差分

110 バイト追加 、 2019年10月18日 (金) 16:29
編集の要約なし
1行目: 1行目:  
インド発祥の[[神話]]。
 
インド発祥の[[神話]]。
    +
== 概要 ==
 
ヴェーダ神話とブラーフマナ・ウパニシャッド神話、叙事詩・プラーナ神話の三つが有名。
 
ヴェーダ神話とブラーフマナ・ウパニシャッド神話、叙事詩・プラーナ神話の三つが有名。
   24行目: 25行目:  
:火の神。仏教では「火天」。赤い体に炎の衣をまとった姿で描かれている。
 
:火の神。仏教では「火天」。赤い体に炎の衣をまとった姿で描かれている。
 
:ちなみに、名前は[[英語]]の「[[グフイグナイテッド|ignite]]」と同じく[[ラテン語]]の「[[イグニス|ignis]]」を語源とする。
 
:ちなみに、名前は[[英語]]の「[[グフイグナイテッド|ignite]]」と同じく[[ラテン語]]の「[[イグニス|ignis]]」を語源とする。
:*[[機動戦士ガンダムSEED]]では[[ランチャーストライクガンダム]]の武器である320mm超高インパルス砲「アグニ」の名前元となっている。
+
:*[[機動戦士ガンダムSEED]]』では[[ランチャーストライクガンダム]]の武器である320mm超高インパルス砲「アグニ」の名前元となっている。
 
;シヴァ(Siva)
 
;シヴァ(Siva)
 
:仏教では「大自在天」。最高神の一柱にして、破壊を司る神。トリシューラを以て3つの悪魔の都市を滅ぼしている。額にある第3の目からは、敵を焼き尽くす炎「パスパタ」を放つ。
 
:仏教では「大自在天」。最高神の一柱にして、破壊を司る神。トリシューラを以て3つの悪魔の都市を滅ぼしている。額にある第3の目からは、敵を焼き尽くす炎「パスパタ」を放つ。
:*[[機動戦士ガンダムSEED]]では[[デュエルガンダム アサルトシュラウド]]の武器である115mmレールガン「シヴァ」の名前元となっている。
+
:*[[機動戦士ガンダムSEED]]』では[[デュエルガンダム アサルトシュラウド]]の武器である115mmレールガン「シヴァ」の名前元となっている。
 
:*[[魔装機神シリーズ]]では[[サーヴァ・ヴォルクルス|破壊神ヴォルクルス]]のモチーフとなっている。
 
:*[[魔装機神シリーズ]]では[[サーヴァ・ヴォルクルス|破壊神ヴォルクルス]]のモチーフとなっている。
 
:;マハーカーラ(Mahakala)
 
:;マハーカーラ(Mahakala)
57行目: 58行目:  
:仏教の世界観を示す際に記述される四方を守る神々。彼等は帝釈天(インドラ)の配下であり、東を持国天、南を増長天、西を広目天、北を多聞天が守護している。
 
:仏教の世界観を示す際に記述される四方を守る神々。彼等は帝釈天(インドラ)の配下であり、東を持国天、南を増長天、西を広目天、北を多聞天が守護している。
 
:なお、四天王とは転じて「ある分野において優れた四名の人物」等を指す言葉としても使用されている。
 
:なお、四天王とは転じて「ある分野において優れた四名の人物」等を指す言葉としても使用されている。
::*[[新ゲッターロボ]]では、[[ゲッターロボ (新)|ゲッターロボ]]を敵視する存在「四天王」のモチーフとなっている。
+
::*[[新ゲッターロボ]]』では、[[ゲッターロボ (新)|ゲッターロボ]]を敵視する存在「四天王」のモチーフとなっている。
 
::*[[バンプレストオリジナル]]では[[次元将]]のモチーフとなっている。
 
::*[[バンプレストオリジナル]]では[[次元将]]のモチーフとなっている。
 
:;ヴァイシュラヴァナ(Vaizravana)
 
:;ヴァイシュラヴァナ(Vaizravana)
78行目: 79行目:  
:余談だが、アスラはインドラが所属するデーヴァ(サンスクリット語で「[[神]]」の意。仏教では「天(部)」)信仰の隆盛にともない、魔族と見做されるようになっている。しかし、その一方でアスラはゾロアスター教(古代ペルシアを起源の地とする世界最古の[[宗教]]の一つ)における最高神「アフラ・マズダー」として信仰されており、逆にデーヴァは悪神「ダエーワ」という扱いになっている。<ref>名前と四本腕のシルエットから勘違いされがちだが、[[アシュラテンプル]]の元ネタは別。詳細は同項目参照。</ref>
 
:余談だが、アスラはインドラが所属するデーヴァ(サンスクリット語で「[[神]]」の意。仏教では「天(部)」)信仰の隆盛にともない、魔族と見做されるようになっている。しかし、その一方でアスラはゾロアスター教(古代ペルシアを起源の地とする世界最古の[[宗教]]の一つ)における最高神「アフラ・マズダー」として信仰されており、逆にデーヴァは悪神「ダエーワ」という扱いになっている。<ref>名前と四本腕のシルエットから勘違いされがちだが、[[アシュラテンプル]]の元ネタは別。詳細は同項目参照。</ref>
 
:*[[マジンガーシリーズ]]では[[あしゅら男爵]]、[[機械獣あしゅら男爵]]、[[あしゅらマジンガー]]の名前元となっている。
 
:*[[マジンガーシリーズ]]では[[あしゅら男爵]]、[[機械獣あしゅら男爵]]、[[あしゅらマジンガー]]の名前元となっている。
:*[[マシンロボ クロノスの大逆襲]]では[[アシュラ]]の名前元となっている。
+
:*[[マシンロボ クロノスの大逆襲]]』では[[アシュラ]]の名前元となっている。
 
:*[[バンプレストオリジナル]]では[[修羅]]、[[修羅兵]]、[[修羅神]]の名前元となっている。
 
:*[[バンプレストオリジナル]]では[[修羅]]、[[修羅兵]]、[[修羅神]]の名前元となっている。
 
;ナーガ(Nāga)
 
;ナーガ(Nāga)
 
:下半身あるいは全身が蛇(コブラ型が多い)になっている、河川や[[海]]といった水を司る存在。仏教経典では「'''龍'''」と漢訳される。雨を降らす等、天候を操る力を持つ。
 
:下半身あるいは全身が蛇(コブラ型が多い)になっている、河川や[[海]]といった水を司る存在。仏教経典では「'''龍'''」と漢訳される。雨を降らす等、天候を操る力を持つ。
 
:仏教におけるナーガすなわち「龍」はデーヴァこと「天」と並んで「天龍」と表現される等、仏法および仏教徒を守護する神々の中では特別に扱われている。
 
:仏教におけるナーガすなわち「龍」はデーヴァこと「天」と並んで「天龍」と表現される等、仏法および仏教徒を守護する神々の中では特別に扱われている。
:*[[クロスアンジュ 天使と竜の輪舞]]では[[ナーガ]]の名前元となっている。
+
:*[[クロスアンジュ 天使と竜の輪舞]]』では[[ナーガ]]の名前元となっている。
 
;ガルダ(Garuda)
 
;ガルダ(Garuda)
 
:仏教では音訳して「迦楼羅天」と言う。さらに、漢訳して「'''金翅鳥'''」とも言う。ヴィナターから生まれた神鳥。人間の胴体と鷲の頭部・嘴・赤い翼・爪を持ち、炎の様に光り輝き熱を発するのが特徴。調停を司る神ヴィシュヌの乗り物でもある。
 
:仏教では音訳して「迦楼羅天」と言う。さらに、漢訳して「'''金翅鳥'''」とも言う。ヴィナターから生まれた神鳥。人間の胴体と鷲の頭部・嘴・赤い翼・爪を持ち、炎の様に光り輝き熱を発するのが特徴。調停を司る神ヴィシュヌの乗り物でもある。
89行目: 90行目:  
:強さはとりわけ凄まじく、たった一体で多くの神々を打ち倒すだけでなく、ヴァジュラをもってしても滅ぼすことができなかったほど(しかし、それがインドラと永遠の友情の誓いを申し込んだ切っ掛けとなったりする)。
 
:強さはとりわけ凄まじく、たった一体で多くの神々を打ち倒すだけでなく、ヴァジュラをもってしても滅ぼすことができなかったほど(しかし、それがインドラと永遠の友情の誓いを申し込んだ切っ掛けとなったりする)。
 
:宗教的対立により、スリランカでは「ラークシャサ(羅刹)」「怪物グルル」と呼ばれ、災厄をもたらす存在とされる。
 
:宗教的対立により、スリランカでは「ラークシャサ(羅刹)」「怪物グルル」と呼ばれ、災厄をもたらす存在とされる。
:*[[超電磁ロボ コン・バトラーV]]では[[ガルーダ]]の名前元となっている。
+
:*[[超電磁ロボ コン・バトラーV]]』では[[ガルーダ]]の名前元となっている。
:*[[機動戦士Ζガンダム]][[劇場版 機動戦士Ζガンダム|劇場版]])では[[ガルダ級]]の名前元となっている。
+
:*[[機動戦士Ζガンダム]]』(『[[劇場版 機動戦士Ζガンダム|劇場版]]』)では[[ガルダ級]]の名前元となっている。
:*[[ゼーガペイン]]では[[ゼーガペイン・ガルダ]]の名前元となっている。
+
:*[[ゼーガペイン]]』では[[ゼーガペイン・ガルダ]]の名前元となっている。
:*[[バディ・コンプレックス]]では[[カルラ]]の名前元となっている。
+
:*[[バディ・コンプレックス]]』では[[カルラ]]の名前元となっている。
 
;ジャターユ(Jatayu)
 
;ジャターユ(Jatayu)
 
:森に棲むハゲタカの神で、鳥の王。ガルダの子という説もある。ヒンドゥー教の聖典にして叙事詩『ラーマーヤナ』の主人公ラーマ(ヴィシュヌの化身の一つ)の友で、彼の妻・シーターをラーヴァナから守ろうとして絶命する。
 
:森に棲むハゲタカの神で、鳥の王。ガルダの子という説もある。ヒンドゥー教の聖典にして叙事詩『ラーマーヤナ』の主人公ラーマ(ヴィシュヌの化身の一つ)の友で、彼の妻・シーターをラーヴァナから守ろうとして絶命する。
104行目: 105行目:  
::ラーマ王子の妻・シーターを略奪する。それが原因でラーマ王子と戦争状態になり、最後は彼によって討ち取られた。
 
::ラーマ王子の妻・シーターを略奪する。それが原因でラーマ王子と戦争状態になり、最後は彼によって討ち取られた。
 
::余談だが、ラーヴァナはクベーラ(別名「ヴァイシュラヴァナ」)と異母兄弟の関係にある。
 
::余談だが、ラーヴァナはクベーラ(別名「ヴァイシュラヴァナ」)と異母兄弟の関係にある。
::*[[宇宙をかける少女]]では[[ラーヴァナ]]の名前元となっている。
+
::*[[宇宙をかける少女]]』では[[ラーヴァナ]]の名前元となっている。
 
::*[[バンプレストオリジナル]]では[[ラーブァナの継承者]]の名前元となっている。
 
::*[[バンプレストオリジナル]]では[[ラーブァナの継承者]]の名前元となっている。
 
;ドゥルガー(Durgā)
 
;ドゥルガー(Durgā)
 
:アスラ族の軍勢に敗北した神々が、反撃の為に光を発して集めた事で誕生した女神であり、10本または18本の腕を持つ強力な闘神。
 
:アスラ族の軍勢に敗北した神々が、反撃の為に光を発して集めた事で誕生した女神であり、10本または18本の腕を持つ強力な闘神。
 
:仏教では十二神将の「毘羯羅」だが、准胝観音や黒闇天であるともされる。
 
:仏教では十二神将の「毘羯羅」だが、准胝観音や黒闇天であるともされる。
:*[[劇場版 天元突破グレンラガン 螺巌篇]]に登場する[[エンキ]]の最終形態である天元突破エンキドゥルガーの名前元だと思われる。
+
:*[[劇場版 天元突破グレンラガン 螺巌篇]]』に登場する[[エンキ]]の最終形態である天元突破エンキドゥルガーの名前元だと思われる。
 
;アプサラス(Apsalus)
 
;アプサラス(Apsalus)
 
:インド神話における水の精で、その名は「水の中で動くもの、雲の海に生きるもの」を意味する。天女とも称され、一説では乳海攪拌(ヒンドゥー教における天地創造神話)の時に生まれた存在であるという。
 
:インド神話における水の精で、その名は「水の中で動くもの、雲の海に生きるもの」を意味する。天女とも称され、一説では乳海攪拌(ヒンドゥー教における天地創造神話)の時に生まれた存在であるという。
 
:神々の接待役として踊りを見せることを仕事とし、一般には美しい女性の姿で現されることが多い。なお、天界の指示により、その妖艶な美貌を使って修行中の人間を誘惑して堕落させることもある。
 
:神々の接待役として踊りを見せることを仕事とし、一般には美しい女性の姿で現されることが多い。なお、天界の指示により、その妖艶な美貌を使って修行中の人間を誘惑して堕落させることもある。
:*[[機動戦士ガンダム 第08MS小隊]]では[[アプサラスII]]、[[アプサラスIII]]の名前元となっている。
+
:*[[機動戦士ガンダム 第08MS小隊]]』では[[アプサラスII]]、[[アプサラスIII]]の名前元となっている。
    
== 人物 ==
 
== 人物 ==
130行目: 131行目:  
:漢訳して「'''金剛杵'''」とも言う。インドラが用いる武器。その名の通り金剛石(ダイヤモンド)で出来ており、雷を操る。
 
:漢訳して「'''金剛杵'''」とも言う。インドラが用いる武器。その名の通り金剛石(ダイヤモンド)で出来ており、雷を操る。
 
:蛇の形をした邪神ヴリトラをこれで滅ぼすことができたが、ガルダだけは打ち倒せなかった。
 
:蛇の形をした邪神ヴリトラをこれで滅ぼすことができたが、ガルダだけは打ち倒せなかった。
:*[[機動戦士ガンダムSEED DESTINY]]では[[フォースインパルスガンダム]]の武器「ヴァジュラビームサーベル」の名前元となっている。
+
:*[[機動戦士ガンダムSEED DESTINY]]』では[[フォースインパルスガンダム]]の武器「ヴァジュラビームサーベル」の名前元となっている。
:*[[マクロスF]]では謎の[[地球外生命体|宇宙生物]]・[[バジュラ]]の名前元となっている。
+
:*[[マクロスF]]』では謎の[[地球外生命体|宇宙生物]]・[[バジュラ]]の名前元となっている。
 
;ガーンデーヴァ(Gandiva)
 
;ガーンデーヴァ(Gandiva)
 
:インドラの息子にして英雄アルジュナが用いる強弓。
 
:インドラの息子にして英雄アルジュナが用いる強弓。
143行目: 144行目:  
:インド神話に登場する神々の[[食べ物・料理|飲み物]]。インドラも愛飲している。同名の植物によって作られ、栄養豊富にして[[不老不死]]をもたらす効果があるという。
 
:インド神話に登場する神々の[[食べ物・料理|飲み物]]。インドラも愛飲している。同名の植物によって作られ、栄養豊富にして[[不老不死]]をもたらす効果があるという。
 
:また、ヒンドゥー教では[[月]]の神の名前の由来にもなっている。
 
:また、ヒンドゥー教では[[月]]の神の名前の由来にもなっている。
:*[[機動戦士ガンダム00]]では[[ソーマ・ピーリス]]の名前元となっている。
+
:*[[機動戦士ガンダム00]]』では[[ソーマ・ピーリス]]の名前元となっている。
    
== 脚注 ==
 
== 脚注 ==
 
<references />
 
<references />
 +
 
{{DEFAULTSORT:いんとしんわ}}
 
{{DEFAULTSORT:いんとしんわ}}
 
[[category:資料]]
 
[[category:資料]]
5,015

回編集