「シュンパティア」の版間の差分
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− | + | ファースト・コンタクトを行った者にしか反応せず、他の者には扱えないという特徴を持つ。全部で3基が存在し、「シュンパティア01」は[[クリアーナ・リムスカヤ|リム(クリス)]]、「02」は[[フェリオ・ラドクリフ|フェリオ]]、「03」は[[ジョシュア・ラドクリフ|ジョッシュ]]にそれぞれ対応している。リ・テクの機動兵器に搭載されているが、機構の取り外しは楽で、作戦に応じて[[フォルテギガス]]との選択出撃も容易。ただし機体のコントロールに密接に関わっているため、シュンパティアを介しないような設定の変更にはかなりの時間が掛かり、[[グラキエース]]や[[ウェントス]]との共振を防ぐためには応急処置で機体のシステムそのものをダウンさせるような対策しか取れなかった。 | |
− | + | 先史文明の遺産である点は共通だが、こちらでは元々“鍵”と呼ばれるオリジナルが存在し、シュンパティアはそのデッドコピーである。オリジナルは[[クロスゲート・パラダイム・システム|クロスゲート]]を開く力を持ち、触れた者に知識を与えるが、代償としてその魂を蝕み、[[メリオルエッセ]]へと変えてしまう。また、本来の機能は糧となる知的生命体の心の在り様を調べるためのものであり、言ってみれば「破滅の王」の糧と器を見出すためのブービートラップ。 | |
− | + | クリスはシュンパティアに触れたためにメリオルエッセ化が発生し、「リアナ」という別の魂を持ってしまった。彼女が好戦的なのはメリオルエッセに近いためらしい。このため、同じくシステム搭載機を駆るジョッシュも存在の変質が始まっており、いずれはメリオルエッセと化してしまうことが示唆されている。 | |
− | + | フェリオは完全に乗っ取られてしまっているが、これは[[ユーゼス・ゴッツォ|ユーゼス]]が「改良策」と称してシュンパティアに組み込ませた[[T-LINKシステム|カルケリア・パルス・ティルゲム]]のテクノロジーによるもの(平たく言えば、『第2次OG』においてフェリオが破滅の王に乗っ取られたのもユーゼスが仕組んだことである)。このため、シュンパティアに残されていたオリジナルの機能が励起され、「破滅の王」本体に直接接触してしまったがゆえにその人格を乗っ取られ、魂を消されてしまった。 | |
ただ、このシステムには「人の想いを繋げ、束ね、破滅に打ち勝つための力と成すシステム」という別の側面があり、決戦に際して[[イルイ・ガンエデン]]の導きによってその力が発揮されることになる。 | ただ、このシステムには「人の想いを繋げ、束ね、破滅に打ち勝つための力と成すシステム」という別の側面があり、決戦に際して[[イルイ・ガンエデン]]の導きによってその力が発揮されることになる。 | ||
− | + | 『[[OGMD]]』では[[サイトロン|サイトロン・システム]]を基に複製したものである事が判明する。 | |
=== “鍵” === | === “鍵” === | ||
オリジナルである“鍵”の正体は未だに不明。ただし、“鍵”そのものは正体が明かされなかっただけで、'''本編開始以前にフェリオが発見している'''(実際に使用したのは解析が出来たシュンパティアであったが)。 | オリジナルである“鍵”の正体は未だに不明。ただし、“鍵”そのものは正体が明かされなかっただけで、'''本編開始以前にフェリオが発見している'''(実際に使用したのは解析が出来たシュンパティアであったが)。 | ||
− | + | ペルフェクティオは「“鍵”に触れた者は、その知識と引き換えに破滅の導き手となる」という言葉を残している。また、『鍵』によってファブラ・フォレースに干渉する事が出来るようで、デッドコピーのシュンパティアも同様の機能を備えている模様。OGシリーズでジョッシュは自身のシュンパティアの機能によってペルフェクティオ本体の出現を防ごうとした(この時はウェントスが代わりになったが、ウェントスの発言内容からするとジョッシュでも封印は出来たと思われる)。 | |
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− | + | [[グランティード]]のサイトロン・システムには地球でのルイーナとの戦いの際、相手のシステムに対抗するため入手した「鍵」を改良したシステムが組み込まれており、それを模倣したのがシュンパティアである。 | |
== 登場作品 == | == 登場作品 == | ||
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:本作では[[サイトロン]]との類似性が指摘されており、簡易コピーではないかと推測もされた。後にサイトロン・システムの複製品である事が言及される。なお、フューリー側はベルゼルートと同じくシュンパティアの事を「紛い物」と断言するのはこの事実を知っているが故である。 | :本作では[[サイトロン]]との類似性が指摘されており、簡易コピーではないかと推測もされた。後にサイトロン・システムの複製品である事が言及される。なお、フューリー側はベルゼルートと同じくシュンパティアの事を「紛い物」と断言するのはこの事実を知っているが故である。 | ||
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:主人格はクリス。リアナの方はシュンパティアに触れたことで現れたメリオルエッセとしての魂。 | :主人格はクリス。リアナの方はシュンパティアに触れたことで現れたメリオルエッセとしての魂。 | ||
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− | : | + | :システム搭載機を駆る。『D』では何事もなかったが、OGシリーズでは乗り続けるとメリオルエッセと化すことが示唆されている。ただし、ジョッシュのメリオルエッセ化は『D』でもさり気なく触れられている(ラキと同調した結果、ジョッシュに「死と破壊を望む衝動」が生じている)。 |
;[[フェリオ・ラドクリフ]] | ;[[フェリオ・ラドクリフ]] | ||
:システムに触れた際、門の向こうから引き込まれた「破滅の王」に乗っ取られてしまった。 | :システムに触れた際、門の向こうから引き込まれた「破滅の王」に乗っ取られてしまった。 | ||
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;[[ファートゥム]] | ;[[ファートゥム]] | ||
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+ | ;[[スフィア]] | ||
+ | :「特定の精神状態に反応する機関」「使い続けると精神面に影響が出る」「周囲の念=人の意志の媒体となる」「時空間への干渉が出来る」などシステムとしての面で類似した要素が多い。 | ||
+ | :OGシリーズの設定ではシュンパティアのオリジナルである[[サイトロン]]・システムの方に「搭乗者の精神状態がマシンに反映される」という[[スフィア搭載機]]じみた特徴が追加されている。 | ||
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2018年12月11日 (火) 17:46時点における最新版
シュンパティア(sympathia)『スーパーロボット大戦D』で初登場したシステム。ラテン語で「共感」を意味する。
概要編集
リ・テクノロジストとルイーナの機体に組み込まれており、一種の精神感応機能を持つ。このため、搭載機には適合した人間しか乗ることが出来ない。
また、ある種の波長が合うことにより、搭載機のパイロット同士がテレパシーに近い精神共鳴を起こすこともある。
一体何者が、いつ、何のために作ったのかは定かではないが、ジョッシュによれば、かつてファブラ・フォレースから現れてしまった最初のもの(「破滅の王」)から星を守るために造り出されたのではないか、とのこと。
OGシリーズ編集
『第2次OG』で登場。特性はそのままだが設定が追加されている。
ファースト・コンタクトを行った者にしか反応せず、他の者には扱えないという特徴を持つ。全部で3基が存在し、「シュンパティア01」はリム(クリス)、「02」はフェリオ、「03」はジョッシュにそれぞれ対応している。リ・テクの機動兵器に搭載されているが、機構の取り外しは楽で、作戦に応じてフォルテギガスとの選択出撃も容易。ただし機体のコントロールに密接に関わっているため、シュンパティアを介しないような設定の変更にはかなりの時間が掛かり、グラキエースやウェントスとの共振を防ぐためには応急処置で機体のシステムそのものをダウンさせるような対策しか取れなかった。
先史文明の遺産である点は共通だが、こちらでは元々“鍵”と呼ばれるオリジナルが存在し、シュンパティアはそのデッドコピーである。オリジナルはクロスゲートを開く力を持ち、触れた者に知識を与えるが、代償としてその魂を蝕み、メリオルエッセへと変えてしまう。また、本来の機能は糧となる知的生命体の心の在り様を調べるためのものであり、言ってみれば「破滅の王」の糧と器を見出すためのブービートラップ。
クリスはシュンパティアに触れたためにメリオルエッセ化が発生し、「リアナ」という別の魂を持ってしまった。彼女が好戦的なのはメリオルエッセに近いためらしい。このため、同じくシステム搭載機を駆るジョッシュも存在の変質が始まっており、いずれはメリオルエッセと化してしまうことが示唆されている。
フェリオは完全に乗っ取られてしまっているが、これはユーゼスが「改良策」と称してシュンパティアに組み込ませたカルケリア・パルス・ティルゲムのテクノロジーによるもの(平たく言えば、『第2次OG』においてフェリオが破滅の王に乗っ取られたのもユーゼスが仕組んだことである)。このため、シュンパティアに残されていたオリジナルの機能が励起され、「破滅の王」本体に直接接触してしまったがゆえにその人格を乗っ取られ、魂を消されてしまった。
ただ、このシステムには「人の想いを繋げ、束ね、破滅に打ち勝つための力と成すシステム」という別の側面があり、決戦に際してイルイ・ガンエデンの導きによってその力が発揮されることになる。
『OGMD』ではサイトロン・システムを基に複製したものである事が判明する。
“鍵”編集
オリジナルである“鍵”の正体は未だに不明。ただし、“鍵”そのものは正体が明かされなかっただけで、本編開始以前にフェリオが発見している(実際に使用したのは解析が出来たシュンパティアであったが)。
ペルフェクティオは「“鍵”に触れた者は、その知識と引き換えに破滅の導き手となる」という言葉を残している。また、『鍵』によってファブラ・フォレースに干渉する事が出来るようで、デッドコピーのシュンパティアも同様の機能を備えている模様。OGシリーズでジョッシュは自身のシュンパティアの機能によってペルフェクティオ本体の出現を防ごうとした(この時はウェントスが代わりになったが、ウェントスの発言内容からするとジョッシュでも封印は出来たと思われる)。
グランティードのサイトロン・システムには地球でのルイーナとの戦いの際、相手のシステムに対抗するため入手した「鍵」を改良したシステムが組み込まれており、それを模倣したのがシュンパティアである。
登場作品編集
携帯機シリーズ編集
- スーパーロボット大戦D
- リ・テク製メカに操作系の補助として搭載されている。
OGシリーズ編集
- 第2次スーパーロボット大戦OG
- 『D』と同様、マシンのMMIとして使用されている。
- スーパーロボット大戦OG ムーン・デュエラーズ
- 本作ではサイトロンとの類似性が指摘されており、簡易コピーではないかと推測もされた。後にサイトロン・システムの複製品である事が言及される。なお、フューリー側はベルゼルートと同じくシュンパティアの事を「紛い物」と断言するのはこの事実を知っているが故である。
関連人物編集
- クリアーナ・リムスカヤ
- 主人格はクリス。リアナの方はシュンパティアに触れたことで現れたメリオルエッセとしての魂。
- ジョシュア・ラドクリフ
- システム搭載機を駆る。『D』では何事もなかったが、OGシリーズでは乗り続けるとメリオルエッセと化すことが示唆されている。ただし、ジョッシュのメリオルエッセ化は『D』でもさり気なく触れられている(ラキと同調した結果、ジョッシュに「死と破壊を望む衝動」が生じている)。
- フェリオ・ラドクリフ
- システムに触れた際、門の向こうから引き込まれた「破滅の王」に乗っ取られてしまった。
- ユーゼス・ゴッツォ
- カルケリア・パルス・ティルゲムの技術を元にフェリオへシュンパティアの改良策を授ける。間接的にペルフェクティオが出現するきっかけを作った。