差分

3,490 バイト除去 、 2016年4月6日 (水) 01:54
248行目: 248行目:  
:システムによって肉体にもダメージが加わり、苦しむバナージ。しかし気づけば彼の両手には双方の船に縁のある[[ダグザ・マックール|宇宙に散った]][[ギルボア・サント|男達]]の魂が。彼らの想いも受け取った瞬間、ユニコーンのサイコフレームの色が威圧感のある赤から全てを包み込む緑へと変化。そしてその光はガランシェールとネェル・アーガマを包み込む。
 
:システムによって肉体にもダメージが加わり、苦しむバナージ。しかし気づけば彼の両手には双方の船に縁のある[[ダグザ・マックール|宇宙に散った]][[ギルボア・サント|男達]]の魂が。彼らの想いも受け取った瞬間、ユニコーンのサイコフレームの色が威圧感のある赤から全てを包み込む緑へと変化。そしてその光はガランシェールとネェル・アーガマを包み込む。
 
:「ニュータイプ・デストロイヤー」が「ニュータイプ・ドライブ」へ変貌し、バナージもニュータイプへと完全覚醒を果たした。この光景を眺めていたブライトの胸中にあったのは、[[アムロ・レイ|ニュー]][[カミーユ・ビダン|タイプ]][[ジュドー・アーシタ|達]]の可能性が今も繋がっている事への安堵か、それとも[[アクシズ|かつて似たような現象]]を体現し、そして帰ってこなかった[[アムロ・レイ|戦友]][[シャア・アズナブル|達]]への寂寞の想いか。
 
:「ニュータイプ・デストロイヤー」が「ニュータイプ・ドライブ」へ変貌し、バナージもニュータイプへと完全覚醒を果たした。この光景を眺めていたブライトの胸中にあったのは、[[アムロ・レイ|ニュー]][[カミーユ・ビダン|タイプ]][[ジュドー・アーシタ|達]]の可能性が今も繋がっている事への安堵か、それとも[[アクシズ|かつて似たような現象]]を体現し、そして帰ってこなかった[[アムロ・レイ|戦友]][[シャア・アズナブル|達]]への寂寞の想いか。
;ラストシューティング
  −
:原作小説版第10巻より。[[シナンジュ]]との最終決戦の最中、[[バンシィ|もう片割れの黒き獅子]]と共闘を行う。'''ガンダム'''となった両機は徐々にシナンジュを追い詰め、[[リディ・マーセナス|リディ]]の差し向けたビームマグナムに合わせてバナージも自機のビームマグナムを合わせ、共に最後の一射を放つ。その閃光は融合し、巨大なエネルギーの奔流となりシナンジュの両足を吹き飛ばすものの、シナンジュは闇を纏い追いすがる。
  −
:消えていった者達の声に押され、ユニコーンはビーム・トンファーを突き刺し、バナージは呪詛を吐き惑わす亡霊に同意しかけた本能を振り払い叫ぶ。「'''亡霊は、暗黒に帰れぇっ!'''」その刹那膨れ上がる光の奔流、グリップを溶解させつつ切っ先を伸ばした光は亡霊を吹き飛ばした。
  −
;虹の彼方に
  −
:OVA版ep7より。[[ネオ・ジオング]]との最終決戦において、[[バンシィ・ノルン]]に乗る[[リディ・マーセナス|リディ]]と共に協力して[[フル・フロンタル|フロンタル]]に立ち向かう[[バナージ・リンクス|バナージ]]。
  −
:しかしネオ・ジオング最強の切り札であるサイコ・シャードによってすべての武装を破壊される。だがそれでも二人は諦めず徒手空拳で戦闘を続行する。
  −
:2機共絶妙のコンビネーションで挑むも、バナージはネオ・ジオングのアーム・ユニットに拘束され、リディは一時戦闘不能に。しかし覚醒したユニコーンの格闘攻撃によってアームユニットの一部を破壊され、戦いは五分五分に持ち込まれる。そのとき2機の[[サイコフレーム]]が共鳴、過去に起きた出来事…アクシズ・ショック、一年戦争、ラプラス事件…。人の争いの軌跡を、“刻”を形象として垣間見る両者。
  −
:最後に辿り着いた場所…何もない虚無の世界にてフロンタルはバナージに自身の諦念の理由を語りかける。例え[[ラプラスの箱]]を開放しても、時が経てば全ての努力が無になると。だがバナージはそれに抗うかのように叫ぶ。「'''それでも…それでも!'''」。その叫びに呼応するかのようにユニコーンが発する'''“暖かな光”'''が、「'''ソフトチェストタッチ'''」によってネオ・ジオングへと与えられる。
  −
:その“暖かな光”を受け入れようとしないフロンタルだったが、不意に現れた2つの光に諭され、“暖かな光”によって己の中にある[[シャア・アズナブル|シャア]]の残留思念を浄化される。[[アムロ・レイ|一年戦争の英雄の魂]]と[[ララァ・スン|一年戦争に命を落とした愛する女性の魂]]に導かれ、刻の彼方へ帰っていく3つの光。
  −
:それに呼応するようにネオ・ジオング、そして[[シナンジュ]]はバナージの目の前で浄化されるように灰燼となって崩れ去った。バナージの意識に、フロンタルの声が響く。「'''君に…託す…。為すべきと思ったことを…'''」
   
;可能性という光
 
;可能性という光
 
:両版の最終話より。メガラニカを狙うコロニーレーザーから可能性を守るべく、バナージはバンシィ(・ノルン)に乗るリディの助けも借り、宙域全体を覆うサイコ・フィールドを展開する。その刹那、意識に映る時間が逆行する。
 
:両版の最終話より。メガラニカを狙うコロニーレーザーから可能性を守るべく、バナージはバンシィ(・ノルン)に乗るリディの助けも借り、宙域全体を覆うサイコ・フィールドを展開する。その刹那、意識に映る時間が逆行する。
 
:バナージは過去を見た。消える命の見る走馬灯。それは全体の中で共有され、抱いた感情と共に失われることはない。
 
:バナージは過去を見た。消える命の見る走馬灯。それは全体の中で共有され、抱いた感情と共に失われることはない。
 
:バナージは未来を見た。新たなニュータイプと共に、ガンダム達が地球を、月を、火星を、木星を駆ける。それでもなお、人は変わらない。やがてニュータイプの言葉すらも忘却の彼方に消える。可能性は可能性でしかないのか? 
 
:バナージは未来を見た。新たなニュータイプと共に、ガンダム達が地球を、月を、火星を、木星を駆ける。それでもなお、人は変わらない。やがてニュータイプの言葉すらも忘却の彼方に消える。可能性は可能性でしかないのか? 
:それは違う。まだ見ぬ[[ハサウェイ・ノア|ニュ]][[シーブック・アノー|ータ]][[トビア・アロナクス|イプ]][[ウッソ・エヴィン|達]]と、その戦い……それは過去の繰り返しではない。善く在ろうと願い、理不尽を払いのけようとするその意志のままに、少しずつ未来へと進んでいく。一縷の善意に導かれ、可能性という名の光は時の螺旋を駆け上がっていく。
+
:それは違う。まだ見ぬ[[ハサウェイ・ノア|ニュ]][[シーブック・アノー|ータ]][[トビア・アロナクス|イプ]][[ウッソ・エヴィン|達]]と、その戦い……それは過去の繰り返しではない。善く在ろうと願い、理不尽を払いのけようとするその意志のままに、少しずつ未来へと進んでいく。一縷の善意に導かれ、可能性という名の光は時の螺旋を駆け上がっていく。その先にあったのは……
:遥か未来まで続いていく命の煌きと、その終わりなき連鎖―――バナージ・リンクスは、世界を見た。
   
;On Your Mark
 
;On Your Mark
 
:守られた可能性を見届け、一度ネェル・アーガマへ帰還すべく、リディの乗るバンシィがユニコーンを連れに行く。しかし、それをバナージは―――否、ユニコーンガンダムは断る。その目を見たリディは愕然となった。ユニコーンのツインアイ・センサー……そこには命ある者の光が宿されていた。信じるという想いに育てられ、使命を果たして存在を必要としなくなった可能性の一角獣。その名を冠するガンダムは、己の肉体たるサイコ・フレームに無数の人の意志という血を通わせ、乗り手にして導き手たるバナージをも一部とした複合生命体となった。過去と現在と未来、全ての意志が混ざり合い融け合い、一つになった巨大な精神。単細胞生物から見た人と同じ、人から見た存在―――それは、可能性という名の、神だった。
 
:守られた可能性を見届け、一度ネェル・アーガマへ帰還すべく、リディの乗るバンシィがユニコーンを連れに行く。しかし、それをバナージは―――否、ユニコーンガンダムは断る。その目を見たリディは愕然となった。ユニコーンのツインアイ・センサー……そこには命ある者の光が宿されていた。信じるという想いに育てられ、使命を果たして存在を必要としなくなった可能性の一角獣。その名を冠するガンダムは、己の肉体たるサイコ・フレームに無数の人の意志という血を通わせ、乗り手にして導き手たるバナージをも一部とした複合生命体となった。過去と現在と未来、全ての意志が混ざり合い融け合い、一つになった巨大な精神。単細胞生物から見た人と同じ、人から見た存在―――それは、可能性という名の、神だった。
 
:だが、そこにバナージがいる。ミネバ、ミコット、タクヤ、オットー、コンロイ、ナイジェル……帰りを待つ多くの人を振り切って、真理を抱いて宇宙の果てへ飛び出そうとしている。リディは叫ぶ。それでお前はいいのか、と。
 
:だが、そこにバナージがいる。ミネバ、ミコット、タクヤ、オットー、コンロイ、ナイジェル……帰りを待つ多くの人を振り切って、真理を抱いて宇宙の果てへ飛び出そうとしている。リディは叫ぶ。それでお前はいいのか、と。
:ユニコーンは動揺する。しかし、わかってもいた。脆く、鈍く、真理に到達しえぬ、そんな肉体の中でしか現れぬ光があるのだと。個に戻るのも問題ではない。それは、肉体を持ち、その温もりを知る存在でなければ至り得ないのだから。
+
:ユニコーンは動揺する。しかし、わかってもいた。脆く、鈍く、真理に到達しえぬ、そんな肉体の中でしか現れぬ光があるのだと。個に戻るのも問題ではない。それは、肉体を持ち、その温もりを知る存在でなければ至り得ないのだから。精神が解け、意志が個に戻る。可能性の体現たる神から、モビルスーツという機械とそれに乗る人間という存在に戻ったユニコーンとバナージは、メガラニカへ向かう。彼の帰りを待っている、彼女のもとへ。
:精神が解け、意志が個に戻る。可能性の体現たる神から、モビルスーツという機械とそれに乗る人間という存在に戻ったユニコーンとバナージは、メガラニカへ向かう。彼の帰りを待っている、彼女のもとへ。
      
== 関連機体 ==
 
== 関連機体 ==
2,235

回編集