差分
編集の要約なし
| 音楽 = 冬木透
| 音楽 = 冬木透
| 制作 = 日本サンライズ<br />(第1スタジオ)
| 制作 = 日本サンライズ<br />(第1スタジオ)
| 放送局 = 東京12チャンネル<ref>後のテレビ東京。</ref>
| 放送局 = 東京12チャンネル(現テレビ東京)
| 配給元 =
| 配給元 =
| 発売元 =
| 発売元 =
== 概要 ==
== 概要 ==
高橋良輔監督が初めて制作に関わったロボットアニメ作品<ref>監督クレジットは第31話までは神田武幸氏との連名で、第32話以降は高橋氏が次回作『[[装甲騎兵ボトムズ]]』の立ち上げにより監督職を離れたため神田氏のみのクレジットとなる。</ref>。プラモデル等玩具の売り上げ好調につき当初は4クールの放送予定が放送延長となり、6クールにもわたる全75話もの話数を誇る大作となった。これは、サンライズのオリジナル作品の中では最長の総話数であり、現在もなお記録は破られていない。
高橋良輔監督が初めて制作に関わったロボットアニメ作品<ref>監督クレジットは第31話までは神田武幸氏との連名で、第32話以降は高橋氏が次回作『[[装甲騎兵ボトムズ]]』の立ち上げにより監督職を離れたため神田氏のみのクレジットとなる。</ref>。プラモデル等玩具も好セールスとなり当初は4クールの放送予定が延長され6クール・全75話もの放送期間を誇る大作となった。これは、サンライズのオリジナル作品の中では最長の総話数であり、現在もなお記録は破られていない。
舞台は22世紀(2100年代)の「デロイア」という地球の植民惑星で、この惑星の独立運動を主体とした物語が展開し、登場人物も子供よりは大人の方が多く登場するなど、ロボットアニメでありながら「政治劇」がメインに描かれた異色の作品である。もっとも「CB(コンバット)アーマー」と呼ばれる登場するロボットの方も決して目立たないわけではなく、「ダグラム」をはじめとして、印象的なものが多い。
舞台は22世紀(2100年代)の「デロイア」という地球の植民惑星で、この惑星の独立運動を主体とした物語が展開し、登場人物も子供よりは大人の方が多く登場するなど、ロボットアニメでありながら「政治劇」がメインに描かれた異色の作品である。もっとも「CB(コンバット)アーマー」と呼ばれる登場するロボットの方も決して目立たないわけではなく、「ダグラム」をはじめとして、印象的なものが多い。
劇場用作品の『ドキュメント 太陽の牙ダグラム』や『チョロQダグラム』も公開されており、『[[戦闘メカ ザブングル|ザブングル グラフィティ]]』と併映された。『ドキュメント』は本編を劇場用に再編集・新作カットを加えたものであるのに対して、『チョロQダグラム』は[[スーパーデフォルメ|SD]]化したキャラクターがドタバタ劇を繰り広げる短編ギャグ作品に仕上がっている。
劇場用作品の『ドキュメント 太陽の牙ダグラム』や『チョロQダグラム』も公開されており、『[[戦闘メカ ザブングル|ザブングル グラフィティ]]』と併映された。『ドキュメント』は本編を劇場用に再編集・新作カットを加えたものであるのに対して、『チョロQダグラム』は[[スーパーデフォルメ|SD]]化したキャラクターがドタバタ劇を繰り広げる短編ギャグ作品に仕上がっている。
== ストーリー ==
S.C.152年、惑星デロイアの地球人入植から100年余を経てなおも地球からの搾取を受け続けるデロイア人によって独立運動が盛んに行われる中、地球連邦評議会議長ドナン・カシムはデロイア側の軍人フォン・シュタインと共謀しクーデターを自作自演してまで独立派を抑えつけより強固な支配体制を敷かんとしていた。
カシム家の末弟クリン・カシムはデロイアの独立を許さない父とそれに逆らえない兄たちの姿勢に反発して出奔、独立運動の中心人物であるデビッド・サマリン博士との出会い、そして彼より最新鋭コンバットアーマー・ダグラムを託された事でデロイア解放の戦いに身を投じていく。
== 登場人物 ==
== 登場人物 ==
;ビリー・ボール
;ビリー・ボール
:ゲリラのメンバー。幼い容姿の16歳。
:ゲリラのメンバー。幼い容姿の16歳。
;[[ナナシ]]
;[[ナナシ (ダグラム)|ナナシ]]
:本名不明の「名無し」の男。チームのムードメーカーだがしばしば鋭い勘を見せる。
:本名不明の「名無し」の男。チームのムードメーカーだがしばしば鋭い勘を見せる。
;ハックル・G・トンプソン
;ハックル・G・トンプソン
;[[スーパーロボット大戦X-Ω]]
;[[スーパーロボット大戦X-Ω]]
:初参戦作品。第3期参戦作品の第9弾として発表され、2018年1月に追加参戦。
:初参戦作品。第3期参戦作品の第9弾として発表され、2018年1月に追加参戦。
:初登場イベントでは同時期に参戦した『[[重戦機エルガイム]]』、監督の同じ『[[装甲騎兵ボトムズ]]』、そして『[[クロスアンジュ 天使と竜の輪舞]]』と共演している。『クロスアンジュ』との共演は同作で『ダグラム』のメカがカメオ出演していたからだろうか。
:初登場イベントでは同時期に参戦した『[[重戦機エルガイム]]』、監督の同じ『[[装甲騎兵ボトムズ]]』、そして『[[クロスアンジュ 天使と竜の輪舞]]』と共演している。『クロスアンジュ』との共演は同作で『ダグラム』のメカがカメオ出演していたからだろうか。
*本作にまつわる特記事項のひとつとして、ラポート社刊のアニメ雑誌「アニメック」誌との確執(通称・'''アニメック事件''')が挙げられる。辛口なアニメ批評に定評のある同誌(評価に値しないものは沈黙を貫く、'''批評されれば光栄に思え'''、というスタンス)であったが本作に対しては殊更攻撃的な批評を展開<ref>内容についてもまともに作品を観ていたとは言い難い、言い掛かりに近い記述が大半を占めた(シーンの一つが何故か『[[機動戦士ガンダム|ガンダム]]』と被る、などと比較されていた。無論、そのシーンは比較にする理由がわからないものであったが)。</ref>、特に27号における特集においてはスタッフ代表として高橋監督をインタビューに招きながら傍らで悪ふざけじみた中傷まがいの記事を載せるという、実質的な吊し上げに近い内容であった。これについては読者からの反発も強く、翌号において編集長が全面的に謝罪する事態となった。
*本作にまつわる特記事項のひとつとして、ラポート社刊のアニメ雑誌「アニメック」誌との確執(通称・'''アニメック事件''')が挙げられる。辛口なアニメ批評に定評のある同誌(評価に値しないものは沈黙を貫く、'''批評されれば光栄に思え'''、というスタンス)であったが本作に対しては殊更攻撃的な批評を展開<ref>内容についてもまともに作品を観ていたとは言い難い、言い掛かりに近い記述が大半を占めた(シーンの一つが何故か『[[機動戦士ガンダム|ガンダム]]』と被る、などと比較されていた。無論、そのシーンは比較にする理由がわからないものであったが)。</ref>、特に27号における特集においてはスタッフ代表として高橋監督をインタビューに招きながら傍らで悪ふざけじみた中傷まがいの記事を載せるという、実質的な吊し上げに近い内容であった。これについては読者からの反発も強く、翌号において編集長が全面的に謝罪する事態となった。
**本件の原因として編集部サイドは担当ライターが副編集長のチェックを通さず記事を入稿したためとしているが、そもそもの作品批判を展開した経緯としては本作のスポンサーのタカラと競合関係にあるバンダイより広告料を受けたためとされる(所謂ライバル潰しのためのネガティブキャンペーン)。それらの信憑性を示すものとして、『ダグラム』と同時期に展開していた同じくサンライズ製アニメ『[[戦闘メカ ザブングル]]』の当時のプラモデル担当者が後に『グレートメカニック』誌のインタビューにおいて本件への関与をほのめかす発言もしており、当時の2大玩具メーカー間の確執も匂わせている。
**本件の原因として編集部サイドは担当ライターが副編集長のチェックを通さず記事を入稿したためとしているが、そもそもの作品批判を展開した経緯としては本作のスポンサーのタカラと競合関係にあるバンダイより広告料を受けたためとされる(所謂ライバル潰しのためのネガティブキャンペーン)。それらの信憑性を示すものとして、『ダグラム』と同時期に展開していた同じくサンライズ製アニメ『[[戦闘メカ ザブングル]]』の当時のプラモデル担当者が後に『グレートメカニック』誌のインタビューにおいて本件への関与をほのめかす発言もしており、当時の2大玩具メーカー間の確執も匂わせている。
*アメリカでは『[[超時空要塞マクロス]]』等と世界観を合体させた『ロボテック』シリーズのひとつとなっている。
*アメリカではロボットSLG『バトルテック』やTRPG『メックウォーリアー』に登場する巨大ロボ「メック(バトルメック)」の一種として知られている。
**その実態は、ハーモニーゴールド社の『ロボテック』の人気にあやかろうとしたFASA社がデザインを無断に流用したもの<ref>ロボテックはタツノコプロから正式な許可を得たHG社が『[[超時空要塞マクロス]]』『超時空騎団サザンクロス』『機甲創世記モスピーダ』を改変した作品だが、バトルテックではサザンクロスやモスピーダの代わりにダグラムを採用している。なお機体デザイン以外は完全に別物の内容となっている。</ref>。後にHG社の訴えによりFASA社は敗訴し、デザインが変更された。そして日本での展開が開始された際は『マクロス』のメカデザイナーである河森正治氏によってメックをリデザインが行われた<ref>シャドウホーク(ダグラム)のリデザインも河森氏であって大河原氏ではない。</ref>が、あくまでも日本国内でしか使用されずその後は日本市場からも撤退したため、現行のデザインはアメリカのスタッフによるものである。
== 脚注 ==
== 脚注 ==