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万物の全てがある空間に記録されているという概念。語源はサンスクリット語の「アカシャ」(Akasha:虚空)。
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'''アカシックレコード'''とは、万物の全てがある空間に記録されているという概念。語源はサンスクリット語の「アカシャ」(Akasha:虚空)。
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== 概要 ==
 
古代インドのヒンドゥー教や仏教において発生した概念。過去・現在・未来の万象の記録がある空間に存在し、それに触れることができたならば万象を理解することができるようになるといわれており、一種の精神概念といえる。その存在は様々な宗教で取り扱われており、宗教学者達の間でも度々論じられる。
 
古代インドのヒンドゥー教や仏教において発生した概念。過去・現在・未来の万象の記録がある空間に存在し、それに触れることができたならば万象を理解することができるようになるといわれており、一種の精神概念といえる。その存在は様々な宗教で取り扱われており、宗教学者達の間でも度々論じられる。
    
それゆえ多様な解釈が存在し、一意に定まった解釈はないに等しいが、概ね共通する点は「その本質はいわば運命のようなものであり一切抗うことができない」という点であり、またいわゆる「預言者」が預言を行うのはアカシックレコードを読み取る力によるものと解釈されることが多い。
 
それゆえ多様な解釈が存在し、一意に定まった解釈はないに等しいが、概ね共通する点は「その本質はいわば運命のようなものであり一切抗うことができない」という点であり、またいわゆる「預言者」が預言を行うのはアカシックレコードを読み取る力によるものと解釈されることが多い。
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== スパロボにおける扱い ==
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== SRWでの扱い ==
『[[第3次スーパーロボット大戦α]]』においては、アカシックレコードが前述の運命とほぼ同じ解釈で扱われており、全宇宙の滅びを招く災厄である「[[アポカリュプシス]]」もその中で予め定められた事象とされている。また(正の)[[無限力]]が因果律(運命)を操る力を持つことから、無限力とアカシックレコードも概ね同義の用語として扱われている。なお、この作品におけるアカシックレコードの正体は[[第一始祖民族]]の残留思念であることが[[ルアフ・ガンエデン|ルアフ]]によって明言されている。
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『[[第3次スーパーロボット大戦α 終焉の銀河へ]]』においては、アカシックレコードが前述の運命とほぼ同じ解釈で扱われており、全宇宙の滅びを招く災厄である「[[アポカリュプシス]]」もその中で予め定められた事象とされている。また(正の)[[無限力]]が因果律(運命)を操る力を持つことから、無限力とアカシックレコードも概ね同義の用語として扱われている。なお、この作品におけるアカシックレコードの正体は[[第一始祖民族]]の残留思念であることが[[ルアフ・ガンエデン|ルアフ]]によって明言されている。
    
OGシリーズでの存在は不明だが、[[アインスト]]が「古の記録」と称するものがある。これに触れるためには『門』を開ける必要があり、[[SRX]]は『鍵』となり得るものの一つではあるが不完全であるため『門』を開くことはできない。また、『鍵』となるのは[[リュウセイ・ダテ|リュウセイ]]や[[クスハ・ミズハ|クスハ]]、[[ユウキ・ジェグナン|ユウキ]]などの[[念動力]]者であることから、ほぼ同質の存在と考えてもいいだろう。
 
OGシリーズでの存在は不明だが、[[アインスト]]が「古の記録」と称するものがある。これに触れるためには『門』を開ける必要があり、[[SRX]]は『鍵』となり得るものの一つではあるが不完全であるため『門』を開くことはできない。また、『鍵』となるのは[[リュウセイ・ダテ|リュウセイ]]や[[クスハ・ミズハ|クスハ]]、[[ユウキ・ジェグナン|ユウキ]]などの[[念動力]]者であることから、ほぼ同質の存在と考えてもいいだろう。
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なお、『[[スーパーロボット大戦W]]』では「知の記録者」を自称する敵勢力「[[ザ・データベース]]」が登場している。彼らは、製造されてから現代に至るまでの出来事を全て記録する役目を持たされた一種の精神コンピュータというべき存在で、擬似的、人工的なアカシックレコードの完成を目指すものであると捉えることもできる。ただし「未来の事象」が記録されず、他者の将来の運命を決定づける性質を持たない、単なる「データベース」であるという点はアカシックレコードと決定的に異なる。
 
なお、『[[スーパーロボット大戦W]]』では「知の記録者」を自称する敵勢力「[[ザ・データベース]]」が登場している。彼らは、製造されてから現代に至るまでの出来事を全て記録する役目を持たされた一種の精神コンピュータというべき存在で、擬似的、人工的なアカシックレコードの完成を目指すものであると捉えることもできる。ただし「未来の事象」が記録されず、他者の将来の運命を決定づける性質を持たない、単なる「データベース」であるという点はアカシックレコードと決定的に異なる。
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Zシリーズの世界にも全く同じものが存在する。辞典によると、アカシックレコードにアクセスするという事は、時間や空間を超越した無限を手に入れる事に等しいと記載されている。[[アサキム・ドーウィン]]が知りたがる山羊と[[シュロウガ]]の力を使いアクセスした。
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「[[Zシリーズ]]」の世界にも全く同じものが存在する。辞典によると、アカシックレコードにアクセスするという事は、時間や空間を超越した無限を手に入れる事に等しいと記載されている。[[アサキム・ドーウィン]]が知りたがる山羊と[[シュロウガ]]の力を使いアクセスした。
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『[[スーパーロボット大戦X-Ω]]』では『[[ポプテピピック]]』の期間限定参戦イベント「地上の星々が紡ぐ叫びと祈り」にて登場。本作では「アカシックレコード」という一つのキャラクターとして存在する。直接の元ネタはTVアニメ第12話に登場した同名キャラ。
    
== 関連用語 ==
 
== 関連用語 ==
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**天獄篇で明かされた情報では、アサキムはシュロウガの生み出した虚像であり、意味深な発言はアサキム自身ではなくシュロウガの記憶であった。アサキムの発言には「ヒンドゥー教」に纏わる「虚空=アカシックレコード」や「輪廻」などの言い回しが含まれる。
 
**天獄篇で明かされた情報では、アサキムはシュロウガの生み出した虚像であり、意味深な発言はアサキム自身ではなくシュロウガの記憶であった。アサキムの発言には「ヒンドゥー教」に纏わる「虚空=アカシックレコード」や「輪廻」などの言い回しが含まれる。
 
*サイバスターの「アカシックノヴァ」の一文に「因縁……宿業……輪廻転生……どれほど深い闇だろうと……」「虚空に刻まれた宇宙の意思を!」「ここで全て解き放つ!!」はアカシックレコードに関わったシュロウガ自身の存在を示している。この一文を解釈するとアカシックレコードシステムによる輪廻転生(無限輪廻)になったシュロウガを解き放てるのは、アカシックレコードを破壊できるサイバスターの最終兵器'''アカシックノヴァをシュロウガがその身で受ける'''ことだろう。
 
*サイバスターの「アカシックノヴァ」の一文に「因縁……宿業……輪廻転生……どれほど深い闇だろうと……」「虚空に刻まれた宇宙の意思を!」「ここで全て解き放つ!!」はアカシックレコードに関わったシュロウガ自身の存在を示している。この一文を解釈するとアカシックレコードシステムによる輪廻転生(無限輪廻)になったシュロウガを解き放てるのは、アカシックレコードを破壊できるサイバスターの最終兵器'''アカシックノヴァをシュロウガがその身で受ける'''ことだろう。
**因縁=サイバスターの影響で、宿業=光と闇の狭間の存在だったシュロウガが、輪廻転生=アカシックレコードの影響で、深い闇=無限獄の闇に堕ちた、虚空に刻まれた宇宙の意思をここで全て解き放つ=シュロウガのアカシックレコードの呪縛から解き放つ。となる。
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**因縁=サイバスターの影響で、宿業=光と闇の狭間の存在だったシュロウガが、輪廻転生=アカシックレコードの影響で、深い闇=無限獄の闇に堕ちた、虚空に刻まれた宇宙の意思をここで全て解き放つ=シュロウガからアカシックレコードの呪縛から解き放つことにとなる。
 
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[[Category:小辞典]]
 
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[[Category:バンプレストオリジナル]]
 
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