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[[藤原忍]]達の通う士官学校の元・教官で、[[結城沙羅]]とは恋仲にあった。
 
[[藤原忍]]達の通う士官学校の元・教官で、[[結城沙羅]]とは恋仲にあった。
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軍人としては極めて優秀で、教官としての手腕と用兵に関する知識には並々ならぬ物がある。また、頭脳明晰だけでなく身体能力も優れており、物語初期の士官学校時代は喧嘩慣れしていた忍に殴りかかられた際、軽くあしらう程の格闘技を見せている。更に絶対音感の様な物も持っていた様で、洞窟の共鳴音を元に[[歌|唄]]を自作したりもしていた。しかし、その優秀さ故に途方もない自信と野心、そしてプライドの持ち主であり、軍人とはいえ尊大な振る舞いや言動が目立っていた事から一部の軍人や士官候補生からは嫌われていたらしく、特に忍とは反りが合わなかったようだが、彼のパイロットとしての秘めた能力はそれなりに評価もしている。機嫌が悪いと右肩を小刻みに震わせる癖があり、それは乗っている機動兵器にも影響させる程。
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軍人としては極めて優秀で、教官としての手腕と用兵に関する知識には並々ならぬ物がある。また、頭脳明晰だけでなく身体能力も優れており、物語初期の士官学校時代は喧嘩慣れしていた忍に殴りかかられた際に、軽くあしらう程の格闘技を見せている。更に絶対音感の様な物も持っていた様で、洞窟の共鳴音を元に[[歌|唄]]を自作したりもしていた。しかし、その優秀さ故に途方もない自信と野心、そしてプライドの持ち主であり、軍人とはいえ尊大な振る舞いや言動が目立っていた事から一部の軍人や士官候補生からは嫌われていた。特に忍とは反りが合わなかったようで、自らの操縦技術への自惚れの強い彼を「天狗」と評していたが、彼のパイロットとしての秘めた能力はそれなりに評価もしている。機嫌が悪いと右肩を小刻みに震わせる癖があり、それは乗っている機動兵器にも影響させる程。
    
人望を集め難い人物ではあるが、それでもかつては[[地球]]を守る使命感も持ち合わせており、軍上層部に対し[[異星人]]の侵略に備えるよう真面目に進言していたのだが、上層部からは聞き入れられずに終わっている。この事はプライドの高いシャピロにとって相当屈辱であったようで、後に[[ムゲ・ゾルバドス帝国]]が侵略してくる形で自らの予見が実現した際、まともに対抗出来ていない地球軍の不甲斐無さに失望。寝返るまでに至っている。尊敬する人物はナポレオン・ボナパルトで、地球軍時代はナポレオンを越える人物になるという志を抱いていた。
 
人望を集め難い人物ではあるが、それでもかつては[[地球]]を守る使命感も持ち合わせており、軍上層部に対し[[異星人]]の侵略に備えるよう真面目に進言していたのだが、上層部からは聞き入れられずに終わっている。この事はプライドの高いシャピロにとって相当屈辱であったようで、後に[[ムゲ・ゾルバドス帝国]]が侵略してくる形で自らの予見が実現した際、まともに対抗出来ていない地球軍の不甲斐無さに失望。寝返るまでに至っている。尊敬する人物はナポレオン・ボナパルトで、地球軍時代はナポレオンを越える人物になるという志を抱いていた。
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天涯孤独の身で、親の愛情を知らずに育った事が現在の人格を形成しているようだが、子供の頃に親がいない寂しさのあまり、「神の洞窟」が奏でる共鳴音に歌詞をのせる形で自分で自分の子守唄「ハーモニー・ラヴ」を作って自分を慰めていたという意外な一面があり(しかし、歌詞はどう見てもラブソング)、その唄を沙羅や神の洞窟で出会った[[ローラ・サリバン]]に教えていた<ref>本来なら後の展開の[[伏線]]となる設定だったが、[[打ち切り|諸事情]]により活かされる事はなかった。</ref>。最終回で語られた話からすると、神の洞窟の共鳴音は宇宙そのものと共鳴することで起こっている物で、ハーモニーの乱れからムゲの侵攻により宇宙の調和が乱れたことをシャピロはこの洞窟で知ったとの事。そしてムゲに寝返ってからは、そのムゲですらも利用して宇宙の調和を取り戻す「神」が必要と確信。それをなすべきは自分であるという誇大妄想に近い野望を抱くようになってしまったようである。
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天涯孤独の身で、親の愛情を知らずに育った事が現在の人格を形成しているようだが、子供の頃に親がいない寂しさのあまり、「神の洞窟」が奏でる共鳴音に歌詞をのせる形で自分で自分の子守唄「ハーモニー・ラヴ」を作り自分を慰めていたという意外な一面があり(しかし、歌詞はどう見てもラブソング)、その唄を沙羅や神の洞窟で出会った[[ローラ・サリバン]]に教えていた<ref>本来なら後の展開の[[伏線]]となる設定だったが、[[打ち切り|諸事情]]により活かされる事はなかった。</ref>。最終回で語られた話からすると、神の洞窟の共鳴音は宇宙そのものと共鳴することで起こっている物で、ハーモニーの乱れからムゲの侵攻により宇宙の調和が乱れたことをシャピロはこの洞窟で知ったとの事。そしてムゲに寝返ってからは、そのムゲですらも利用して宇宙の調和を取り戻す「神」が必要と確信し、それをなすべきは自分であるという誇大妄想に近い野望を抱くようになってしまったようである。
    
実は[[獣戦機]]の操縦者としての資質も持ち合わせており、OVA版の最終章にて思わぬ形でその[[野生化|片鱗]]を見せていた。
 
実は[[獣戦機]]の操縦者としての資質も持ち合わせており、OVA版の最終章にて思わぬ形でその[[野生化|片鱗]]を見せていた。
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ムゲ帝国が地球に来襲し地球軍が苦戦するのを見た事で、かつての自らの主張を無視した結果の有様に落胆したシャピロは、沙羅を連れて地球を裏切り、帝国軍に投降する事を目論むも、沙羅は忍の妨害によって連れ戻される事になり、自身だけが帝国軍へと渡る事になる。
 
ムゲ帝国が地球に来襲し地球軍が苦戦するのを見た事で、かつての自らの主張を無視した結果の有様に落胆したシャピロは、沙羅を連れて地球を裏切り、帝国軍に投降する事を目論むも、沙羅は忍の妨害によって連れ戻される事になり、自身だけが帝国軍へと渡る事になる。
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その後、母星を裏切った自身を怪しむ[[デスガイヤー将軍]]の下で容赦の無い拷問を受けながらも、それに耐えきったシャピロはムゲ帝国に取り入る事に成功。以降は参謀格として教官時代に得た機密情報を活かした作戦を次々と立案。物量を用いて強力な戦闘兵器を集中砲火で撃破する死の包囲網作戦や女性が花粉を吸引すると錯乱を起こす失恋花を用いた撹乱作戦等、3将軍が思いつかなかった独自の作戦で[[獣戦機隊]]を苦しめている。その獣戦機隊との戦いでは失敗が多かったものの、他の作戦では着実に功績を残していったようで、[[ムゲ・ゾルバドス|ムゲ帝王]]の信頼を得ていったシャピロは、最終的に副官の地位まで上り詰めている。
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その後、母星を裏切った自身を怪しむ[[デスガイヤー将軍]]の下で容赦の無い拷問を受けながらも、それに耐えきってみせたシャピロはムゲ帝国に取り入る事に成功。以降は参謀格として教官時代に得た機密情報を活かした作戦を次々と立案し、物量を用いて強力な戦闘兵器を集中砲火で撃破する死の包囲網作戦や女性が花粉を吸引すると錯乱を起こす人工花「失恋花」を用いた撹乱作戦等、3将軍が思いつかなかった独自の作戦で[[獣戦機隊]]を苦しめている。その獣戦機隊との戦いでは失敗が多かったものの、他の作戦では着実に功績を残していったようで、[[ムゲ・ゾルバドス|ムゲ帝王]]の信頼を得ていったシャピロは、最終的に副官の地位まで上り詰めている。
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しかし、裏切り者に過ぎなかった自分の立場を弁えない振る舞いは、3将軍との衝突が絶えない状態にあり、特に[[ギルドローム将軍]]との対立は深刻で、自らが対ダンクーガ用に開発した生体兵器であるバイオウォーリア・レプラカーンの存在をちらつかせる事で、功を焦った彼がそれを無断で持ち出すよう仕向ける事で作戦を失敗に終わらせ、失脚に追い込まれるよう仕向けている程なのだが、それが自らの破滅の引き金となってしまう事になった。
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しかし、裏切り者に過ぎなかった自分の立場を弁えない振る舞いは、3将軍との衝突が絶えない状態にあった。特に[[ギルドローム将軍]]との対立は深刻で、自らが対ダンクーガ用に開発した生体兵器であるバイオウォーリア・レプラカーンの存在をちらつかせる事で、功を焦った彼がそれを無断で持ち出すよう仕向ける事で作戦を失敗に終わらせ、失脚に追い込まれるよう仕向けている程なのだが、それが自らの破滅の引き金となってしまう事になった。
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地位を向上させていくにつれて傲慢さを悪化させていったシャピロは、獣戦機隊を相手に失敗を重ねていき、月面基地も壊滅させられた後は、自らの失敗を指摘した[[ルーナ・ロッサ]]に八つ当たりに近い形で手を挙げる等、次第に冷静さを失い始める。そこに通信で接触してきたギルドローム将軍の進言に従わざるを得なかったシャピロは、言われるまま[[火星]]に向かうのだが、それは自らを破滅させる為に仕組まれた罠で、ギルドロームだけでなく彼に唆されて自らの失態続きに失望していたルーナの裏切りにも遭う形で、火星の基地に孤立し、そのまま追撃してきた獣戦機隊との決戦に突入する羽目となる。
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地位を向上させていくにつれて傲慢さを悪化させていったシャピロは、獣戦機隊を相手に敗戦を重ねていき、月面基地も壊滅させられた後は、副官であった[[ルーナ・ロッサ]]からもはっきりと自らの失敗を指摘されて八つ当たりに近い形で手を挙げる等、次第に冷静さを失い始める。そこにギルドローム将軍が通信で接触してきて、追い込まれていたシャピロは彼に言われるまま[[火星]]に向かう事になるのだが、それは自らを破滅させる為に仕組まれた罠で、ギルドロームだけでなく自らの非すら認められない器の小ささに失望していたルーナの裏切りにも遭う形で、火星の基地に孤立。そのまま追撃してきた獣戦機隊との戦いに突入する羽目となる。半ば自暴自棄に陥ったシャピロは、自らの専用機である[[デザイア]]に搭乗して出撃するも、結局は敗北。辛くも機体から脱出し、火星からも撤退したシャピロは、残された僅かな戦力を率いてアステロイドベルトの前線基地に戻るが、そこは既にもぬけの殻となっており、怒りのあまり精神の均衡を崩し始めたシャピロは、もはや策士然とした冷静さを殆ど失う状態となっていた。
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半ば自暴自棄に陥ったシャピロは、自らの専用機である[[デザイア]]に搭乗して出撃するも、結局は敗北。辛くも機体から脱出し、火星からも撤退したシャピロは、残された僅かな戦力を率いてアステロイドベルトの前線基地に戻るが、そこは既にもぬけの殻となっており、怒りのあまり精神の均衡を崩し始めたシャピロは、もはや策士然とした冷静さを殆ど失う状態となっていた。そこへ更に基地に潜入していた沙羅の工作によって基地の防衛システムを無力化されてしまい、基地に隠れて通信越しに嘲笑してきたルーナにも返り討ちにされた結果、基地が獣戦機によって破壊される中で、自らの敗北と破滅を認められないあまり錯乱状態となってしまったシャピロは、沙羅に討たれる形で、死亡。その遺体は、崩壊するアステロイド基地に放置され、爆発に飲まれたが…。
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その後、基地に潜入していた沙羅の工作によって基地の防衛システムを無力化されてしまい、更には基地に隠れて彼女の手助けを影で行っていたルーナからも通信越しに嘲笑されたシャピロは逆上。彼女に報復しようとするも結局は返り討ちとなり、基地が獣戦機によって破壊される中で、自らの敗北と破滅を認められないあまり錯乱状態となってしまったシャピロは、沙羅に討たれる形で死亡。その遺体は、崩壊するアステロイド基地に放置され、爆発に飲まれたのだったが…。
    
=== OVA版 ===
 
=== OVA版 ===
OVA「[[超獣機神ダンクーガOVA|白熱の終章]]にて、遺体を植物惑星[[ディラド]]に回収され、指導者である[[女帝ディオレ]]の手で[[サイボーグ]]として復活。自らの怨念から地球の存在を知った彼女が「着生」の場として地球に目をつける切っ掛けを作る事になる。
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OVA「[[超獣機神ダンクーガOVA|白熱の終章]]」にて、遺体を植物惑星[[ディラド]]に回収され、指導者である[[女帝ディオレ]]の手で[[サイボーグ]]として復活。自らの怨念から地球の存在を知った彼女が「着生」の場として地球に目をつける切っ掛けを作る事になる。
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復活した当初はかつての記憶を失っており、自我があるのかさえ不確かな状態であったが、アベルに連れられて獣戦機隊と再び戦う内に記憶を取り戻すに至っている。しかし、記憶を取り戻したシャピロ自身は、ディオレの言いなりになるつもりなど毛頭無く、地球や獣戦機隊への復讐心しか無かった為に、[[アベル]]からは嫌悪感を抱かれ、[[ケイム]]には思慕の情を抱かれても煩わしい存在としか見なしていなかった。
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復活した当初はかつての記憶を失っており、自我があるのかさえ不確かな状態であったが、アベルに連れられて[[ディラド戦闘メカ]]に同乗して再び獣戦機隊と戦う内に、記憶を取り戻すに至っている。しかし、記憶を取り戻したシャピロ自身は、ディオレの言いなりになるつもりなど毛頭無く、地球や獣戦機隊への復讐心しか無かった為に、[[アベル]]からは嫌悪感を抱かれ、[[ケイム]]には思慕の情を抱かれても煩わしい存在としか見なしていなかった。
    
ディラド戦終盤の直前で、自身の面従腹背を見抜いていたディオレに瀕死の重傷を負わされ、切り捨てられるのだが、それを見つけた沙羅の手で、重傷を負った[[式部雅人]]の代わりに[[ランドライガー]]のコックピットに乗せられる。その結果、自らの意識体によって[[ダンクーガ]]の秘めた力が解放され、ケイムの搭乗する[[ディラド決戦メカ]]を撃破。獣戦機隊はディラドとの戦いに勝利するも、その時には既にシャピロは息絶えており、二度目の生涯を終えたシャピロは、ランドライガーが棺代わりにされる形で宇宙に放たれ、虚空の彼方に消えていった。
 
ディラド戦終盤の直前で、自身の面従腹背を見抜いていたディオレに瀕死の重傷を負わされ、切り捨てられるのだが、それを見つけた沙羅の手で、重傷を負った[[式部雅人]]の代わりに[[ランドライガー]]のコックピットに乗せられる。その結果、自らの意識体によって[[ダンクーガ]]の秘めた力が解放され、ケイムの搭乗する[[ディラド決戦メカ]]を撃破。獣戦機隊はディラドとの戦いに勝利するも、その時には既にシャピロは息絶えており、二度目の生涯を終えたシャピロは、ランドライガーが棺代わりにされる形で宇宙に放たれ、虚空の彼方に消えていった。
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