「ゴジラ」を編集中
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− | + | 当頁では、『[[スーパーロボット大戦X-Ω|X-Ω]]』に登場するミレニアム版ゴジラおよび補足を兼ねて、初代ゴジラについても記述する。 | |
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− | {{ | + | *外国語表記:[[外国語表記::Godzilla]] |
− | + | *[[登場作品]]:ゴジラシリーズ | |
− | + | **ゴジラ2000 ミレニアム | |
− | + | **ゴジラ×メガギラス G消滅作戦 | |
− | + | **{{登場作品 (人物)|ゴジラ対エヴァンゲリオン}} | |
− | + | *種族:怪獣 | |
− | + | *[[異名|肩書]]:'''怪獣王'''<ref>初代ゴジラの呼び名は「水爆大怪獣」。 [[英語|外国語]]表記だと「'''King of the Monsters'''」である。</ref> | |
− | + | *[[全長一覧|身長]]:[[全長::55 m]] | |
− | + | *体重:[[体重::25000 t]] | |
− | + | *全長:122.5m | |
− | + | *尻尾の長さ:78m | |
+ | *歩行速度:時速40km | ||
+ | *デザイン:{{キャラクターデザイン|西川伸司}} | ||
== 概要 == | == 概要 == | ||
− | + | 言わずと知れた無敵の大怪獣王。黒い皮膚に覆われ突き出た背びれと二足歩行の恐竜のような外観が特徴。[[必殺武器|必殺技]]は、放射能を多量に含んだ青い火炎を口から吐き出す「放射熱線」<ref>作品制作時期によって変化しており、「放射能火炎」「放射火炎」等の呼称だった時期もある。平成VSシリーズ以降はほぼ「放射熱線」とされており、『[[スーパーロボット大戦X-Ω|X-Ω]]』でもこの表記で採用。</ref>で、あらゆる存在を一撃で粉砕し、破壊し、消滅せしめ、蹂躙し尽くす。 | |
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− | + | シリーズにおいて多くの個体が登場し、大きく分けて1954年公開の初代、翌1955年公開の『ゴジラの逆襲』から『メカゴジラの逆襲』まで登場した二代目、1984年版および『VSビオランテ』の三代目、『VSキングギドラ』から『VSデストロイア』まで登場した四代目、『Godzilla』に登場したゴジラ(通称は監督のローランド・エメリッヒの名からつけられた「エメゴジ」、または『ファイナルウォーズ』の名称である「ジラ」)、『ミレニアム』『メガギラス』のゴジラ(通称:ミレゴジ)、『大怪獣総攻撃』(通称:GMKゴジ)、『×メカゴジラ』『東京SOS』のゴジラ(通称:機龍ゴジor釈ゴジ)、『ファイナルウォーズ』(通称:GFWゴジ)、『Godzilla ゴジラ』(通称は監督のエドワード・ギャレスの名からつけられた「ギャレゴジ」)、『シン・ゴジラ』となる。各設定や外観にもかなりの相違点があるが、ほとんどの作品において基本は「[[西暦]]1954年にゴジラが目覚めて日本が襲撃された」という設定が根幹に置かれている。 | |
=== ゴジラ2000 ミレニアム === | === ゴジラ2000 ミレニアム === | ||
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体細胞に強力な[[再生]]能力を持つ物質「オルガナイザーG1」を含んでおり、[[宇宙人]]ミレニアンはこれを体内に取り込むものの制御できず、怪獣オルガへと変貌してしまう結果となった。 | 体細胞に強力な[[再生]]能力を持つ物質「オルガナイザーG1」を含んでおり、[[宇宙人]]ミレニアンはこれを体内に取り込むものの制御できず、怪獣オルガへと変貌してしまう結果となった。 | ||
− | なお、当作品および『メガギラス』におけるゴジラは身長が55mと初代および二代目に近くなっているが、これは「ゴジラ」の[[異名|愛称]] | + | なお、当作品および『メガギラス』におけるゴジラは身長が55mと初代および二代目に近くなっているが、これは「ゴジラ」の[[異名|愛称]]で知られる野球選手・松井秀喜氏の読売巨人軍所属時代の背番号「55」から取られたものである。 |
=== ゴジラ×メガギラス G消滅作戦 === | === ゴジラ×メガギラス G消滅作戦 === | ||
− | 風貌は前作『ミレニアム』とほぼ同じだが、1954年に出現した初代ゴジラと同一個体とされている<ref>そのため、回想となる1954年に出現したゴジラの最初の襲撃シーンは、一部場面が新撮されている。</ref>。 | + | '''風貌は前作『ミレニアム』とほぼ同じだが、1954年に出現した初代ゴジラと同一個体とされている'''<ref>そのため、回想となる1954年に出現したゴジラの最初の襲撃シーンは、一部場面が新撮されている。</ref>。 |
その後、ゴジラは1966年と1996年にも出現。日本の首都が[[東京]]から[[大阪]]へと移り、[[動力・エンジン・エネルギー|電力]]も原子力発電を永久放棄し代替としてプラズマエネルギーの開発を行うようになる等、影響を強く与えている。 | その後、ゴジラは1966年と1996年にも出現。日本の首都が[[東京]]から[[大阪]]へと移り、[[動力・エンジン・エネルギー|電力]]も原子力発電を永久放棄し代替としてプラズマエネルギーの開発を行うようになる等、影響を強く与えている。 | ||
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== 初代ゴジラ == | == 初代ゴジラ == | ||
− | 1954年に人類の前に現れた最初のゴジラ。名前は太平洋上に浮かぶ孤島「大戸島」に伝わる伝説の怪物「'''呉爾羅'''」から取られている<ref>東宝公認のアンソロジー『THEゴジラCOMIC』に収録された近藤豊(現:近藤ゆたか)氏の短編[[漫画]]『元禄大戸島異聞』において、江戸時代を舞台に芹沢大助博士の先祖である浪人が「呉爾羅」と戦うエピソードが描かれたことも。</ref> | + | *[[登場作品]]:ゴジラ(1954) |
+ | *種族:怪獣 | ||
+ | *[[異名|肩書]]:水爆大怪獣 | ||
+ | *[[全長一覧|身長]]:50m | ||
+ | *体重:2万t | ||
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+ | 1954年に人類の前に現れた最初のゴジラ。名前は太平洋上に浮かぶ孤島「大戸島」に伝わる伝説の怪物「'''呉爾羅'''」から取られている<ref>東宝公認のアンソロジー『THEゴジラCOMIC』に収録された近藤豊(現:近藤ゆたか)氏の短編[[漫画]]『元禄大戸島異聞』において、江戸時代を舞台に芹沢大助博士の先祖である浪人が「呉爾羅」と戦うエピソードが描かれたことも。</ref>。海底に潜んでいた太古の怪獣であり、水爆実験の影響により目覚め大戸島へと現れる。その後、東京湾へ現れ日本本土へ上陸。防衛隊の攻撃や5万ボルトの高圧電流をものともせず、[[東京]]銀座一帯を蹂躙し尽し、焦土へと変える<ref>特に、「[[日本]]の政治の中枢である国会議事堂がゴジラによって破壊されてしまう」場面は有名。以降のゴジラシリーズ作品においても、国会議事堂や東京タワー等、「著名な建造物がゴジラによって破壊される」事が半ばお約束になっている。ただし、意外にも東京タワーは全シリーズを通して一度(ゲスト出演を入れると二度)しかゴジラに破壊されたことがない。なお、そのシリーズ唯一の作品である『東京SOS』の[[世界観]](前作の『×メカゴジラ』を含む)では過去にモスラにも破壊されているため、東京タワーの破壊は最低でも二度目である。</ref>。 | ||
ゴジラによる被害に心を痛めていた[[科学者・技術者|科学者]]・芹沢大助博士は周囲の人物の[[説得]]により、自身が開発した水中酸素破壊剤「オキシジェン・デストロイヤー」の使用を決意。海底に潜伏している時に芹沢博士にオキシジェン・デストロイヤーを使用され、身体を溶かされ死亡する<ref>オキシジェン・デストロイヤーが使用された場所は『ゴジラ』(1954)では東京湾なのだが、劇中では明言されていなかったので、機龍二部作では手塚昌明監督のこだわりによって房総半島沖に変更されている。</ref>。 | ゴジラによる被害に心を痛めていた[[科学者・技術者|科学者]]・芹沢大助博士は周囲の人物の[[説得]]により、自身が開発した水中酸素破壊剤「オキシジェン・デストロイヤー」の使用を決意。海底に潜伏している時に芹沢博士にオキシジェン・デストロイヤーを使用され、身体を溶かされ死亡する<ref>オキシジェン・デストロイヤーが使用された場所は『ゴジラ』(1954)では東京湾なのだが、劇中では明言されていなかったので、機龍二部作では手塚昌明監督のこだわりによって房総半島沖に変更されている。</ref>。 | ||
− | 最後に古生物学者である山根恭平博士の'''「あのゴジラが、最後の一匹だとは思えない。もし、水爆実験が続けて行われるとしたら、あのゴジラの同類がまた世界のどこかへ現れて来るかもしれない…」''' | + | 最後に古生物学者である山根恭平博士の'''「あのゴジラが、最後の一匹だとは思えない。もし、水爆実験が続けて行われるとしたら、あのゴジラの同類がまた世界のどこかへ現れて来るかもしれない…」'''という言葉で映画は締めくくられる。そしてその言葉通り、様々な世界(後のシリーズ作品)において新たなゴジラが現れる事となった。 |
なお、この頃は白黒映画という事もあってか青い放射火炎ではなく、あくまでも高温の息という設定であり「白熱光」と呼ばれていた。 | なお、この頃は白黒映画という事もあってか青い放射火炎ではなく、あくまでも高温の息という設定であり「白熱光」と呼ばれていた。 | ||
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== 登場作品と役柄 == | == 登場作品と役柄 == | ||
=== 単独作品 === | === 単独作品 === | ||
− | ; | + | ;[[スーパーロボット大戦X-Ω]] |
− | : | + | :コラボ企画『[[ゴジラ対エヴァンゲリオン]]』名義で期間限定イベントに参戦。スパロボの歴史上超生物の登場は珍しい事ではないが、まさかの'''[[未参戦作品/一覧|特撮作品からの初となる参戦]]'''という事で話題となった。 |
− | : | + | :なお、当企画に登場するゴジラは1984年から1995年にかけて展開された平成VSシリーズのゴジラ(俗に言う四代目)が主だが、本作品では『ミレニアム』『メガギラス』に登場するゴジラ(ミレゴジ)となっている」<ref>ただし、熱線の色はミレゴジと違い青色であり、さらに各種効果音(熱線を放つ際の「ボンッボボボンッ」とストロボのような効果音等)は機龍二部作のものが使われており、ミレゴジと機龍ゴジのハイブリッド、もしくは背びれをミレニアムカラーに変えた機龍ゴジである可能性もある。</ref>。[[咆哮]]('''何と、ゴジラの甲高い鳴き声がサウンドエフェクトとして再現されている''')を発する際の会話テキスト部ではアニメ調のキャラクターイラストで描かれており、非特撮作品と共演する上での違和感は少なくなっている。 |
− | : | + | :[[冬月コウゾウ|冬月]]の発言から、'''『X-Ω』の[[世界観|世界]]でも「45年前に初代ゴジラが[[日本]]を襲撃し、芹沢博士のオキシジェン・デストロイヤーによって葬られた」'''事が判明している。 |
− | : | + | :ちなみに、本作品では'''(怪獣であるのにも関わらず)ゴジラを並み居るスーパーロボットに混じらせる形で味方として使用する事が可能'''になっている。肝心の性能は'''[[HP]]がぶっ飛んで高い'''以外は意外と控えめで、運動性はかなり低めとなっている。原作でもゴジラは動きが鈍重すぎて敵からの攻撃をかわせない事がほとんどなので当然といえば当然である。基本は、下記のスキルを活かす形で火力を伸ばす事になる。ちなみに、'''純粋な生物(怪獣)なのに[[改造]]に対応している'''。一体全体どういう事なのだろうか…。 |
− | + | :欠点は、アタッカーである割に移動速度が「超低速」とかなり鈍い事と、[[強化パーツ]]を一切搭載できない事(実際にパーツスロットが無い)。お約束の宇宙適応だが、さすがに活動はできるとはいえ'''B'''である。この所為で宇宙ではまず敵を殴るどころか、敵に辿りつく事さえも至難の技となる(前述の通り強化パーツは搭載できない為フォローできない)。一応、SR以上の[[トールギスIII]]を僚機として組み込んだり、サポートに[[早乙女ミチル|ミチル]]や[[メルア・メルナ・メイア|メルア]]や[[カイ・シデン|カイ]]等をセット、[[母艦]]に[[オケアノス]]を使用、イベントクエスト限定だがパイロットパーツ装備の[[オリーヴ・オペール|オリーヴ]]をリーダーにしたりすれば、移動速度の底上げ自体は可能。サポートでは移動速度と同時に装甲もフォローできるメルア、同じく移動力と攻撃力を強化できるミチルが特に相性が良いか。 | |
+ | :総じてフィールドとタイミングさえ選べば育成しての活躍は十分見込めるため、所謂「[[正義]]のゴジラ」に愛着のある世代のユーザーならば活躍させてみるのも一興か。 | ||
+ | |||
+ | == パイロットステータス設定の傾向 == | ||
+ | <!-- === [[能力]]値 === --> | ||
+ | === [[精神コマンド]] === | ||
+ | ;[[スーパーロボット大戦X-Ω|X-Ω]] | ||
+ | :'''[[不屈]]、[[咆哮]]、[[憤怒]]''' | ||
+ | :ゴジラの特徴をよく表現したラインナップ。ちなみに「咆哮」「憤怒」は、それぞれ「挑発」「魂」と同一の効果を持つゴジラ専用のものである。余談だが、「憤怒」はその後[[神崎すみれ|とあるキャラクター]]にも実装された。 | ||
== 装備・機能 == | == 装備・機能 == | ||
=== 武装・[[必殺武器]] === | === 武装・[[必殺武器]] === | ||
;格闘 | ;格闘 | ||
− | : | + | :[[生身ユニット|生身]]の怪獣なので、必然的に肉弾戦を行う事が多い。主にパンチや噛みつき、踏みつけや尻尾を使う。 |
:『[[スーパーロボット大戦X-Ω|X-Ω]]』では、「尻尾」が通常武器として採用。 | :『[[スーパーロボット大戦X-Ω|X-Ω]]』では、「尻尾」が通常武器として採用。 | ||
;放射熱線 | ;放射熱線 | ||
− | : | + | :ゴジラの最大の特徴と言える攻撃方法。口から摂氏10万度を超える熱線を放射する。放射の際に背びれが発光する事で有名。 |
− | : | + | :作品ごとの設定の変化、あるいは作中での使用状況により、いくつもの熱線のバリエーションがある。 |
− | :『X- | + | :『X-Ω』では、必殺技として採用。ちなみに、『X-Ω』に登場するデザインのゴジラ(ミレゴジ)は原作では赤い熱線を吐いているが、本作では青い熱線となっている。 |
− | === [[ | + | === [[特殊能力]] === |
− | ;[[スーパーロボット大戦X-Ω|X-Ω]] | + | ;本土上陸(敵エリア内でクリティカル率アップ)<br/>怯まぬ意志(状態異常中に攻撃力、クリティカル率大アップ)<br/>絶対なる強敵(7回ダメージを受けるごとに攻撃力アップ)<br/>怪獣王(HP1/2以下で、攻撃力、クリティカル率大アップ) |
− | + | :『[[スーパーロボット大戦X-Ω|X-Ω]]』におけるアビリティ。原作での攻撃を受ける度に怒り狂う[[性格]]がモロに反映されており、何をやっても攻撃力がガンガン上昇。終いには、「[[魂]]」が常時かかっているような状態になってしまう。 | |
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=== 移動タイプ === | === 移動タイプ === | ||
;[[陸]]・[[海]]・[[宇宙]] | ;[[陸]]・[[海]]・[[宇宙]] | ||
− | : | + | :歴代を通じて泳ぎは達者で、長時間の潜水も可能(中にはエラ呼吸能力まで持った個体も存在する)。 |
− | : | + | :基本的に島国[[日本]]を舞台とするゴジラ作品においては、人類側や敵怪獣との海上・海中戦も頻繁に描かれている。昭和シリーズでは、戦いを終えたゴジラが海へと帰っていくラストシーンも定番だろう。 |
+ | :また、ゴジラは真空の宇宙空間でも活動可能なので、「あらゆる環境で生息可能な完全生物」と言える。 | ||
=== [[サイズ]] === | === [[サイズ]] === | ||
;L | ;L | ||
:[[全長一覧|身長]]55m(ミレゴジ設定)なので、このサイズ。 | :[[全長一覧|身長]]55m(ミレゴジ設定)なので、このサイズ。 | ||
− | + | :余談だが、超高層ビルが林立している現代社会では身長55mだと「低く」見えてしまうため、中にはゴジラの身長が80mや100m等に設定されている作品も存在している。最大でシン・ゴジラ第4形態の118.5メートル。 | |
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== 人間関係 == | == 人間関係 == | ||
;芹沢大助 | ;芹沢大助 | ||
− | :『ゴジラ』(1954)に登場する[[科学者・技術者|科学者]] | + | :『ゴジラ』(1954)に登場する[[科学者・技術者|科学者]]。第二次世界大戦で[[医療・病障害|負傷した]]右眼に眼帯を着用している。 |
− | : | + | :最初のゴジラを自身が開発した水中酸素破壊剤「オキシジェン・デストロイヤー」によって抹殺したが、オキシジェン・デストロイヤーが[[核ミサイル|核兵器]]に代わる新たな兵器として利用される事を恐れ、設計図など関連する[[資料]]を全て破棄。最期は、自身がゴジラと運命を共にする事でオキシジェン・デストロイヤーに関する全ての情報を闇へと葬った<ref>ゴジラに対して明確な形で勝利した経緯を持つ故か、芹沢大助博士は[[ドリームキャスト]]用[[コンピュータゲーム|ソフト]]『ゴジラ・ジェネレーションズ』において(何故か巨大化して)[[隠し要素|隠しキャラクター]]'''「ジャイアント芹沢博士」'''として登場する。なお、このゲームソフトでは「潜水服を身に纏い、眼帯から発射する怪光線や両手に持ったオキシジェン・デストロイヤーの容器から発する[[ビーム兵器|ビーム]]で街を破壊する」という[[ギャグイベント|笑撃的な]]彼の姿を見る事が出来る。</ref>。 |
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;山根恭平 | ;山根恭平 | ||
:『ゴジラ』(1954)に登場した生物学者で、ゴジラの名付け親。 | :『ゴジラ』(1954)に登場した生物学者で、ゴジラの名付け親。 | ||
− | : | + | :多くの人々がゴジラを倒す事に躍起になる中で、「水爆に耐えられる、ゴジラの生態を調べるべきだ」と主張して学者の本分を貫こうとする。ラストシーンの名台詞は、あまりにも有名。 |
− | : | + | :なお、[[続編]]『ゴジラの逆襲』にも登場する。 |
+ | ;[[自衛隊]] | ||
+ | :[[日本]]が抱える事実上の戦力。(「防衛隊」名義等を含めて)ゴジラシリーズ作品においても度々登場する。 | ||
+ | :単なる[[やられメカ|やられ役]]として登場する場合もあるが、一部作品では独自に開発した超兵器や知恵を駆使してゴジラとも互角に渡り合う。ゴジラにとって「(怪獣以外の)[[ライバル|好敵手]]」と言うべき存在である。 | ||
+ | : | ||
;[[家城茜]] | ;[[家城茜]] | ||
:『ゴジラ×メカゴジラ』に登場する特生自衛隊員。彼女が操作する[[3式機龍|メカゴジラ]]と戦いを繰り広げた。 | :『ゴジラ×メカゴジラ』に登場する特生自衛隊員。彼女が操作する[[3式機龍|メカゴジラ]]と戦いを繰り広げた。 | ||
− | == | + | == 他作品との人間関係 == |
;[[碇シンジ]]、[[綾波レイ]]、[[式波・アスカ・ラングレー]] | ;[[碇シンジ]]、[[綾波レイ]]、[[式波・アスカ・ラングレー]] | ||
− | :『[[ゴジラ対エヴァンゲリオン]]』と『[[X-Ω]] | + | :『[[ゴジラ対エヴァンゲリオン]]』と『[[X-Ω]]』において共演、対決する。 |
− | ;[[ | + | ;[[野原しんのすけ]] |
− | : | + | :特撮映画作品『シン・ゴジラ』とのコラボ企画により『[[クレヨンしんちゃん]]』に客演。巨大化したゴジラと戦った。 |
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;[[兜甲児]] | ;[[兜甲児]] | ||
− | :『X- | + | :『X-Ω』ではゴジラ迎撃作戦の一員としてゴジラに挑む。 |
;[[Dr.ヘル]]、[[あしゅら男爵]] | ;[[Dr.ヘル]]、[[あしゅら男爵]] | ||
− | :『X- | + | :『X-Ω』ではゴジラと浅からぬ因縁を抱いており、ゴジラを捕獲して[[機械獣]]に改造せんと目論むが、ゴジラに手を出したばかりに想像を絶する悪夢を見るハメに…。 |
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== 対決・名場面 == | == 対決・名場面 == | ||
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;対メガギラス戦(ゴジラ×メガギラス G消滅作戦) | ;対メガギラス戦(ゴジラ×メガギラス G消滅作戦) | ||
:Gグラスパーが東京都品川区・お台場に出現したゴジラをブラックホール砲「ディメンション・タイド」で葬り去る「G消滅作戦」を実行せんとした時、渋谷区を破壊した巨大トンボ型怪獣「メガギラス」が飛来する。 | :Gグラスパーが東京都品川区・お台場に出現したゴジラをブラックホール砲「ディメンション・タイド」で葬り去る「G消滅作戦」を実行せんとした時、渋谷区を破壊した巨大トンボ型怪獣「メガギラス」が飛来する。 | ||
− | :ゴジラは、[[飛行]]するメガギラスが放つ超高周波や尻尾の針に苦しめられてダウンしてしまう。しかし、再び起き上がったゴジラはメガギラスの攻撃を[[見切り]] | + | :ゴジラは、[[飛行]]するメガギラスが放つ超高周波や尻尾の針に苦しめられてダウンしてしまう。しかし、再び起き上がったゴジラはメガギラスの攻撃を[[見切り]]、ジャンピング・ボディプレスを仕掛ける等して反転攻勢の構えを見せる。そして、ゴジラはメガギラスの尻尾の針を噛み砕き、[[トドメ演出|トドメ]]に熱線を二度も放ってメガギラスを撃破した。 |
:なお、メガギラスを倒したゴジラは渋谷区に侵入して暴れ続けるが、Gグラスパーの面々の[[努力|尽力]]によってディメンション・タイドの発動に成功。遂にゴジラはこの世から消滅した…かに思われた。後日、渋谷区内のとある小学校において[[咆哮]]するゴジラの姿が目撃されている。 | :なお、メガギラスを倒したゴジラは渋谷区に侵入して暴れ続けるが、Gグラスパーの面々の[[努力|尽力]]によってディメンション・タイドの発動に成功。遂にゴジラはこの世から消滅した…かに思われた。後日、渋谷区内のとある小学校において[[咆哮]]するゴジラの姿が目撃されている。 | ||
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多くの怪獣が登場しているが、ここではイベントに登場する怪獣を解説する。 | 多くの怪獣が登場しているが、ここではイベントに登場する怪獣を解説する。 | ||
;メカゴジラ([[3式機龍]]、[[3式機龍乙型]]) | ;メカゴジラ([[3式機龍]]、[[3式機龍乙型]]) | ||
− | :ゴジラを模したロボット怪獣。メカゴジラ自体は、モスラやキングギドラ等と並んでゴジラの[[ライバル]]として扱われることが多い。初代メカゴジラは[[宇宙人]] | + | :ゴジラを模したロボット怪獣。メカゴジラ自体は、モスラやキングギドラ等と並んでゴジラの[[ライバル]]として扱われることが多い。初代メカゴジラは[[宇宙人]]が作った侵略兵器だが、それ以降の作品では人類が作った対ゴジラ用迎撃兵器。 |
:なお、機龍はメインフレームに初代ゴジラの骨を利用している生体兵器でもある<ref>ただし、1954年版ではゴジラは骨ごと跡形もなく溶け去っているため、[[並行世界|パラレル設定]]となっている。</ref>。 | :なお、機龍はメインフレームに初代ゴジラの骨を利用している生体兵器でもある<ref>ただし、1954年版ではゴジラは骨ごと跡形もなく溶け去っているため、[[並行世界|パラレル設定]]となっている。</ref>。 | ||
;オルガ | ;オルガ | ||
− | :『ゴジラ2000 | + | :『ゴジラ2000 ミレニアム』に登場した怪獣。ゴジラの遺伝子がその誕生に大きく関わっており、そのためか外観に少なからずゴジラとの相違が見られる。 |
== 余談 == | == 余談 == | ||
− | *『ゴジラ』(1954年11月3日公開)という特撮映画作品が生まれた経緯の一つとして、1954年3月1日にビキニ環礁で米軍が行った水爆実験に、[[日本]]のマグロ漁船第五福竜丸がそれに巻き込まれて乗組員達が被爆した事件から着想を得ており、ゴジラシリーズには'''「[[核ミサイル|核兵器]]へのアンチテーゼ」''' | + | *『ゴジラ』(1954年11月3日公開)という特撮映画作品が生まれた経緯の一つとして、1954年3月1日にビキニ環礁で米軍が行った水爆実験に、[[日本]]のマグロ漁船第五福竜丸がそれに巻き込まれて乗組員達が被爆した事件から着想を得ており、ゴジラシリーズには'''「[[核ミサイル|核兵器]]へのアンチテーゼ」'''というテーマが内包されている。 |
− | ** | + | **そのため、一時期「様々な悪の怪獣から[[地球]]を守る[[正義]]の怪獣」として描かれたゴジラに反発する視聴者も多かった。 |
− | * | + | *ゴジラの初代スーツアクターである中島春雄氏には、「巨大怪獣であるゴジラを演じる際の役作りをする為に、動物園に通って様々な動物の動きを観察した」という逸話が存在している。 |
**中島氏は、「動物園で象等の巨大生物の動きを観察した結果、彼等が足の裏を見せない摺り足で歩行している事に気付きました。それは、ゴジラを演じる際の参考になりましたね」と述懐している。ちなみに、初代ゴジラの着ぐるみは重さが100kg以上もあったので、摺り足は体力の消耗を抑える効果もあった。 | **中島氏は、「動物園で象等の巨大生物の動きを観察した結果、彼等が足の裏を見せない摺り足で歩行している事に気付きました。それは、ゴジラを演じる際の参考になりましたね」と述懐している。ちなみに、初代ゴジラの着ぐるみは重さが100kg以上もあったので、摺り足は体力の消耗を抑える効果もあった。 | ||
− | * | + | *1954年に誕生したゴジラシリーズは、半世紀以上に渡って展開された長寿シリーズであり、特撮作品のみならず多方面において多大な影響を与えている。『[[機動警察パトレイバー]] アーリーデイズ』等、パロディが行われた作品も非常に多い。 |
− | ** | + | **特に『[[ゾイドシリーズ]]』ではヘリック共和国のゴジュラス&ゼネバス帝国の[[デスザウラー]]、と両陣営の切り札が揃ってゴジラモチーフという強烈な絵面を見せている(前者に至っては名前からしてギリギリである)。 |
− | + | **映画配給が同じ『[[クレヨンしんちゃん]]』においては『爆発!温泉わくわく大決戦』と『嵐を呼ぶ モーレツ!オトナ帝国の逆襲』ではゴジラの音楽(両作品)、ゴジラの鳴き声(爆発!温泉わくわく大決戦のみ)や『伝説を呼ぶブリブリ 3分ポッキリ大進撃』においてはゴジラの名前の由来となったゴリラとクジラを逆につないだ「クリラ」が出る等、多くのパロディが行われた。 | |
− | + | ***しかも、2016年に公開された『シン・ゴジラ』とのコラボレーションの一環である「しんちゃん対シン・ゴジラだゾ」(2016年7月22日放送分)および『[[スーパーロボット大戦X-Ω|X-Ω]]』よりも先にコラボレーションを行っていた。 | |
− | + | **同じ東宝製作の特撮作品『流星人間ゾーン』においてもゴジラが味方ポジションの助っ人ヒーローとして登場している。 | |
− | **映画配給が同じ『[[クレヨンしんちゃん]]』においては『爆発!温泉わくわく大決戦』と『嵐を呼ぶ モーレツ! | + | *頭部は[[ジェノブレイカー|ティラノサウルス]]、背鰭は[[ゴウザウラー|ステゴサウルス]]、身体は草食恐竜イグアノドンと、以上の三種類の恐竜をモチーフとしている。名前は、'''ゴリラとクジラを混合した造語「ゴジラ」から命名された'''のであるが、英語名での綴りから海外では「GODZILLA(ガッズィーラ)」と発音を間違われてしまう事も多い。この事は米国で製作された1998年の映画『GODZILLA』(通称:エメゴジ、『ファイナルウォーズ』では「ジラ」名義で登場)でもネタにしている。 |
− | *** | + | *'''ゴジラの鳴き声は、「コントラバスの弦を使用して出した音を加工・編集して作っている」'''との事。 |
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− | *頭部は[[ジェノブレイカー|ティラノサウルス]]、背鰭は[[ゴウザウラー|ステゴサウルス]] | ||
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**ちなみに、モノクロ作品である第1作目『ゴジラ』(1954)および第2作目『ゴジラの逆襲』におけるゴジラの鳴き声は、重低音であった。そして、カラー作品である第3作目『キングコング対ゴジラ』以降の作品におけるゴジラの鳴き声は、現行の甲高いものになっている。 | **ちなみに、モノクロ作品である第1作目『ゴジラ』(1954)および第2作目『ゴジラの逆襲』におけるゴジラの鳴き声は、重低音であった。そして、カラー作品である第3作目『キングコング対ゴジラ』以降の作品におけるゴジラの鳴き声は、現行の甲高いものになっている。 | ||
− | * | + | *さすがに怪獣であるため公式作品で直接人間の言葉を喋った事は無いが、他の怪獣と会話する場面で'''台詞の吹き出しが現れる'''という演出が行われた事はある。また河本ひろし氏の漫画『怪獣王ゴジラ』でも鳴き声に日本語訳が付くという形で台詞が用意されている。 |
− | * | + | *実は、ゴジラは『[[スーパーロボット大戦シリーズ]]』の源流となった[[コンパチヒーローシリーズ]]への参戦経験が有り、同じく日本を代表する特撮作品『ウルトラマン』『仮面ライダー』とも共演している<ref>ちなみに、『ウルトラQ』ではゴジラの着ぐるみが「古代怪獣ゴメス」の改造元となり、『ウルトラマン』には'''ゴジラの着ぐるみに襟巻きを付けた「エリ巻き恐竜ジラース」'''として出演している。ついでに言うと、ゴメスおよびジラースを演じた役者は、ゴジラの初代スーツアクターである中島春雄氏。</ref>。 |
− | *岩波書店が発行している日本語国語辞典'''『広辞苑』(第6版)には、「ゴジラ」が見出し語として載っている''' | + | *岩波書店が発行している日本語国語辞典'''『広辞苑』(第6版)には、「ゴジラ」が見出し語として載っている'''。ついでに同国語辞典には「ウルトラマン」も、見出し語として載っている。 |
− | * | + | *1997年に登録されたコエロフィシス科の恐竜は成体の大きさが推定6.5mと同時代の肉食恐竜としては最大級のサイズだったため、発見者のケネス・カーペンター博士により「'''ゴジラサウルス'''(Gojirasaurus quayi)」と命名された。実在する恐竜の学名に日本の怪獣が名付けられた例は現時点では本種のみである。 |
− | * | + | *『ギャレゴジ』の公開に合わせてBSプレミアムで放映された特番では、「あなたにとって、ゴジラは何ですか?」という質問に対し東宝スタッフの多くが'''「ゴジラは[[神]]である」'''と答えている。 |
− | + | **『ゴジラ』(1954)の監督を務めた本多猪四郎氏も、1984年版(通称:84ゴジラ)を制作する際に残したメモにゴジラを'''「神が遣わした聖獣」'''と記しており、東宝ではゴジラが神格化されている事が伺える。 | |
− | + | ***『X-Ω』における[[バードス島]]が蹂躙されたシーンで[[Dr.ヘル]]がゴジラを'''「海神」'''と呼んでいる事から、SRWでは東宝スタッフの見解を採用していると思われる。 | |
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