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| [[ガルマ・ザビ|ガルマ]]を守れなかった為に[[ドズル・ザビ|ドズル]]に左遷された[[シャア・アズナブル]]をジオン・ズム・ダイクンの遺児キャスバル・レム・ダイクンと知りつつ、懐刀として使う。 | | [[ガルマ・ザビ|ガルマ]]を守れなかった為に[[ドズル・ザビ|ドズル]]に左遷された[[シャア・アズナブル]]をジオン・ズム・ダイクンの遺児キャスバル・レム・ダイクンと知りつつ、懐刀として使う。 |
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− | 兄[[ギレン・ザビ|ギレン]]とは[[ライバル|政治的に対立する間柄]]で、父デギンが兄ギレンに謀殺されたと知り、[[ア・バオア・クー]]攻防戦のさなかに兄ギレンを[[暗殺]]する。しかし、戦場の把握が遅れてしまい、ジオン敗北の原因となってしまった。[[ア・バオア・クー]]を放棄して、戦場の脱出を図ろうとしたところをシャアにバズーカで首を吹き飛ばされ(詳しくは、[[#余談|余談]]の欄を参照)、24歳にて没した。 | + | 兄[[ギレン・ザビ|ギレン]]とは[[ライバル|政治的に対立する間柄]]で、父デギンが兄ギレンに謀殺されたと知り、[[ア・バオア・クー]]攻防戦のさなかに兄ギレンを[[暗殺]]する。しかし、戦場の把握が遅れてしまい、ジオン敗北の原因となってしまった。[[ア・バオア・クー]]を放棄して、戦場の脱出を図ろうとしたところをシャアにバズーカで頭部を吹き飛ばされて(詳しくは、[[#余談|余談]]の欄を参照)、24歳にて没した。 |
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| なお、キシリアの[[年齢]]に関しては幾つかの説があり、ドズルより年上の説がある。24歳という設定は、富野監督が執筆した[[小説|小説版]]『機動戦士ガンダム』から来ている。 | | なお、キシリアの[[年齢]]に関しては幾つかの説があり、ドズルより年上の説がある。24歳という設定は、富野監督が執筆した[[小説|小説版]]『機動戦士ガンダム』から来ている。 |
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| == 名台詞 == | | == 名台詞 == |
| + | === [[機動戦士ガンダム]] === |
| ;「残念です。あのガルマが連邦軍のモビルスーツの前に倒れたと…」 | | ;「残念です。あのガルマが連邦軍のモビルスーツの前に倒れたと…」 |
| :第11話より。三兄[[ドズル・ザビ|ドズル]]と共に前線から[[ジオン公国]]首都ズム・シティに戻り、公王にして父親である[[デギン・ソド・ザビ]]と会見したキシリアは、[[ホワイトベース隊]]との戦いで戦死した末弟[[ガルマ・ザビ|ガルマ]]の死を悼んだ。 | | :第11話より。三兄[[ドズル・ザビ|ドズル]]と共に前線から[[ジオン公国]]首都ズム・シティに戻り、公王にして父親である[[デギン・ソド・ザビ]]と会見したキシリアは、[[ホワイトベース隊]]との戦いで戦死した末弟[[ガルマ・ザビ|ガルマ]]の死を悼んだ。 |
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| :第43話(最終話)より。ア・バオア・クー戦における、[[ジオング]]撃墜後の台詞。後に『[[機動戦士Ζガンダム]]』において[[ジャミトフ・ハイマン|ジャミトフ]]が、彼女と同じ台詞を言っている。 | | :第43話(最終話)より。ア・バオア・クー戦における、[[ジオング]]撃墜後の台詞。後に『[[機動戦士Ζガンダム]]』において[[ジャミトフ・ハイマン|ジャミトフ]]が、彼女と同じ台詞を言っている。 |
| ;「シャアか……?」<br />「……!!」 | | ;「シャアか……?」<br />「……!!」 |
− | :最期の台詞。自身が座乗する[[ザンジバル]]に近付くシャアの姿に気付いた時にはすでに遅く、バズーカで首を吹き飛ばされてしまった。 | + | :最期の台詞。自身が座乗する[[ザンジバル]]に近付くシャアの姿に気付いた時にはすでに遅く、バズーカで頭部を吹き飛ばされてしまった。 |
| + | :なお、キシリアの最期の様子に関してはTV版と劇場版で演出が異なっている。詳しくは、[[#余談|余談]]の欄を参照。 |
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| + | === 他媒体 === |
| ;「鷲は舞い降りる! これは[[スペースノイド]]にとって大きな飛躍なのである。ギレン総帥は決断された。ジオン独立戦争開戦劈頭! 我々は正義の剣を地球へと打ち込んだ。然るに、[[地球連邦政府|地球連邦の者共]]は未だ重力に呪縛され惰眠を貪っている! 総帥はこのキシリアに命じられた。『もはや我が軍による正義の鉄槌を下すため、重力戦線を形成する』と! 『真の自由のために我々は重力の坩堝へと舞い降り、地球の解放を約するものである』と! 我が第1地上機動師団は既にして空挺堡を[[ヨーロッパ|欧州]]方面に構築し、西方を平らげるべく進軍しつつあり!」<br /> | | ;「鷲は舞い降りる! これは[[スペースノイド]]にとって大きな飛躍なのである。ギレン総帥は決断された。ジオン独立戦争開戦劈頭! 我々は正義の剣を地球へと打ち込んだ。然るに、[[地球連邦政府|地球連邦の者共]]は未だ重力に呪縛され惰眠を貪っている! 総帥はこのキシリアに命じられた。『もはや我が軍による正義の鉄槌を下すため、重力戦線を形成する』と! 『真の自由のために我々は重力の坩堝へと舞い降り、地球の解放を約するものである』と! 我が第1地上機動師団は既にして空挺堡を[[ヨーロッパ|欧州]]方面に構築し、西方を平らげるべく進軍しつつあり!」<br /> |
| :[[OVA]]『機動戦士ガンダム MSイグルー2 重力戦線』第1話冒頭での演説。 | | :[[OVA]]『機動戦士ガンダム MSイグルー2 重力戦線』第1話冒頭での演説。 |
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| ;「またしても志半ばで…またしても? では私は一度死んだ? いや、私は私。キシリア・ザビ。ザビ家の…」 | | ;「またしても志半ばで…またしても? では私は一度死んだ? いや、私は私。キシリア・ザビ。ザビ家の…」 |
| :『[[スーパーロボット大戦F完結編|F完結編]]』における断末魔。死に際に自我が崩壊するという、ザビ家の三兄弟の中では最も哀れな最期となってしまった。 | | :『[[スーパーロボット大戦F完結編|F完結編]]』における断末魔。死に際に自我が崩壊するという、ザビ家の三兄弟の中では最も哀れな最期となってしまった。 |
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− | == 脚注 ==
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− | <references />
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| == 余談 == | | == 余談 == |
− | *同作の登場人物の中で最も評価が分かれている人物の一人であり、各種派生作品においても「ダイクンの信奉者であり、先見の明を有していた」から「私怨によりジオン内部に無用な火種を撒き続けた」まで描かれ方は非常に幅広い。 | + | *キシリア・ザビは『[[機動戦士ガンダム]]』の登場人物の中で、最も評価が分かれている人物の一人である。 |
− | **「ギレンの野望」や「サンライズ英雄譚」シリーズ、またスパロボでも「OE」等においては前者に近い扱いを受けることが多い。 | + | **各種派生作品においても、「ジオン・ズム・ダイクンの信奉者であり、先見の明を有していた」という肯定的なものから「私怨によりジオン内部に無用な火種を撒き続けた」という否定的なものまで、彼女の描かれ方は非常に幅広い。 |
− | *その一方で安彦良和氏の[[漫画]]『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』におけるキシリアは、アニメ版以上に野心家および陰謀家としての一面を見せている。 | + | ***ゲーム『ギレンの野望』シリーズおよび『[[サンライズ英雄譚]]』シリーズ、またスパロボでも『[[スーパーロボット大戦Operation Extend|OE]]』等においては、前者に近い扱いを受けることが多い。 |
− | **ただし、サスロに叱責された恨みから彼を暗殺した事を示唆されていたり、身柄を確保しようとした[[シャア・アズナブル|ダイクンの遺児]]に逆に気圧される、それを報告した兄ギレンからは自重を申し渡される、父デギンの進めていた停戦交渉を遠回しに兄に密告するなど「小物感」もまた増している感も否めない。 | + | *安彦良和氏の[[漫画]]『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』におけるキシリアは、アニメ版以上に野心家および陰謀家としての一面を見せている。 |
| **原作と比較して悪役ないし悪女としてのキャラクターが立ったという意味では、[[スパロボ補正]]に通じると言える。 | | **原作と比較して悪役ないし悪女としてのキャラクターが立ったという意味では、[[スパロボ補正]]に通じると言える。 |
| + | **ただし、次兄サスロに叱責された恨みから彼を[[暗殺]]した事を示唆されていたり、身柄を確保しようとした[[シャア・アズナブル|ダイクンの遺児]]に逆に気圧される、それを報告した長兄ギレンからは自重を申し渡される、父デギンの進めていた停戦交渉を遠回しに長兄ギレンに密告するなど「小物感」もまた増している感も否めない。 |
| *[[年齢]]と比較して外見が年上に見えることに関しては、[[ガンダムシリーズ]]ファンからは度々ネタにされることが多い。 | | *[[年齢]]と比較して外見が年上に見えることに関しては、[[ガンダムシリーズ]]ファンからは度々ネタにされることが多い。 |
| **なお、『THE ORIGIN』版ではキシリアの年齢が35歳に再設定されているが、現実世界に存在する政治家と比較すると充分「若い」と呼べる部類である。 | | **なお、『THE ORIGIN』版ではキシリアの年齢が35歳に再設定されているが、現実世界に存在する政治家と比較すると充分「若い」と呼べる部類である。 |
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| *後年、キシリア・ザビ役の[[声優]]である小山茉美氏は『[[機動戦士ガンダムSEED DESTINY]]』にて[[タリア・グラディス]]役を演じており、かつてシャアを演じた池田秀一氏([[ギルバート・デュランダル]]役)と共演している。 | | *後年、キシリア・ザビ役の[[声優]]である小山茉美氏は『[[機動戦士ガンダムSEED DESTINY]]』にて[[タリア・グラディス]]役を演じており、かつてシャアを演じた池田秀一氏([[ギルバート・デュランダル]]役)と共演している。 |
| **また、小山氏はTV放送前のインタビューなどで冗談混じりに「最後はデュランダルの顔をバズーカで吹き飛ばしたい(=「初代ガンダムのキシリア役として、池田氏のシャアにリベンジしたい」)」と語っている。 | | **また、小山氏はTV放送前のインタビューなどで冗談混じりに「最後はデュランダルの顔をバズーカで吹き飛ばしたい(=「初代ガンダムのキシリア役として、池田氏のシャアにリベンジしたい」)」と語っている。 |
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| + | == 脚注 == |
| + | <references /> |
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