「シンクロ率」の版間の差分
(4人の利用者による、間の5版が非表示) | |||
1行目: | 1行目: | ||
− | + | '''シンクロ率'''とは、『[[新世紀エヴァンゲリオン]]』に登場する用語。同調率とも言われる。 | |
− | + | =概要= | |
+ | パイロットであるチルドレンがEVAに搭乗する際に、指標となる適性を数値化したものである。劇中ではこの数値を基に、作戦の適性やEVAの運用を立案している様子も見られた。また最終的には[[人類補完計画]]の要となるEVAとパイロットを選出する指針にもなっていた。 | ||
− | [[エヴァンゲリオン]]のパイロットは「A-10神経」を介して[[EVA]] | + | [[エヴァンゲリオン]]のパイロットは「A-10神経」を介して[[EVA]]と神経接続し、EVAと同調する事で稼働させる事が出来る。故にこの数値が高い程、EVAの反応速度や精密な動作なども可能となる。反面、EVAが受けたダメージを、パイロットにフィードバックされる度合いも大きくなるという欠点もある。 |
− | ちなみに「A- | + | ちなみに「A-10神経」とは人の「愛」という感情を司る神経のこと。つまり「子が親を思う気持ち」、「親が子を思う気持ち」等の「愛の力」でEVAは動いていると言っても過言ではない。更には他者への感情も含まれており、[[A.T.フィールド]]を発生させる条件等とも強い相関関係を持つのはそのため(詳しくは該当項を参照)。 |
− | + | その為、基本的にEVAのコアに宿っている「親の魂」と同調できるのは、基本的に「その親の子」のみである(クローンを用いてのダミープラグでは安定性に欠けている場面が度々見られる他、多くのEVAと同調出来る[[渚カヲル]]と言った例外もある)。 | |
− | + | 400%を越えるとパイロットはL.C.Lと同化してしまい、魂はEVAの中に取り込まれてしまう=還元される。これはつまり、生物学的にはパイロットが遺伝子状態まで戻り、EVAを母胎に見立てて胎内に戻る形となる。この状態に至った碇シンジを救う際には、「魂のサルベージ」と呼ばれる手順を取っており、まず彼の意思を蘇らせ自我形成を促し、自身の肉体を形成、固着させる事で再度個人としての碇シンジを復活されていた。 | |
+ | これは劇場版で人類補完計画が行われた際に全人類がLCLの海に溶けた後、再び自身を取り戻していた過程とほぼ同一の物である。 | ||
+ | |||
+ | 実在する脳科学用語では「A10神経」というものがあり、こちらは脳幹の神経核から始まり、視床下部、大脳辺縁系を通り、大脳新皮質の前頭連合野、側頭葉へ達している神経である。本用語の元ネタである部分としては'''感情の源である情動=喜怒哀楽'''を支配している事が挙げられる。この神経は哺乳類の多くが持っている物となる。 | ||
== シンクロ率の効果 == | == シンクロ率の効果 == | ||
15行目: | 19行目: | ||
=== [[スーパーロボット大戦F|F]]・[[スーパーロボット大戦F完結編|F完結編]] === | === [[スーパーロボット大戦F|F]]・[[スーパーロボット大戦F完結編|F完結編]] === | ||
シンクロ率の数値により攻撃力、命中率、回避率に補正がかかる。パイロットのLv上昇と共にシンクロ率の数値が上昇する。このシンクロ率の上昇率はパイロットによって異なる。シンジが最も伸びやすく、レイが最も伸びにくい。 | シンクロ率の数値により攻撃力、命中率、回避率に補正がかかる。パイロットのLv上昇と共にシンクロ率の数値が上昇する。このシンクロ率の上昇率はパイロットによって異なる。シンジが最も伸びやすく、レイが最も伸びにくい。 | ||
+ | |||
+ | また、レイとシンジのシンクロ率が隠しEDの条件の一つになっている。 | ||
'''SS版スーパーロボット大戦F''' | '''SS版スーパーロボット大戦F''' | ||
23行目: | 29行目: | ||
=== [[α]] === | === [[α]] === | ||
気力に対して補正がかかる。シンクロ率50%未満だと気力にマイナスの補正、逆に50%以上だとプラスの補正がつく。出撃時のシンクロ率は、パイロットのLvと撃墜数による固定値と、射撃・格闘の[[技能ポイント]]の差による修正値により決定する(射撃と格闘の技能ポイントが近いほど高くなる)。今作ではシンクロ率の上限が1000%を超えるので上げ続ければラスボスですら一撃で葬り去る攻撃力を得ることが出来る。 | 気力に対して補正がかかる。シンクロ率50%未満だと気力にマイナスの補正、逆に50%以上だとプラスの補正がつく。出撃時のシンクロ率は、パイロットのLvと撃墜数による固定値と、射撃・格闘の[[技能ポイント]]の差による修正値により決定する(射撃と格闘の技能ポイントが近いほど高くなる)。今作ではシンクロ率の上限が1000%を超えるので上げ続ければラスボスですら一撃で葬り去る攻撃力を得ることが出来る。 | ||
+ | |||
+ | 動画投稿サイト等における検証であまりにシンクロ率を上げすぎると与ダメージがオーバーフローして10(初号機の場合、おおよそ7000%超時点で無改造でもカウンターソードとマゴロクで発生する)になってしまう事が判明している。 | ||
*'''気力補正値 = (シンクロ率 - 50) / 5''' | *'''気力補正値 = (シンクロ率 - 50) / 5''' | ||
2024年4月15日 (月) 19:56時点における最新版
シンクロ率とは、『新世紀エヴァンゲリオン』に登場する用語。同調率とも言われる。
概要編集
パイロットであるチルドレンがEVAに搭乗する際に、指標となる適性を数値化したものである。劇中ではこの数値を基に、作戦の適性やEVAの運用を立案している様子も見られた。また最終的には人類補完計画の要となるEVAとパイロットを選出する指針にもなっていた。
エヴァンゲリオンのパイロットは「A-10神経」を介してEVAと神経接続し、EVAと同調する事で稼働させる事が出来る。故にこの数値が高い程、EVAの反応速度や精密な動作なども可能となる。反面、EVAが受けたダメージを、パイロットにフィードバックされる度合いも大きくなるという欠点もある。
ちなみに「A-10神経」とは人の「愛」という感情を司る神経のこと。つまり「子が親を思う気持ち」、「親が子を思う気持ち」等の「愛の力」でEVAは動いていると言っても過言ではない。更には他者への感情も含まれており、A.T.フィールドを発生させる条件等とも強い相関関係を持つのはそのため(詳しくは該当項を参照)。 その為、基本的にEVAのコアに宿っている「親の魂」と同調できるのは、基本的に「その親の子」のみである(クローンを用いてのダミープラグでは安定性に欠けている場面が度々見られる他、多くのEVAと同調出来る渚カヲルと言った例外もある)。
400%を越えるとパイロットはL.C.Lと同化してしまい、魂はEVAの中に取り込まれてしまう=還元される。これはつまり、生物学的にはパイロットが遺伝子状態まで戻り、EVAを母胎に見立てて胎内に戻る形となる。この状態に至った碇シンジを救う際には、「魂のサルベージ」と呼ばれる手順を取っており、まず彼の意思を蘇らせ自我形成を促し、自身の肉体を形成、固着させる事で再度個人としての碇シンジを復活されていた。 これは劇場版で人類補完計画が行われた際に全人類がLCLの海に溶けた後、再び自身を取り戻していた過程とほぼ同一の物である。
実在する脳科学用語では「A10神経」というものがあり、こちらは脳幹の神経核から始まり、視床下部、大脳辺縁系を通り、大脳新皮質の前頭連合野、側頭葉へ達している神経である。本用語の元ネタである部分としては感情の源である情動=喜怒哀楽を支配している事が挙げられる。この神経は哺乳類の多くが持っている物となる。
シンクロ率の効果編集
SRWではEVAパイロット特有のパラメータとして存在している。登場する作品によってやや効果は異なるが主に攻撃力、命中率、回避率に関わってくる。F、F完結編以外はシンクロ率は戦闘の結果によって変動する。
F・F完結編編集
シンクロ率の数値により攻撃力、命中率、回避率に補正がかかる。パイロットのLv上昇と共にシンクロ率の数値が上昇する。このシンクロ率の上昇率はパイロットによって異なる。シンジが最も伸びやすく、レイが最も伸びにくい。
また、レイとシンジのシンクロ率が隠しEDの条件の一つになっている。
SS版スーパーロボット大戦F
- 補正値 = ((攻撃力、パイロットの命中+運動性、パイロットの回避+運動性) × {100 + (シンクロ率 - 50)} ÷ 100
PS版スーパーロボット大戦F・スーパーロボット大戦F完結編(全ハード)
- 補正値 = ((攻撃力、パイロットの命中+運動性、パイロットの回避+運動性) × {100 + (シンクロ率 - 50) ÷ 2} ÷ 100
α編集
気力に対して補正がかかる。シンクロ率50%未満だと気力にマイナスの補正、逆に50%以上だとプラスの補正がつく。出撃時のシンクロ率は、パイロットのLvと撃墜数による固定値と、射撃・格闘の技能ポイントの差による修正値により決定する(射撃と格闘の技能ポイントが近いほど高くなる)。今作ではシンクロ率の上限が1000%を超えるので上げ続ければラスボスですら一撃で葬り去る攻撃力を得ることが出来る。
動画投稿サイト等における検証であまりにシンクロ率を上げすぎると与ダメージがオーバーフローして10(初号機の場合、おおよそ7000%超時点で無改造でもカウンターソードとマゴロクで発生する)になってしまう事が判明している。
- 気力補正値 = (シンクロ率 - 50) / 5
第3次α編集
気力、命中率、回避率、A.T.フィールドの効果に対して補正がかかる。出撃時のシンクロ率はパイロットLvと各パイロット固有の初期値を合わせたもの。パイロット固有の初期値はシンジが最も高く、レイが最も低い。今作では上限値が他のパラメータと同じく400%に固定されαのような運用は出来なくなった。
- 命中、回避、気力補正値 = (シンクロ率 - 20) ÷ 4
シンクロ率 | A.T.フィールド補正値 |
---|---|
~50% | なし |
51~55% | +100 |
56~60% | +200 |
61~65% | +300 |
66~70% | +400 |
71~75% | +500 |
76~80% | +600 |
81~85% | +700 |
86~90% | +800 |
91~95% | +900 |
96~% | +1000 |
MX編集
命中率・回避率に対して補正がかかる。本作におけるシンクロ率の効果は微々たるもの。出撃時のシンクロ率はパイロットのLvによって決定する。
シンクロ率 | 補正値 |
---|---|
25%以下 | -5 |
26~99% | (シンクロ率 ÷ 5) - 10 |
100%以上 | 10 |
L編集
気力補正、命中率、回避率、A.T.フィールドの効果に対して補正がかかる。出撃時のシンクロ率はパイロットLvの10の位と各パイロット固有の初期値を合わせたもの。パイロット固有の初期値はシンジが最も高く、レイが最も低い。
- 命中、回避、気力補正値 = (シンクロ率 - 20) ÷ 4
シンクロ率 | A.T.フィールド補正値 |
---|---|
~50% | なし |
51~55% | +100 |
56~60% | +200 |
61~65% | +300 |
66~70% | +400 |
71~75% | +500 |
76~80% | +600 |
81~85% | +700 |
86~90% | +800 |
91~95% | +900 |
96~% | +1000 |
第3次Z編集
気力補正、命中率、回避率、A.T.フィールドの効果に対して補正がかかる。出撃時のシンクロ率はパイロットLvの10の位と各パイロット固有の初期値を合わせたもの。パイロット固有の初期値はシンジが最も高く、レイが最も低い。
- 命中、回避、気力補正値 = (シンクロ率 - 20) ÷ 4
シンクロ率 | A.T.フィールド補正値 |
---|---|
~50% | なし |
51~55% | +100 |
56~60% | +200 |
61~65% | +300 |
66~70% | +400 |
71~75% | +500 |
76~80% | +600 |
81~85% | +700 |
86~90% | +800 |
91~95% | +900 |
96~% | +1000 |