「ザビ家」の版間の差分

 
(8人の利用者による、間の13版が非表示)
1行目: 1行目:
== ザビ家(The Zabi Family) ==
+
ザビ家とは、『[[機動戦士ガンダム]]』において[[ジオン公国]]の中枢を担う一家。[[デギン・ソド・ザビ]]を長とする。
[[機動戦士ガンダム]]』において[[ジオン公国]]の中枢を担う一家。[[デギン・ソド・ザビ]]を長とする。
 
  
デギンの長男[[ギレン・ザビ]]がザビ家によるジオン公国独裁を進めたことで、ジオンの遺児である[[キャスバル・レム・ダイクン]]([[シャア・アズナブル]])の復讐を招くこととなった。[[一年戦争]]終結時にはデギン、ギレン、[[ドズル・ザビ|ドズル]]、[[キシリア・ザビ|キシリア]]、[[ガルマ・ザビ|ガルマ]]ら表舞台にいたザビ家の人間は軒並み死亡している。ドズルの娘[[ミネバ・ラオ・ザビ|ミネバ]]が生き残ったことで[[アクシズ]](のち[[ネオ・ジオン]])にその名を利用され、[[第1次ネオ・ジオン抗争]]を引き起こすこととなった。
+
デギンの長男[[ギレン・ザビ]]がザビ家によるジオン公国独裁を進めたことで、ジオン・ズム・ダイクンの遺児である[[キャスバル・レム・ダイクン]]([[シャア・アズナブル]])の復讐を招くこととなった。[[一年戦争]]終結時にはデギン、ギレン、[[ドズル・ザビ|ドズル]]、[[キシリア・ザビ|キシリア]]、[[ガルマ・ザビ|ガルマ]]ら表舞台にいたザビ家の人間は軒並み死亡している。ドズルの娘[[ミネバ・ラオ・ザビ|ミネバ]]が生き残ったことで[[アクシズ]](のち[[ネオ・ジオン]])にその名を利用され、[[第1次ネオ・ジオン抗争]]を引き起こすこととなった。
 +
 
 +
== SRWシリーズでの扱い ==
 +
ザビ家の人間が主に活躍する[[一年戦争]]がSRWではあまり取り扱われない傾向にある為か、出番はあまり多くない。
  
 
『[[第3次スーパーロボット大戦]]』では、[[ビアン・ゾルダーク|ビアン博士]]亡き後の[[ディバイン・クルセイダーズ|DC]]の中核となる。
 
『[[第3次スーパーロボット大戦]]』では、[[ビアン・ゾルダーク|ビアン博士]]亡き後の[[ディバイン・クルセイダーズ|DC]]の中核となる。
  
『[[第4次スーパーロボット大戦]]』におけるクワトロの演説にて、ジオン・ズム・ダイクン亡き後、彼の後釜として「ビアン博士の右腕」となり、地球統一の強行策を後押ししたことが明らかとなる。
+
『[[第4次スーパーロボット大戦]]』におけるクワトロの演説にて、ジオン・ズム・ダイクン亡き後、彼の後釜として「ビアン博士の右腕」となり、[[地球]]統一の強行策を後押ししたことが明らかとなる。
  
 
== 主な人物 ==
 
== 主な人物 ==
27行目: 29行目:
 
;[[ミネバ・ラオ・ザビ]]
 
;[[ミネバ・ラオ・ザビ]]
 
:ドズルの一人娘。ソロモン戦役の時に逃れ、小惑星[[アクシズ]]で育つ。ザビ家直系の唯一の生き残りであるため、[[ネオ・ジオン]]の君主として祭り上げられる。
 
:ドズルの一人娘。ソロモン戦役の時に逃れ、小惑星[[アクシズ]]で育つ。ザビ家直系の唯一の生き残りであるため、[[ネオ・ジオン]]の君主として祭り上げられる。
:なお、[[機動戦士ガンダムUC|後年の作品]]において[[オードリー・バーン|16歳に成長した彼女]]が、[[袖付き|ネオ・ジオン残党軍]]に身を寄せる事となる。
+
:なお、[[機動戦士ガンダムUC|後年の作品]]において成長した彼女は、[[袖付き|ネオ・ジオン残党軍]]に身を寄せる事となる<ref>それとは僅かにズレた年代を舞台にした登場作品群の、いずれでもジオン残党と行動を共にしている。</ref>。
  
 
=== その他の人物 ===
 
=== その他の人物 ===
 
;[[グレミー・トト]]
 
;[[グレミー・トト]]
 
:本人はデギンの隠し子と信じており、故に[[ハマーン・カーン]]支配の[[ネオ・ジオン]]に反旗を翻す。デギンの人工授精児説、ギレンの人工授精児説などがあり、真実は分からない。
 
:本人はデギンの隠し子と信じており、故に[[ハマーン・カーン]]支配の[[ネオ・ジオン]]に反旗を翻す。デギンの人工授精児説、ギレンの人工授精児説などがあり、真実は分からない。
;[[エルピー・プル]]、[[プルツー]]、[[プルクローン]]
+
;[[エルピー・プル]]、[[プルツー]]、[[マリーダ・クルス]]、[[プルクローン]]
:一説ではグレミーの異母兄妹と言われており、それが事実ならば彼女らもザビ家の血を引くことになる。また、キシリア・ザビのクローンとする説もある。
+
:一説ではグレミーの異母兄妹と言われており、それが事実ならば彼女らもザビ家の血を引くことになる。また、キシリア・ザビの[[クローン]]とする説もある。
 
;[[ニー・ギーレン]]、[[ランス・ギーレン]]
 
;[[ニー・ギーレン]]、[[ランス・ギーレン]]
:ギレン・ザビの[[クローン]]とする説も存在する。
+
:ギレン・ザビのクローンとする説も存在する。
 +
;[[ホワイトベース隊]]
 +
:[[アムロ・レイ]]がガルマ、そしてドズルと二名を討ち果たしている。
  
 
== 余談 ==
 
== 余談 ==
 +
*資料や媒体、派生作品によってはキシリアが姉でドズルが弟とされる事も多く、設定に多少の混乱が見られている。
 
*[[漫画]]『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』では一家の年齢の底上げが行われ、特にギレン・ドズル・キシリアの3人はアニメ版や[[小説]]版よりも10歳程歳をとっている。
 
*[[漫画]]『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』では一家の年齢の底上げが行われ、特にギレン・ドズル・キシリアの3人はアニメ版や[[小説]]版よりも10歳程歳をとっている。
**もっとも、45歳に年齢が底上げされたギレンでさえも、現実世界に存在する政治家(特に、指導者層)と比較すると充分「若い」部類に入るのだが。
+
**戦乱期の[[貴族]]と考えれば20代で一国の重責を担う身はさほど珍しくなく、[[ガンダムシリーズ]]でボスクラスになる高位将官キャラや、他作品の多くの[[ヒロイン]]達にも同年代は少なくない。一方で、45歳に年齢が底上げされたギレンでさえも、20~21世紀の現実世界で活躍する政治家(特に、指導者層)と比較すると充分「若い」部類に入るのは事実である。
 +
 
 +
== 脚注 ==
 +
<references />
 +
 
 +
== 資料リンク ==
 +
*[[GUNDAM:‎ザビ家]]
 
{{ガンダムシリーズ}}
 
{{ガンダムシリーズ}}
 
{{DEFAULTSORT:さひけ}}
 
{{DEFAULTSORT:さひけ}}

2022年10月1日 (土) 22:35時点における最新版

ザビ家とは、『機動戦士ガンダム』においてジオン公国の中枢を担う一家。デギン・ソド・ザビを長とする。

デギンの長男ギレン・ザビがザビ家によるジオン公国独裁を進めたことで、ジオン・ズム・ダイクンの遺児であるキャスバル・レム・ダイクンシャア・アズナブル)の復讐を招くこととなった。一年戦争終結時にはデギン、ギレン、ドズルキシリアガルマら表舞台にいたザビ家の人間は軒並み死亡している。ドズルの娘ミネバが生き残ったことでアクシズ(のちネオ・ジオン)にその名を利用され、第1次ネオ・ジオン抗争を引き起こすこととなった。

SRWシリーズでの扱い編集

ザビ家の人間が主に活躍する一年戦争がSRWではあまり取り扱われない傾向にある為か、出番はあまり多くない。

第3次スーパーロボット大戦』では、ビアン博士亡き後のDCの中核となる。

第4次スーパーロボット大戦』におけるクワトロの演説にて、ジオン・ズム・ダイクン亡き後、彼の後釜として「ビアン博士の右腕」となり、地球統一の強行策を後押ししたことが明らかとなる。

主な人物編集

年齢および階級は、全てアニメ版による。

デギン・ソド・ザビ
ザビ家の当主。62歳。ジオン公国公王。ジオン・ズム・ダイクンの死後、ジオン共和国をジオン公国に改め独裁体制を敷いたが、その後実質的に隠居した状態。末子ガルマを溺愛。
ギレン・ザビ
デギンの長男。35歳。ジオン公国総帥。ジオン軍大将。ジオン公国の事実上の最高指導者。弁舌に長ける。
サスロ・ザビ
デギンの次男。没年齢不詳。軍には属さずマスコミ工作を得意とする。ジオン・ズム・ダイクンの死後からしばらくして暗殺される。
『THE ORIGIN』で初めて人物像が明確となり、普段から気性の荒い激情家である一方、自分の感情に素直で表裏の無い人物として描かれた。
ドズル・ザビ
デギンの三男。28歳。ジオン軍中将。ジオン公国軍宇宙攻撃軍司令。政治には疎く、末弟ガルマを溺愛。
キシリア・ザビ
デギンの長女。24歳。ジオン軍少将。ジオン公国軍突撃機動軍司令。ギレンとは政治的に、ドズルとは軍事的に対立。
ガルマ・ザビ
デギンの四男。20歳。ジオン軍大佐。ジオン公国軍地球方面軍司令だが、実質的には北アメリカ方面軍にしか指揮権が及ばなかった。
ゼナ・ザビ
ドズルの妻。ソロモン戦役の時に逃れるものの、心労によるものか程なくして病没する。
ミネバ・ラオ・ザビ
ドズルの一人娘。ソロモン戦役の時に逃れ、小惑星アクシズで育つ。ザビ家直系の唯一の生き残りであるため、ネオ・ジオンの君主として祭り上げられる。
なお、後年の作品において成長した彼女は、ネオ・ジオン残党軍に身を寄せる事となる[1]

その他の人物編集

グレミー・トト
本人はデギンの隠し子と信じており、故にハマーン・カーン支配のネオ・ジオンに反旗を翻す。デギンの人工授精児説、ギレンの人工授精児説などがあり、真実は分からない。
エルピー・プルプルツーマリーダ・クルスプルクローン
一説ではグレミーの異母兄妹と言われており、それが事実ならば彼女らもザビ家の血を引くことになる。また、キシリア・ザビのクローンとする説もある。
ニー・ギーレンランス・ギーレン
ギレン・ザビのクローンとする説も存在する。
ホワイトベース隊
アムロ・レイがガルマ、そしてドズルと二名を討ち果たしている。

余談編集

  • 資料や媒体、派生作品によってはキシリアが姉でドズルが弟とされる事も多く、設定に多少の混乱が見られている。
  • 漫画『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』では一家の年齢の底上げが行われ、特にギレン・ドズル・キシリアの3人はアニメ版や小説版よりも10歳程歳をとっている。
    • 戦乱期の貴族と考えれば20代で一国の重責を担う身はさほど珍しくなく、ガンダムシリーズでボスクラスになる高位将官キャラや、他作品の多くのヒロイン達にも同年代は少なくない。一方で、45歳に年齢が底上げされたギレンでさえも、20~21世紀の現実世界で活躍する政治家(特に、指導者層)と比較すると充分「若い」部類に入るのは事実である。

脚注編集

  1. それとは僅かにズレた年代を舞台にした登場作品群の、いずれでもジオン残党と行動を共にしている。

資料リンク編集