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| 同作の[[主人公]]。[[スペースコロニー]]・[[フロンティアIV]]の総合高校の工業科に通う17歳の高校生。父レズリー、妹リィズとの3人暮らし。 | | 同作の[[主人公]]。[[スペースコロニー]]・[[フロンティアIV]]の総合高校の工業科に通う17歳の高校生。父レズリー、妹リィズとの3人暮らし。 |
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− | [[地球連邦軍|連邦軍]]と[[クロスボーン・バンガード]]の戦争に巻き込まれ、仲間たちと共に[[スペースコロニー|コロニー]]を脱出しようとしたが、目の前で幼馴染の[[セシリー・フェアチャイルド|セシリー]]を[[ドレル・ロナ]]に連れさられ、その後、連邦軍の練習艦スペース・アークに収容される。 | + | [[地球連邦軍|連邦軍]]と[[クロスボーン・バンガード]]の戦争に巻き込まれ、仲間たちと共にコロニーを脱出しようとしたが、目の前で幼馴染の[[セシリー・フェアチャイルド|セシリー]]を[[ドレル・ロナ]]に連れさられ、その後、連邦軍の練習艦スペース・アークに収容される。 |
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| その後、艦の人員不足を補うため、新型[[モビルスーツ|MS]]・[[ガンダムF91]]のパイロットとなる。初戦で敵機を2機撃墜するなど、戦いの中で[[ニュータイプ]]の素質を開化させていった。 | | その後、艦の人員不足を補うため、新型[[モビルスーツ|MS]]・[[ガンダムF91]]のパイロットとなる。初戦で敵機を2機撃墜するなど、戦いの中で[[ニュータイプ]]の素質を開化させていった。 |
− | 別居状態の母が[[ガンダムF91|F91]]の開発に関わっており、母の開発した[[バイオ・コンピュータ]]に高い適合性を見せる。
| + | 別居状態の母がF91の開発に関わっており、母の開発した[[バイオ・コンピュータ]]に高い適合性を見せる。 |
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| よく、シーブックを評す際に「アクがなく、優等生的」と言われることがある。それ故にキンケドゥ登場前までは影も薄いと言われていた。確かに、それ以前の[[ガンダムシリーズ]]の[[主人公]]は内向的な[[アムロ・レイ|アムロ]]、ヒステリックな[[カミーユ・ビダン|カミーユ]]、妹のためなら悪事にも手を染める[[ジュドー・アーシタ|ジュドー]]と、一癖も二癖もある連中ばかり。後に[[コウ・ウラキ|コウ]]や[[ロラン・セアック|ロラン]]のようなまともなタイプの主人公も登場するが、こういった人間性の主人公の先駆けは、間違いなくシーブックである。名前の由来は「'''See book'''」で「見本」。アムロやカミーユ、[[ショウ・ザマ|ショウ]]といった富野作品の主人公に多く共通している“子供を顧みない親を持つ”という部分がなく(その役目はセシリーが担当することに)、両親共に人格者だったからこそ形成された[[性格]]なのかもしれない。 | | よく、シーブックを評す際に「アクがなく、優等生的」と言われることがある。それ故にキンケドゥ登場前までは影も薄いと言われていた。確かに、それ以前の[[ガンダムシリーズ]]の[[主人公]]は内向的な[[アムロ・レイ|アムロ]]、ヒステリックな[[カミーユ・ビダン|カミーユ]]、妹のためなら悪事にも手を染める[[ジュドー・アーシタ|ジュドー]]と、一癖も二癖もある連中ばかり。後に[[コウ・ウラキ|コウ]]や[[ロラン・セアック|ロラン]]のようなまともなタイプの主人公も登場するが、こういった人間性の主人公の先駆けは、間違いなくシーブックである。名前の由来は「'''See book'''」で「見本」。アムロやカミーユ、[[ショウ・ザマ|ショウ]]といった富野作品の主人公に多く共通している“子供を顧みない親を持つ”という部分がなく(その役目はセシリーが担当することに)、両親共に人格者だったからこそ形成された[[性格]]なのかもしれない。 |
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− | ただし、劇場版という時間が少ない作品の関係上そう見えるだけ、という側面もある。小説版において深く描写されているが、計算や翻訳など興味のある分野には突出した才能を発揮するものの、通常の授業の成績は良い方ではないと明言されているほか、友人達と共に本編冒頭で行われていたミスコン(劇中ではミス・カントリーサイドと呼ばれていた)にトトカルチョを導入した上、説明もせずに勝手にセシリーをノミネートしたり、「男子の嗜み」として財布の中にしっかり「アレ」を入れていたり等々、歳相応に弾けた部分も持っており、後にワイルドな[[宇宙海賊]]になることを考えても一概に優等生キャラとは言い切れない。[[ニュータイプ]]であることを除けば「ごく普通の一般的な高校生」といったところか。 | + | ただし、劇場版という時間が少ない作品の関係上そう見えるだけ、という側面もある。小説版において深く描写されているが、計算や翻訳など興味のある分野には突出した才能を発揮するものの、通常の授業の成績は良い方ではないと明言されているほか、友人達と共に本編冒頭で行われていたミスコン(劇中ではミス・カントリーサイドと呼ばれていた)にトトカルチョを導入した上、説明もせずに勝手にセシリーをノミネートしたり、「男子の嗜み」として財布の中にしっかり「アレ」を入れていたり等々、歳相応に弾けた部分も持っており、後にワイルドな[[宇宙海賊]]になることを考えても一概に優等生キャラとは言い切れない。ニュータイプであることを除けば「ごく普通の一般的な高校生」といったところか。 |
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| また、小説版には趣味に没頭するやや内向的な少年であったシーブックが、セシリーとの出逢いや前述のトトカルチョを主催することで人との付き合いや世界の広がりを意識し、外に目を向け、変わっていく過程も描かれている。本編開始前からすでに人間的な成長の兆しがあり、なおかつ劇場版においては戦争という危機的状況下で生来の生真面目さが前面に出ていたことも「優等生」と解釈される一因になっていると思われる。 | | また、小説版には趣味に没頭するやや内向的な少年であったシーブックが、セシリーとの出逢いや前述のトトカルチョを主催することで人との付き合いや世界の広がりを意識し、外に目を向け、変わっていく過程も描かれている。本編開始前からすでに人間的な成長の兆しがあり、なおかつ劇場版においては戦争という危機的状況下で生来の生真面目さが前面に出ていたことも「優等生」と解釈される一因になっていると思われる。 |
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− | 総じて「少年としてのシーブック・アノー」は実質劇場版1作分のみでしか描かれておらず、そこまで深く掘り下げられていないという点では不遇と言える(これは『[[機動戦士ガンダムF91|ガンダムF91]]』に登場するキャラ全般、ひいては作品そのものにも通じることであるが)。
| + | 総じて「少年としてのシーブック・アノー」は実質劇場版1作分のみでしか描かれておらず、そこまで深く掘り下げられていないという点では不遇と言える(これは『ガンダムF91』に登場するキャラ全般、ひいては作品そのものにも通じることであるが)。 |
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| ちなみに公開当時にコミックボンボンに載った井上大助氏の漫画版では優等生の要素がなく、原作とかけ離れたノリの軽い熱血漢となっており、[[ラフレシア]]を「'''チ○ポコユリ'''」呼ばわりするなど、相当にフリーダムなキャラクターがよくネタにされる。 | | ちなみに公開当時にコミックボンボンに載った井上大助氏の漫画版では優等生の要素がなく、原作とかけ離れたノリの軽い熱血漢となっており、[[ラフレシア]]を「'''チ○ポコユリ'''」呼ばわりするなど、相当にフリーダムなキャラクターがよくネタにされる。 |
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| === [[機動戦士クロスボーン・ガンダム]] === | | === [[機動戦士クロスボーン・ガンダム]] === |
− | 続編『[[機動戦士クロスボーン・ガンダム]]』においても、「[[キンケドゥ・ナウ]]」という[[偽名]]を使い、登場する。キンケドゥ・ナウとしての彼は、同項を参照されたし。
| + | 続編『機動戦士クロスボーン・ガンダム』においても、「[[キンケドゥ・ナウ]]」という[[偽名]]を使い、登場する。キンケドゥ・ナウとしての彼は、同項を参照されたし。 |
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| [[木星帝国]]との戦いが終わって以降はキンケドゥの名を捨て、シーブック・アノーとしてセシリーと共にパン屋を開業。『鋼鉄の七人』では二児の父となった他、パン職人としての評判も上々であると語られている。 | | [[木星帝国]]との戦いが終わって以降はキンケドゥの名を捨て、シーブック・アノーとしてセシリーと共にパン屋を開業。『鋼鉄の七人』では二児の父となった他、パン職人としての評判も上々であると語られている。 |