14行目: |
14行目: |
| 1万2000年前に[[堕天翅族]]が自らが神となるために作り出した高次元粒子エネルギー増幅器(但し[[堕天翅族]]であっても起動がやっとという欠陥があったため計画自体が破棄された)を、アポロニアスが3機のベクターマシンに分離・合体が可能なものに改良し完成させた「機械天使」。パートカラーは赤。 | | 1万2000年前に[[堕天翅族]]が自らが神となるために作り出した高次元粒子エネルギー増幅器(但し[[堕天翅族]]であっても起動がやっとという欠陥があったため計画自体が破棄された)を、アポロニアスが3機のベクターマシンに分離・合体が可能なものに改良し完成させた「機械天使」。パートカラーは赤。 |
| | | |
− | ベクターソル、ベクタールナ、ベクターマーズの3機が元の機体であり、「念心(創聖)合体、Go!アクエリオン」のコールで合体する。最大の特徴はパイロットの精神・魂が調和融合する「エレメントシステム」で、3人のパイロット特性に合わせた能力を発揮する。アポロニアスの死後、その翅がコアクリスタルに封印されている他、魂の一部が宿っている。
| + | ベクターソル、ベクタールナ、ベクターマーズの3機が元の機体であり、「念心(創聖)合体、Go! アクエリオン」のコールで合体する。最大の特徴はパイロットの精神・魂が調和融合する「エレメントシステム」で、3人のパイロット特性に合わせた能力を発揮する。アポロニアスの死後、その翅がコアクリスタルに封印されている他、魂の一部が宿っている。 |
| | | |
| 当初は対[[堕天翅族]]用の決戦兵器であるとされていたが、[[アポロニアス]]が人間と[[堕天翅族]]との調和を望んでいたため、人間と[[堕天翅族]]の双方が搭乗しないと真の力を発揮できない事が終盤に明かされた。 | | 当初は対[[堕天翅族]]用の決戦兵器であるとされていたが、[[アポロニアス]]が人間と[[堕天翅族]]との調和を望んでいたため、人間と[[堕天翅族]]の双方が搭乗しないと真の力を発揮できない事が終盤に明かされた。 |
29行目: |
29行目: |
| == 登場作品と操縦者 == | | == 登場作品と操縦者 == |
| ;[[スーパーロボット大戦Z]] | | ;[[スーパーロボット大戦Z]] |
− | :メインパイロットが[[アポロ]]に固定されており、対[[堕天翅族]]用の重要な戦力となる。エレメントシステムによりパイロット能力が三人の最高値になるのでPPを上手く配分すれば超強力な機体へと変貌する。アポロに[[特殊技能]]の[[再攻撃]]と[[ヒット&アウェイ]]を覚えさせ、シリウスの格闘値、シルヴィアの技量値にPPを振り分けることで、無限拳を軸にした対ボス戦用のダメージソースにするのが定石。アポロが[[覚醒]]を覚えるので[[SPアップ]]で2回使えるようにしておくと、[[再攻撃]]を絡めた太陽剣の6連発が可能となる。この時、アポロの他の[[精神コマンド]]はシルヴィアの[[愛]]で代用する。また、自軍に復帰したシリウスは[[気迫]]を持っているため一発でエレメントシステムを起動可能。<br />ストーリー面では1万2000年前に起きていた[[ブレイク・ザ・ワールド]]に深く関わっていた様子が窺える。 | + | :メインパイロットが[[アポロ]]に固定されており、対[[堕天翅族]]用の重要な戦力となる。エレメントシステムによりパイロット能力が三人の最高値になるのでPPを上手く配分すれば超強力な機体へと変貌する。アポロに[[特殊技能]]の[[再攻撃]]と[[ヒット&アウェイ]]を覚えさせ、[[シリウス・ド・アリシア|シリウス]]の格闘値、[[シルヴィア・ド・アリシア|シルヴィア]]の技量値にPPを振り分けることで、無限拳を軸にした対ボス戦用のダメージソースにするのが定石。アポロが[[覚醒]]を覚えるので[[SPアップ]]で2回使えるようにしておくと、[[再攻撃]]を絡めた太陽剣の6連発が可能となる。この時、アポロの他の[[精神コマンド]]はシルヴィアの[[愛]]で代用する。また、自軍に復帰したシリウスは[[気迫]]を持っているため一発でエレメントシステムを起動可能。<br />ストーリー面では1万2000年前に起きていた[[ブレイク・ザ・ワールド]]に深く関わっていた様子が窺える。 |
| ;[[第2次スーパーロボット大戦Z 破界篇]] | | ;[[第2次スーパーロボット大戦Z 破界篇]] |
| :太陽剣が使えなくなってしまったが、劇場版の技である「壱発逆転拳」が新たに追加された。[[再攻撃]]と[[連続行動]]で遠距離から殴りつつ進軍しよう。問題はEN消費の激しさ。 | | :太陽剣が使えなくなってしまったが、劇場版の技である「壱発逆転拳」が新たに追加された。[[再攻撃]]と[[連続行動]]で遠距離から殴りつつ進軍しよう。問題はEN消費の激しさ。 |
| ;[[第2次スーパーロボット大戦Z 再世篇]] | | ;[[第2次スーパーロボット大戦Z 再世篇]] |
− | :おおむね破界篇と同じ使い方が通用する。今回は終盤で太陽剣が追加されるが、演出が大きく変わっている。また、メメントモリ攻略戦では、無限拳でアロウズの陣形に穴をあけ、トレミーの突破口を開くというクロスオーバーがある。 | + | :おおむね破界篇と同じ使い方が通用する。今回は終盤で太陽剣が追加されるが、演出が大きく変わっている。また、[[メメントモリ]]攻略戦では「無限拳で[[アロウズ]]の陣形に穴をあけ、[[プトレマイオス2]]の突破口を開く」というクロスオーバーがある。 |
| | | |
| == 装備・機能 == | | == 装備・機能 == |
| | | |
| === 武装・[[必殺武器]] === | | === 武装・[[必殺武器]] === |
− | アクエリオンはヘッドを務めるエレメントによって武装が変わる。そのため固定武装はビーム砲しかない。ただしソーラーアクエリオンの場合原作では[[アポロ]]しか乗っていない(エレメント能力が相当高くないと乗れないとされている)。但し、ソーラーアクエリオンと同等の組み合わせであるシルバーアクエリオンでは、[[アポロ]]と[[リーナ・ルーン|リーナ]]が同乗している。変化前は[[アポロ]]がメインだが、変化後は[[リーナ・ルーン|リーナ]]である。([[アポロ]]のプラーナを大量に[[リーナ・ルーン|リーナ]]が吸収する為、[[アポロ]]のエレメント能力が減少する為と思われる)
| + | アクエリオンはヘッドを務めるエレメントによって武装が変わる。そのため固定武装はビーム砲しかない。ただしソーラーアクエリオンの場合原作ではアポロしか乗っていない(エレメント能力が相当高くないと乗れないとされている)。但し、ソーラーアクエリオンと同等の組み合わせであるシルバーアクエリオンでは、[[アポロ]]と[[リーナ・ルーン|リーナ]]が同乗している。変化前はアポロがメインだが、変化後はリーナである。(アポロのプラーナを大量にリーナが吸収する為、アポロのエレメント能力が減少する為と思われる) |
| | | |
| ;ビーム砲 | | ;ビーム砲 |
47行目: |
47行目: |
| ==== エレメントの必殺技 ==== | | ==== エレメントの必殺技 ==== |
| ;無限拳(むげんパンチ) | | ;無限拳(むげんパンチ) |
− | :アクエリオンの作風を表現しているといえるソーラーアクエリオンの代表的な必殺技。伸ばした腕が節ごとに展開し、どこまでも伸びる。フィニッシュした場合[[アポロ]]は「月面パンチ」と称して敵を[[月]]まで吹き飛ばす。なお、射程がデフォルトで実に'''14'''(それでも原作や戦闘アニメを見れば「短い」と言わざるを得ないほど)もある為、普段は勿論、近づくと厄介な[[オーバーデビル]]戦では重宝する。<br />ちなみに単なる最大射程なら、携帯機に登場した[[トゥアハー・デ・ダナン]]が上(15)。しかし、こちらは始動射程が5のため、攻撃範囲というならやはりソーラーに軍配が上がる。作品公式サイトの特別ページにて、柳田理科雄による現実の物理法則に則した科学的な考察がなされている(後に空想科学読本5巻でも紹介されている)。この場合、足腰が乗っていないため手打ち以下のパンチとする説と、伸びる速度が尋常でないため月に叩き付けた瞬間天文学的な威力が発生する説について述べられている。(ただし、後者の場合アクエリオン自身や地球そのものも尋常でない反作用を受ける) | + | :アクエリオンの作風を表現しているといえるソーラーアクエリオンの代表的な必殺技。伸ばした腕が節ごとに展開し、どこまでも伸びる。'''フィニッシュした場合[[アポロ]]は「月面パンチ」と称して敵を[[月]]まで吹き飛ばす'''。また、[[射程]]がデフォルトで実に'''14'''(それでも原作や戦闘アニメを見れば「短い」と言わざるを得ないほど)もある為、普段は勿論、近づくと厄介な[[オーバーデビル]]戦では重宝する。ちなみに単なる最大射程なら、携帯機に登場した[[トゥアハー・デ・ダナン]]が上(15)。しかし、こちらは始動射程が5のため、攻撃範囲というならやはりソーラーアクエリオンに軍配が上がる。<br />なお、作品公式サイトの特別ページにて、柳田理科雄氏による現実の物理法則に則した科学的な考察がなされている(後に『空想科学読本』第5巻でも紹介されている)。この場合、足腰が乗っていないため手打ち以下のパンチとする説と、伸びる速度が尋常でないため月に叩き付けた瞬間天文学的な威力が発生する説について述べられている(ただし、後者の場合アクエリオン自身や地球そのものも尋常でない反作用を受ける)。 |
| ;ファイヤーフィスト | | ;ファイヤーフィスト |
| :マーズに[[ピエール・ヴィエラ|ピエール]]がいるときだけに発動できる。ピエールのエレメント能力を利用して炎をまとった拳(掌底)を放つ。シリウス離脱時に重宝する強力な単体攻撃で、[[射程]]こそ短いが攻撃力と燃費のバランスに優れている。その反面、意外とアニメーションは地味だったりする。 | | :マーズに[[ピエール・ヴィエラ|ピエール]]がいるときだけに発動できる。ピエールのエレメント能力を利用して炎をまとった拳(掌底)を放つ。シリウス離脱時に重宝する強力な単体攻撃で、[[射程]]こそ短いが攻撃力と燃費のバランスに優れている。その反面、意外とアニメーションは地味だったりする。 |
106行目: |
106行目: |
| *この機体は[[ゲッターロボ]]の3機合体変形に対し、よりリアリティを追求して生み出された。アクエリオンの総監督の河森正治氏は組み立てブロックによる検証(この手法は氏が変形・合体機構を考案する際によく用いられている)を行い、その案がバンダイ関係者で通ったため、完全変形の超合金「アクエリオン」が生み出された。 | | *この機体は[[ゲッターロボ]]の3機合体変形に対し、よりリアリティを追求して生み出された。アクエリオンの総監督の河森正治氏は組み立てブロックによる検証(この手法は氏が変形・合体機構を考案する際によく用いられている)を行い、その案がバンダイ関係者で通ったため、完全変形の超合金「アクエリオン」が生み出された。 |
| **ちなみに、元祖であるゲッターも『ゲッターロボ號』(未参戦)にてリアリティのある完全変形を採用している。 | | **ちなみに、元祖であるゲッターも『ゲッターロボ號』(未参戦)にてリアリティのある完全変形を採用している。 |
− | *本機の代名詞である「無限拳」だが、Zでは[[ギム・ギンガナム|ギンガナム]]がアポロに対し「度々月面に拳を打ち付けていた奴」と言っていることから、スパロボによくあるグラフィック上の演出ではなく、本当に月面送りにしているようである。また、地球から月が見えない昼間のマップや、月面上、果ては[[パラダイムシティ]]等の別次元の空間からであっても問答無用に月面に叩きつける。演出上の問題とはいえ、次元の壁を超えているとしか形容しようがない技と化している(Zの58話において、[[マリン・レイガン|マリン]]が[[バルディオス]]の亜空間飛行ですらパラダイムシティから脱出できないと語っているが、無限拳は問題無く月に届く。「アクエリオンだから」と言ってしまえばそれまでだが)。<br />再世篇ではさらに、地上からメメントモリの防衛艦隊を攻撃するという場面もある他、演出上とはいえ、'''[[カテドラル・ラゼンガン|月に匹敵するサイズの敵]]を月面に叩きつける事が出来る'''……のだが、前述の御大将の発言を考えると、恐ろしいことに'''演出ではなく本当に月面送りにしている可能性がある'''。 | + | *本機の代名詞である「無限拳」だが、Zでは[[ギム・ギンガナム|ギンガナム]]がアポロに対し'''「度々月面に拳を打ち付けていた奴」'''と言っていることから、スパロボによくあるグラフィック上の演出ではなく、本当に月面送りにしているようである。また、[[地球]]から[[月]]が見えない昼間のマップや、月面上、果ては[[パラダイムシティ]]等の別次元の空間からであっても問答無用に月面に叩きつける。'''演出上の問題とはいえ、次元の壁を超えているとしか形容しようがない'''技と化している(Zの第58話において、[[マリン・レイガン|マリン]]が[[バルディオス]]の亜空間飛行ですらパラダイムシティから脱出できないと語っているが、無限拳は問題無く月に届く。「アクエリオンだから」と言ってしまえばそれまでだが)。<br />再世篇ではさらに、地上から[[メメントモリ]]の防衛艦隊を攻撃するという場面もある他、演出上とはいえ、'''[[カテドラル・ラゼンガン|月に匹敵するサイズの敵]]を月面に叩きつける事が出来る'''……のだが、前述の御大将の発言を考えると、恐ろしいことに'''演出ではなく本当に月面送りにしている可能性がある'''。 |
| **無限拳については、フィクションにおける表現を真面目に科学法則に基づいて分析することで知られる柳田理科雄氏が考察している。その内容は現在でも公式サイトで閲覧できる。 | | **無限拳については、フィクションにおける表現を真面目に科学法則に基づいて分析することで知られる柳田理科雄氏が考察している。その内容は現在でも公式サイトで閲覧できる。 |
| *前述である『Another Century's Episode:R』のイベント技「超時空無限拳」は、後に『[[アクエリオンEVOL (TV)|アクエリオンEVOL]]』にて同じ名前の技を登場する(ただし、読み方と技の中身は'''全て別物''')。 | | *前述である『Another Century's Episode:R』のイベント技「超時空無限拳」は、後に『[[アクエリオンEVOL (TV)|アクエリオンEVOL]]』にて同じ名前の技を登場する(ただし、読み方と技の中身は'''全て別物''')。 |