰く「'''首への攻撃を避けずに防げるのってカッコよくない?'''」とのこと。また本機のデザインに対し「'''エヴァの描き方をすっかり忘れていて苦労したが、そもそも重武装・重装甲はエヴァのコンセプトと異なるのが原因であった'''」とデザイン作業時のことを後に振り返っている。
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*[[EVA零号機|零号機]]や[[EVA弐号機|弐号機]]にも専用のF型装備の設定が存在している(共にSRW未登場)。
  
 
== 商品情報 ==
 
== 商品情報 ==
 
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== 脚注 ==
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[[Category:登場メカ英数字・記号]]
 
[[Category:登場メカ英数字・記号]]
 
[[Category:新世紀エヴァンゲリオン]]
 
[[Category:新世紀エヴァンゲリオン]]

2024年7月11日 (木) 22:09時点における最新版

EVA初号機(F型装備)は「エヴァンゲリオンシリーズ」の登場メカ

EVA初号機
(F型装備)
登場作品

エヴァンゲリオンシリーズ

デザイン 山下いくと
初登場SRW 第3次スーパーロボット大戦α 終焉の銀河へ
SRWでの分類 機体
テンプレートを表示
スペック
分類 汎用人型決戦兵器テスト仕様 / フィールド偏向制御運用実験機AFCエクスペリメント装備(エヴァンゲリオン
型式番号 EVA-01
全長 40~200m
動力 S2機関
素体 EVA初号機
開発 NERV
所属 NERV
主なパイロット 碇シンジ
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概要編集

EVA初号機に強化装備を実装した形態。初出は2003年にリリースされたプレイステーション2ソフト『新世紀エヴァンゲリオン2』で、後に模型雑誌『電撃ホビーマガジン』連載企画『エヴァンゲリオン ANIMA』にも登場。

正式名称は「フィールド偏向制御運用実験機AFCエクスペリメント」。重装甲化と「F」の字面からフルアーマーを連想しがちだが、(A.T.)フィールドの「F」である。

これまでの使徒との戦訓から、エヴァンゲリオンの機動力・装甲強度不足の解消と固定武装の充実化を目指すべく、汎用性を犠牲にして製造された装備。A.T.フィールドを自在に用いて防御だけでなく攻撃や機動にも用いるコンセプトとなっているのが従来のエヴァとの最大の違い。また、ゼルエルのコアを捕食して搭載されたS2機関による出力アップで、強化された初号機のA.T.フィールドを最大限に活用する形態としても開発されている。

A.T.フィールドの形状を偏向して防御力を上げるのと同時に中和能力も向上したのに加え、単純な重装甲化も施されているが、S2機関搭載による初号機素体の筋力増強を制御するための新型拘束具としての機能もある。全体的なシルエットが一回り大きくなっており、特徴的な胸の前のブレードは首への攻撃を防ぐ目的で増設された。重量は増加しているものの、新開発のA.T.フィールド推進装置「A.T.A.D.JET推進機関」の他に、エヴァの超重量と機動力では地盤が崩壊するため足裏にA.T.フィールドを偏向展開して接地面強度を上げる補助も行っており、装備前より高い運動性能と防御力を両立している。

攻撃面では指に貫手用の爪を固定装備し、標準武装だった「プログレッシブ・ナイフ」は一回り大きい「プログレッシブ・ダガー」へと変更された。両肩モジュールには「インパクト・ボルト」と呼ばれる超高圧電流を投射する装置が設けられており、攻撃性能も大きく向上している。

開発経緯編集

『エヴァ2』と『ANIMA』で開発経緯が微妙に異なる。

初出の『エヴァ2』では、来たるべきゼーレとの決裂によりEVA量産機を差し向けられた際の対抗手段となること等も想定していた。そのため、ゼーレの目を欺くべく既に登場した空挺仕様のF装備と同じ名前でNERVが独断で開発を進めた。手の形状が変更されたためプログレッシブダガー以外の装備は使用できなくなっている。

『ANIMA』では、改良された新型拘束具を装備したEVAステージ・2としてゼーレが開発を承認し予算を出しているものの碇ゲンドウの謀反を警戒し、手を大型化して従来の装備を使用できない意図で横槍を入れ汎用性が低下した。これに対応するためにNERV本部側は輸送用装備の名目で「F型改修キット」を更に製造して換装できるよう準備しており、旧劇場版同様のEVA量産機の襲撃によるNERV本部決戦において、マゴロク・E・ソードを装備して出撃した。零号機(F型装備)との連携で8機撃破という戦果を挙げ勝利した。その3年後を描いた本編でもこの装備で実戦投入されている。また書籍版では頭部にマスクも追加されデザインが更にアップデートされた。

登場作品と操縦者編集

近接戦闘のみに主眼を置いた兵装[1]だが、SRWでは遠距離戦にも対応している。

αシリーズ編集

第3次スーパーロボット大戦α 終焉の銀河へ
初登場作品。条件を満たした場合に換装パーツとして入手する。残念ながら量産機と戦う機会はない。
機体・武器共にほぼオールSの適応と機体性能・火力の向上し弱点だった対空戦もやりやすくなり大幅に強化され単体最大攻撃力では他二機より勝る。ただし合体攻撃が不可能になりそれを含めた最大攻撃力は劣る、残り話数も地上戦も残り少ないなどの欠点もある。全体攻撃も弾数が少ないため、援護攻撃や対ボス向きの機体となっている。そのため単独での戦闘には長けていて、エヴァ同士で組まない小隊員としての使いやすさが強み。
通常初号機の最大攻撃「マゴロク・E・ソード」や「ユニゾン・キック」が格闘武器だったのに対して、こちらの最大攻撃「インパクト・ボルト」は射撃武器であるのでパイロット養成には注意したい。

単独作品 編集

スーパーロボット大戦X-Ω
『ANIMA』出典で参戦。本作では「初号機F型」名義。パイロットは新劇場版のシンジ。2019年2月のイベント「錯綜する意思」より実装。SR・SSRディフェンダーで、SSRは大器型。
2019年9月のイベント「瑠璃の花は永遠の…」にて大器型SSRブラスターが追加。

装備・機能編集

武装・必殺武器編集

本体武装編集

プログレッシブ・ダガー
プログレッシブナイフを大型化したもの。手に持って使用できる装備は本来はこれのみであった。本機の汎用性低下への対策か、刃部分に大きな窪みがあり切断以外にも引っかけて押したり引いたりといった駆け引きも可能な模様。
インパクト・ボルト
両肩に装備された指向性の電撃発射兵器。電撃はA.T.フィールドによって生成したものをエネルギーチャンバーで増幅させている。『ANIMA』では実戦運用時に巨大な電流サージが発生するなどのトラブルが発生したため、以降の機体には装備されていない。
『第3次α』では長射程の射撃武器。また、発射直前にはTV版のアイキャッチを彷彿とさせる演出がある。
『X-Ω』ではディフェンダー版の必殺スキルとして採用。

オプション装備編集

全領域兵器マステマ
以下の三つの武器が一体になっている複合兵装。頑丈な構造になっておりスパイクシールドのようなものも確認でき、防御もできるようだ。
なお、厳密にはF型用の装備ではなく、プラモデルに同梱された理由からかスパロボでは使用している。『エヴァ2』では重たく癖が強い装備となっており、デザイナーの山下いくとも冗談を含めて「十徳ナイフにナイフとしての価値はあるのか?」と本武装の意義を解説したことがある。
プログレッシブソード
近距離戦闘用の武装。本体フレームに複数本直付けされた刃。銃剣のように使用できる。こちらもプログレッシブダガー同様に刃に凹凸がある形状のものも装備されている。
『X-Ω』ではディフェンダー版の通常攻撃に採用。
大型機関砲
中距離戦闘用の武装。『第3次α』ではPLA武器。通常のエヴァ初号機同様に小隊攻撃用としては高い攻撃力を持つ。
『X-Ω』ではブラスター版の通常攻撃に採用。
N2ミサイル
遠距離戦闘用の武装。他のN2兵器同様に強大な破壊力を誇る。本来は一発あれば十分な代物で、『エヴァ2』では弾数が1発であり、使用すれば第三新東京市も多大な被害を被ってしまう。
『第3次α』ではALL武器。弾数は2発と少ないが強力。『X-Ω』ではブラスター版の必殺スキルとして採用。
マゴロク・エクスターミネート・ソード
『ANIMA』で追加された武装。F型改修キットによって装備可能となった。媒体によっては「マゴロク・カウンターソード」との記述もある。刃にA.T.フィールドを展開させることが可能となっており、相手のA.T.フィールドを相殺する。

特殊能力編集

A.T.フィールド
S2機関
暴走

移動タイプ編集

サイズ編集

L

機体BGM編集

デフォルト曲はEVA初号機と同様。

余談編集

  • SRWやプラモデルでは「マステマ」も装備されていることが多いが、山下いくと氏によれば「F型装備はそれ自体で一つの完結したシステムであり、これ以上の装備は不要である」とのこと。
  • 特徴的な胸のブレードは、95年放映のテレビシリーズ制作時における初期デザインにもあり、それを再利用したものと考えられる。また山下氏曰く「首への攻撃を避けずに防げるのってカッコよくない?」とのこと。また本機のデザインに対し「エヴァの描き方をすっかり忘れていて苦労したが、そもそも重武装・重装甲はエヴァのコンセプトと異なるのが原因であった」とデザイン作業時のことを後に振り返っている。
  • 零号機弐号機にも専用のF型装備の設定が存在している(共にSRW未登場)。

商品情報編集

脚注編集

  1. プラモデル「LMHG 人造人間エヴァンゲリオン初号機F型装備」より。