差分

28行目: 28行目:  
=== 来歴 ===
 
=== 来歴 ===
 
==== 本編開始前 ====
 
==== 本編開始前 ====
遺伝子工学者時代、[[キラ・ヤマト]]が[[スーパーコーディネイター]]として生み出された[[スペースコロニー]]・[[メンデル]]にいた時期があり、この当時にデュランダルは、人それぞれを遺伝子に適した環境に配置する事で争いを無くす「[[デスティニープラン]]」を既に考案していた。<br />しかし、これは言わば「基準を遺伝子にした管理社会」であり、個人の自由を奪う選民思想にも似た、あまりにも独善的なこの計画は、所謂ディストピアに通じる危険性を孕んだ到底常人には受け入れ難いものであり、メンデルにいた一部の同僚からも批判されていた様である。
+
遺伝子工学者時代、[[キラ・ヤマト]]が[[スーパーコーディネイター]]として生み出された[[スペースコロニー]]・[[メンデル]]にいた時期があり、この当時にデュランダルは、人それぞれを遺伝子に適した環境に配置する事で争いを無くす「[[デスティニープラン]]」を既に考案していた。しかし、これは言わば「基準を遺伝子にした管理社会」であり、個人の自由を奪う選民思想にも似た、あまりにも独善的なこの計画は、所謂ディストピアに通じる危険性を孕んだ到底常人には受け入れ難いものであり、メンデルにいた一部の同僚からも批判されていた様である。
   −
メンデルが閉鎖されたその後、プラントに戻ったデュランダルは、他者のエゴの為に[[クローン]]として生み出された男である[[ラウ・ル・クルーゼ]]と出会い交流する事になり、またそれがきっかけとなって、ラウの拾ってきた子供である[[レイ・ザ・バレル]]とも関わっていく事になる。<br />しかし、彼らは特別な目的の元あちこち手を加えられた(コーディネーター化とはまた異なる技術による)クローンとして生み出されたが故に、テロメアが短く、デュランダルが造り出した老化現象を抑える薬が無ければ、まともに生きられない身体となっていた。<br />更にそんな中、遺伝子的に相性の悪い(つまり性的な身体機能不全の一種)という理由で、恋仲であった[[タリア・グラディス]]と別れる事になった。
+
メンデルが閉鎖されたその後、プラントに戻ったデュランダルは、他者のエゴの為に[[クローン]]として生み出された男である[[ラウ・ル・クルーゼ]]と出会い交流する事になり、またそれがきっかけとなって、ラウの拾ってきた子供である[[レイ・ザ・バレル]]とも関わっていく事になる。しかし、彼らは特別な目的の元あちこち手を加えられた(コーディネーター化とはまた異なる技術による)クローンとして生み出されたが故に、テロメアが短く、デュランダルが造り出した老化現象を抑える薬が無ければ、まともに生きられない身体となっていた。更にそんな中、遺伝子的に相性の悪い(つまり性的な身体機能不全の一種)という理由で、恋仲であった[[タリア・グラディス]]と別れる事になった。
    
デュランダルは、この様な悲劇を繰り返さないためにも、かつて考案したデスティニープランこそが悲劇を無くす最良の手段と考え、これを地球圏全体で実現させるべく様々な策略を練っていく事になる。
 
デュランダルは、この様な悲劇を繰り返さないためにも、かつて考案したデスティニープランこそが悲劇を無くす最良の手段と考え、これを地球圏全体で実現させるべく様々な策略を練っていく事になる。
41行目: 41行目:  
ユニウス戦役開戦時の戦闘では、[[地球連合]]側が[[核ミサイル|核]]を使用する情報も事前に掴んでおり、[[ニュートロンジャマーキャンセラー|ニュートロンスタンピーダ]]によって逆転劇を決めた後、これを機にあらかじめ用意していた[[ザフト]]の大部隊を[[地球]]に降下させた。以降は、ザフトによって次々と連合の制圧下にあった地域が制圧されているが、兵士達には民間人と友好的な関係を持つ事を心掛けさせ、反連合を掲げたゲリラ達への協力や、物資、資金の援助等も積極的に行う事で、人心を掌握していき、連合よりもザフトの方が信頼できると認識させていった。
 
ユニウス戦役開戦時の戦闘では、[[地球連合]]側が[[核ミサイル|核]]を使用する情報も事前に掴んでおり、[[ニュートロンジャマーキャンセラー|ニュートロンスタンピーダ]]によって逆転劇を決めた後、これを機にあらかじめ用意していた[[ザフト]]の大部隊を[[地球]]に降下させた。以降は、ザフトによって次々と連合の制圧下にあった地域が制圧されているが、兵士達には民間人と友好的な関係を持つ事を心掛けさせ、反連合を掲げたゲリラ達への協力や、物資、資金の援助等も積極的に行う事で、人心を掌握していき、連合よりもザフトの方が信頼できると認識させていった。
   −
物語の中盤で、ロゴスの存在を公表する事で、地球・[[プラント]]を問わず民衆からの圧倒的支持を得る。ただし、この為にデュランダルは、故意に投入する戦力を少なくしたり、ロゴスやテロリストの動向を察知していながらわざと放置する事で、戦争を意図的に激化させていき、大衆が自らの主張や計画を受け入れ易くなるように世論を誘導していた。<br />[[ブルーコスモス]]の盟主でもある[[ロード・ジブリール]]を排除し、ロゴスの打倒に成功した後、世界中から圧倒的支持を得ていたデュランダルは、最終目的である「[[デスティニープラン]]」の導入実行による世界平定を宣言する。
+
物語の中盤で、ロゴスの存在を公表する事で、地球・[[プラント]]を問わず民衆からの圧倒的支持を得る。ただし、この為にデュランダルは、故意に投入する戦力を少なくしたり、ロゴスやテロリストの動向を察知していながらわざと放置する事で、戦争を意図的に激化させていき、大衆が自らの主張や計画を受け入れ易くなるように世論を誘導していた。[[ブルーコスモス]]の盟主でもある[[ロード・ジブリール]]を排除し、ロゴスの打倒に成功した後、世界中から圧倒的支持を得ていたデュランダルは、最終目的である「[[デスティニープラン]]」の導入実行による世界平定を宣言する。
    
しかしプランに反対を表明する勢力が現れると、それに対しロゴスの兵器であった[[レクイエム]]を使った強引な武力行使に移り、遂には勧告無しでのレクイエムによるアルザッヘル基地への攻撃、友軍を巻き添えにした[[ジェネシス|ネオ・ジェネシス]]の砲撃まで行う。最終的にこれらの行動から一部の兵士から離反されてしまい、[[オーブ軍|オーブ]]・[[クライン派]]艦隊と一部の[[地球連合軍]]艦隊に敗北。彼の望みは果たされることなく、親代わりとして目を掛けていたレイに撃たれる。宇宙機動要塞[[メサイア]]の爆発に巻き込まれレイやタリアと共にその生涯を閉じた。
 
しかしプランに反対を表明する勢力が現れると、それに対しロゴスの兵器であった[[レクイエム]]を使った強引な武力行使に移り、遂には勧告無しでのレクイエムによるアルザッヘル基地への攻撃、友軍を巻き添えにした[[ジェネシス|ネオ・ジェネシス]]の砲撃まで行う。最終的にこれらの行動から一部の兵士から離反されてしまい、[[オーブ軍|オーブ]]・[[クライン派]]艦隊と一部の[[地球連合軍]]艦隊に敗北。彼の望みは果たされることなく、親代わりとして目を掛けていたレイに撃たれる。宇宙機動要塞[[メサイア]]の爆発に巻き込まれレイやタリアと共にその生涯を閉じた。