差分

438 バイト追加 、 2021年5月21日 (金) 02:22
編集の要約なし
42行目: 42行目:  
基本的には、真面目で実直な性格をした軍人向きと言える人物。律儀で正義感も非常に強く、大量虐殺を行いながら自分達が正義であるかの様に歌う[[ギレン・ザビ]]の演説に激怒したり、自分達の保身や地位にばかり固執して守るべき民間人を蔑ろにする軍の上層部や官僚等に対して抗議する等、毅然とした意志を見せる事もある。作戦立案能力も高く、功を焦った[[ガルマ・ザビ]]の指揮する[[ガウ]]を撃破する為に、ホワイトベースをイベントホールに隠す奇策を考案し、見事に成功させている。
 
基本的には、真面目で実直な性格をした軍人向きと言える人物。律儀で正義感も非常に強く、大量虐殺を行いながら自分達が正義であるかの様に歌う[[ギレン・ザビ]]の演説に激怒したり、自分達の保身や地位にばかり固執して守るべき民間人を蔑ろにする軍の上層部や官僚等に対して抗議する等、毅然とした意志を見せる事もある。作戦立案能力も高く、功を焦った[[ガルマ・ザビ]]の指揮する[[ガウ]]を撃破する為に、ホワイトベースをイベントホールに隠す奇策を考案し、見事に成功させている。
   −
一方、『初代』の時期は、士官学校を卒業してから半年しか経っていないという経験の無さや常に先の見えない状況から精神的な余裕を保てなかった結果、精神疲労から戦いを拒否したアムロに対して[[修正]]を行って出撃を強制したり、挙手で行動を決める頼りなさを見せ乗組員達一人一人との人間関係を疎かにしてしまうなど、相応の未熟さとそこに起因する問題を抱えていた。特にアムロに対しては、厳しいを通り越して殊更ヒステリックな態度に出てしまう事があった為、彼自身が脱走してしまい事態を悪化させてしまう等、一時は深刻なまでの険悪さとなっていた。しかし、様々な戦いを乗り越えて軍人としての経験を積んでいった事や、自分と異なり軽薄さを見せても筋を重んじて人間的な器の大きかった[[スレッガー・ロウ]]の死を経験した事で、指揮官としての決断力や乗組員達の気持ちを省みようとする度量の持ち主へと成長していった。
+
一方、『初代』の時期は、士官学校を卒業してから半年しか経っていないという経験の無さや常に先の見えない状況から精神的な余裕を保てなかった結果、精神疲労から戦いを拒否したアムロに対して[[修正]]を行って出撃を強制したり、挙手で行動を決める頼りなさを見せ乗組員達一人一人との人間関係を疎かにしてしまうなど、相応の未熟さとそこに起因する問題を抱えていた。特にアムロに対しては、厳しいを通り越して殊更ヒステリックな態度に出てしまう事があった為、彼自身が脱走してしまい事態を悪化させてしまう等、一時は深刻なまでの険悪さとなっていた。しかし、様々な戦いを乗り越えて軍人としての経験を積んでいった事や、自分と異なり軽薄さを見せても筋を重んじて人間的な器の大きかった[[スレッガー・ロウ]]の死を経験した事で、指揮官としての決断力や乗組員達の気持ちを省みようとする度量の持ち主へと成長しており、最終決戦では自ら銃を手に取って圧倒的不利な状況の中、白兵戦を行っている。
   −
一年戦争後には、共に戦場を経験した[[ミライ・ヤシマ]]と結婚。長男・[[ハサウェイ・ノア]]、長女・チェーミン・ノアの二人をもうけている。また、一年戦争の後半時には険悪だったアムロとの関係も軟化し、『Ζ』、『[[機動戦士ガンダム 逆襲のシャア|逆襲のシャア]]』の時期には互いに名前を呼び捨てで呼び合い、時に冗談も言い合える等、対等な戦友としての関係を築いている。また、行動力にも優れた面を見せるようにもなっており、普段は指揮に徹しているものの、必要とならば銃を手に取って白兵戦を行ったり、プチモビに自ら搭乗して破壊工作の直接指揮も執る等、勇敢さを見せている。
+
一年戦争後には、共に戦場を経験した[[ミライ・ヤシマ]]と結婚。長男・[[ハサウェイ・ノア]]、長女・チェーミン・ノアの二人をもうけている。また、一年戦争の後半時には険悪だったアムロとの関係も軟化し、『Ζ』、『[[機動戦士ガンダム 逆襲のシャア|逆襲のシャア]]』の時期には互いに名前を呼び捨てで呼び合い、時に冗談も言い合える等、対等な戦友としての関係を築いている。また、行動力にも優れた面を見せるようにもなっており、普段は指揮に徹しているものの、必要とならばプチモビに自ら搭乗して破壊工作の直接指揮を執りながら作業を行う等、勇敢さを見せている。
    
なお、ブライトは数多くのニュータイプ、あるいはニュータイプの可能性を秘めた若者達との関わりを持っているが、ブライト自身は終始[[オールドタイプ]]であり続けている。
 
なお、ブライトは数多くのニュータイプ、あるいはニュータイプの可能性を秘めた若者達との関わりを持っているが、ブライト自身は終始[[オールドタイプ]]であり続けている。
56行目: 56行目:  
リュウの死後、精神的疲労から倒れてしまう程追い詰められてしまう事態となっていたが、それでも[[オデッサ]]作戦や[[ジャブロー]]攻防戦等を戦い抜き、[[レビル将軍]]からの命令で囮役を請け負って再び宇宙に上がった後も、[[ソロモン]]攻防戦を成功させている。また、この頃には様々な経験を経た事で人間的にも成長し、険悪だったアムロとの関係も大きく軟化させ、好意を寄せ始めていたミライがスレッガーと接近し始めても、遠くから見届ける度量も見せている。だが、哀しくもスレッガーはソロモンでの[[ビグ・ザム]]との戦いで戦死してしまう事になり、その後は気丈に任務を全うしようとするミライを気遣っている。
 
リュウの死後、精神的疲労から倒れてしまう程追い詰められてしまう事態となっていたが、それでも[[オデッサ]]作戦や[[ジャブロー]]攻防戦等を戦い抜き、[[レビル将軍]]からの命令で囮役を請け負って再び宇宙に上がった後も、[[ソロモン]]攻防戦を成功させている。また、この頃には様々な経験を経た事で人間的にも成長し、険悪だったアムロとの関係も大きく軟化させ、好意を寄せ始めていたミライがスレッガーと接近し始めても、遠くから見届ける度量も見せている。だが、哀しくもスレッガーはソロモンでの[[ビグ・ザム]]との戦いで戦死してしまう事になり、その後は気丈に任務を全うしようとするミライを気遣っている。
   −
連邦とジオンの最終決戦である星一号作戦では、敵の主要拠点である[[ア・バオア・クー]]への突入に成功させるも、遂にホワイトベースは大破。自らも銃を手に取る形で[[ジオン兵]]達との白兵戦を展開し、最終的には乗組員達と共にランチで[[ア・バオア・クー]]から脱出し、同じくコアファイターで脱出してきたアムロを迎え入れる形で一年戦争の終わりを迎えた。
+
連邦とジオンの最終決戦である星一号作戦では、敵の主要拠点である[[ア・バオア・クー]]への突入に成功させるも、遂にホワイトベースは大破。自らも銃を手に取る形で[[ジオン兵]]達との白兵戦を展開。最終的には乗組員達と共にランチで脱出し、同じくコアファイターで脱出してきたアムロを迎え入れる形で一年戦争の終わりを迎えた。
    
==== [[機動戦士Ζガンダム]] ====
 
==== [[機動戦士Ζガンダム]] ====
 
当時26歳。一年戦争後、軍に残り続けたブライトはミライと結婚し、二児(長男ハサウェイ、長女チェーミン)の父親となる。軍人としては当時のブライトの年齢としては破格と言える中佐に昇進していたのだが、やはりアムロや[[ハヤト・コバヤシ]]同様に連邦政府の上層部からは危険視される事になり、閑職である連絡船“テンプテーション”の船長を勤めていた<ref>漫画『機動戦士Ζガンダム Define』ではティターンズへ抜擢された過去がある事が判明。それを断り、むしろ彼等の方針に異を唱えた結果、上層部の不興を買って二階級降格され、少佐となっていた。</ref>。務めた期間も7年と何気に長い。
 
当時26歳。一年戦争後、軍に残り続けたブライトはミライと結婚し、二児(長男ハサウェイ、長女チェーミン)の父親となる。軍人としては当時のブライトの年齢としては破格と言える中佐に昇進していたのだが、やはりアムロや[[ハヤト・コバヤシ]]同様に連邦政府の上層部からは危険視される事になり、閑職である連絡船“テンプテーション”の船長を勤めていた<ref>漫画『機動戦士Ζガンダム Define』ではティターンズへ抜擢された過去がある事が判明。それを断り、むしろ彼等の方針に異を唱えた結果、上層部の不興を買って二階級降格され、少佐となっていた。</ref>。務めた期間も7年と何気に長い。
   −
[[グリプス戦役]]の初期にてコロニー「[[グリーンノア]]」を訪れるが、主人公の[[カミーユ・ビダン]]が[[ガンダムMk-II]]に乗り込んで暴れる姿を目撃。その姿にかつてのアムロと姿を重ねる事になる。その後、コロニー内で平然と戦闘を行った[[ティターンズ]]に対し直訴するが、一般の連邦軍であるのを理由に乗艦の[[バスク・オム]]大佐だけでなく、下士官の[[カクリコン・カクーラー]]中尉にまでティターンズであるのを理由に暴行され、ティターンズが特権階級を利用して如何に傲慢な思想の持ち主達であるのかを痛感する<ref>実際には、まともな思考をした謙虚なティターンズの兵士もいるのだが、ブライトの立ち位置から見れば「反感を育てるだけの存在」と見なされても仕方がないと言える。</ref>。
+
[[グリプス戦役]]の初期にてコロニー「[[グリーンノア]]」を訪れるが、主人公の[[カミーユ・ビダン]]が[[ガンダムMk-II]]に乗り込んで暴れる姿を目撃。その姿にかつてのアムロと姿を重ねる事になる。その後、コロニー内で平然と戦闘を行った[[ティターンズ]]に対し直訴するが、一般の連邦軍であるのを理由に乗艦の[[バスク・オム]]大佐だけでなく、下士官の[[カクリコン・カクーラー]]中尉にまで「自分達がティターンズである」のを理由に暴行され、ティターンズが特権階級を利用して如何に傲慢な思想の持ち主達であるのかを痛感する<ref>実際には、まともな思考をした謙虚なティターンズの兵士もいるのだが、ブライトの立ち位置から見れば「反感を育てるだけの存在」と見なされても仕方がないと言える。</ref>。
   −
その後、カミーユの身勝手な行動により逮捕されそうになっていたグリーンノアの住人を連れて軍から脱走。この時に[[ファ・ユイリィ]]も助け出されており、[[エゥーゴ]]の[[戦艦]][[アーガマ]]に保護されたのを機に、自らもエゥーゴに参加する。また、その際に出会った[[クワトロ・バジーナ]]をブライトは無意識に「大佐」と呼んでおり(本来は「大尉」)、これはニュータイプ的な感では無く、本能的に彼の正体がシャア・アズナブルではないかと悟った為と思われる。エゥーゴに参加したのと同時に階級も大佐に昇進<ref>これ以降ブライトは「ニュータイプと数多く接してきた者を将官に上げるのは危険」と判断した連邦上層部の圧力もあり、連邦軍を退役するまで階級は大佐のままだった。</ref>。以後は宇宙でアーガマの指揮を取り、グリプス戦役を戦い抜いた。
+
その後、カミーユの身勝手な行動により逮捕されそうになっていたグリーンノアの住人を連れて軍から脱走。この時に[[ファ・ユイリィ]]も助け出されており、[[エゥーゴ]]の[[戦艦]][[アーガマ]]に保護されたのを機に、自らもエゥーゴに参加する。また、その際に出会った[[クワトロ・バジーナ]]をブライトは無意識に「大佐」と呼んでおり(本来は「大尉」)、これはニュータイプ的な感では無く、本能的に彼の正体がシャア・アズナブルではないかと悟った為と思われる。エゥーゴに参加したのと同時に階級も大佐に昇進<ref>これ以降ブライトは「ニュータイプと数多く接してきた者を将官に上げるのは危険」と判断した連邦上層部の圧力もあり、連邦軍を退役するまで階級は大佐のままだった。</ref>。以後は宇宙でアーガマの指揮を取り、終盤の「メールシュトローム作戦」ではコロニーレーザー「グリプス2」の奪取に成功。ティターンズ、[[アクシズ]]との三つ巴の最終決戦では、カミーユやクワトロの撤退をギリギリまで待ちつつコロニーレーザー発射の指揮を執り、ティターンズの艦隊の殲滅に成功。グリプス戦役を戦い抜いた。
   −
エゥーゴの指揮官として戦う一方、地球に残したミライ達家族の事も気に掛けており、家族からの手紙で涙を見せる等、家庭人としての一面も見せている。しかし、かつての一年戦争で衝突を繰り返しながらも乗組員達との絆を深めていったブライトでも、エキセントリックで自制心に欠けた[[カミーユ・ビダン]]や、かつてホワイトベースにも乗っていてカミーユ以上に暴走しやすく独断専行の多い[[カツ・コバヤシ]]には、恒常的に頭を悩まされていた様で、クワトロに対して「自分はカミーユの父親にはなれない」と嘆いた事もある。結局、彼等の「父親」的役目を果たせないままとなった結果、カツは自滅に近い形で戦死。カミーユもまた自らのニュータイプ能力を半ば暴走させた結果、精神崩壊を引き起こして戦線離脱する事態となり、クワトロも姿を消してしまった事もあって、自らの元に残った正規パイロットで残ったのはファのみとなってしまった。
+
エゥーゴの指揮官として戦う一方、地球に残したミライ達家族の事も気に掛けており、家族からの手紙で涙を見せる等、家庭人としての一面も見せている。しかし、かつての一年戦争で衝突を繰り返しながらも乗組員達との絆を深めていったブライトでも、エキセントリックで自制心に欠けた[[カミーユ・ビダン]]や、かつてホワイトベースに乗っていてカミーユ以上に暴走しやすく独断専行の多いかった[カツ・コバヤシ]]には、恒常的に頭を悩まされていた様で、クワトロに対して「自分はカミーユの父親にはなれない」と嘆いた事もある。結局、彼等の「父親」的役目を果たせないままとなった結果、カツは自滅に近い形で戦死。カミーユもまた自らのニュータイプ能力を半ば暴走させた結果、精神崩壊を引き起こして戦線離脱する事態となり、クワトロも姿を消してしまった事もあって、自らの元に残った正規パイロットで残ったのはファのみとなってしまった。
    
==== [[機動戦士ガンダムΖΖ]] ====
 
==== [[機動戦士ガンダムΖΖ]] ====
76行目: 76行目:  
停戦する意思の無いハマーンによってダブリンへの[[コロニー落とし]]が敢行された後、再び宇宙へと上がるのだが、エゥーゴや連邦高官の意向もあって途中で艦を降りる事になり、ジュドー達ガンダム・チームに[[ネェル・アーガマ]]を託す事になる。その後、連邦・エゥーゴの艦隊を率いてネオ・ジオンとの決戦に挑もうとしていたが、[[グレミー・トト]]による反乱という予想外な事態もあって、自分達は戦う事も無く、第1次ネオ・ジオン抗争は終戦を迎えた。
 
停戦する意思の無いハマーンによってダブリンへの[[コロニー落とし]]が敢行された後、再び宇宙へと上がるのだが、エゥーゴや連邦高官の意向もあって途中で艦を降りる事になり、ジュドー達ガンダム・チームに[[ネェル・アーガマ]]を託す事になる。その後、連邦・エゥーゴの艦隊を率いてネオ・ジオンとの決戦に挑もうとしていたが、[[グレミー・トト]]による反乱という予想外な事態もあって、自分達は戦う事も無く、第1次ネオ・ジオン抗争は終戦を迎えた。
   −
この頃になると、前作と比較してヤサグレ度が増して、親父臭くなっている描写もちらほら。『ΖΖ』のストーリー初期の明るい雰囲気の煽りを受けた影響で、[[Ζガンダム]]を奪いに来たジュドーに跳び蹴りされたり、[[エル・ビアンノ]]に「おじさん」呼ばわりされるのを気にしたり(既に妻子持ちなので当然だが)、[[エマリー・オンス]]に好意を寄せられて不倫疑惑が浮上する等、いまいち締まらないエピソードも多いが、カミーユやカツ達の二の舞にだけはしないと心掛けていたのか、リィナをネオ・ジオンに連れ去られたジュドーに対し真剣に話し合おうとしたりする等、彼等の「大人」として努めようとする面も見せている。そして、最終話で連邦軍人たちの不甲斐なさに憤るジュドーに対し、「'''気に入らないなら、俺を殴って気を済ませろ'''」と言って屈託を受け止めてみせた。その後、ジュドーや[[ルー・ルカ]]との別れのシーンでの様子からも、本作のブライトが「大人」としての役目を果たせた事を伺わせている。
+
この頃になると、前作と比較してヤサグレ度が増して、親父臭くなっている描写もちらほら。『ΖΖ』のストーリー初期の明るい雰囲気の煽りを受けた影響で、[[Ζガンダム]]を奪いに来たジュドーに跳び蹴りされたり、[[エル・ビアンノ]]に「おじさん」呼ばわりされるのを気にしたり(既に妻子持ちなので当然だが)、[[エマリー・オンス]]に好意を寄せられて不倫疑惑が浮上する等、いまいち締まらないエピソードも多い。しかし、カミーユやカツ達の二の舞にだけはしないと心掛けていたのか、リィナをネオ・ジオンに連れ去られたジュドーに対し真剣に話し合おうとしたりする等、彼等の「大人」として努めようとする面も見せている。そして、最終話で連邦軍人たちの不甲斐なさに憤るジュドーに対し、「'''気に入らないなら、俺を殴って気を済ませろ'''」と言って屈託を受け止めてみせた。その後、ジュドーや[[ルー・ルカ]]との別れのシーンでの様子からも、本作のブライトが「大人」としての役目を果たせた事を伺わせている。
    
==== [[機動戦士ガンダム 逆襲のシャア]] ====
 
==== [[機動戦士ガンダム 逆襲のシャア]] ====
410

回編集