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83 バイト追加 、 2020年10月15日 (木) 07:52
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SDガンダムが画期的だったのは、「ガンダムをモデルにした'''独自のキャラクター'''」という一種のセルフパロディコンテンツを目指した点にある。子供達が手にするのは「造形が安っぽいガンダムの人形」ではなく、擬人化されて言葉も話すコミカルなキャラクターの人形であり、チープな造形はむしろ親しみやすさを生み出すアクセントとなって、それまでマイナス要素とされた部分がそのままプラス要素となったのである。
 
SDガンダムが画期的だったのは、「ガンダムをモデルにした'''独自のキャラクター'''」という一種のセルフパロディコンテンツを目指した点にある。子供達が手にするのは「造形が安っぽいガンダムの人形」ではなく、擬人化されて言葉も話すコミカルなキャラクターの人形であり、チープな造形はむしろ親しみやすさを生み出すアクセントとなって、それまでマイナス要素とされた部分がそのままプラス要素となったのである。
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なお、『ロボチェンマン』『カワルドスーツ』『ディフォルメ・ガンダム』などの先行商品にも擬人化の要素はあったのだが、SDガンダムはそれをより推し進めた形で誇張させたことが先行商品との大きな差別化へ繋がったとされる。特にガンダムの顔に「'''瞳'''」を加えて感情表現を可能にしたことと、ギャグイラストが入ったシールを製品に付属させてキャラクター性を加味したことは、擬人化のコンセプトを先行商品よりも殊更強くアピールした。また、先行商品は原作のかっこいいロボットらしさを残すことも踏まえて三頭身のデフォルメだったのに対して、二頭身にまでデフォルメしたことも強いインパクトを生んだ。スーパーディフォルメの「'''スーパー'''」にはより徹底化されたデフォルメであるという意味が込められており、先行商品との差別化を強調していることが伺える。
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なお、『ロボチェンマン』『カワルドスーツ』『ディフォルメ・ガンダム』などの先行商品にも擬人化の要素はあったのだが、SDガンダムはそれをより推し進めた形で誇張させたことが先行商品との大きな差別化へ繋がったとされる。特にガンダムの顔に「'''瞳'''」を加えて感情表現を可能にしたことと、ギャグイラストが入ったシールを製品に付属させてキャラクター性を加味したことは、擬人化のコンセプトを先行商品よりも殊更強くアピールした。また、先行商品は原作のかっこいいロボットらしさを残すことも踏まえて三頭身のデフォルメだったのに対して、二頭身<ref>足に至っては、足首から下の部分だけになっている。</ref>にまでデフォルメしたことも強いインパクトを生んだ。スーパーディフォルメの「'''スーパー'''」にはより徹底化されたデフォルメであるという意味が込められており、先行商品との差別化を強調していることが伺える。
    
SDガンダムはカプセルトイのみにとどまらず様々な玩具として売り出され、その人気からゲームやアニメともなり、現在に続く『[[SDガンダムシリーズ]]』が生まれ、「武者」「騎士」など様々な作品・キャラクターを生み出しバンダイの黄金期を支えた。このヒットを受け、ガンダムシリーズ以外でも版権キャラクターをSD化して「独自のコミカルなキャラクター」とする玩具を売り出す手法が様々なメーカーで展開、1990年代前半はこのような「SDモノ」コンテンツが乱立する事となった(後述)。
 
SDガンダムはカプセルトイのみにとどまらず様々な玩具として売り出され、その人気からゲームやアニメともなり、現在に続く『[[SDガンダムシリーズ]]』が生まれ、「武者」「騎士」など様々な作品・キャラクターを生み出しバンダイの黄金期を支えた。このヒットを受け、ガンダムシリーズ以外でも版権キャラクターをSD化して「独自のコミカルなキャラクター」とする玩具を売り出す手法が様々なメーカーで展開、1990年代前半はこのような「SDモノ」コンテンツが乱立する事となった(後述)。
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