「真ドラゴン」の版間の差分

 
(40人の利用者による、間の111版が非表示)
1行目: 1行目:
== 真ドラゴン(Shin Dragon) ==
+
{{登場メカ概要
*[[登場作品]]:[[真ゲッターロボ 世界最後の日]]
+
| 外国語表記 = [[外国語表記::Shin Dragon]]
*分類:対[[ゲッター線]]用兵器
+
| 登場作品 = [[ゲッターロボシリーズ]]
*全高:6000 m(推定)
+
*{{登場作品 (メカ)|真ゲッターロボ 世界最後の日}}
<!-- *重量:不定 -->
+
| 初登場SRW = {{初登場SRW (メカ)|スーパーロボット大戦D}}
*動力:ゲッター炉心
+
| SRWでの分類 = [[機体]]<br/>[[母艦]]
*エネルギー:[[ゲッター線]]
+
}}
*装甲材質:ゲッター合金(ゲッターエネルギーの容量で自在に変化)
 
*開発者:[[早乙女博士 (OVA)|早乙女博士]]
 
*主なパイロット
 
**[[ゴウ]]【真ドラゴン】
 
**[[ケイ]]【[[真ライガー]]】
 
**[[ガイ]]【[[真ポセイドン]]】
 
  
[[早乙女博士 (OVA)|早乙女博士]]が地球環境を回復させるため開発した[[ゲッターロボ (兵器)|ゲッターロボ]]
+
{{登場メカ概要
 +
| タイトル = スペック
 +
| 分類 = [[ゲッターロボ (兵器)|対ゲッター線用兵器]]
 +
| 機種 = [[真ゲッタードラゴン]]
 +
| 全長 = 6000 m(推定)
 +
| 動力 = [[動力::ゲッター炉心]]
 +
| エネルギー = [[エネルギー::ゲッター線]]
 +
| 装甲材質 = [[装甲材質::ゲッター合金]]
 +
| 前形態 = [[真ドラゴン (第2形態)]]
 +
| 変形形態 = [[真ライガー]]<br />[[真ポセイドン]]
 +
| 乗員人数 = 3名(號のみでも操作可能)
 +
| パイロット =
 +
;【メイン】
 +
:[[パイロット::號]]
 +
;【サブ】
 +
:[[パイロット::渓]]
 +
:[[パイロット::凱]]
 +
}}
 +
'''真ドラゴン'''は『[[真ゲッターロボ 世界最後の日]]』の[[登場メカ]]であり、同作の主役メカの一つの一形態。
  
[[量産型ゲッタードラゴン|量産型のゲッターロボG]]の数百機の[[ゲットマシン]]が合体融合、巨大なゲッターロボへと変化した。主は[[ゴウ|號]]。原作では3形態が登場するので、それぞれ解説する。
+
== 概要 ==
 +
'''[[真ゲッタードラゴン]]'''最終形態のドラゴン形態。
  
=== 第1形態 ===
+
その姿は原作漫画版『[[ゲッターロボG]]』に登場したアトランティスの龍型最終兵器「ウザーラ」の人型の部分を、アレンジしたゲッタードラゴンの上半身に挿げ替えた形状となっている。
この形態では「頭部」に[[ゲッターロボ (兵器)|ゲッターロボ]]の名残が見られるが、地形と一体化した動く人形同然の状態であり、これが「ロボット」と看做せるかは不明。
 
  
覚醒直後の[[ゴウ|]]の号令に反応して放ったゲッタービームは、荒れ果てていた[[早乙女研究所]]の周辺一帯を瞬時にジャングルに創り変え、[[インベーダー]]を恐竜に酷似する姿に変貌させた。
+
=== 劇中での様相 ===
 +
真ドラゴンを失った後に宇宙に逃れた[[コーウェン]]と[[スティンガー (ゲッターロボ)|スティンガー]]は、[[木星]]に赴き、それをゲッター太陽化させて地球人類に反抗する。その結果訪れた[[]]の危機に際し、生命機能を失っていたはずの[[]]が反応、卵の状態に還元されていた真ドラゴンを覚醒させ、最終形態へと進化を遂げた。
  
本格的な活動前に国連軍の[[ICBM]]の直撃を受けて、[[地球]]全域で[[ゲッター線]]汚染が発生。主を失った真ドラゴンは様々な地域を彷徨いながら、空間転移を繰り返していた。[[神隼人 (OVA)|神隼人]]は危険と見なして真ドラゴンを追い、一度はその位置を突きとめて解体を試みるも、突如姿を現した[[早乙女博士]]の妨害によって解体は失敗。その後は再び行方を眩ました。
+
その圧倒的攻撃力で、地球に向けて飛来中であった木星の衛星[[ガニメデ]]を一撃で破壊。その後渓と[[]]の乗るBT-23を吸収する形で内部に収納。更にワームホールによる空間転移で[[真ゲッターロボ (ロボット)|真ゲッターロボ]]と共に木星への奇襲を敢行し、木星に巣食う[[インベーダー]]に立ち向かった。既に木星そのものに寄生を果たしていたコーウェンとスティンガーの圧倒的な力に追い込まれるも、真ドラゴンと[[真ゲッター1]]の力を合わせ放った「ファイナルゲッタートマホーク」により、木星の衛星ごとコーウェンらを殲滅することに成功した。
  
尚、[[ゴウ|]][[ケイ|]]が真ドラゴン内部で精神接触を果たしているが、これが何を意味していたのかは不明。
+
だが、惑星の数十倍にも及ぶ次元断層が出現した事で[[太陽系]]の危機を察し、[[真・ゲッター1|真ゲッターロボ]]は炉心を真ドラゴンとリンク、真ドラゴンの最終兵器「シャインスパーク」にて次元断層内部に突入、内部から断層を消滅させる。その次元が交錯する空間において、真ドラゴンすら遥かに超える巨大なゲッターとその敵対者との戦争を目撃した[[流竜馬 (OVA)|竜馬]]達は未来永劫の戦いの渦に飛び込み、號達に[[地球]]の未来を託した。真ドラゴンは號達と共に元の世界に帰還し、エネルギーを使い果たし活動を停止した。<ref>…ここで物語が終わってしまうため、'''どうやって地球に帰るのかは不明である'''。</ref>
  
この形態の頭部はゲッタードラゴンの頭部に棘や髭が生えたような異様なもので、既存の機体だと[[ゲッターエンペラー|ゲッター聖ドラゴン]]に似ている。
+
== 登場作品と操縦者 ==
また脚部はなく、地面に直接接続し、地中をもぐって移動する。
+
その巨大なサイズと、BT-23を吸収した描写からか、[[Zシリーズ]]やVXT三部作、『X-Ω』では'''[[母艦]]として扱われる'''
 
 
=== 第2形態 ===
 
第2形態では卵の状態([[恐竜帝国]]の[[マシーンランド]]と同じ形)で眠っていたが、[[コーウェン]]らに占拠され、[[インベーダー]]の尖兵「'''[[真ドラゴン (第2形態)|邪真ドラゴン]]'''」へと変化。
 
 
 
太平洋上の火山島での戦闘で破れ、本来の主である[[ゴウ|號]]の手に戻り、[[地球]]中の[[ゲッター線]]を吸収することでゲッター線汚染された環境を回復した。しかし、この時吸収したゲッター線を宇宙に向けて放ったことで「篝火」としてコーウェンらに利用されてしまい、インベーダーを太陽系に集結させてしまう。さらに真ドラゴンは卵の状態に還元され活動を停止。[[ゴウ|號]]は真ドラゴンの活動停止と同時に生命を絶たれることとなってしまう。
 
 
 
=== 第3形態(最終形態) ===
 
真ドラゴンを失った後宇宙に逃れた[[コーウェン]]と[[スティンガー (ゲッターロボ)|スティンガー]]らは、[[木星]]に赴き、それをゲッター太陽化させて地球人類に反抗する。
 
 
 
その結果訪れた[[ケイ|渓]]の危機に際し、生命機能を失っていたはずの[[ゴウ|號]]が反応、卵の状態に還元されていた真ドラゴンを覚醒させ、最終形態へと進化を遂げた。その姿は原作漫画版『[[ゲッターロボG]]』に登場したアトランティスの龍型最終兵器「ウザーラ」に、アレンジしたゲッタードラゴンの上半身を乗せた形状となっている。
 
 
 
その圧倒的攻撃力で、地球に向けて飛来中であった[[木星]]の衛星[[ガニメデ]]を一撃で破壊。その後ケイとガイの乗るBT-23を吸収する形で内部に収納。更にワームホールによる空間転移で[[真ゲッターロボ]]と共に[[木星]]への奇襲を敢行し、木星に巣食う[[インベーダー]]に立ち向かった。既に木星そのものに寄生を果たしていた[[コーウェン]]と[[スティンガー (ゲッターロボ)|スティンガー]]の圧倒的な力に追い込まれるも、真ドラゴンと[[真ゲッターロボ]]の力を合わせ放った「ファイナルゲッタートマホーク」により、[[木星]]の衛星ごと[[コーウェン]]らを殲滅することに成功した。
 
 
 
だが、惑星の数十倍にも及ぶ次元断層が出現した事で[[太陽系]]の危機を察し、[[真・ゲッター1|真ゲッターロボ]]は炉心を真ドラゴンとリンク、真ドラゴンの最終兵器「シャインスパーク」にて次元断層内部に突入、内部から断層を消滅させる。その次元が交錯する空間において、真ドラゴンすら遥かに超える巨大なゲッターとその敵対者との戦争を目撃した[[流竜馬 (OVA)|竜馬]]達は未来永劫の戦いの渦に飛び込み、[[ゴウ|號]]達に[[地球]]の未来を託した。真ドラゴンは[[ゴウ|號]]達と共に元の世界に帰還し、エネルギーを使い果たし活動を停止した。
 
  
== 登場作品と操縦者 ==
 
 
=== [[Zシリーズ]] ===
 
=== [[Zシリーズ]] ===
;[[第2次スーパーロボット大戦Z破界篇]]
+
;{{参戦作品 (メカ)|第2次スーパーロボット大戦Z再世篇}}
:本作及び再世篇では対インベーダー用の最終兵器という設定。第1形態が登場。本来武装の無い形態なのだが、普通に戦闘する。攻撃の度早乙女博士が出てくるが、あくまでもパイロットは自律回路。ちなみにどうあがいても早乙女研究所からどかせることは不可能なため、一気にケリをつけよう。
 
;[[第2次スーパーロボット大戦Z再世篇]]
 
 
:最終形態は「'''真ゲッタードラゴン'''」名義(渓が「真ドラゴンではなく真ゲッタードラゴン」と発言している)。[[真ライガー]]・[[真ポセイドン]]は武器扱いで、シャインスパークは合体攻撃となった。今回のサイズは味方ユニットでは3機目の3L。
 
:最終形態は「'''真ゲッタードラゴン'''」名義(渓が「真ドラゴンではなく真ゲッタードラゴン」と発言している)。[[真ライガー]]・[[真ポセイドン]]は武器扱いで、シャインスパークは合体攻撃となった。今回のサイズは味方ユニットでは3機目の3L。
:本作では'''戦艦扱いで搭載も可能'''。原作の描写を見れば当然なのだが、搭載した機体が[[ゲッター線]]によって変な進化をしてしまわないか心配である([[ スーパーロボット大戦F完結編|別作品]]ではあるが、[[マジンカイザー|ゲッター線を浴びた事で進化した機体]]もあるので)。実際、撃墜されるとゲッター線汚染間違い無しといったアニメーションが……。ちなみにフル改造ボーナスが「毎ターン隣接している味方機のENが50回復」と非常に有用なため、燃費の悪いスーパーロボットにとってはかなりありがたい。ソルグラヴィオンと合わせれば、隣接機体はかなりの燃費向上が見込める。また、なんと[[タワー]]から改造引継ぎが発生する。戦艦枠の引継ぎという意味では納得がいくが。地形適応は何と'''空・陸・海'''。と言っても號の地形適応のせいで空以外では戦闘しにくい(海で戦う機会は無いが、ゼロレクイエムルートでは1話だけ空で戦う機会がある)。また性能もサイズ3Lのおかげで火力は高いが、サイズのせいでまず回避は不可能。
+
:SRWでは初めて母艦機能を有する作品。搭載した機体が[[ゲッター線]]によって変な進化をしてしまわないか心配である([[スーパーロボット大戦F完結編|別作品]]ではあるが、[[マジンカイザー|ゲッター線を浴びた事で進化した機体]]もあるので)。実際、撃墜されるとゲッター線汚染間違い無しといったアニメーションが……。
:ちなみにプロローグで登場する第一形態は何と移動してくる(移動力1だが)。
+
:フル改造ボーナスが「毎ターン隣接している味方機のENが50回復」と非常に有用なため、燃費の悪いスーパーロボットにとってはかなりありがたい。ソルグラヴィオンと合わせれば、隣接機体はかなりの燃費向上が見込める。また、なんと[[タワー]]から改造引継ぎが発生する。戦艦枠の引継ぎという意味では納得がいくが。地形適応は何と'''空・陸・海'''。と言っても號の地形適応のせいで空以外では戦闘しにくい(海で戦う機会は無いが、ゼロレクイエムルートでは1話だけ空で戦う機会がある)。サイズのおかげで火力は高いが、回避はまず不可能。
;[[第3次スーパーロボット大戦Z時獄篇]]
+
;{{参戦作品 (メカ)|第3次スーパーロボット大戦Z時獄篇}}
:再世戦争の後は封印されていたが、[[エタニティ・フラット]]の危機や[[ジェミニス]]を始めとする数々の危機を前に再覚醒が進められ、45話「暗黒の神ミケーネ」でようやく再起動して参戦。登場するなりマジンガーを覚醒させるべくゲッタービームをブチかましている。
+
:再世戦争の後は封印されていたが、[[エタニティ・フラット]]の危機や[[ジェミニス]]を始めとする数々の危機を前に再覚醒が進められ、第45話「暗黒の神ミケーネ」でようやく再起動して参戦。登場するなりマジンガーを覚醒させるべくゲッタービームをブチかましている。
 
:武器の演出が色々と変わったが基本性能は変わらず、再世篇と同じ感覚で運用できる。ただし今回はシャインスパークはなし。サイズ差補正のおかげで火力が凄いことになっている。
 
:武器の演出が色々と変わったが基本性能は変わらず、再世篇と同じ感覚で運用できる。ただし今回はシャインスパークはなし。サイズ差補正のおかげで火力が凄いことになっている。
;[[第3次スーパーロボット大戦Z天獄篇]]
+
;{{参戦作品 (メカ)|第3次スーパーロボット大戦Z天獄篇}}
 
:中盤真ゲッターと共に参入する。機体性能に大きな変化はないが、パーツスロット数が2に増えている。終盤に差し掛かる辺りで真シャインスパークが使用可能になる。
 
:中盤真ゲッターと共に参入する。機体性能に大きな変化はないが、パーツスロット数が2に増えている。終盤に差し掛かる辺りで真シャインスパークが使用可能になる。
 +
:ちなみに、今回は再世篇や時獄篇とは違い([[残されの海]]ルートで)水中戦も有り得るため、海適応の高さを活かせなくもない。
  
 
=== 携帯機シリーズ ===
 
=== 携帯機シリーズ ===
;[[スーパーロボット大戦D]]
+
;{{参戦作品 (メカ)|スーパーロボット大戦D}}
:初登場作品。第一形態はイベントのみで地形扱い。序盤は第二形態の通称「邪真ドラゴン」が敵として登場。中盤のインベーダーとの決戦ステージ「ジュピター・ミラージュ」では一時的に最終形態が使用可能となるが、この戦闘で故障して使用不可となる。終盤の「反乱惑星の対決!」あるいは「禁断惑星のシビル」から正式に使用可能に。
+
:初登場作品。中盤のインベーダーとの決戦ステージ「ジュピター・ミラージュ」では一時的に最終形態が使用可能となるが、この戦闘で故障して使用不可となる。終盤の「反乱惑星の対決!」あるいは「禁断惑星のシビル」から正式に使用可能に。
:肝心の性能だが、防御面は真ゲッターと同程度の性能しかなく、驚くほど脆い。その上原作設定で[[オープンゲット]]が無いため、回避面では[[真・ゲッター1|真ゲッター]]に劣る。が、一応'''宇宙S'''という利点はある。攻撃力も数字上は文句なしだが、チェンジアタック以外は陸(と参戦時には意味のない海)の地形適応が悪く、相手によっては思ったほどの威力は出ない。ちなみに、他2形態は全武装が全地形Aである。パイロットについては、[[マップ兵器]]を使用する場合は[[覚醒]]、[[幸運]]を自力で使える竜馬チームの方が相性がいい。ボス戦は真ドラゴン、雑魚は真ライガー、援護は[[真ポセイドン]]で戦うといいだろう。
+
:肝心の性能だが、防御面は真ゲッターと同程度の性能しかなく、驚くほど脆い。その上原作設定で[[オープンゲット]]が無いため、回避面では[[真ゲッター1|真ゲッター]]に劣る。が、一応'''宇宙S'''という利点はある。攻撃力も数字上は文句なしだが、チェンジアタック以外は陸(と参戦時には意味のない海)の地形適応が悪く、相手によっては思ったほどの威力は出ない。ちなみに、他2形態は全武装が全地形Aである。両形態が長距離武器を持つのに対し、[[マップ兵器]]を除けば最長射程が3と短いのも難点。パイロットについては、マップ兵器を使用する場合は[[覚醒]]、[[幸運]]を自力で使える竜馬チームの方が相性がいい。ボス戦は真ドラゴン、雑魚は真ライガー、援護は[[真ポセイドン]]で戦うといいだろう。
 
:なお、この([[バトル7]]でも物理的には搭載できない)巨体だがゲームのシステム上'''戦艦への搭載は可能'''。'''地上で戦っても問題無いのか'''(シャインスパークとかFGトマホークなどは特に)に関しては明確にはされていないが、'''修復の際にデチューンして解決した'''ものと思われる。(ゲーム中ではスポット参戦時に「'''地球では使えない'''」と言われ、入手時には「敷島博士が真ドラゴンを'''使えるようにした'''」とだけ語られる)。
 
:なお、この([[バトル7]]でも物理的には搭載できない)巨体だがゲームのシステム上'''戦艦への搭載は可能'''。'''地上で戦っても問題無いのか'''(シャインスパークとかFGトマホークなどは特に)に関しては明確にはされていないが、'''修復の際にデチューンして解決した'''ものと思われる。(ゲーム中ではスポット参戦時に「'''地球では使えない'''」と言われ、入手時には「敷島博士が真ドラゴンを'''使えるようにした'''」とだけ語られる)。
 +
:さらに、終盤「クライシス・ポイント」の後半マップでは[[美保美穂|美穂]]から'''バトル7やタワーが出撃できないと説明されているのにも関わらず、前述の二隻以上に巨大な真ドラゴンは普通に出撃できる'''。
 +
 +
=== VXT三部作 ===
 +
;{{参戦作品 (メカ)|スーパーロボット大戦V}}
 +
:'''真ゲッタードラゴン'''表記で登場。初登場は第40話。
 +
:初登場時には[[エンブリヲ]]に利用された(フリをしている)[[早乙女博士 (OVA)|早乙女博士]]に奪取されて、[[イスカンダル]]への出航直前の[[地球艦隊・天駆]]の前に敵として立ちはだかるという驚愕の展開に。エンブリヲが狙ってきたのは[[アウラ]]が開放されたため、新たな[[マナ]]の供給元を求めた事が大きい。敵対している間は未完成なせいか'''ブーメランとビームしかない'''。その代わりに、おそらく剣造による改修という流れを反映して'''一品物の[[超合金ニューZ]]を持っている'''ため、低燃費と毎ターンENが10%回復が合わさってEN切れを狙うのは不可能。
 +
:その戦闘中に早乙女博士の手によって完成し、エンブリヲの目を盗んで乗り込んだ號・渓・凱をそのままパイロットにして参戦する。
 +
:今回はチェンジ・真ライガーの弾数が8に、チェンジ・真ポセイドンがEN消費武装(消費EN20)に変更され継戦力が改善されている。ただしブーメランの射程は1~2のまま。
 +
:Zシリーズと同様に非常に強力なアタッカーなのだが、今回は[[ヤマト|純粋に戦艦として使いやすい正統派の艦]]、[[プトレマイオス2改|消費型強化パーツを遠くまで投げられる艦]]、[[ナデシコC|正統派にプラスして多機能な艦]]、[[トゥアハー・デ・ダナン|艦長のエー]][[ラー・カイラム|スボーナスによる広域補]][[エターナル|助が優秀な艦]]、[[ガランシェール|艦長の精神コマンドによる補助が優秀な艦]]など、魅力的な戦艦が多く、出撃枠争いが厳しい。
 +
;{{参戦作品 (メカ)|スーパーロボット大戦T}}
 +
:[[真ゲッタードラゴン (大決戦)|大決戦版真ゲッタードラゴン]]の登場が公表された為、登場が危ぶまれていたが無事参戦。
 +
:ただし、なんと'''いきなり最終形態かつこの形態では敵限定'''である。その為ライガーやポセイドンに変形する事はなく、[[マップ兵器]]も無いが、'''[[超合金Z]]を持っているため'''『V』同様にEN切れを狙うのは不可能。
 +
:直接戦闘するのは第40話のみ。早乙女博士が乗ってくる。ここで撃墜する事で大決戦版に姿を変えて味方参入する。
  
 
=== 単独作品 ===
 
=== 単独作品 ===
;[[スーパーロボット大戦Card Chronicle]]
+
;{{参戦作品 (メカ)|スーパーロボット大戦Card Chronicle}}
 
:味方ユニットとして登場。
 
:味方ユニットとして登場。
 +
;{{参戦作品 (メカ)|スーパーロボット大戦X-Ω}}
 +
:2019年3月より[Ω]戦艦ユニットとして実装。本作では「真ドラゴン」名義。
 +
:[[真ゲッタードラゴン (大決戦)|真ゲッタードラゴン]]のユニットシナリオでは、無数の[[量産型ゲッタードラゴン|ゲッターG]]が[[真ドラゴン (第1形態)]]ではなくこの形態に合体している。
 +
;{{参戦作品 (メカ)|スーパーロボット大戦30}}
 +
:今回は'''真ドラゴン(真化態)'''名義。[[真ゲッタードラゴン (大決戦)|大決戦版]]との差別化を意識したものと思われる。Tのものと比べると、わずかだがグラフィックが修正されている。
 +
:本作でも無数の量産型ゲッターGが合体して誕生しているが、號によって本来のサイズよりも小さく調整されている為、実際に機体サイズも小さくなっている<ref>登場時に[[車弁慶 (OVA)|弁慶]]が「[[真ゲッタードラゴン (大決戦)|真ゲッタードラゴン]]の数倍はある!」と発言する。</ref>他『D』以来の'''通常ユニット'''となっている。
 +
:號が搭乗するが、本作では逆に合体攻撃の相方である真ゲッターが不在の為、真シャインスパークをはじめとする合体攻撃全般が使用不能。最強武器がゲッタービーム止まりなので強烈な火力が溢れる本作においては物足りない。チェンジ・真ポセイドンとゲッタービームの射程も『V』と比べると短くなっている。一方で、ダブルトマホークブーメランの射程が少しだけ伸び、HP回復が追加された為生存性能は上がっている。また全武装がEN消費になったがEN回復(小)止まりなので、使用するならEN回復系の強化パーツを付けたい所。
 +
:カスタムボーナスは母艦向けの能力を持っていた過去作と同一で、自身には寄与しないのが難点だが、2Lサイズと良好な地形適性で恒常火力は十分。ボスキラーよりは燃費を補強し援護攻撃を養成したり範囲が広めなMAP兵器メインの運用に向いた調整となっている。
  
 
== 装備・機能 ==
 
== 装備・機能 ==
 
=== 武装・[[必殺武器]] ===
 
=== 武装・[[必殺武器]] ===
==== 第1形態 ====
+
==== 武装 ====
本来は無武装の機体のため、武装は「第2次Z」オリジナル。
 
;ホーミングゲッタービーム
 
:全身から大量のゲッタービームを放つ。
 
;ゲッタービーム
 
:極太のゲッタービームを放つ。
 
:マップ兵器で範囲が広い。再世篇ではデータとデモこそあるものの使ってこない。
 
;ゲッター軍団総攻撃
 
:全身を構成する[[ゲッタードラゴン]]・[[ゲッターライガー]]・[[ゲッターポセイドン]]を[[分離]]した後、ライガーミサイル・ゲッタービーム・ストロングミサイルの集中攻撃をかける。気力低下効果付き。確かに原作では内部で[[ゲットマシン]]生成はしていたが、'''さすがにあれだけの数には分離していない'''。
 
 
 
==== 最終形態 ====
 
'''武装'''
 
 
;ゲッタービーム(頭部)
 
;ゲッタービーム(頭部)
:額から放つゲッタービーム。通常のドラゴンのゲッタービームと同系列の武器だが、その体型もあってあまり使わない。
+
:額から放つゲッタービーム。通常のドラゴンのゲッタービームと同系列の武器だが、その体型もあってあまり使われず原作でも[[インベーダー (ワーム)|インベーダー]]に丸呑みにされた際に使っただけである。
 
;ゲッタービーム(龍)
 
;ゲッタービーム(龍)
 
:龍の口から放つ超高出力ゲッタービーム。原作ではストナーサンシャインですら破壊できなかった木星の衛星[[ガニメデ]]を一撃で破壊した([[ゲッターエンペラー]]が月をビーム一発で破壊した事のオマージュだろうか?)。
 
:龍の口から放つ超高出力ゲッタービーム。原作ではストナーサンシャインですら破壊できなかった木星の衛星[[ガニメデ]]を一撃で破壊した([[ゲッターエンペラー]]が月をビーム一発で破壊した事のオマージュだろうか?)。
:第2次Z、第3次Zでは単体での最強武器。珍しく射程が長い。
+
:『第2次Z』『第3次Z』『V』では単体での最強武器。これらの作品では戦艦扱いである事からこの武器が戦艦の主砲として扱われたようで、珍しく射程が長い。『X-Ω』では戦艦アクションに採用。
 +
:『30』では威力はそのまま最強武器で、戦艦扱いではなくなった事を反映してかP属性が付いた代わりに'''射程1~3'''と大幅に短くなり、マップ兵器版共々'''消費EN80'''にされている。
 
:;ゲッタービーム([[マップ兵器]]版)
 
:;ゲッタービーム([[マップ兵器]]版)
::広範囲直線型の[[マップ兵器]]版。
+
::広範囲直線型の[[マップ兵器]]版。マップ兵器共通仕様のためかサイズ差補正無視がついているが真ドラゴンは3L(最大サイズ)の為、効果が適用される敵はいない。
 
:
 
:
 +
;ダブルトマホーク
 +
:ドラゴンと同じく肩に収納されたトマホーク。[[ゲッタードラゴン]]のダブルトマホークを大型化したような形状。刀身の部分はひび割れ、あるいは刃こぼれしているかのような禍々しい形状をしている。実は原作ではそのままで使用していない、と言うより真ドラゴンは'''形状の都合でインファイトはほぼ無理'''(下半身のウザーラ部分が大きすぎるため、上半身のドラゴン部分の腕が敵に届かない)。
 +
:『D』ではオリジナルの演出で使用。構えた後高速移動して敵機の前で急停止すると画面が暗転し、真ドラゴン自体は姿を見せずにトマホークの軌道が敵機に襲い掛かり、その後現れた真ドラゴンが離脱していくという形で誤魔化している(ちなみにこの演出自体は'''真ゲッター1のゲッタートマホークとほぼ同じ'''<ref>違いは真ドラゴンはダブルトマホークなので、2回トマホークの軌道が襲い掛かる演出となる。</ref>である)。
 
;シャインスパーク
 
;シャインスパーク
 
:真ドラゴンの最終兵器。[[ゲッタードラゴン]]のものと同じ技だが、ペダルを踏む必要はない(そもそもペダルが無い)。原作では直前の戦闘の影響で出力が上がらないという状態だったため、ファイナルゲッタートマホークの反動で両腕を失った[[真ゲッター1|真ゲッター]]をゲッター炉にして使った。そのため本来は真ドラゴン1機でも使えると思われる。発動すると次元断層を超えてなお、余波で星がつぶれる程の威力がある。
 
:真ドラゴンの最終兵器。[[ゲッタードラゴン]]のものと同じ技だが、ペダルを踏む必要はない(そもそもペダルが無い)。原作では直前の戦闘の影響で出力が上がらないという状態だったため、ファイナルゲッタートマホークの反動で両腕を失った[[真ゲッター1|真ゲッター]]をゲッター炉にして使った。そのため本来は真ドラゴン1機でも使えると思われる。発動すると次元断層を超えてなお、余波で星がつぶれる程の威力がある。
95行目: 106行目:
 
:ちなみに真・シャインスパークではない…のだが、再世篇では「真シャインスパーク」名義の合体攻撃となっており、表記揺れがある。
 
:ちなみに真・シャインスパークではない…のだが、再世篇では「真シャインスパーク」名義の合体攻撃となっており、表記揺れがある。
 
:;シャインスパーク([[マップ兵器]]版)
 
:;シャインスパーク([[マップ兵器]]版)
::広範囲直線型の[[マップ兵器]]版。Dでは[[覚醒]]のある竜馬を乗せた方が有効活用できる。
+
::広範囲直線型の[[マップ兵器]]版。『D』では[[覚醒]]のある竜馬を乗せた方が有効活用できる。
 
:
 
:
;ダブルトマホーク
 
:ドラゴンと同じく肩に収納されたトマホーク。[[ゲッタードラゴン]]のダブルトマホークを大型化したような形状。実は原作ではそのままで使用していない、と言うより真ドラゴンは'''形状の都合でインファイトはほぼ無理'''(下半身のウザーラ部分が大きすぎるため、上半身のドラゴン部分の腕が敵に届かない)。
 
:Dではオリジナルの演出で使用。構えた後相手の上を取り、落下しながら切り裂くというかなり無理な機動を取っている。
 
:;ダブルトマホークブーメラン
 
::その名の如く、トマホークをブーメランにする。初使用時はエネルギーを貯めたトマホークを投擲し、[[真ゲッター1]]のゲッタービームを直撃させる事で[[ゲッター線|ゲッターエネルギー]]を収束させて、ワームホールを発生させた。使用時には號がレバーを握って投擲する。なお、投げつける時の[[ゴウ|號]]の構えは漫画『巨人の星』の「大リーグボール」を彷彿とさせる。
 
::木星での決戦時も使用。この時は2つのトマホークを連結させて投擲した。
 
::第3次Zでは何と'''射程1~2'''。ブーメランと言うにはあまりにも短すぎる射程になっている。
 
  
''''''
+
==== 必殺技 ====
;真ドラゴンチェンジアタック
+
;ダブルトマホークブーメラン
:現状Dのみ採用の、各ゲッターの形態による連続攻撃。そのままの変形演出が厳しいためか、[[真ポセイドン]]以外は画面外で変形する。流れはゲッタートリプルサイクロン→ダブルトマホーク→ゲッタードリル。この作品ではチェンジアタックの〆が3→1→2の順で固定されている。
+
:その名の如く、ダブルトマホークをブーメランにする。初使用時はエネルギーを貯めたトマホークを投擲し、[[真ゲッター1]]のゲッタービームを直撃させる事で[[ゲッター線|ゲッターエネルギー]]を収束させて、ワームホールを発生させた。使用時には號がレバーを握って投擲する。
 +
:なお、投げつける時の號の構えは漫画『巨人の星』の「大リーグボール」を彷彿とさせ、スパロボでも『第3次Z』からカットインで再現された<ref>『時獄篇』のPVではこのアニメーションがPVの最初を飾ったため'''始球式'''とも渾名された。</ref>。
 +
:木星での決戦時も使用。この時は2つのトマホークを連結させて投擲した。
 +
:『第3次Z』『V』では上記のゲッタートマホークの代用扱いのためか、何と'''射程1~2'''。ブーメランと言うにはあまりにも短すぎる射程になっている。『30』では射程が3まで伸びている。
 +
;[[ゲッターチェンジアタック|真ドラゴンチェンジアタック]]
 +
:現状『D』のみ採用の、各ゲッターの形態による連続攻撃。そのままの変形演出が厳しいためか、[[真ポセイドン]]以外は画面外で変形する。流れはゲッタートリプルサイクロン→ダブルトマホーク→ゲッタードリル。この作品ではチェンジアタックの〆が3→1→2の順で固定されている。
 
;チェンジ・真ライガー
 
;チェンジ・真ライガー
:下記のポセイドン共々、再世篇以降に追加された攻撃。ライガーに変形してゲッタードリルで突撃する。バリア貫通効果を持ち合わせ、陸の地形適応も当然S。さすがに第2次Zではドリルミサイルは飛んで行かない。仮に飛んで行ったら、'''格納されている機体は大変なことになりかねない'''……はずが、'''第3次Zでは本当にドリルミサイルになった'''。
+
:下記のポセイドン共々、『第2次Z再世篇』以降に追加された攻撃。バリア貫通効果を持ち合わせ、陸の地形適応は当然S。
 +
:『第2次Z』ではドリルによる直接突撃だが、『第3次Z』以降ではドリルミサイル乱れ撃ちになった。
 
;チェンジ・真ポセイドン
 
;チェンジ・真ポセイドン
:ポセイドンに変形してゲッタートリプルサイクロンを放つ。海の地形適応はS。が、真ドラゴン参戦後に海は無いので意味はない。
+
:ポセイドンに変形してゲッタートリプルサイクロンを放つ。海の地形適応はSだが、真ドラゴン参戦後に海で戦うことは少ないため活用の機会があるタイトルは限られる。
:第3次Zでは攻撃がゲッターエレキに変更。参戦時期が後半に差し掛かる辺りと割合早い上に地上戦が割りと多いため、海適応も生かせる。
+
:『第3次Z』以降では攻撃がゲッターエレキに変更。参戦時期が後半に差し掛かる辺りと割合早い上に地上戦が割りと多いため、海適応も生かせる。『30』では移動後に使える反面'''射程1~2'''と大幅に短くなってしまった。
  
 
=== [[合体攻撃]] ===
 
=== [[合体攻撃]] ===
 
;ファイナルゲッタービーム
 
;ファイナルゲッタービーム
 
:真ドラゴンと[[真ゲッター1]]のゲッタービームを合わせた攻撃。作中では攻撃目的では使用されておらず、木星の核を安定させるために発射した。
 
:真ドラゴンと[[真ゲッター1]]のゲッタービームを合わせた攻撃。作中では攻撃目的では使用されておらず、木星の核を安定させるために発射した。
:Dでは'''同条件ならシャインスパークの方が威力が上(しかもEN消費が同じ)'''。その為基本的には魅せ技である。
+
:『D』では'''同条件ならシャインスパークの方が威力が上(しかもEN消費が同じ)'''。その為基本的には魅せ技である。
 
;ファイナルゲッタートマホーク
 
;ファイナルゲッタートマホーク
 
:[[真ゲッター1]]に真ドラゴンのゲッターエネルギーを集中させ、[[真ゲッター1]]のゲッタートマホークを巨大化。[[木星]]の衛星と巨大化した[[コーウェン&スティンガー]]を一刀両断した(勘違いしがちだが、この時点で木星は両断されていない)。
 
:[[真ゲッター1]]に真ドラゴンのゲッターエネルギーを集中させ、[[真ゲッター1]]のゲッタートマホークを巨大化。[[木星]]の衛星と巨大化した[[コーウェン&スティンガー]]を一刀両断した(勘違いしがちだが、この時点で木星は両断されていない)。
:[[D]]では当然のようにどこでも使える。やはりこちらも[[D]]では'''EN消費・気力制限がシャインスパークより上にも関わらず威力が全く同じ'''と、真ドラゴンから撃つと'''魅せ技にしかならない'''欠点がある…。再世篇では攻撃力が上がり、十分な必殺攻撃として機能する。初期状態では'''ストナーサンシャインよりも威力が低い'''と厳しい性能ではあるが、改造効率がよいため最終的な数値では上を行く。真ドラゴンのビームより威力と射程もあるので射程やENなどでシャインスパークが使えない時などに使うと良い。
+
:『D』では当然のようにどこでも使える。やはりこちらも『D』では'''EN消費・気力制限がシャインスパークより上にも関わらず威力が全く同じ'''と、真ドラゴンから撃つと'''魅せ技にしかならない'''欠点がある…。『第2次Z再世篇』では攻撃力が上がり、十分な必殺攻撃として機能する。
:残念ながら第3次Zでは時獄篇・天獄篇共に使用不可。
+
:残念ながら『第3次Z』、『V』では使用不可。
 
;真シャインスパーク
 
;真シャインスパーク
:上記シャインスパークの合体攻撃版。第3次Zでは天獄篇の終盤に差し掛かる辺りで使用可能になる。
+
:上記シャインスパークの合体攻撃版。『第3次Z』では『天獄篇』の終盤に差し掛かる辺りで使用可能になる。
:天獄篇では何故か真ドラゴンのモーションが元祖ゲッタードラゴンと同じになっている(OVA放映は'''1998年'''。つまり'''平成'''なのだが)。ちなみに、これまで一瞬の登場ばかりだったゲッターエンペラーが、意外と長く登場する。
+
:『天獄篇』、『V』では真ドラゴンのモーションが元祖ゲッタードラゴンと同じになっている。更にこれまで一瞬の登場ばかりだったゲッターエンペラー艦隊の登場シーンの尺が、割と長く取られている。
 +
:ちなみに真ゲッター側のモーションはαシリーズにおけるこの技と同じものである。
  
 
=== [[特殊能力]] ===
 
=== [[特殊能力]] ===
 
;[[変形]]
 
;[[変形]]
:Dのみ。
+
:『D』のみ。[[真ライガー]]、[[真ポセイドン]]に形態を変化させる。
 +
;[[HP回復]](小)
 +
:『[[スーパーロボット大戦30|30]]』で採用。
 
;[[EN回復]](小)
 
;[[EN回復]](小)
:Dのみ。再世篇では隣接する味方機のENを回復する効果が採用された。
+
:『D』『30』で採用。
  
 
=== 移動タイプ ===
 
=== 移動タイプ ===
==== 第1・第2形態 ====
 
;[[陸]]
 
:飛行はできない。第2形態は羽根があるがやはり飛べない。ちなみに移動力は'''1'''。
 
 
==== 最終形態 ====
 
 
;[[空]]・[[宇宙]]
 
;[[空]]・[[宇宙]]
:Dにおいて。[[飛行]]可能。但し、3形態の中で唯一地上に降りられない。
+
:『D』。[[飛行]]可能。但し、3形態の中で唯一地上に降りられない。
 
;[[空]]・[[陸]]・[[海]]・[[宇宙]]
 
;[[空]]・[[陸]]・[[海]]・[[宇宙]]
:第2次Z・第3次Zにおいて。変形がなくなったためなのか'''地上を這える'''。全長6kmの真ドラゴンが地上を駆ける図は極めてシュール(おあつらえ向きに'''ちゃんと地上ステージがある''')。
+
:Zシリーズ及びVXT三部作、『30』。変形がなくなったためなのか'''地上を這える'''。全長6kmの真ドラゴンが地上を駆ける図は極めてシュール(おあつらえ向きに'''ちゃんと地上ステージがある''')。
  
 
=== [[サイズ]] ===
 
=== [[サイズ]] ===
 
;2L(LL)
 
;2L(LL)
:Dではこのサイズ。2Lでは収まらないサイズなのだが、当時のシステムでは止むを得なかったのだろう。
+
:『D』『30』。『D』では当時のシステム上の限界だったと思われる。『30』ではサイズが異なる理由が號からある程度説明されている。
 
;3L
 
;3L
:第2次・第3次Z。自軍では唯一の3L。サイズ差による攻撃力の上昇が著しい。
+
:Zシリーズ及びVXT三部作。自軍では唯一の3L。サイズ差による攻撃力の上昇が著しい。
  
 
=== カスタムボーナス ===
 
=== カスタムボーナス ===
 
;自軍フェイズ開始時に、隣接する味方ユニットのEN50回復
 
;自軍フェイズ開始時に、隣接する味方ユニットのEN50回復
:[[第2次Z再世篇]]
+
:[[第2次Z再世篇]]』。固定値でENを回復でき、母艦として独特の支援が可能。ただ、ただでさえ範囲が狭い上に、同作では総じて速攻で決着をつけやすいため、ターンを跨ぎENを回復する場面があまりないためやや微妙か。
 
;自軍フェイズ開始時に、隣接する味方ユニットのEN40回復
 
;自軍フェイズ開始時に、隣接する味方ユニットのEN40回復
:[[第3次Z]]
+
:[[第3次Z]]』『[[V]]』。回復量が落ち弱体化した。『第3次Z』ではタッグバトルシステムのため最大8機に適用できるので5機以上なら『再世篇』以上になる。
 +
;自軍フェイズの開始時に、周囲4マス以内にいる味方の機体のENを+50する。
 +
:『30』で採用。回復量が『第2次Z再世篇』の数値まで戻り、範囲が拡大した。大幅な上方修正で、支援としては十分な性能を持つ。しかし同作では母艦ではなく通常ユニットであるため、自身の強化に寄与しないのは辛い。
 +
;自軍フェイズの開始時、周囲4マス以内にいる敵対軍勢の機体のENを-100する。
 +
:『30』の敵対時はこちら。原作で[[真ドラゴン (第2形態)|第2形態]]が行った、[[ブラックゲッター]]のゲッター線を吸収した場面を再現したと思われる。
  
== [[BGM|機体BGM]] ==
+
== 機体BGM ==
 
;「HEATS」
 
;「HEATS」
 
:OVAのOP第2テーマソング。
 
:OVAのOP第2テーマソング。
162行目: 174行目:
 
== 関連機体 ==
 
== 関連機体 ==
 
;[[ゲッタードラゴン]]
 
;[[ゲッタードラゴン]]
 +
:
 +
;[[真ゲッタードラゴン (大決戦)]]
 
:
 
:
 
;ウザーラ
 
;ウザーラ
:原作漫画版『ゲッターロボG』に登場したアトランティス文明の機動兵器。真ゲッタードラゴンのモデルとなった機体である。竜の首は(というよりも下半身諸々が)ほぼまんまである。
+
:漫画版『ゲッターロボG』に登場したアトランティス文明の機動兵器で、真ゲッタードラゴンのモデルとなった機体である。竜の首は(というよりも下半身諸々が)真ドラゴンそのもの。SRW未登場。
 +
 
 +
== 脚注 ==
 +
<references />
  
== 余談 ==
 
*SRWシリーズの分家である[[Another Century's Episode 3 THE FINAL]]では'''號に搭乗を拒否された'''結果、本機は最終的にオリジナルキャラクターのベルクトに奪取されて'''[[ラストボス|ラスボス]]として立ちはだかる'''驚きの展開を見せた。かつてのSRWでも『[[新スーパーロボット大戦|新]]』における[[ゴステロ]]の[[デビルガンダムOG]]、『[[スーパーロボット大戦F完結編|F完結編]]』における[[パプテマス・シロッコ|シロッコ]]、または[[シャピロ・キーツ|シャピロ]]搭乗の[[ヴァルシオン]]といった'''別の作品同士のパイロットと機体の組み合わせのラスボス'''は存在したが、真ドラゴンは出典作でラスボスポジションに位置する[[デビルガンダム]]や[[ヴァルシオン]]とは異なり、本来味方(しかも最終的な[[主人公]]機)なので余計に印象深い。
 
**ちなみにこの真ドラゴンはベルクト一人乗りの上、彼は號と違い[[ゲッター線]]に選ばれている訳でもない。そのためドラゴン形態のみで必殺技もゲッタービームのみと、戦闘力は號達の操る原作に比べて大幅に落ちているが、それは設定上の話。ゲッタービームは射角が広くトマホークブーメランは超誘導、尻尾の先からは見覚えの無い弾幕を張りまくったりとラスボスらしい強さを見せる。オマケにその巨体に関らず移動速度が異常で、追いつける機体は一切存在しない。ラスボスであるが故、最後は撃破されて爆散する。
 
 
{{ゲッターロボシリーズ}}
 
{{ゲッターロボシリーズ}}
 
{{DEFAULTSORT:しんとらこん}}
 
{{DEFAULTSORT:しんとらこん}}
 
[[Category:登場メカさ行]]
 
[[Category:登場メカさ行]]
 
[[Category:ゲッターロボシリーズ]]
 
[[Category:ゲッターロボシリーズ]]

2024年5月7日 (火) 01:35時点における最新版

真ドラゴンは『真ゲッターロボ 世界最後の日』の登場メカであり、同作の主役メカの一つの一形態。

真ドラゴン
外国語表記 Shin Dragon
登場作品

ゲッターロボシリーズ

初登場SRW スーパーロボット大戦D
SRWでの分類 機体
母艦
テンプレートを表示
スペック
分類 対ゲッター線用兵器
機種 真ゲッタードラゴン
全長 6000 m(推定)
動力 ゲッター炉心
エネルギー ゲッター線
装甲材質 ゲッター合金
変形形態 真ライガー
真ポセイドン
前形態 真ドラゴン (第2形態)
乗員人数 3名(號のみでも操作可能)
パイロット
【メイン】
【サブ】
テンプレートを表示

概要編集

真ゲッタードラゴン最終形態のドラゴン形態。

その姿は原作漫画版『ゲッターロボG』に登場したアトランティスの龍型最終兵器「ウザーラ」の人型の部分を、アレンジしたゲッタードラゴンの上半身に挿げ替えた形状となっている。

劇中での様相編集

真ドラゴンを失った後に宇宙に逃れたコーウェンスティンガーは、木星に赴き、それをゲッター太陽化させて地球人類に反抗する。その結果訪れたの危機に際し、生命機能を失っていたはずのが反応、卵の状態に還元されていた真ドラゴンを覚醒させ、最終形態へと進化を遂げた。

その圧倒的攻撃力で、地球に向けて飛来中であった木星の衛星ガニメデを一撃で破壊。その後渓との乗るBT-23を吸収する形で内部に収納。更にワームホールによる空間転移で真ゲッターロボと共に木星への奇襲を敢行し、木星に巣食うインベーダーに立ち向かった。既に木星そのものに寄生を果たしていたコーウェンとスティンガーの圧倒的な力に追い込まれるも、真ドラゴンと真ゲッター1の力を合わせ放った「ファイナルゲッタートマホーク」により、木星の衛星ごとコーウェンらを殲滅することに成功した。

だが、惑星の数十倍にも及ぶ次元断層が出現した事で太陽系の危機を察し、真ゲッターロボは炉心を真ドラゴンとリンク、真ドラゴンの最終兵器「シャインスパーク」にて次元断層内部に突入、内部から断層を消滅させる。その次元が交錯する空間において、真ドラゴンすら遥かに超える巨大なゲッターとその敵対者との戦争を目撃した竜馬達は未来永劫の戦いの渦に飛び込み、號達に地球の未来を託した。真ドラゴンは號達と共に元の世界に帰還し、エネルギーを使い果たし活動を停止した。[1]

登場作品と操縦者編集

その巨大なサイズと、BT-23を吸収した描写からか、ZシリーズやVXT三部作、『X-Ω』では母艦として扱われる

Zシリーズ編集

第2次スーパーロボット大戦Z再世篇
最終形態は「真ゲッタードラゴン」名義(渓が「真ドラゴンではなく真ゲッタードラゴン」と発言している)。真ライガー真ポセイドンは武器扱いで、シャインスパークは合体攻撃となった。今回のサイズは味方ユニットでは3機目の3L。
SRWでは初めて母艦機能を有する作品。搭載した機体がゲッター線によって変な進化をしてしまわないか心配である(別作品ではあるが、ゲッター線を浴びた事で進化した機体もあるので)。実際、撃墜されるとゲッター線汚染間違い無しといったアニメーションが……。
フル改造ボーナスが「毎ターン隣接している味方機のENが50回復」と非常に有用なため、燃費の悪いスーパーロボットにとってはかなりありがたい。ソルグラヴィオンと合わせれば、隣接機体はかなりの燃費向上が見込める。また、なんとタワーから改造引継ぎが発生する。戦艦枠の引継ぎという意味では納得がいくが。地形適応は何と空・陸・海。と言っても號の地形適応のせいで空以外では戦闘しにくい(海で戦う機会は無いが、ゼロレクイエムルートでは1話だけ空で戦う機会がある)。サイズのおかげで火力は高いが、回避はまず不可能。
第3次スーパーロボット大戦Z時獄篇
再世戦争の後は封印されていたが、エタニティ・フラットの危機やジェミニスを始めとする数々の危機を前に再覚醒が進められ、第45話「暗黒の神ミケーネ」でようやく再起動して参戦。登場するなりマジンガーを覚醒させるべくゲッタービームをブチかましている。
武器の演出が色々と変わったが基本性能は変わらず、再世篇と同じ感覚で運用できる。ただし今回はシャインスパークはなし。サイズ差補正のおかげで火力が凄いことになっている。
第3次スーパーロボット大戦Z天獄篇
中盤真ゲッターと共に参入する。機体性能に大きな変化はないが、パーツスロット数が2に増えている。終盤に差し掛かる辺りで真シャインスパークが使用可能になる。
ちなみに、今回は再世篇や時獄篇とは違い(残されの海ルートで)水中戦も有り得るため、海適応の高さを活かせなくもない。

携帯機シリーズ編集

スーパーロボット大戦D
初登場作品。中盤のインベーダーとの決戦ステージ「ジュピター・ミラージュ」では一時的に最終形態が使用可能となるが、この戦闘で故障して使用不可となる。終盤の「反乱惑星の対決!」あるいは「禁断惑星のシビル」から正式に使用可能に。
肝心の性能だが、防御面は真ゲッターと同程度の性能しかなく、驚くほど脆い。その上原作設定でオープンゲットが無いため、回避面では真ゲッターに劣る。が、一応宇宙Sという利点はある。攻撃力も数字上は文句なしだが、チェンジアタック以外は陸(と参戦時には意味のない海)の地形適応が悪く、相手によっては思ったほどの威力は出ない。ちなみに、他2形態は全武装が全地形Aである。両形態が長距離武器を持つのに対し、マップ兵器を除けば最長射程が3と短いのも難点。パイロットについては、マップ兵器を使用する場合は覚醒幸運を自力で使える竜馬チームの方が相性がいい。ボス戦は真ドラゴン、雑魚は真ライガー、援護は真ポセイドンで戦うといいだろう。
なお、この(バトル7でも物理的には搭載できない)巨体だがゲームのシステム上戦艦への搭載は可能地上で戦っても問題無いのか(シャインスパークとかFGトマホークなどは特に)に関しては明確にはされていないが、修復の際にデチューンして解決したものと思われる。(ゲーム中ではスポット参戦時に「地球では使えない」と言われ、入手時には「敷島博士が真ドラゴンを使えるようにした」とだけ語られる)。
さらに、終盤「クライシス・ポイント」の後半マップでは美穂からバトル7やタワーが出撃できないと説明されているのにも関わらず、前述の二隻以上に巨大な真ドラゴンは普通に出撃できる

VXT三部作編集

スーパーロボット大戦V
真ゲッタードラゴン表記で登場。初登場は第40話。
初登場時にはエンブリヲに利用された(フリをしている)早乙女博士に奪取されて、イスカンダルへの出航直前の地球艦隊・天駆の前に敵として立ちはだかるという驚愕の展開に。エンブリヲが狙ってきたのはアウラが開放されたため、新たなマナの供給元を求めた事が大きい。敵対している間は未完成なせいかブーメランとビームしかない。その代わりに、おそらく剣造による改修という流れを反映して一品物の超合金ニューZを持っているため、低燃費と毎ターンENが10%回復が合わさってEN切れを狙うのは不可能。
その戦闘中に早乙女博士の手によって完成し、エンブリヲの目を盗んで乗り込んだ號・渓・凱をそのままパイロットにして参戦する。
今回はチェンジ・真ライガーの弾数が8に、チェンジ・真ポセイドンがEN消費武装(消費EN20)に変更され継戦力が改善されている。ただしブーメランの射程は1~2のまま。
Zシリーズと同様に非常に強力なアタッカーなのだが、今回は純粋に戦艦として使いやすい正統派の艦消費型強化パーツを遠くまで投げられる艦正統派にプラスして多機能な艦艦長のエースボーナスによる広域補助が優秀な艦艦長の精神コマンドによる補助が優秀な艦など、魅力的な戦艦が多く、出撃枠争いが厳しい。
スーパーロボット大戦T
大決戦版真ゲッタードラゴンの登場が公表された為、登場が危ぶまれていたが無事参戦。
ただし、なんといきなり最終形態かつこの形態では敵限定である。その為ライガーやポセイドンに変形する事はなく、マップ兵器も無いが、超合金Zを持っているため『V』同様にEN切れを狙うのは不可能。
直接戦闘するのは第40話のみ。早乙女博士が乗ってくる。ここで撃墜する事で大決戦版に姿を変えて味方参入する。

単独作品編集

スーパーロボット大戦Card Chronicle
味方ユニットとして登場。
スーパーロボット大戦X-Ω
2019年3月より[Ω]戦艦ユニットとして実装。本作では「真ドラゴン」名義。
真ゲッタードラゴンのユニットシナリオでは、無数のゲッターG真ドラゴン (第1形態)ではなくこの形態に合体している。
スーパーロボット大戦30
今回は真ドラゴン(真化態)名義。大決戦版との差別化を意識したものと思われる。Tのものと比べると、わずかだがグラフィックが修正されている。
本作でも無数の量産型ゲッターGが合体して誕生しているが、號によって本来のサイズよりも小さく調整されている為、実際に機体サイズも小さくなっている[2]他『D』以来の通常ユニットとなっている。
號が搭乗するが、本作では逆に合体攻撃の相方である真ゲッターが不在の為、真シャインスパークをはじめとする合体攻撃全般が使用不能。最強武器がゲッタービーム止まりなので強烈な火力が溢れる本作においては物足りない。チェンジ・真ポセイドンとゲッタービームの射程も『V』と比べると短くなっている。一方で、ダブルトマホークブーメランの射程が少しだけ伸び、HP回復が追加された為生存性能は上がっている。また全武装がEN消費になったがEN回復(小)止まりなので、使用するならEN回復系の強化パーツを付けたい所。
カスタムボーナスは母艦向けの能力を持っていた過去作と同一で、自身には寄与しないのが難点だが、2Lサイズと良好な地形適性で恒常火力は十分。ボスキラーよりは燃費を補強し援護攻撃を養成したり範囲が広めなMAP兵器メインの運用に向いた調整となっている。

装備・機能編集

武装・必殺武器編集

武装編集

ゲッタービーム(頭部)
額から放つゲッタービーム。通常のドラゴンのゲッタービームと同系列の武器だが、その体型もあってあまり使われず原作でもインベーダーに丸呑みにされた際に使っただけである。
ゲッタービーム(龍)
龍の口から放つ超高出力ゲッタービーム。原作ではストナーサンシャインですら破壊できなかった木星の衛星ガニメデを一撃で破壊した(ゲッターエンペラーが月をビーム一発で破壊した事のオマージュだろうか?)。
『第2次Z』『第3次Z』『V』では単体での最強武器。これらの作品では戦艦扱いである事からこの武器が戦艦の主砲として扱われたようで、珍しく射程が長い。『X-Ω』では戦艦アクションに採用。
『30』では威力はそのまま最強武器で、戦艦扱いではなくなった事を反映してかP属性が付いた代わりに射程1~3と大幅に短くなり、マップ兵器版共々消費EN80にされている。
ゲッタービーム(マップ兵器版)
広範囲直線型のマップ兵器版。マップ兵器共通仕様のためかサイズ差補正無視がついているが真ドラゴンは3L(最大サイズ)の為、効果が適用される敵はいない。
ダブルトマホーク
ドラゴンと同じく肩に収納されたトマホーク。ゲッタードラゴンのダブルトマホークを大型化したような形状。刀身の部分はひび割れ、あるいは刃こぼれしているかのような禍々しい形状をしている。実は原作ではそのままで使用していない、と言うより真ドラゴンは形状の都合でインファイトはほぼ無理(下半身のウザーラ部分が大きすぎるため、上半身のドラゴン部分の腕が敵に届かない)。
『D』ではオリジナルの演出で使用。構えた後高速移動して敵機の前で急停止すると画面が暗転し、真ドラゴン自体は姿を見せずにトマホークの軌道が敵機に襲い掛かり、その後現れた真ドラゴンが離脱していくという形で誤魔化している(ちなみにこの演出自体は真ゲッター1のゲッタートマホークとほぼ同じ[3]である)。
シャインスパーク
真ドラゴンの最終兵器。ゲッタードラゴンのものと同じ技だが、ペダルを踏む必要はない(そもそもペダルが無い)。原作では直前の戦闘の影響で出力が上がらないという状態だったため、ファイナルゲッタートマホークの反動で両腕を失った真ゲッターをゲッター炉にして使った。そのため本来は真ドラゴン1機でも使えると思われる。発動すると次元断層を超えてなお、余波で星がつぶれる程の威力がある。
次元断層に進入した時にゲッターエンペラーと一瞬の邂逅を果たした。
なお、竜馬達は「真ドラゴンがゲッタードラゴンの集合体ならシャインスパークが使えるはず」「早乙女博士なら必ず使える仕様にしているだろう」くらいのノリで使用に踏み切っており、実は本当に使えるかどうかすらわからないぶっつけで使われている。竜馬に「わかってるな?」と言われて號が普通に理解していたようなので、真ドラゴンのキーとして作られた號が知っていた可能性はある。
ちなみに真・シャインスパークではない…のだが、再世篇では「真シャインスパーク」名義の合体攻撃となっており、表記揺れがある。
シャインスパーク(マップ兵器版)
広範囲直線型のマップ兵器版。『D』では覚醒のある竜馬を乗せた方が有効活用できる。

必殺技編集

ダブルトマホークブーメラン
その名の如く、ダブルトマホークをブーメランにする。初使用時はエネルギーを貯めたトマホークを投擲し、真ゲッター1のゲッタービームを直撃させる事でゲッターエネルギーを収束させて、ワームホールを発生させた。使用時には號がレバーを握って投擲する。
なお、投げつける時の號の構えは漫画『巨人の星』の「大リーグボール」を彷彿とさせ、スパロボでも『第3次Z』からカットインで再現された[4]
木星での決戦時も使用。この時は2つのトマホークを連結させて投擲した。
『第3次Z』『V』では上記のゲッタートマホークの代用扱いのためか、何と射程1~2。ブーメランと言うにはあまりにも短すぎる射程になっている。『30』では射程が3まで伸びている。
真ドラゴンチェンジアタック
現状『D』のみ採用の、各ゲッターの形態による連続攻撃。そのままの変形演出が厳しいためか、真ポセイドン以外は画面外で変形する。流れはゲッタートリプルサイクロン→ダブルトマホーク→ゲッタードリル。この作品ではチェンジアタックの〆が3→1→2の順で固定されている。
チェンジ・真ライガー
下記のポセイドン共々、『第2次Z再世篇』以降に追加された攻撃。バリア貫通効果を持ち合わせ、陸の地形適応は当然S。
『第2次Z』ではドリルによる直接突撃だが、『第3次Z』以降ではドリルミサイル乱れ撃ちになった。
チェンジ・真ポセイドン
ポセイドンに変形してゲッタートリプルサイクロンを放つ。海の地形適応はSだが、真ドラゴン参戦後に海で戦うことは少ないため活用の機会があるタイトルは限られる。
『第3次Z』以降では攻撃がゲッターエレキに変更。参戦時期が後半に差し掛かる辺りと割合早い上に地上戦が割りと多いため、海適応も生かせる。『30』では移動後に使える反面射程1~2と大幅に短くなってしまった。

合体攻撃編集

ファイナルゲッタービーム
真ドラゴンと真ゲッター1のゲッタービームを合わせた攻撃。作中では攻撃目的では使用されておらず、木星の核を安定させるために発射した。
『D』では同条件ならシャインスパークの方が威力が上(しかもEN消費が同じ)。その為基本的には魅せ技である。
ファイナルゲッタートマホーク
真ゲッター1に真ドラゴンのゲッターエネルギーを集中させ、真ゲッター1のゲッタートマホークを巨大化。木星の衛星と巨大化したコーウェン&スティンガーを一刀両断した(勘違いしがちだが、この時点で木星は両断されていない)。
『D』では当然のようにどこでも使える。やはりこちらも『D』ではEN消費・気力制限がシャインスパークより上にも関わらず威力が全く同じと、真ドラゴンから撃つと魅せ技にしかならない欠点がある…。『第2次Z再世篇』では攻撃力が上がり、十分な必殺攻撃として機能する。
残念ながら『第3次Z』、『V』では使用不可。
真シャインスパーク
上記シャインスパークの合体攻撃版。『第3次Z』では『天獄篇』の終盤に差し掛かる辺りで使用可能になる。
『天獄篇』、『V』では真ドラゴンのモーションが元祖ゲッタードラゴンと同じになっている。更にこれまで一瞬の登場ばかりだったゲッターエンペラー艦隊の登場シーンの尺が、割と長く取られている。
ちなみに真ゲッター側のモーションはαシリーズにおけるこの技と同じものである。

特殊能力編集

変形
『D』のみ。真ライガー真ポセイドンに形態を変化させる。
HP回復(小)
30』で採用。
EN回復(小)
『D』『30』で採用。

移動タイプ編集

宇宙
『D』。飛行可能。但し、3形態の中で唯一地上に降りられない。
宇宙
Zシリーズ及びVXT三部作、『30』。変形がなくなったためなのか地上を這える。全長6kmの真ドラゴンが地上を駆ける図は極めてシュール(おあつらえ向きにちゃんと地上ステージがある)。

サイズ編集

2L(LL)
『D』『30』。『D』では当時のシステム上の限界だったと思われる。『30』ではサイズが異なる理由が號からある程度説明されている。
3L
Zシリーズ及びVXT三部作。自軍では唯一の3L。サイズ差による攻撃力の上昇が著しい。

カスタムボーナス編集

自軍フェイズ開始時に、隣接する味方ユニットのEN50回復
第2次Z再世篇』。固定値でENを回復でき、母艦として独特の支援が可能。ただ、ただでさえ範囲が狭い上に、同作では総じて速攻で決着をつけやすいため、ターンを跨ぎENを回復する場面があまりないためやや微妙か。
自軍フェイズ開始時に、隣接する味方ユニットのEN40回復
第3次Z』『V』。回復量が落ち弱体化した。『第3次Z』ではタッグバトルシステムのため最大8機に適用できるので5機以上なら『再世篇』以上になる。
自軍フェイズの開始時に、周囲4マス以内にいる味方の機体のENを+50する。
『30』で採用。回復量が『第2次Z再世篇』の数値まで戻り、範囲が拡大した。大幅な上方修正で、支援としては十分な性能を持つ。しかし同作では母艦ではなく通常ユニットであるため、自身の強化に寄与しないのは辛い。
自軍フェイズの開始時、周囲4マス以内にいる敵対軍勢の機体のENを-100する。
『30』の敵対時はこちら。原作で第2形態が行った、ブラックゲッターのゲッター線を吸収した場面を再現したと思われる。

機体BGM編集

「HEATS」
OVAのOP第2テーマソング。

関連機体編集

ゲッタードラゴン
真ゲッタードラゴン (大決戦)
ウザーラ
漫画版『ゲッターロボG』に登場したアトランティス文明の機動兵器で、真ゲッタードラゴンのモデルとなった機体である。竜の首は(というよりも下半身諸々が)真ドラゴンそのもの。SRW未登場。

脚注編集

  1. …ここで物語が終わってしまうため、どうやって地球に帰るのかは不明である
  2. 登場時に弁慶が「真ゲッタードラゴンの数倍はある!」と発言する。
  3. 違いは真ドラゴンはダブルトマホークなので、2回トマホークの軌道が襲い掛かる演出となる。
  4. 『時獄篇』のPVではこのアニメーションがPVの最初を飾ったため始球式とも渾名された。