差分
→ロゴスの存在理由と本質
更にアズラエルやジブリールといったブルーコスモスの首魁達がロゴスの幹部として加わった結果、'''「利益よりも[[コーディネイター]]殲滅」'''というさらに歪んだイデオロギーへと変節してしまったのである。
更にアズラエルやジブリールといったブルーコスモスの首魁達がロゴスの幹部として加わった結果、'''「利益よりも[[コーディネイター]]殲滅」'''というさらに歪んだイデオロギーへと変節してしまったのである。
もっとも、アズラエルやジブリールのような人物はロゴス全体の中では極めて「例外的」な存在とされており、ロゴスそのものは明確な反コーディネイター思想というわけではない。むしろ「利益を得る為の戦争」をする為の対象であるコーディネイターを戦略兵器や核兵器を用いて早期に殲滅しようとする事は、戦争を長期継続させる事によって資本力を増大させ利益を得ようとしていた本来のロゴス全体の方針からは完全に反したものでしかないと言わざるを得ない。ユニウスセブン落下直後に開戦する事にも難色を示している幹部もいたことから彼らの戦争は利益を得るための手段の一つに過ぎないため、強権的に戦争を求めている訳ではない(そもそもユニウスセブン落下事件のみで地球規模での復旧作業が必要となるため、膨大な利益が見込める)。
そうでありながらも、ブルーコスモスによる[[プラント]]への核攻撃が何度も行われるのは、'''支持母体であったロゴスですらもアズラエルやジブリール等ブルーコスモス主義者達の暴走を抑えられなくなってしまった可能性が高いといえる'''。
そうでありながらも、ブルーコスモスによる[[プラント]]への核攻撃が何度も行われるのは、'''支持母体であったロゴスですらもアズラエルやジブリール等ブルーコスモス主義者達の暴走を抑えられなくなってしまった可能性が高いといえる'''。
一方、ロゴスの「戦争」の対象でありコーディネイターで構成された社会であるプラント側の場合は、当然ロゴスの影響力を強く受けてはいない為、必然的にロゴス壊滅による弊害もそれ程生じる事は無い。
一方、ロゴスの「戦争」の対象でありコーディネイターで構成された社会であるプラント側の場合は、当然ロゴスの影響力を強く受けてはいない為、必然的にロゴス壊滅による弊害もそれ程生じる事は無い。
またユニウス戦役におけるプラント側の戦争責任を大幅に回避し、更にはロゴスに転嫁も可能である。しかも、その後も敵対勢力である地球連合の軍事力・経済力の極端な弱体化まで見込める上に、地球の反ロゴスのナチュラルたちとの融和も図れるというメリットはプラント側にとって巨大である。そのためプラント側の人間達は、最終的にデュランダルの「ロゴス打倒」という方針に賛同するに至ったのである。
そしてデュランダルは、ロゴス壊滅後混迷した世界の中で不安を抱えたまま生きる人々に「[[デスティニー・プラン]]」という手段で世界をコントロールしようとしていた為に、ロゴスの壊滅によって生じる事になる地球側の弊害も予め予測した上でロゴス告発を実行したのは間違いないと思われる。
そしてデュランダルは、ロゴス壊滅後混迷した世界の中で不安を抱えたまま生きる人々に「[[デスティニー・プラン]]」という手段で世界をコントロールしようとしていた為に、ロゴスの壊滅によって生じる事になる地球側の弊害も予め予測した上でロゴス告発を実行したのは間違いないと思われる。