差分

1,468 バイト追加 、 2024年1月16日 (火)
14行目: 14行目:  
ちなみに「余剰パーツ」に関しては、劇中では自動操縦で拠点に帰還していたり、ロボの内部に収納されていたりなどの設定が付加されることもあれば、特に理由なく消える(所謂'''大人の事情''')こともあるなど作品によってまちまち。
 
ちなみに「余剰パーツ」に関しては、劇中では自動操縦で拠点に帰還していたり、ロボの内部に収納されていたりなどの設定が付加されることもあれば、特に理由なく消える(所謂'''大人の事情''')こともあるなど作品によってまちまち。
   −
== 起源 ==
+
== 起源 ==
 
このような形式の合体は、1988年放映の特撮作品(東映の「[[スーパー戦隊シリーズ]]」)『超獣戦隊ライブマン』に登場する「スーパーライブロボ」及び、同年放映のアニメ作品『トランスフォーマー 超神マスターフォース』(スパロボ未参戦)に登場する「ゴッドジンライ」が最初に行ったとされる。
 
このような形式の合体は、1988年放映の特撮作品(東映の「[[スーパー戦隊シリーズ]]」)『超獣戦隊ライブマン』に登場する「スーパーライブロボ」及び、同年放映のアニメ作品『トランスフォーマー 超神マスターフォース』(スパロボ未参戦)に登場する「ゴッドジンライ」が最初に行ったとされる。
   44行目: 44行目:  
=== その他 ===
 
=== その他 ===
 
;[[アルティメットグラヴィオン]]
 
;[[アルティメットグラヴィオン]]
:[[ゴッドΣグラヴィオン]]が4つの強化パーツに分解され、[[ソルグラヴィオン]]に装着されることで完成。
+
:[[ゴッドΣグラヴィオン]]が4つの強化パーツに分解され、[[ソルグラヴィオン]]に装着されることで完成。1号メカ(正確にはそのカラーバリエーション)を構成するマシンが2号メカに合体して完成する変則パターン。
 +
;[[シンカリオン E5 MkII × ALFA-X]]
 +
:[[シンカリオン E5はやぶさ MkII]]<ref>変形前の中間車の一部である「上空探査機ハヤブサ」も合体に参加。</ref>が強化パーツに分解され、シンカリオン ALFA-Xに装着されることで完成。
 +
:はやぶさ MkIIは珍しく、共通の合体機構「オーバークロス合体」に複数の組み合わせが存在する<ref>一例として、合体形態自体はSRW未参戦だが[[ブラックシンカリオン 紅]]との合体形態「シンカリオン E5 MkII × ブラックシンカリオン紅」も作中で登場している。</ref>が、ALFA-Xとの合体はALFA-X側の変形システムが従来と違うため方式が異なる。
 
;[[グリッターファルセイバー]]
 
;[[グリッターファルセイバー]]
 
:[[ファルセイバー]]と[[ブルーヴィクター]]の合体により完成。
 
:[[ファルセイバー]]と[[ブルーヴィクター]]の合体により完成。
53行目: 56行目:  
**SRWに参戦した『[[機界戦隊ゼンカイジャー]]』の1号ロボ[[ゼンカイオージュラガオーン]]も、ライブロボ同様に強化合体を想定していないデザインであり、そちらは追加メカの「ゼンリョクイーグル」に合体機構を依存している。
 
**SRWに参戦した『[[機界戦隊ゼンカイジャー]]』の1号ロボ[[ゼンカイオージュラガオーン]]も、ライブロボ同様に強化合体を想定していないデザインであり、そちらは追加メカの「ゼンリョクイーグル」に合体機構を依存している。
 
*『[[勇者シリーズ]]』においてはこのグレート合体が通例となっていたが、『[[勇者王ガオガイガー]]』のみ2号ロボとのグレート合体が行われなかった。これは米たにヨシトモ監督による「合体を繰り返すと1号ロボの存在感が弱くなるから」という意向によるものであり、強化も動力系の改良や宇宙用換装パーツを装着する程度に留められた。ちなみDVD-BOXの解説によると企画当初は[[ガイガー]]の時点で主役ロボットが完成していることから「ガオガイガーこそが既にグレート合体である」とされている。
 
*『[[勇者シリーズ]]』においてはこのグレート合体が通例となっていたが、『[[勇者王ガオガイガー]]』のみ2号ロボとのグレート合体が行われなかった。これは米たにヨシトモ監督による「合体を繰り返すと1号ロボの存在感が弱くなるから」という意向によるものであり、強化も動力系の改良や宇宙用換装パーツを装着する程度に留められた。ちなみDVD-BOXの解説によると企画当初は[[ガイガー]]の時点で主役ロボットが完成していることから「ガオガイガーこそが既にグレート合体である」とされている。
 +
*グレート合体の名前がいつ頃から使われだしたかは定かではないが、1998年発売のタカラ開発の恋愛ボードゲーム『ツアーパーティー 卒業旅行にいこう』では作中の登場人物・大淀大輔が「グレート合体シリーズ」と呼ぶ台詞がある<ref>直後に「あのギミックはもうゲージツだよ」とも。</ref>。
 
*玩具における再現に関しては、余剰パーツが発生する場合が多く特に1号ロボの武器や盾が余りがちな傾向にある。
 
*玩具における再現に関しては、余剰パーツが発生する場合が多く特に1号ロボの武器や盾が余りがちな傾向にある。
 
**プロポーションについても2号ロボを纏わせるため上半身と下半身の比率が上半身に偏っている事も多い。
 
**プロポーションについても2号ロボを纏わせるため上半身と下半身の比率が上半身に偏っている事も多い。
*当時タカラにて勇者シリーズの主役ロボと、そのパワーアップに関わる合体ロボを担当していた國弘高史氏は強化合体のパターンは一目で強くなったと判るデザインを意識していたとのこと<ref name="フィギュア王">ワールドフォトプレス『フィギュア王No.271』42頁。</ref>。
+
*当時タカラにて『勇者シリーズ』の主役ロボと、そのパワーアップに関わる合体ロボを担当していた國弘高史氏は強化合体のパターンは一目で強くなったと判るデザインを意識していたとのこと<ref name="フィギュア王">ワールドフォトプレス『フィギュア王No.271』42頁。</ref>。
 
**その理由として『[[絶対無敵ライジンオー]]』の[[ゴッドライジンオー]]をアニメで見たときに、上述のように細かい変化では作画で省略されてしまうと判ったからとのこと。そのため翌年の『伝説の勇者ダ・ガーン(SRW未参戦)』のグレートダ・ガーンGXは胸部にライオンの頭をつけ、腕は何も付けなかったが、逆にグレートマイトガインやファイヤージェイデッカーのときは胸に巨大なパーツを付けて、「これなら省略できないだろうと(笑)」と思ったとのこと<ref name="フィギュア王"/>。
 
**その理由として『[[絶対無敵ライジンオー]]』の[[ゴッドライジンオー]]をアニメで見たときに、上述のように細かい変化では作画で省略されてしまうと判ったからとのこと。そのため翌年の『伝説の勇者ダ・ガーン(SRW未参戦)』のグレートダ・ガーンGXは胸部にライオンの頭をつけ、腕は何も付けなかったが、逆にグレートマイトガインやファイヤージェイデッカーのときは胸に巨大なパーツを付けて、「これなら省略できないだろうと(笑)」と思ったとのこと<ref name="フィギュア王"/>。
 
*[[フルパワーグリッドマン]]や[[ガイキング・ザ・グレート]]は厳密にはグレート合体には数えられないが、合体演出や設定はグレート合体のそれを踏襲している。
 
*[[フルパワーグリッドマン]]や[[ガイキング・ザ・グレート]]は厳密にはグレート合体には数えられないが、合体演出や設定はグレート合体のそれを踏襲している。
 +
*「主役ロボの強化形態」ではないためグレート合体と扱われないが、合体の構成としては[[ダンクーガ]]も同じ方式となっている。
    
== 脚注 ==
 
== 脚注 ==
821

回編集